2018/12/24 - 2018/12/24
577位(同エリア3078件中)
kojikojiさん
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- 旅行記1564冊
- クチコミ1159件
- Q&A回答73件
- 2,962,553アクセス
- フォロワー162人
雨のウィーンを出発したときはブダペストの天気はどうなるのだろうと心配していましたが、到着してみると雨は上がり日差しも出て無事に観光する事が出来ました。ツアーの予定では市内観光をして昼食の後にクリスマスマーケットとなっていましたが、12月24日は昼過ぎでマーケットが閉まってしまうので、予定を確認してもらうと順番が変更になりました。本来1時間の時間があるはずでしたが、40分と短いマーケットの観光でした。妻と手分けして買いたいものと見たいお店2軒には行く事が出来ました。前回の旅ではブダペストには1週間滞在しましたが、それでも見たいところの全部を見ることはできませんでした。ところが今回は2時間だけの観光なので、逆にそうなると割り切れて、勝手知ったる場所なので車窓からうまい具合に写真を撮ることに集中できました。予定表にはなかった英雄広場にも行けたので多少は得した気分でもありました。最後の昼食もフォークロアなお店でハンガリー料理も食べられて、まあ満足いくものでした。午後になると天候もどんどん良くなり、美しい夕焼けも見る事が出来ました。そして最終地は一番豪華なヒルトンホテルの滞在です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 船 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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午前8時に雨のウィーンを出発してブダペストを目指します。天気の回復を祈ります。
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以前の旅ではブダペストには1週間滞在しました。レヒネル・エデンというハンガリーの建築家の作品を片っぱしに訪ね、ガイドブックに載っている主だったところも見学しました。エリザベス女王も食事した「グンデル」や姉妹店の「パゴイヤール」、「ジェルボー」など有名なレストランでも食事しました。プラハとウィーンの1週間も素晴らしかったですが、その中でも特別良かった都市です。
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午前9時過ぎにトイレ休憩がありました。雨も上がり少し明るくなってきました。
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ベルリンを出てから風力発電の風車を何本見たでしょうか。日本の電力事情はこの先どうなっていくのでしょう。
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ガソリンスタンドの売店もハンガリーになるとパプリカが並びます。この先自由行動は1時間も無いので買っておくことにします。家でグヤーシュなどを作ってくれる妻への付け届けです。
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相変わらず喉が痛いのでメンソールのキャンディーと思ったらガムでした。ビタミンCタップリそうなジュースも買っておきます。
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先週エジプトでお会いしたハトホル女神さまがいらっしゃいました。
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今年の牛はスペイン各地にあった「ALE-HOP」という雑貨店でスタートして、エジプト中でハトホル女神に出会い、このガソリンスタンドで終わりました。
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ハンガリーの通貨はエジプト旅行前にエジプトポンドに両替しに行った有楽町の両替店で変えておきました。
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今回はバスですが前回はウィーン・メイドリング駅でブダペスト発のミュンヘン行きの列車に間違えて乗ってしまったことを思い出しました。
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重たい荷物の積み下ろしもないし、列車を乗り間違えることもないツアーに慣れてしまうのが怖いです。
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ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」というコメディ映画がありますが、このまま走り続けて「ズブロフカ共和国」に到着しないかと心躍らせます。
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お昼前にブダペストに到着すると天気は快晴です。ウィーンでは見ることのなかったドナウ川です。いつかウィーンから船でブダペストに入りたいと願いながら、今回も叶いませんでした。そして途中のブラチスラヴァにもまだ行っていません。
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ブダ側の王宮から漁夫の砦までが美しく見渡せます。
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くさり橋も美しく望めます。ドナウ川沿いのインターコンチネンタルホテル前でバスを降りて現地のガイドさんと合流してヴェレシュマルティ広場のクリスマスマーケットに向かいます。
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クリスマスマーケットのバナーのイラストはジェルボーのビルと聖イシュトバーン大聖堂が描かれています。
ヴルシュマルティ広場 広場・公園
