2018/06/20 - 2018/06/22
164位(同エリア2647件中)
クッキーさん
午後遅くに シントラからリスボンへ。
バイロ・アルト周辺にあるカルモ教会やサン・ロケ教会、サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台を訪れて リスボンの雰囲気を味わいました。
翌日には ベレン地区にあるジェロニモス修道院や発見のモニュメント、ベレンの塔へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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15:25
ロシオ駅に到着。 -
駅からホテルに向かう途中。
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リスボンでは ホテル・ムンディアに2泊。朝食付きで328ユーロ。
広々とした部屋には バスタブも付いていました。 -
リスボンを巡るのに役立つ ヴィヴァ・ヴィアジェンカードは ホテルのフロントで購入しました。1枚9ユーロでした。
24時間使い放題のタイプだと思うので、翌日ベレン地区へ行くときから使い始めます。 -
このカードは シントラで買ったもの?不明ですが 思い出に。
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ロシオ広場でしょうか。
曇り空なのが残念です。 -
高いところに見えるカルモ教会。
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サンタ・ジュスタのエレベーターは 街なかに堂々と建っている45mの巨大な塔。低地バイシャ地区と高地シアード地区を結ぶためのエレベーターです。
エッフェル塔の設計者ギュスター・エッフェルの弟子であるポンサルドによって、設計されたもの。リスボンの街を一望でき、絶景に出会える大人気スポット。
ヴィヴァ・ヴィアジェンで利用できるので、一度は上がろうと思っていたのですが、いつ見ても行列がすごくて 諦めました。 -
サンタ・ジュスタ・エレベーターに乗れば 上がったところからすぐカルモ教会へ続く通路があるそうですが・・・
あちこちの坂道を辿って ようやくカルモ教会へ。
1755年11月1日、リスボンを襲った大地震はマグネチュード8.5から9度、リスボン南のサン・ヴィセント岬の西南西200キロの大西洋海底が震源とされています。
この時の死者は津波も合わせて10000とも90000とも言われますが、多くの宮殿を含む建物の85パーセントは破壊され リスボンは壊滅しました。 -
地震の後 リスボンでは大々的に新都市計画が始まりますが、カルモ教会は大地震の記憶を後の世に伝えようとそのまま残されました。現在、屋根のない部分には古い展示物が置かれています。
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すっぽり天井が抜けて真っ青な空が見えています。
イギリスで追いかけた ファウンテンズ・アビーやウィットビー・アビーを思い出します。 -
聖人の像も 寂しげ。
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突き当たり正面は かつての教会のアプス(教会内部のつきあたりに設けられる、半円形に窪んだ一番奥の部分)でしたが、現在は博物館になっています。
ポルトガルのレコンキスタ初代王、ドン・アフォンソ・エンリケスの胸像(12世紀)や、フェルナンド王の墓石、16歳で、スペインカスティーリャ王国からポルトガルのペドロ王子に嫁ぎ25歳で生涯を終えたコンスタンサ姫の墓石などが見られます。 -
カルモ教会の前の広場。
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ストリートミュージシャンの姿も。
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サン・ロケ教会を目指して歩いている途中、いい具合に リスボン名物の路面電車に遭遇。
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街角の広場。
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街をブラブラ歩いて。
このあと このようなアズレージョの壁面に たくさん出会えました。 -
リスボンでどうしても見たかった 路地の間に見える川面。
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坂道の狭い路地に見えるオープンカフェ。
一つずつ路地を踏破したい気持ちもありますが、きっと体力が持たないはず。 -
この辺りのアズレージョは 落ち着いた雰囲気。
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ようやくサン・ロケ教会を見つけました。
1584年に日本から派遣された天正遣欧使節団が、1ヶ月滞在したといわれるイエズス会の教会。 -
教会内部は、シンプルな外観からは想像もつかないほど煌びやかで絢爛です。
主礼拝堂と、左右にそれぞれ4つの礼拝堂。 -
教会の奥にある「サン・ジョアン・バプティスタ礼拝堂」は、イタリアンバロックの傑作と言われています。
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正面と両側にある絵画は、フレスコ画ではなくモザイク画なのだとか。
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瑠璃(るり)や瑪瑙(めのう)、金などがふんだんに使われた豪華な造り。(瑠璃はラピスラズリの和名で青色の半貴石)天井の白い天使の像は大理石製です。
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サン・ロケ教会脇のミゼリコルディア通りを上ります。
どちらを向いても 坂道だらけ。 -
路面電車は 観光客であふれています。
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ケーブルカー・グロリア線に 電車が到着。
この電車には 翌日に乗ります。 -
サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台から 夕刻のリスボンを展望。
リスボンを象徴する景色のひとつ。 -
飲み物や食べ物の屋台もオープンし 観光客や地元の人たちで賑わい始めています。
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屋台で物色した 夫の選択は失敗でした。
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帰りは 広場の脇道の階段を通って。カフェや土産物屋さんでひしめくエリアです。
歩いていると、観光客なのに 地元民であるかのような気分になります。 -
ロシオ広場まで出てきたのかしら?
