2018/06/18 - 2018/06/19
20位(同エリア190件中)
クッキーさん
早朝にあわただしくエルヴァスを出て エヴォラに向かいました。
テージョ川の南に位置している アレンテージョの古都エヴォラは、ローマ時代の城壁に囲まれ「街全体が博物館」と形容されるとか。
エヴォラには、ローマ時代からルネサンス期までの重要文化財が点在しており、「エヴォラ歴史地区」として世界遺産に登録されています。
エヴォラでは1泊しましたが、途中でモンサラーシュ観光を挟みました。
気ぜわしい観光になり、街歩きの時間はあまりとれませんでしたが、エルヴァスとは また違った街の雰囲気を楽しみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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エヴォラに向かうバスの車窓から。
材木の山かと思っていたら・・・石材の端材?が山のように積まれていました。 -
途中の街。
エルヴァスの広場にも似た装飾の街は何処だろうと思っていたのですが、万歩計さんの旅行記を拝見すると、ルドンドのようです。 -
エルヴァスから乗ってきたバス。
エヴォラのバスターミナルで降りると、幸いなことに停まっているタクシーを発見。 -
今宵のホテルは ポサーダです。タクシー料金は6.9ユーロでした。
とても感じの良いドライバーさんで、英語も少し話す若い方でした。ふと思いついて モンセラーシュまでのショートトリップを頼めるかどうか聞いてみると、75ユーロとのこと。
エヴォラでの滞在時間も少ないので、2:30に来てもらえるように頼んでおきました。 -
ホテルのチェックインは まだできないということで、キャリーケースを預けて 街歩きへ。
ポサーダの隣に立つのは ロイオス教会。 -
その前にはディアナ神殿。
2~3世紀にかけて ローマ人によって造られた、コリント様式の神殿です。
月の女神ディアナに捧げられたものと推測されています。 -
スペインのメリダで見たディアナ神殿と よく似ています。
中世には要塞としても使われたそうです。
円柱の土台と柱頭には エストレモス産の大理石、柱身には御影石が使われているのだとか。 -
その先にある公園の中の屋台風のカフェで この日の朝食。バカリャウとクロケット、パンとコーヒー。シニアには このくらいでも十分。9.5ユーロでした。
朝ビールは、この旅の中では 初めてかな。 -
エネルギーをチャージして エヴォラ旧市街の地図を持って、
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向かう先は エヴォラ大学。
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緑豊かな通りです。
ここは城壁の一部? -
エヴォラ大学のようですが、
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ここは入り口ではなさそう。
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それらしい建物を回り込むと、素敵な雰囲気の路地が見えてきました。
歩いて行きたいところですが、まずはエヴォラ大学へ。 -
10:07
通りの左手が 入り口のようです。 -
変わった形の彫刻作品が鎮座。
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入り口の脇には亀?カエル?の彫刻。
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入場料は 一人3ユーロでした。
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大学の中へ。
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2階へ上がる階段のアズレージョ。
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アズレージョだけでなく、柱や天井も素敵。
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ここは もとはイエズス会の神学校だったところ。
ルネッサンス期から この地方の学問の中心となり、パリやスペインのサラマンカからも学者が招かれて講義をしたのだそう。 -
アズレージョで彩られた階段。
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いかにも大学を思わせる掲示板の下にもアズレージョ。
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一面に写真が展示された掲示板がありました。
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2階から見る中庭。
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壁の奥にあるのは暖炉?