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この日は12月24日のクリスマスイブです。この日は午後2時でクリスマスマーケットは閉まってしまいます。阪急交通社は大丈夫ですと言っていましたが、出発前に添乗員さんに再度確認をお願いしたら予定が変更になりました。ウィーンの出発が早くなったのと観光の順番が入れ替わりました。
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クリスマスマーケットの広場の前の白亜の建物は「ジェルボー」の入ったビルです。前回の旅ではこの少し先の「ケンピンスキーホテルコーヴィナス」に1週間滞在しました。格安料金での予約でしたがスイートのような部屋を用意してくれて最高の滞在が出来ました。ただ朝食は別料金で高かったので何度か「カフェ・ジェルボー」のお世話になりました。地下にはジェルボーのビアホールもあり、こちらも美味しい料理とビールを楽しめました。
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クリスマスマーケットの自由時間は1時間となっていましたが40分に短縮されてしまい慌てて目的の物を探します。
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きれいなラベンダーが一束300円もしません。時間があったら買っていたと思うのですが先を急ぎます。
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広場の木々にはヤドリギを模したボールが吊られています。夜になったらさぞきれいでしょうね。今回は日中だけしか来る事が出来ません。
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このドライフルーツの飾りを初めて買ったのはブダペストでした。ウィーンで買った物より大きいです。シナモンもたくさん入っています。
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小さいものは250円くらいです。ウィーンとあまり変わらない値段でした。
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時間があったらじっくり見たかったスタンドです。古い地図とかありそうな予感が…。
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まずはマーケットを素通りして、ヴァーツィー通りを南に向かいます。行きたいお店が2つありました。
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まずはレーギ・ポシダ通りに曲がったすぐにある「Folkart Kezmuveshaz」というハンガリーの工芸品や民芸品を扱うお店です。旅行前にメールを送ったのですが、返事がなく、店が開いているかわからなかったのですが残念ながら閉まっていました。
フォークアート ケーズムーヴェシュハーズ 専門店
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以前この店ではいくつかの陶器を買っていました。この時期はクリスマスシーズンなので店の飾りも変わっていました。
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刺繍なども種類が豊富なので見たかったです。
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このタイプの黒い帽子のピッチャーを買いたかったのです。博物館にあるのは白い服を着ていてもっとかっこいいのですが、1万円を超える値段だったので前回は諦めてしまったのです。
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素朴なクリッペの陶器が並んでいますが欲しい物とはちょっと違いました。
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可愛らしい聖家族と三博士です。
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以前買ったのはこの緑色の編み込みのような透かし入りの籠とピッチャーでした。このグリーンのキャンドルスタンドは欲しかったです。もっと大きくて太いキャンドルを立てたら良さそうです。
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この辺りも含めていくつか買いたかったです。残念。
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このタイプの刺繍も伝統的な物で、小さいものを10枚くらい買いました。
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また来ようね。もう1軒の店を見てマーケットに戻りましょう。
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ヴァーツィー通りに出たところにある「フィランティア(FILANTHIA)」という店です。現在は雑貨店だけになっているようですが8年前は花屋さんでインテリアも並んで素晴らしかったです。今回どうしても再訪したかったので、お店にメールを出したら店長からすぐに返事がありました。「残念ながら12月24日から27日はクリスマスの休業になります。」
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なのでこの通りのお店はやっていないであろうことは見当がついていました。
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花屋さんでなくなった分ウインドウの飾りもシンプルになってしまった気がします。
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8年前のイースターの時の飾りと店内の写真を撮らせていただき、旅行記に残していますので、興味のある方はご覧になってください。
https://4travel.jp/travelogue/10563174 -
時間が無いので踵を返して広場のマーケットに戻ります。
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伝統的な刺繍の眼鏡ケースやオーナメントなどの小物も売っています。
