2018/12/30 - 2018/12/30
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キートンさん
この旅行記のスケジュール
2018/12/30
この旅行記スケジュールを元に
環地中海諸国の遺跡がメインテーマだった2018年春の旅で行けなかった、最も重要な遺跡の国。
そして、5大陸の中で、私にとって唯一未踏であったアフリカ大陸。
環地中海遺跡の旅完結と未踏のアフリカ大陸への第一歩となる国・・・エジプトに下り立った初日。
首都カイロ観光の後半は古代エジプトの貴重な文化財を収蔵するエジプト考古学博物館の見学。
ツタンカーメンの黄金のマスクをはじめ、歴代ファラオの彫像や財宝、数々の美術品など圧倒的な数のコレクションは、見るものをしぼらないと2~3時間ではとても周りきれない。
今回はガイドブックを頼りに注目すべき作品を重点的に見ることにした。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エジプト航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
シタデルから乗ったタクシーのドライバーは、考古学博物館に向かう途中でスマホの画像を見せて、岩窟教会に行ってみないかとしきりに勧めてきた。
ガイドブックには載ってないが、シタデルからそれほど遠くない場所に岩窟教会があることは把握していて、確かにちょっと気になる存在ではあった。
ただ、考古学博物館での見学時間をけずりたくなかったし、どの程度の料金を要求されるかわからなかったので、考古学博物館に直行するように頼んだ。
タクシーは考古学博物館とは幹線道路を挟んで対岸に停車した。
降り際に「バクシーシ2ドル!」と何度も言われたが、相場の3倍とも思われるタクシー代を払っているのもあり、断って下車した。
そして問題は信号もない6車線くらいの幹線道路をどう横断するかだったが、他の横断する人を見つけてすぐ後ろについて横断した。
考古学博物館の入場料は、ミイラ室を除くエリアが160EP、ミイラ室も含めたセット券が300EP、写真撮影料が50EPだった。(夜間はさらに高額)
私はミイラ室ではなく、ツタンカーメンのマスクを見るのにセット券が必要と勘違いしていたので、300EP+50EP=350EP の出費となった。 -
考古学博物館は2フロアーとなっている。
早速、1階から見学。
「ナルメル王のパレット」
初期王朝時代第1王朝初代ナルメル王の石版。
約5000年前のエジプト史でも最も古く、非常に貴重なもの。
エジプト統一の闘争が描かれている。 -
「カセケムイ王座像」
古代エジプトのファラオ像としては最古のもの。
カセケムイは初期王朝時代第2王朝最後のファラオ。
上エジプトの王冠をかぶり、セド祭のための衣装を身に着けている。 -
イチオシ
1階中央のギャラリーの全景。
古王国時代のものを中心に展示されている。エジプト考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
「ピラミッドのキャップストーン」
2個のキャップストーンが展示されている。
こちらはアメンエムハト3世が建設した黒のピラミッドの頂上部分に設置されていた石とされる。 -
「アメンへテプ3世と王妃像」
石灰岩で作られた高さ7mの巨像。
アメンへテプ3世は新王国時代第18王朝の第9代ファラオ。
ルクソール神殿を築いたアメンへテプ3世と王妃ティイ、そして足元に3人の娘がいる。
ルクソール西岸のメディネト・ハブ(ラメセス3世葬祭殿)で発見された。 -
「書記座像」
パピルスの巻物を膝にのせ、あぐらを組む書記の像。
約4500年前の高さ50cmほどの作品。 -
「カ・アペル像」
村長(シェイフ・エル・バラド)の像ともいわれる。
エジプト史上発見されている最古の実物大木像。
実際のカ・アペルはサッカーラの神官だった人物。 -
「ラーホテプとネフェルトの座像」
美しく彩色された高さ約1mの像。