通りの名前も広場も しかとは分かりませんが、坂道や路地の趣きは 想像していた通りのリスボンの風情そのもの。
下りてきた坂道を振り返って。 -
ロシオ駅。
とても駅とは思えないほど 優雅なファサードはマヌエル様式。 -
薄曇りの空が少し残念。
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19:50
見上げると いつもカルモ教会が目に入ります。
屋台での軽食では足りないので、ホテル近くのカフェで パンと水を購入して ホテルに戻りました。 -
この日の歩数は 20,991歩。
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翌日の ホテルでの朝食。
野菜もあって うれしい。 -
当初 早朝に28番線市電に乗ってみる予定でしたが、旅も終盤 無理をしないことにしました。
フィゲイラ広場まで歩き、市電15番に乗って ベレン地区へ向かいます。電車を待つ間に 日本のシニアカップルに出会い、少しお話をしました。所持金を掏られるという被害にあったそうです。気を引き締めなくては… -
曇り空で 時折 雨が。
川なのに 海にしか見えません。 -
まずはジェロニモス修道院の西門へ。通路の両側に 2つの列がありました。
左手の列の先に リスボアカードという表示が見えたので、リスボアカードを持っていない私たちは、右側の列に並びました。
しばらく待って、何か違和感をおぼえ スタッフに声を掛けて確かめると、右側の列は教会へ入るためのもので、リスボアカードの有無にかかわらず 修道院に入場するためには左側の列に並ばなくてはいけなかったのです。
折角早くから並んでいたのに 残念でしたが、思っていたほどは渋滞しませんでした。 -
サンタ・マリア教会へは、この西門から入ります。
扉の左側にはマヌエル1世の像、右側には王妃マリアの像が置かれています。
扉の上にある彫刻は、左から 受胎告知、キリストの降誕、東方三博士の礼拝を表したもの。
修道院の入場料は シニア割引で1人5ユーロ。パスポートの提示が必要でした。 -
当時のポルトガル王であるマヌエル1世が、エンリケ航海王子や、ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見という偉業を讃え、エンリケ航海王子が描いた礼拝堂構想を基に建設計画を開始しました。
実際に着工が開始されたのは1502年。
大航海時代に 国外からもたらされた富をつぎ込んで、約1世紀かかって建設された巨大なジェロニモス修道院。
マヌエル1世が、ヴァスコ・ダ・ガマの海外遠征によって得た財産を費やして建設した修道院。 -
中庭を囲む美しい回廊。
55m四方の回廊は広すぎて、フレームの中に納まりきりません。 -
交差状ヴォールトの天井。
1階はフランス人建築家ボイック、2階は その死後に建設を引き継いだジョアン・デ・カステキーリョが手掛けたもの。
完成度の高さから マヌエル様式の最高傑作といわれるそう。 -
天井や柱・窓のアーチには、マヌエル様式の特徴ともいわれる、海や異国にまつわるモチーフがびっしり。
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回廊の壁面にも、至る所 マヌエル様式のレリーフ装飾で埋め尽くされています。
珊瑚・貝・花・鳥・ロープ・鎖など、同じモチーフを繰り返し使うことはなく、
全てが違うのだそうです。 -
他にも波、縄の結び、帆船、植物のつるなどが 隙間のないほど彫刻されています。
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2階の回廊は 教会の2階につながっています。
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西門のすぐ上に位置する聖歌隊席です。
光の中に浮かび上がる 十字架のキリスト像。 -
教会を支える ヤシの木をイメージした非常に高い柱が すぐ間近に見えて、不思議な感覚をおぼえます。
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大きな窓には 美しいステンドグラス。
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2階の回廊から。
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2階の回廊から 西門を。
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中の展示物は ポルトガルの歴史を表したもの。
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南蛮屏風でしょうか?