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やはりこのタイプのクッションカバーが美しいです。
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このコートも以前見ていたのですが、高くて手が出ませんでした。ところが旅行記を見ていて写真を細かく見たら39,000フォリントなので130ユーロ、15,000円でした。時間があったらちゃんと見る事が出来て買えたと思うと残念です。オーストリアのローデンコートと形は似ています。
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ホルトバージとかカロチェとかジョルナイ陶器のペーチとかハンガリーは近いうちに再訪しないとならない気がします。
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オーストリアやチェコとはまた違った陶器を売るスタンドです。
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この妖精みたいな陶器も云われがあるのだろうけど、店の人とコミュニケーションをとっている暇はありません。
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もちろんジェルボーに立ち寄る時間もありません。まあ過去に何度も言っているのでいいのですが。
ジェルボー カフェ
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探していたような陶器のお店を見つけました。ところが誰もいません。近くの店の人に尋ねたら「多分トイレに行っていると思うよ。」とのことなので「あと15分くらいしかないのだけど、買い物したいんだ。」と言うと手分けして探してくれました。妻にはお金を渡して刺繍のスタンドを見てきてもらいます。
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このキャンドルスタンドが気に入りました。7,000フォリントは2,700円くらいです。これがあれば12月の4週間は家で蝋燭を立てながらクリスマスを待てそうです。
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そして欲しい物とはちょっと違うのだけど、このピッチャーも購入しました。これは1点しかなくて選びようもありませんでした。
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こんなキャセロールもいいけど…。ちょっと大きすぎます。
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いただいた名刺で調べてみると、おじさんはブダペストの南東のベーケーシュチャバという町のファルカス・ガボール(Farkas Gabor)さんという陶芸家さんでした。ブダペストよりもルーマニアのティミショアラに近い場所です。「これを日本に持って帰るんです。」といったら喜んでいただけました。
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時間ギリギリで全員集合して地下鉄の乗車体験です。
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巨大なアドヴェントキャンドルはラタンの傘を被ってキノコのように見えます。
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ジェルボーもこれが見納めです。そう考えるとちょっと寂しい気がします。朝ごはんではお世話になりました。すごい朝食セットが900円くらいで食べられました。
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懐かしいブダペストの地下鉄です。1896年に開業した1号線は世界でロンドンとイスタンブールに次いで3番目に古く、電気運転としては世界初の地下鉄です。地下鉄として唯一世界遺産に登録されています。
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天井が低くホームも狭いのが特徴ですが、これは元々あるアンドラーシ通りに穴を掘って線路を埋めて、後から上に蓋をして通りに戻したためです。ホームのレトロなデザインも、運行開始当時の面影を残しています。運行区間は約4キロと短いものの、アンドラーシ通りを一気に移動するにはとても便利です。
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天井の上はすぐに通りになるので、階段も少し降りただけでホームに入れます。
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東京でいうと銀座線みたいな感じでしょうか。車両の色も黄色いのでそんな感じがします。1896年という時代を感じるアール・ヌーヴォーのデザインです。ハンガリーの場合はオーストリアと同じく分離派と呼んだ方が良いかもしれません。前回の旅ではハンガリーのガウディと呼ばれるレヒネル・エデンの建築をほとんど見て回りました。日本ではあまり有名でないのがもったいないです。
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マーケットで妻の買ってきたクッションカバーは自分の分1個だけみたいです。
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アンドラーシ通りは短いのですが地下鉄の駅は数が多いので、少し走ってはすぐに停まります。基本的に駅のデザインは全て同じです。
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今回ガイドさんの説明で初めて知りましたが、1駅だけ鉄鋼の支柱の色が違います。この駅はオペラ座の最寄り駅です。そのために色を変えたそうです。
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英雄広場で地下鉄を降ります。
