2018/12/27 - 2018/12/28
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キートンさん
この旅行記のスケジュール
2018/12/27
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花城広場
2018/12/28
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2018年春の旅は環地中海諸国の遺跡がテーマだった。
しかし、その旅には最重要レベルの国が抜けていた。
そして、その国は人が定住する大陸(つまり南極を除いて)の中で、私にとって唯一未踏であったアフリカ大陸にある。
環地中海遺跡の旅完結と未踏のアフリカ大陸への第一歩となる国・・・それはエジプト。
観光のベストシーズンを狙って年末年始に行きたいところだが、問題は料金がピークを迎える時期に、いかに経済的にプランを組むかってことだ。
検討した結果、日本からUAEの往復とUAEからカイロとルクソールまでの往復とに分けて航空券を購入するのが、比較的安くかつUAEも観光できるというメリットもあるとの結論に達した。
UAEの玄関口といえば成長著しいドバイ。
関空~ドバイの往復最安値は中国南方航空だった。
また中国系か・・・
というわけで、今回もちょこっと寄り道in中国です。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- 中国南方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
今回は往路を単純に乗り継ぐより、広州でストップオーバーする方がなぜか安くなった。
なので12月27日に広州で1泊して、翌日夕方の便でドバイに向かうことにした。
広州では中心部に近い石牌橋にあるティミー・ホテル(天美酒店)に宿泊した。 -
広州にはほぼ定刻の17:00過ぎに到着し、広州白雲国際空港から地下鉄3号線で約1時間で石牌橋に到着。
駅から近く、観光にも比較的便利な立地である。リーズナブルで良いホテルだが、部屋がわかりにくいのが難点 by キートンさん広州ティミーホテル ホテル
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このホテルはagodaで予約し、シングル1泊朝食付き3700円ほどだった。
部屋は狭いがとてもきれいで快適だった。
ミネラルウォーターが2本付いてるのもありがたい。 -
経済的な割には満足度は高いホテルだが、ひとつだけ難点があった。
同じ建物ではあるものの、フロントから部屋に行くのに一度外に出て違うエントランスから入り、エレベータを7Fで乗り換えて部屋のあるフロアーに移動するという、複雑なルートで非常にわかりにくいことだ。
まあ、一度たどり着ければどうってことはないのだが。 -
チェックイン後、少し休憩して20:00頃に街に繰り出した。
石牌橋から地下鉄3号線で2駅の珠江新城へ移動した。
空港から広州の中心地まで7~8元(100円ちょっと)、石牌橋から珠江新城まで2元(約30円)と広州の地下鉄はとてもリーズナブルだ。
それはいいのだが、地上へ上がった時に方角が全くわからなくなってしばらくうろうろすることになった。 -
ライトアップされた広州塔がちらっと見えて、ようやく方角が把握できた。
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広州で見たかったひとつが広州大劇院という建築物だったのだが、残念ながらライトアップはされていなかった。
一度は2020年東京五輪の新国立競技場のデザインを手がけて日本にも知られたザハ・ハディドによって設計された劇場で、2010年に完成している。
森喜朗氏が「生牡蠣みたい」と言っていた新国立競技場のデザインは、結局は工事費がかかりすぎるという理由で見直しとなったが・・・ -
さらに南へ歩くと、珠江という川にぶつかる。
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珠江の中洲となる海心沙島には、2010年広州アジア競技大会の開会式会場となったスタジアムがある。
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海心沙島は木曜日の夜でも多くの人でにぎわっている。
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高さ600.0mの広州塔は2018年末時点で、東京スカイツリーに次いで世界2位の高さの塔である。
それは塔と高層ビルを区別した場合である。
塔と高層ビルを含めた、自立式建築物としては、おそらく世界5位の高さである。
ちなみに高さベスト10は
1位:ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦・ドバイ) 829m
2位:東京スカイツリー(日本・東京) 634m
3位:上海中心(中国・上海) 632m
4位:アルバージュ・アル・ベイト・タワー(サウジアラビア・メッカ) 601m
5位:広州塔(中国・広州) 600m
5位:平安国際中心(中国・深圳) 600m
7位:ロッテワールド・タワー(韓国・ソウル) 555m
8位:CNタワー(カナダ・トロント) 553m
9位:1ワールドトレードセンター(アメリカ・ニューヨーク) 541m
10位:オスタンキノ・タワー(ロシア・モスクワ) 540m -
イチオシ
海心沙島で折り返して、南北に続く花城広場を北へ進む。
花城広場の両側には多くの超高層ビルがある。 -
左側(西側)のひときわ高いのが、2009年完成、高さ440mの広州国際金融センター(別名は広州西塔)。
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右側(東側)のひときわ高いのが、2016年完成、高さ530mのCTF金融センター(別名は広州東塔)。