ラーホテプは古王国時代第4王朝のファラオであるスネフェルの息子だといわれている。
古王国時代の傑作。 -
「クフ王座像」
クフは古王国時代第4王朝のファラオ。
最大のピラミッドを建てたことで知られる。
高さわずか7.5cmの小さな像だが、クフ王の姿を伝える現存する唯一の像である。 -
「メンチュヘテプ2世座像」
メンチュヘテプ2世は中王国時代第11王朝の第4代ファラオ。
古王国時代が崩壊した後、エジプトを再び統一した。
テーベ(ルクソール)を本拠地に中王国時代の基礎を築いた。 -
イチオシ
「ハトホル礼拝堂」
雌牛はハトホル女神の化身。
後ろの礼拝堂の壁が美しく残っている。 -
「ハトシェプスト女王のオリシス柱頭部」
ルクソールのハトシェプスト葬祭殿の第3テラス正面にあるオリシス列柱の頭部。
ハトシェプストは新王国時代第18王朝の第5代ファラオ。
トトメス2世の死後、幼かったトトメス3世に代わり22年間ファラオを務めた女王。
公的な場では、あごに付け髭をつけて男装していたと伝えられる。 -
「トトメス3世立像」
トトメス3世は新王国時代第18王朝の第6代ファラオ。
継母ハトシェプスト女王の退位後、周辺諸国に遠征して国威を回復、エジプト史上最大の帝国を築いた。 -
「ハトシェプスト女王のスフィンクス」
新王国時代で最も有名な出土品。
石灰岩製で、破片を集めて修復された。 -
「アクエンアテン王の巨像」
カルナックのアテン神殿にあった像。
アクエンアテンはアメンへテプ4世の別名。
アテン神と呼ばれる太陽神のみを崇拝する宗教改革を行い、アマルナ美術を生んだ。
ツタンカーメンの父親である。 -
「ネフェルトイティ王妃の頭部」
ネフェルトイティはアクエンアテンの愛妻。
ファラオと並ぶ権力を持っていたといわれる。 -
「ホルス神に守られる子供時代のラメセス2世」
ホルス神はハヤブサの頭部をもつ天空の神。
ラメセス2世は新王国時代第19王朝のファラオ。
アブ・シンベル神殿やラメセウム(ラメセス2世葬祭殿)の建設、カルナック神殿の大列柱室の装飾など多数の建造物を残し、「建築王」とも呼ばれている。
肖像彫刻も歴代のファラオの中で最も多く、よく知られるファラオである。 -
「メリト・アムン(ホワイト・クイーン)」
メリト・アムンはラメセス2世の娘。
ラメセス2世は90歳というこの時代にしては大変な長寿で、111人の息子と69人の娘をもうけたといわれる。 -
考古学博物館の2階は遺物の種類ごとに部屋が分れている。
まずは、古代エジプトの生活や仕事の様子が表現されたミニチュアが展示されている部屋。
「供物を運ぶ女性像」
当時の使用していたカゴや服装のデザインがわかる。 -
「櫓を漕ぐ舟」
皆でタイミングを合わせて漕ぐ様子が表現されている。 -
こちらは漁業の様子。
エジプトにはあまり漁業のイメージはないが・・・ -
「40人編成のエジプト人槍隊」
高さ約30cmの人形がずらりと並ぶ。 -
「ヌビア人弓隊」
エジプト人とヌビア人とは、肌の色の違いなど精巧に表現されている。 -
トゥトアンクアムン(ツタンカーメン)の黄金のマスクのあるツタンカーメン特別室内は残念ながら写真撮影禁止となっている。
こちらは、ルクソール西岸のツタンカーメンの墓の見取図。
17歳の若さで亡くなった少年王ツタンカーメンは、極端な宗教改革を行った先代のファラオ、アクエンアテンとともに異端児扱いされ、歴代のファラオの名から抹消されたといわれる。
長い間、その存在さえ知られていなかったため、歴代ファラオの墓がことごとく盗掘にあうなか、ツタンカーメンの墓だけは盗掘を免れた。
1922年、イギリスの考古学者ハワード・カーターによりツタンカーメンの墓が発見され、黄金のマスクをはじめとする数々の副葬品がほぼ完全な状態で出土した。 -
「第1の厨子」
ツタンカーメンの墓の玄室に安置されていた、長さ5.2m、高さ2.7mの厨子。
この中に第2~4の厨子が4重になって納められ、その中に石棺、さらに3重の人型棺が納められていた。
まるで8重構造のマトリョーシカ状態でツタンカーメンは守られていた。