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英雄広場の中央に建つ高さ36mの塔の頂点には、聖イシュトヴァーンの王冠と大主教十字を握っている大天使ガブリエルの像が建ち、その塔を囲む様にハンガリー人の起源となるマジャール人7部族の長の像が建っています。この塔は1900年にパリ万博でグランプリを受賞したものです。
英雄広場 広場・公園
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云い伝えによると1000年のクリスマスの日にガブリエルがローマ法王ジルベステル2世の前に現れお告げを与えます。それはハンガリー王のイシュトヴァーンをキリスト教国の王として認めるようにとの内容で、法王はお告げを受け入れ、ここにキリスト教国としてのハンガリー王国が誕生します。ガブリエルの持つ二重十字架はイシュトヴァーンがハンガリー国王として政治を司ること、同時にキリスト教布教の聖職者の役割も果たすことを意味しています。イシュトヴァーンは略奪を繰り返すようではマジャル民族に未来はないと確信してキリスト教に改宗したと言われます。
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広場の左にはハンガリー国立博物館の建物が見えます。1837年から1847年にかけて建築家のポラック・ミハーリによって造られた新古典主義建築様式の建物です。ここへは以前入っていますがエル・グレコの作品の充実度はスペインを継ぐものだと思います。
国立博物館:https://4travel.jp/travelogue/10563179西洋美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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局面のアーチには左右にそれぞれ7人づつの像が並び、うち8人が歴代のハンガリー国王で、残りの6人も政治家や貴族などハンガリー史上にその名を轟かせた英雄ばかりです。左側の一番左は建国の父として知られるハンガリー初代国王で、ハンガリーにキリスト教を根付かせた人物で聖王とも呼ばれるイシュトヴァーンです。
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英雄広場中央の塔を囲む様に並ぶ「マシャール人部族長」7人の像です。真正面に据えられた騎馬像はアルパードでマジャール民族の部族長の1人です。マジャール民族はその昔ウラル山脈の麓に住んでいましたが、そこから西へ移動しはじめ、現在のハンガリーに辿り着きます。
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896年に他の6人の部族長たちをとりまとめてマジャール族をカルパチア盆地まで導いたのがアルパードでした。彼の曾孫が初代ハンガリー国王となったイシュトヴァーンです。
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マジャール族は優れた騎馬民族だったため、巧みな馬術で度々イタリアやドイツを襲って西ヨーロッパ諸国を荒し回っていたが、955年にドイツのオットー大帝と戦って大打撃を受けて以降はカルパチア盆地に定住し始めます。
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ヨーロッパには数々の銅像がありそのいくつもを見てきましたが、この広場の群像とブダの丘に建つイシュトヴァーンの像は素晴らしいと思います。
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右側のアーチの上には平和の女性像がチャリオットに乗っています。
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左側のアーチの上には蛇と人の姿が見え、戦争の象徴となっています。
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英雄広場は1896年にハンガリー建国1000年を記念して建設されたブダペスト最大の広場で、1989年にはソ連軍によって絞首刑にされた元大統領「ナジ・イムレ」を追悼するために、この英雄広場に25万人もの人が集まりました。英雄広場はハンガリーの歴史的な事件と非常に関わりの深い場所です。
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ここは建物のない場所なので風が通り抜けちょっと寒かったです。
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以前来たときはトルコの大統領の献花があり、軍隊の衛兵が並びセレモニーがありました。ここではそんなセレモニーを見る事が出来て良かったのですが、王宮の丘の美術館には入れず、ヒルトンホテルもセキュリティーがかかっていました。
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素晴らしい博物館なのですが、ここに立ち寄ることもなくバスに乗ります。
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この博物館の裏には前の旅で最後の晩に食事した「グンデル」や姉妹レストランンの「パゴイヤール」、「セーチェニー温泉」も「動物園」もありますが、その前を通ることもありません。
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アンドラーシ通りを通ってブダ側に戻るようです。ガイドさんの説明は続きます。星印とクロスする矢印と裏返しになったアルファベットの6文字はTERRORと読めます。この建物はテロール・ハーザ(テロハウス)という博物館です。第2次世界大戦終結まではハンガリー極右政党である矢十字の本部として使われていました。矢十字とは1935年に結成された急進派のナチス寄り政党で、反ユダヤ思想を掲げてブダペストのユダヤ人を根絶することに力を尽くします。
恐怖の館 博物館・美術館・ギャラリー
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第2次世界大戦終結によって矢十字党は消え去り、代わってこの建物に入って来たのは共産党の秘密警察アヴォー(AVO,後のAHV)の本部となります。終戦までは共産主義者たちへの厳しい取り調べが行われていましたが、政治体制が変わると今度は共産党が市民を取り調べる側になるわけです。