2018年末時点で、世界7位の高さの超高層ビルである。
ちなみに超高層ビルのベスト10は
1位:ブルジュ・ハリファ(アラブ首長国連邦・ドバイ) 829m
2位:上海中心(中国・上海) 632m
3位:アルバージュ・アル・ベイト・タワー(サウジアラビア・メッカ) 601m
4位:平安国際中心(中国・深圳) 600m
5位:ロッテワールド・タワー(韓国・ソウル) 555m
5位:1ワールドトレードセンター(アメリカ・ニューヨーク) 541m
7位:CTF金融センター(中国・広州) 530m
7位:天津CTF金融センター(中国・天津) 530m
9位:CITICタワー(中国・北京) 528m
10位:ウィリス・タワー(アメリカ・シカゴ) 527m
広州西塔と広州東塔でツインタワーとなっている。
デザインはだいぶ違うけどね。 -
舗装面にカラフルな照明が埋め込まれた花城広場。
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イチオシ
夜の広州塔と花城広場。
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これは2013年に完成した広州図書館。
400万冊を収蔵する、市民開放型図書館としては世界最大級であるらしい。
ふたつの建物をつなぐ大型のアトリウムが特徴である。
観光の見どころが少ない広州の中で、近代的な建築物が続々とできている花城広場周辺は、広州の新しい観光スポットとなりそうだ。 -
花城広場の下には地下街があるようだ。
東西方向の幹線道路も花城広場を横切る部分は地下にもぐっている。 -
花城広場の案内図。
おっと、珠江新城から地下鉄で帰ろうとしていたのに、北上し過ぎてしまった。 -
近代的な高層ビルが並ぶ中、ちょっとノスタルジックなビルが見えてきた。
このへんで夜の散策は終りにしよう。
地下鉄3号線で石牌橋に戻り、ティミー・ホテルがあるビルのファミリー・マートで食品を買って部屋に戻った。
料金を100元札で払ったら入念に札を調べていた。
やはり中国でニセ札が多かったのは事実のようだ。
今どき現金支払いなんてめんどくさいと思われたんだろうな。
なんでもかんでもスマホでできちゃうなんて怖いと思ってしまうのは、古い人間なのかな。
スマホを落としたり盗難にあったりした時のリスクがあまりにも大きい気がするのだが・・・ -
そんなことを思いながら眠りについたかどうだか記憶にないが、時は28日の朝を迎えていた。
ティミー・ホテルの朝食はビュッフェスタイルで味も悪くはなかった。 -
9:00頃、ティミー・ホテルをチェックアウト。
荷物を預けようかとも思ったが、ここまで戻ってくるのも面倒なので全部背負って観光することにした。
ちなみに荷物は35Lのリュックにまとめて、7kgちょっとの重さである。 -
体育中心から地下鉄1号線で8つ目の陳家祠に移動。
ここには陳氏書院(陳家祠)がある。
入場料は10元。 -
建物の概要はこんな感じ。
数字でモデルコースが示されているようだが、無視して見学した。 -
陳氏書院(陳家祠)とは、「陳」姓の人々が一族の祖先を祀り、一族の子弟を教育するために造った書院。
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緻密な透かし彫りの扉。
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柱毎に置かれている、フラワーポットを背負った象。
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建物と通路で分けられた中庭。
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屋根には三国志や水滸伝などの物語にちなんだ彫刻が施されているという。
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イチオシ
その緻密さと鮮やかさは見事である。
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それは良いとして、中国ではこういうのも芸術になるらしい。
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陳氏書院(陳家祠)は、清代の1890年に建設が始まり1894年に完成した。
広州72県の陳一族の人々による寄付により建立された族祠建築物である。
数ある書院の中でも、この陳氏書院は規模、装飾ともに群を抜くもので、1988年に中国の重要文化財に指定された。
その歴史を解説したパネルの展示がある。 -
書院の中心となる「聚賢堂」。
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「聚賢堂」の前には「月台」と呼ばれるテラスがある。
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昔を再現した展示。
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直線状に続く回廊。
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石のベンチや盆栽のある裏庭。
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あまりにも緻密な透かし彫りの建具。
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院内の一部は、広東民間工芸博物館として陶器や玉器などの美術工芸品が展示されている。
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なんで中国の子供はそこに頭つっこむのかね?