第1の厨子には、繁栄を表すティトと安定・永続を表すジェドという模様が金箔で交互に描かれ、死者を守っているという。
(NHK「ツタンカーメンの秘宝」より) -
「アヌビス神の厨子」
アヌビス神はミイラ作りをする神官や死者の守護神。
ツタンカーメンの墓から出土したもの。 -
イチオシ
「トゥトアンクアムン(ツタンカーメン)の玉座」
若きファラオ(ツタンカーメン)と妻のアンケセナーメンの姿が描かれている。
肘かけは翼、脚はライオンの足をモチーフにしている。
ツタンカーメンの墓から出土したもの。 -
「カノプス壺の黄金の厨子」
カノプス壺とは、ミイラを作る際、心臓を除いた主要な臓器を取り出し保存するための壺。
これは、ツタンカーメンのカノプス壺が納められていた黄金の厨子。 -
「トゥトアンクアムン(ツタンカーメン)の立像」
墓の入口を守っていた2体で1対の立像。
顔の表情などにアマルナ美術の影響が見られるという。 -
ツタンカーメンの黄金のマスクは写真撮影不可なので、代わりと言っちゃ失礼だが、ちょっと似たようなマスク。
誰なのかは、調査不足で不明。 -
カヤツリグサ科の多年生植物パピルス草は、茎の繊維を紙状に成形することで、文字などを記すことができる筆記媒体となった。
古代エジプトでパピルスは、後の紙の役割を果たした。 -
2階から見た、1階中央のギャラリーの全景。
最後にミイラ室を見学したが、狭い部屋で混み合っていたのでじっくりとは見なかった。
ミイラなら10年以上前に見たアイスマンと呼ばれるウェットミイラには興味があったが、乾燥したミイラはバチカン美術館でも見ていたので、セット券にしてまで見学しなくてもよかったと思った。
閉館まではまだ30分近くあったが、寝不足で明日以降のこともあるので、16:30頃考古学博物館の見学を終了した。 -
考古学博物館から20分程度歩いて、ベニス細川家ホテルに到着した。
ベニス細川家ホテルのロビーの本棚には、日本人宿らしく「地球の歩き方」をはじめ、多くの日本語書籍が置いてある。 -
ここには2連泊するが、年末だったこともあり、本日はツインの部屋、明日はシングルの部屋の宿泊となる。
ツインは1泊朝食付きで1800円。
現地払いならUSドルでもエジプトポンドでも良いが、あらかじめ予約するなら日本で銀行振り込みになる。
今の時期は特に必要はないが、エアコン付き。 -
室内には明らかに後付けと思われるバス・トイレスペースがある。
-
小さいが冷蔵庫が付いてるのはありがたい。
-
バスタブ付きはありがたいが、問題は一度に多くのお湯が使えないということだ。
一度お湯が切れると再びお湯がでるまでに20~30分かかる。 -
ここは共用スペースのバルコニー。
通常はここで朝食となるようだが、翌日は朝早かったこともありロビーで朝食を摂った。Venice Hosokawaya ホテル
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バルコニーからの風景。
まあ、古いビルがひしめきあっている感じ。
洗濯物を干せるようになっている。 -
夕食はエジプトの国民食であるコシャリを食べてみようと、「地球の歩き方」にも載っている「サイエド・ハナフィー」を探した。
最初に声をかけてきた客引きに「サイエド・ハナフィー」に行きたいので教えてもらったあと3回も聞いて回ることになった。
結局、最初に聞いた客引きと遭ったすぐ横に「サイエド・ハナフィー」はあった。
このときはいいかげんなこと教えやがってと思っていたが、後々の出来事から、わざとウソを言ったんじゃないか疑惑が浮上してくるのであった。 -
コシャリは大中小の3サイズあるようだったが、ベニス細川家ホテルのスタッフから「スモールでもそこそこボリュームありますよ」と聞いていたのでスモールを注文。
写真は食べ始めてから撮ったものだが、意外と薄味で最後にソースが足りなくなって少し残した。
残したのは、豆(レンズ豆かヒヨコ豆)が個人的に苦手な味だったこともあるが・・・
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