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前回の旅ではアンドラーシ通り周辺ではこの「テロ博物館」と「オペラ座」と「リスト音楽院」の中を見る時間がありませんでした。やっぱりハンガリーはもう一度来ないとならないですね。
アンドラーシ通り 散歩・街歩き
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アンドラーシ通りから「聖イシュトヴァーン大聖堂」の裏側が見えました。当然ここにも立ち寄ることはありません。
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「グレシャム・パレス」を背にして「鎖橋」の前を通過します。大型の観光バスはこの橋を通過できないそうです。
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ドナウ川を大きく迂回して「王宮」に向かいます。
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王宮の南にある「ゲッレールトの丘」の上に要塞があります。ハプスブルグ家がハンガリー独立運動を抑える監視のために造られましたが、現在は解放され展望台になっています。この像が造られたのは1947年で第2次世界大戦中のソビエト連邦の侵攻の記憶として建てられます。14メートルの高さを有すこの銅像は26メートルの高さの台座の上に建っており、ヤシの葉を掲げています。
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「エルジェーベト橋」を渡ってペスト地区からブダ側に移ります。中学の社会科の教科書にこんなアングルの写真が載っていたのを思い出します。
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ブダ城の裏に建つブダペスト歴史博物館です。こちら側には個人旅行では来ることはないですね。
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住宅地の中でバスを降りて、少し歩くとお昼を食べるレストランに到着しました。
マールヴァーニメニアソッニィ 地元の料理
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「マールヴァーニメニアソッニィ(Marvanymenyasszony)」という由緒ある店のようです。
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まずはビールを注文します。今回の旅で一番大きなジョッキです。お兄さん重たいのに視線をありがとうございます。
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PECSIはペーチのビールでしょうか。すっきりした飲み口です。
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パプリカの効いたサラダが出てきました。
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まずはビールで乾杯です。今回のツアー最後のお昼御飯です。12月はエジプトツアーに続いてのヨーロッパツアーでしたがお疲れさまでした。
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ちなみに前日ウィーンでドロップアウトした時のランチはウィンナーシュニッツェルだったそうです。晩御飯で食べたので良かったですがちょっと残念でした。
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パプリカチキン(パプリカーシュチルケ)です。ハンガリーの伝統料理をここでもいただけました。ピラフも添えてあるのは日本人向けなのでしょうね。名前の通りパプリカが効いていておいしいです。
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デザートはパラチンタです。最初のマイセンのレストランでも出ましたね。ハンガリーでもポピュラーなデザートです。「グンデル」で食べたグンデル・パラチンタは美味しかった~。グンデルはブダペストで1番格式のあるレストランで、エリザベス女王など国賓も晩餐に訪れている店です。フォアグラが名物ですが意外にお手頃価格で食事ができて、前回の旅では最後のディナーで食事をしました。
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このレストランは夜はフォークロアダンスなどを見せることで有名な店でした。
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壁に飾られた民芸品や工芸品に目が留まります。
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日本だとイッチンと呼ばれるクリームの絞り袋に釉薬を入れて描く技法です。
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ハンガリーの有名なマチョー刺繍のデザインのようにも見えるカラフルな飾り皿です。
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ハンガリーの食前酒と言えばパーリンカ(Palinka)という蒸留酒が有名ですね。アルコール度数が40°はあるので、一気に飲んで喉の奥から上がってくる香りを楽しむのですが、気が付いたのは店を出るときでした。
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出来れば夜に来てフォークロアショーを見たかったです。前回の旅では1週間いたにもかかわらず、フォークロアダンスショーを開催している劇場の公演のタイミングが合わずに見逃していました。国会議事堂の予約時間の前に入った民族博物館の素晴らしさに感動して絶対に見たいと思っていたのですが、今回もクリスマスイブはさすがにショーはやっていませんでした。