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イチオシ
絵が描かれた青ガラスに格子窓の組み合わせが絶妙。
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広州有数の見どころだけあって、緻密な彫刻が見ごたえのある陳氏書院だった。
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1時間ちょっと陳氏書院を見学したあと、地下鉄1号線から2号線に乗り継いで越秀公園駅で下車し、11:00過ぎに西漢南越王墓博物館に到着。
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西漢南越王墓博物館の入場料は12元。
西漢南越王墓博物館は、約2200年前の前漢時代の南越国第2代の王であった文帝「趙昧」の石室墓と墓から出土した1000点以上の埋葬品を展示した博物館である。
エントランスの左側に中国語とその他外国語の2つのビデオルームがあり、5分程度の紹介ビデオを見ることができる。 -
階段を上り屋外に出て左側に出土品の展示館がある。
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展示館は大きく5つの展示室に分けられる。
第一展示室に展示されている「文帝行璽」という金印。 -
「史記」では南越国第2代の王は「趙胡」と記録されているが、この金印が発掘されたことで、「趙昧」が正しいものであることが確認されたという。
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イチオシ
この博物館で最も知られる展示品が「絲縷玉衣」。
2291枚の玉片と赤いシルクの糸で作られ、埋葬された王の全身が覆われていた衣装である。 -
「玉佩」と呼ばれる円形の装身具が背面に配置されていたことが、下部の鏡でわかるように工夫されている。
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埋葬されていた様子がビデオでも紹介されている。
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第二展示室に展示されている「皿付き高足玉杯」。
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第二展示室に展示されている「竜鳳図紋重環玉佩」。
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第三展示室に展示されている「虎節」。
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第五展示室に展示されている「玉舞人」。
かなり小さい埋葬品なので、ルーペ越しの画像である。 -
展示館を出て墓室へ。
南越王墓は1983年工事中に偶然発見された。
発見前は墓室の上に小山のように高さ17m程盛土されていたという。 -
墓室の見取り図。
殉死者の分布が示されている。
墓主である文帝が絲縷玉衣を身にまとい安置されていたのが主棺室。 -
墓室へはこのスロープを下りて行く。
下りた入口を入った部屋が前室である。 -
墓主の棺が安置されていた主棺室とその奥の后蔵室。
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主棺室の説明板。
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印鑑、玉佩、銅鏡など多くの埋葬品が出土した東側室。
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大量の牛、羊、豚の骨が出土し、厨房だと推測される西側室。
最も多くの殉死者が発見された部屋である。 -
上から見た墓室。
前室は天井の石が撤去され、上から見えるようになっている。
今考えれば、この後にエジプトでいくつかの墓に入ることになるので、比較できたということでもここを見学した意味は大きかった。 -
エントランスの建物の2階には、唐代から元代(7~14世紀)の陶器枕のコレクションが展示されている。
ここはさらっと見て、13:00過ぎに西漢南越王墓博物館をあとにした。 -
西漢南越王墓博物館から南下し、東側にある越秀公園を通って行く。
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越秀公園には明代城壁が残っている。
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越秀公園は結構起伏がある。
次の目的地である中山記念堂に向かう途中、中山記念碑などというポイントがあったので寄ってみることにした。
しかし、ちょっと寄ってみるには長過ぎる階段が待っていた。 -
中山記念碑は高台に建っていて、記念碑内の階段を上ればあのテラスに出れる。
これだけ階段を上ってきたからにはさぞかし展望が開けているのかと思いきや、その甲斐もむなしく、周りの木々に阻まれて、期待した眺望はなかった。 -
そこから南の方にひたすら下って行くと、中山記念堂へと至った。
入場料は10元。 -
中山記念堂は、孫中山を記念して1931年に建てられた講堂。
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2階の窓辺には花が飾られている。
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中山記念堂は、上から見ると八角形の形をしている。
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孫中山は中国での名で日本では孫文と呼ばれるのが一般的である。
孫文(1866~1925)は、「中国革命の父」と呼ばれ、台湾では「国父」と呼ばれる革命家である。
孫文に関しては、2017年にマレーシアのジョージタウンに行った時に「孫文のペナン基地記念館」を見学したので、個人的には少しなじみがある。 -
1階と2階の回廊をつなぐ階段。
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2階の回廊。
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1階の回廊から観客席への通路。
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イチオシ
日本でいうと昭和初期に建てられた建築物になるが、そんな古さを感じさせない。
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北側に舞台、ほぼ円形に近い範囲で観客席が配置されているという、あまり見かけないレイアウトとなっている。
端の方の客席からはかなり横から舞台を見ることになるので、かなり見にくそうだが・・・ -
舞台ではどうやら演劇のセットが組まれているようだ。
通常、演劇やコンサートに使用されているらしい。 -
天井を見上げると、外観から想像するのとは違ってモダンなデザインとなっている。
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講堂の建物の北西側にちょっとした資料館がある。
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紙幣や切手の肖像となったことからも、孫文の偉大さがうかがわれる。
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中山記念堂の見学を終えた14:30頃には、青空が広がっていた。
北京などの都心部ではスモッグで青空を見ることが少なくなっているようだが、広州はそこまでひどくはないらしい。 -
イチオシ
これで広州での観光は終了。
この近辺で遅いランチとしたいところだったが、適当なレストランなどが見当たらないので地下鉄の記念堂駅へと向かった。 -
地下鉄2号線から3号線に乗り継いで広州白雲国際空港ターミナル2に15:30頃到着した。
エスカレーターで上がったフロアに飲食店が並んでいる。
空港なので価格が高めかと思っていたが、それほどでもなかった。
吉野家はちょっと割高に感じたので、その隣の店にした。 -
写真付きのメニューで適当に選んだら、思いのほか辛かった。
決して不味いわけではないが・・・
広州には必見というほどの見どころはないが、地下鉄や施設の入場料は安く、リーズナブルに観光することができた。
最初は高速鉄道などでマカオまで足を伸ばそうかとも考えたが、出入境の所要時間がわからなかったので広州観光に変更したが、その結果比較的時間に余裕を持てたので、この判断は間違いではなかったろう。
この後、18:55発のドバイ行きでアラブの国へと旅立つ。
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