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日本留学ですって。
バックは歌舞伎役者の顔。 -
何か物語になっているかのようなアズレージョも見られます。
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10:34
ちらほらと学生の姿も。
ここまでの旅の中で ずいぶん多くの大学を見てきたので、若干 見飽きてきた感があり 割とサクサクと見学を終えました。 -
旧市街を彷徨います。
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白い壁に黄色い縁取りが目を引きます。
ポルトガルの建物の特徴のひとつとして、白壁を縁取る 青や黄色のラインがあります。その色は、街によって統一されているそう。
実は、この色には意味があるのだそうです。青色は庶民の色、黄色は貴族の色なのだとか。ここエヴォラは貴族の町ということでしょうか。 -
立派な塔です。
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地図で見る限り、歩いている距離はほんの少し 見どころが集まった ほんの一角のようです。
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要塞を思わせる壁面は、カテドラルのようです。
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要塞のようなファサードをもつカテドラル。
花崗岩で建てられた頑丈そうな2つの塔は16世紀に完成。 -
入場料は 一人2.5ユーロ。
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丸窓の2つのステンドグラスは「神秘のバラ」「明けの明星」と呼ばれるものでしょうか。
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大聖堂の建築が始まったのは12世紀の後半で、聖母マリアに捧げる大聖堂として建てられました。
主祭壇は 全体的に薄暗い雰囲気で、荘厳さが感じられます。 -
その後、建築・改修が続けられたので、ロマネスクとゴシック様式が共存しているのだとか。
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天正遺欧少年使節の伊東マンショと千々石ミゲル。二人が演奏してみんなを驚かせたと言われるパイプオルガン。
1584年 天正遣欧少年使節団はリスボン訪問後、当時学問と宗教の中心地だったエヴォラを訪れて一週間滞在したという歴史があります。 -
カテドラルの中庭。
オレンジの木々の緑が 柔らかい雰囲気を醸し出しています。 -
回廊。
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回廊から。
見えているのは ファサードの塔でしょうか。 -
こうして振り返ってみても、当時の記憶がほとんど失われています。
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カテドラルを出て お土産物屋さんが軒を連ねる通りへ。
観光客があふれる通りは苦手ですが、昨日のエルヴァスのように ほとんど人がいない通りを歩くのは物寂しいです。
ここはちょうどよい賑わいをみせています。
コルク製のバッグに心惹かれましたが、帯に短し たすきに長し。 -
通りを歩いて行くと、ジラルド広場へ。
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パステルカラーに塗られた自転車が 目を引きます。
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サン・フランシスコ教会。
15~16世紀にかけて建造されたゴシック様式とポルトガル独特のマヌエル様式が混在する建物。 -
シニア料金で 一人3ユーロ。
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入ったすぐ先は 普通の教会のようです。
内部には、18世紀に大理石でつくられた主祭壇。 -
至る所で見られるアズレージョは 控えめな色合い。
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この教会を訪れた目的は、この奥の部屋にある 人骨堂Capela dos Ossos =骨のチャペル。
人骨堂の入口は、全体的に美しく華やかに装飾されています。
入口上部の文言は”われら骨たちは、あなたのお越しをお待ちしております”…だそうです。 -
人骨で壁や柱が埋め尽くされているこの礼拝堂は、修道士たちが瞑想を行う場所として、16世紀に3人の修道士が墓地から持ってきた5000体の人骨を使ってつくったもの。「人骨堂」という名前から来るおどろおどろしいイメージはありません。
骨を飾るのは キリスト教のmemento mori メメント・モリ、「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」、「死を忘れるな」と言う教えから来ているそうです。 -
聖母のお顔が素敵。
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上の階に上がることができ、さらに屋上からはエヴォラ旧市街が見渡せます。
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エヴォラ旧市街を俯瞰。
白い壁を縁取るのは やはり黄色ばかりのようですね。 -
2階の回廊には キリスト生誕の場面を摸したジオラマが数多く置かれていました。プロ級のものから手作り感満載のものまで 様々。
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12:27
サン・フランシスコ教会の前の広場にあるオープンカフェでランチタイム。
歩き疲れた体に 昼ビールが染み入ります。17ユーロ。 -
ディアナ神殿のある広場に戻ってきました。広場の端からの眺望。
アグア・デ・プラタと呼ばれる水道橋が延びている様子は エルヴァスの水道橋に似ています。 -
平原の中の樹木は コルク樫かオリーブでしょうか。
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広場に立つ「波立つ海の中に光る満月」というモニュメントは、北川晶邦という日本人彫刻家の作。
日本から遠く離れたポルトガルに、日本人の作品が飾られていることに驚きます。 -
ディアナ神殿の横にあるロイオス教会。
ロイオス教会は15世紀に建造。1755年の大地震の後、ポーチの部分以外を作り直したのだそうです。
ロイオス教会の向かって右側にポサーダ、向かって左側にカタヴァル侯爵邸があり、中庭はレストランになっています。観光客がたびたび出入りしていたのは、そのためなんですね。 -
料金は1人4ユーロ。
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教会は 美しいアズレージョで有名。
教会内部の壁面は全て美しいアズレージョの装飾で覆われています。
このアズレージョは18世紀初期のもの。 -
主祭壇は、カテドラルのものに比べて 明るく煌びやかな雰囲気。
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ロイオス修道会に影響を与えた聖ローレンスの生涯を表したアズレージョ?