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帰り道に車窓から線路がたくさん見えました。そうかこちら側にブダペスト南駅があったことを思い出しました。
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ウィーンからレールジェットで到着したのはブダペスト東駅でした。初めて到着したブダペストで、地下鉄でデアーク広場で間で出て、荷物を担いで地上に上がりました。妻が上がってくるのを上で待っているとプラハとウィーンで増えた荷物を担げないでいました。荷物を置いて降りるわけにもいかず、仕方なく待っていると5~6人の若者が通りがかりました。そして様子を見て私の方を見て荷物を指さします。頷いた途端に彼らは妻の荷物を担いで上がってくれました。それがハンガリーの人とのファーストコンタクトでした。西駅は世界一美しいと言われるマクドナルドへも行きました。
ブダペスト南駅 (デーリ パーイアウドゥヴァル) 駅
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鎖橋を渡ったところにあるフニコラーレ、ケーブルカーの乗り場です。壁の紋章は天使も含めた全部が聖イシュトヴァーンの王冠諸邦の国章です。中央にはハンガリーの国章が位置し、外側には時計回りに左上からクロアチア、トランシルヴァニア、フィウメ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、スラヴォニア・ダルマチアの国章が配置されています。
ケーブルカー (王宮の丘) 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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今回も大型バスなので鎖橋は渡りませんでした。ドナウ川クルーズの時だけ中型バスに乗り換えての移動だったのでその時だけここを通る事が出来ました。
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そのまま王宮の丘までバスで上がります。ここはずっと坂道なので楽ちんです。この階段を上がれば漁夫の砦にも上がれます。
漁夫の砦 建造物
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王宮の丘の駐車場でバスを降りました。
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1週間前は大雪でバスがこの丘まで上がれないほどだったそうです。その名残りの雪が道端に積んでありました。
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ここからブダ城に向けて歩きますが、遮るものが無いので強い風が吹きます。
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「トゥルル」と呼ばれる鳥の像があります。トゥルルはマジャール人をこの地へ導いたと言われる伝説の鳥です。少しだけ太陽光線があたりまる、まるでに空を飛んでいるようです。
ブダ城 (ブダ王宮) 城・宮殿
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ロックバンドのロキシー・ミュージックに「アヴァロン」というアルバムがあります。そのジャケットは中世の騎士が狩猟用の鷹を連れているのですが、そのイメージを連想してしまいます。
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王宮の正面にはオイゲン公の騎馬像が立っています。昨日ウィーンの王宮の前でもお会いしました。フランス人のオイゲン公は太陽王ルイ14世に仕官しましたが、小柄で風采が上がらなかったため派手好きなルイ14世に用いられることはありませんでした。そこでオイゲン公はウィーンの宮廷を訪れてハプスブルク家に仕官します。
プリンツ オイゲンの像 モニュメント・記念碑
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ここでも貴族たちは風采があがらないことを理由に採用に反対しましたが、皇帝レオポルト1世は周囲の反対を抑えて将軍として迎えました。間もなくトルコ軍による第2次ウィーン包囲が始まり、仕官したばかりのオイゲン公はこの包囲戦で軍人としての才能を発揮しました。
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トルコ軍の撤退後にレオポルト1世はオイゲン公を元帥に任命します。オイゲン公は1697年のゼンタの戦いでトルコ軍に大勝利をおさめてハンガリー全土をトルコの支配から解放しました。
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その後ろにはブダ城の建物がそびえたちます。
ブダ城 (ブダ王宮) 城・宮殿
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ここにはハンガリー国立美術館も入っています。前回はトルコの大統領が来ていては入れませんでしたが今回も素通りするだけです。
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ブダ城前のテラスからはドナウ川とペスト地区の美しい建物が望めます。
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「聖イシュトヴァーン大聖堂」です。高さは96メートルあります。この高さは国会議事堂も同じです。この数字は建国1000年祭が行われた1896年にちなんだものです。
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アールヌーヴォー様式の美しい建物は元々「グレシャム パレス(Gresham Palace )」という宮殿でした。1906年に英国のグレシャム生命保険会社によって建てられたもので、当時はオフィスとして使われていたのだそうです。2004年からはフォーシーズンホテルとして営業が始まります。ここのメインバーにも妻と行ったので思い出の場所です。