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ここまで来たのに 壁面を飾るアズレージョで有名な 回廊の西側にある「食堂」は見ずに終わりました。
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空が少し明るくなったところで 回廊をもう1枚。
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これらの造形に 目が釘付け。
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サンタ・マリア教会へ。
入って左側に置かれている インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマの棺。表面にはカラベル船が彫られています。 -
右側には ポルトガル最大の詩人、ルイス・デ・カミンイスが眠る棺。
筆と竪琴が彫られています。 -
身廊とふたつの側廊からなる 三廊式の教会。
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重厚な装飾が施された礼拝堂には美しい衣装を纏ったマリア像。
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天空に伸びていくかのよう。
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内陣は王家の霊廟になっており向かって左側にマヌエル1世と王妃マリア、右側に息子のジョアン3世と王妃カタリナの棺が安置されています。
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棺の台座にはインド象の姿。
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パイプオルガンだけが 新しく見えます。
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じっくり見ると 少し不気味さも。
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複雑に交差するリブが 荘厳な雰囲気を醸し出しつつ、抜けるような開放感も。
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ステンドグラスは色彩豊か。
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教会内部。
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ようやく青空が見えてきました。
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修道院の南門のファサード。
スペイン人建築家ジョアン・デ・カステキーリョによって1518年に造られたもの。
聖母マリア像を中心に 24人の成人や高位聖職者の像が据えられています。 -
人の列が長く延びています。
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リスボンを壊滅状態にした大地震を 奇跡のように生き残った、ジェロニモス修道院。
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豪華で贅沢な外観は、16世紀のポルトガルがいかに栄華を誇っていたかを 物語っています。
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発見のモニュメントに向かう途中、噴水と共に。
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発見のモニュメントは、1960年にエンリケ航海王子の500回忌を記念して造られた 帆船をモチーフにしたもの。
ヴァスコ・ダ・ガマが旅立った場所として知られるテージョ川岬に建てられている高さ52mを誇る巨大なモニュメント。
エレベーターで屋上に上がると、ベレン地区やテージョ川の素晴らしい眺めを楽しめる。 また、記念碑正面の石畳には多くのポルトガル人航海者が辿った航路を示す世界地図のモザイクがあり、日本が発見されたと書かれている。
想像以上に大きいものでした。 -
並ぶ人もいなくて、すぐに入場できました。ここでもシニア料金が適用され、1人2.5ユーロ。
エレベーターで 楽に上がれました。 -
屋上から。
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ベレンの塔も見えています。
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ズーム。
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手すりの壁面が 私には高すぎて、すぐ真下は全く見えません。
カメラだけを差し出して写してみたら、思いのほか上手く撮れた モニュメント前の広場の大理石のモザイク模様の全景です。
真ん中に 世界地図が描かれています。 -
ベレン地区を遠望。
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発見のモニュメントに近づいて。
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大航海時代を切り開いた偉人たち。
正面に立つのは カラベル船の模型を持つエンリケ航海王子。
その後ろには アフォンソ5世、ヴァスコ・ダ・ガマ、ペドロ・アルヴァレス・カブラル、マゼランらが続きます。 -
反対側からも一枚。
航海に関わった同時代の探検家、芸術家・科学者・地図制作者・宣教師ら偉人たちの 32人の姿が彫られています。
宣教師フランシスコ・ザビエルも偉人の一人として登場しています。 -
新世界の人々からすると、侵略者たちの像となるのかも。
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モニュメント前の広場に描かれているのは 多くのポルトガル人航海者が辿った航路を示す世界地図のモザイク。
世界地図には 異なった年号が記されています。
日本には 1541年。これは ポルトガル船が豊後に漂着した年です。 -
アジアも「発見」。
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インドは より早い時期に。
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アフリカも「発見」。
世界史の中の一時期、世界の覇権国家になったポルトガルの誇りを示しているのでしょうね。 -
海のようにも見えますが、ここはまだ テージョ川です。
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ベレンの塔。入場を待つ人達の姿。
塔の最上階は礼拝堂、その下 3階は謁見の間、バルコニーが見える2階は国王の間、1階は司令官の間。 -
ベレンの塔。
右側はテラス(砲台)。一番下は潮流により海水が入り込む水牢、その上は火薬庫、さらにその上は窓に向かって大砲が並ぶ砲台になっています。 -
司馬遼太郎が「テージョ川に佇みつくす公女」と形容したベレンの塔。
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満潮の中に浮かぶ塔の姿も見たかった。
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発見の塔も見納め。
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この日の大きな目的の一つ、パスティス・デ・ベレン。1837年の創業以来、修道院から受け継いだ秘密のレシピを使って製造している、歴史ある老舗としても知られています。
歩いている方に 場所を訊ねましたが、近づいてみると その必要もなかったと思えるほど観光客であふれかえる店先。青い日除けが目印です。
混雑している行列は 持ち帰りの方のもので、この行列の左手の小さな入り口を入ると 座席を確保できました。 -
店内もいっぱいで、注文をしてからも しばらく待ちました。
パステル・デ・ナタは ポルトガルの伝統菓子で、パイ生地の中に 表面に焦げ目がついた カスタードに似たクリームがたっぷりと詰まっています。
「名物にうまいものなし」の格言は ここでは当てはまらず、3個注文した後 追加で2個注文したほど。
パイ皮はパリパリして クリームは程よい甘さ。歩き疲れた体に染みわたりました。5個のナタとコーヒー2杯で8ユーロ。
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