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どの壁にも アズレージョが施されています。
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教会の床下には ガラス越しに見える人骨堂。
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どちらを向いてもアズレージョ。
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小さめの パイプオルガン。
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13:50
モンサラーシュへ向かう前に ホテルにチェックイン。15世紀後半に建てられたロイオス修道院が 現在はポサーダ・ドス・ロイオスという宿泊施設になっています。1泊朝食付きで165ユーロ。
ポサーダ内には 至る所に修道院の香りが漂っています。 -
室内はそう広くはありません。
部屋の並び方を見ると、かつての修道士たちの居室だったような雰囲気です。 -
部屋から見えた窓は、こんな回廊に面しています。
喫煙も可能で 夫も大満足。
中庭には プールも設置されています。 -
14:30
予約していた時間より早くタクシーが待機していました。
モンサラーシュに向かう前に 水道橋の近くに寄ってもらいました。
アグア・デ・プラタと呼ばれる水道橋は、ポルトガル王ジョアン3世が夏の水不足解消のために建設し、完成したのは1537年。 設計はリスボンにあるベレンの塔を建設したフランシスコ・デ・アルーダ。彼はエルヴァスの水道橋も建設しています。エヴォラの北西の町Graca do Divorにある泉が水源。エヴォラまでの距離はおよそ19km、水道橋部分は9km。
城壁内の水道橋は アーチの下が住居や倉庫に利用され一体化しているのだとか。 -
城壁の外、町の外へ続く水道橋。
水道橋が大きいので、アーチのひとつひとつが車線になっています。こんなところもエルヴァスの水道橋と同じです。
この辺の水道橋の高さは14mほど。下を走る車と比較すると、圧倒されるばかりの大きさが よく分かります。 -
17:12
モンサラーシュから戻った後、広場で一休み。 -
20:13
どこで夕食をとろうかと しばらくウロウロしたのですが、どのレストランも閉まるのが早いようで、ジラルド広場辺りのオープンカフェでも ちゃんとした食事がとれる場所はなさそうでした。
サンフランシスコ教会に向かう途中のレストランで 夕食。36ユーロ。 -
ワインバーのようなレストランでした。
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21:20
夕日の中に浮かび上がる彫刻。 -
ポサーダ内部。
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この日の歩数は 20,174歩。
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7:54
朝食会場は 中庭に面した回廊を上手く利用しています。 -
こうしてみると、野菜類が少なかったかな。
初めて 朝からスパーリングワインをいただきました。 -
9:15
タクシーでバスセンターへ。料金は6ユーロ。 -
ポルトガル国内では バスなどの事前予約は全然していなかったので 少し不安でしたが、調べていた通りの 9:45発のチケットを無事購入できました。
エヴォラからリスボンまで 1人12.5ユーロです。
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