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そして世界一美しいと思う「国会議事堂」です。ロンドンのウェストミンスター宮殿と同様のゴシック・リヴァイヴァル建築様式です。左右対称のファサードと中央にドームをいただきます。
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ドームの高さ96メートルは聖イシュトバーン大聖堂とともにブダペストで最も高い建物です。この「96」という数字は1896年の建国1000年目の記念と、アールパード朝初代の君主アールパードのパンノニア征服の年896年にも因んでいます。
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マルギット島の手前のマルギット橋の上を黄色いトラムがおもちゃのように通り過ぎていきます。
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そして鎖橋はすでにブダの丘の日陰になってしまいました。
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聖母マリア教会の2本の尖塔も望めます。
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「王宮」の裏手にまわると中庭があり、ここに「マーチャーシュの噴水」があります。1904年にシュトルブルが制作したもので、狩猟姿をした若き日のマーチャーシュ王が立っています。現地のガイドさんは説明しませんでしたが、この像には悲しい物語があります。
Matthias Fountain モニュメント・記念碑
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マーチャーシュ王に近い2人は王の従者と警護を担当する家来で、右の女性はセーブ・イロンカという女性です。王が変装して狩りに出た際に魅力的な農家の娘とめぐり合い、一目で恋に落ちてしまいました。王は別れ際に娘にブダ城へ来るように言い残して去ります。
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娘はブダ城へ行きましたがその日は王が凱旋した日でした。たくさんの家来に囲まれたマーチャーシュ王が恋に落ちた人物だったと気づき、農家の娘である自分が国王とは結婚出来るはずはないと考えて失意の中で村に帰りますが、その後に恋しさのあまり死んでしまいます。
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西日が当たって王宮の建物が美しく浮かび上がります。
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王宮の観光はこれで終わりです。続いて「マーチャーシュ教会」に向かいます。
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明日は飛行機に乗って帰るのだと思うと寂しい気分になります。カラスが咥えているのは指輪だと思って写真に撮ったら違うものでした。
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以前絵葉書を投函したポストと再会です。ブダペストでは絵葉書を買う時間がまだないのと切手も手に入れていません。絵葉書は前の旅で余ったものを持っては来ています。
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独立戦争の像(Statue of the Independence War)が公園の脇に立っています。このモニュメントは1848-1849年のハンガリー革命に敬意を表して建てられました。
基壇には青銅のヤシの枝があり、リボンに「A NEVTELENHOSOKNEK」(未知の英雄)と書かれています。像は彫刻家ザラ・ギョードによって1893年に造られました。 -
マーチャーシュ教会の前に建つ「聖三位一体像」です。三位一体像はペストが終息した年に作られています。ウィーンのグラーベン通りなど各地で見る事が出来ます。
三位一体広場 広場・公園
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夕暮れの「マーチャーシュ教会」が美しい姿を見せてくれました。ハンガリー建国1000年後の記念日にあたる1896年にシュレック・フリジェシュという建築家によって本来のゴシック建築様式を基本とした建物に改築され、現在のネオゴシック様式の造りとなりました。
マーチャーシュ教会 寺院・教会
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そして協会の前に建つ聖イシュトヴァーンの騎馬像です。
聖イシュトヴァーンの騎馬像 モニュメント・記念碑
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ツアーの方々から買い物がしたいと声が上がり、急遽お土産屋さんを開けてもらうことになりました。正直その分クリスマスマーケットの時間が削られたように感じますが文句も言えません。観光客向けの高いお土産物屋さんに30分閉じ込められます。
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全く買物する気が無いので狭い店の中にいるのは苦痛です。わざわざ12月24日の夕方に店を開けてもらったのに買物する人も少なく…。
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そのお土産物屋さんの近くにツアー最終日の宿泊地があります。今回のツアーの目玉でもある「ブダペスト・ヒルトン」です。
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通常格安ツアーだと最後の宿泊地のホテルだけが割と豪華なのですが、ウィーンの「パークホテルシューンブルン」の2泊といい、このヒルトンといい豪華なホテルに泊まれるツアーでした。
ヒルトン ブダペスト ホテル
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旅行記グループ 2018 ドイツと中欧のクリスマスマーケット周遊の旅
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