アップフェル・シュトゥーデルと街歩き　＠ベルリン２日目-1 _2018(15)

2018/09/21 - 2018/09/21

”アップフェルシュトゥーデル”とはドイツのアップルパイのこと。
前にミュンヘンの空港で見かけて以来、一度食べてみたいなーと思っていたのだ。

ベルリン２日目は朝食を老舗カフェでとり、そのあとは「ベルリンの壁博物館」を訪れ少し真面目時間を取りつつの、お土産にチョコレートの爆発買いを挟み、「ホロコースト記念碑」をみて（これは凄かった）、ベルリンのヘソっていって良いのだと勝手に思っている「ブランデンブルク門」を訪れます。　

半日、気ままな街歩きです。


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《　旅程　》 6泊9日 リスボン4泊ベルリン６泊

◇9/15 (土) 成田発 22 :00　
◇9/16 (日) ドバイ着 4:00 14:30発 リスボン着 19:40 （泊）リスボン
◇9/17 (月) リスボン市内観光 （泊）リスボン
◇9/18 (火) ジェロニモス修道院 （泊）リスボン
◇9/19 (水) シントラ　　　　　　　（泊）リスボン
◇9/20 (木) リスボンからベルリンへ（泊）ベルリン
　　　　　　リスボン ９:00発 　ベルリン着 13:00
◆9/21 (金) ベルリン　　　　　　　（泊）ベルリン
　　　 ◆_1 市内観光「アップェルシュトゥーデルと」
　　　 ◇_2 ミッテ地区「ウィンナシュニッツェル」
　　　 ◇_3 ベルリンフィル「ブルックナーの５番 」　　
◇9/22 (土) ベルリンからハンブルクへ　
　　　　　　 ベルリン 13:40発 ICE ハンブルク着 15:00　
　　　　　　 ハンブルク 21:20発
◇9/23 (日) ドバイ着 08:00 ドバイ発12:00 羽田着22:30

《　交通　》
航空券:エミレーツ成田→リスボン/ハンブルク→羽田169,400円
航空券:ポルトガル航空　リスボン→ベルリン　 162ユーロ
鉄路：DB　ICE２等　　ベルリン→ハンブルク　40.40ユーロ　　　
1ユーロ＝135円

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: エミレーツ航空

ドイツ、ベルリン２日目。

今日だけ１日まるごと行動できる日
昨日の午後来て、明日は昼過ぎにハンブルクに発つものだから。

というわけで、今日の切符は１日乗り放題チケット（７ユーロ）を購入。
時刻は朝８時前。

切符はホームのこんな自販機で買います。改札がないっていうのがどうも慣れない。あれ？って思っちゃう。

ホテルのある駅から、Sバーン（JRの在来線みたいなもの）で２駅の「フリードリッヒ・シュトラーセ」駅です。

このドデーンとしたのが駅。この大きくてドデーンとした建物って旧ソ連風にみえなくないけど、ここらへんも旧東ドイツ側だったのかな？

フォルクスワーゲンのワゴン。

かっこよいなぁ。

さて、朝ごはん。

まずはラテなどを・・・。

あら、ラブリーな演出が施されており、ちょっとソワソワ。

朝ごはんにやってきたこの店が、、、

そう、ここは「カフェ・アインシュタイン」です（外観）。

”あれ、ここ？　あら・・・。”

思っていたのより、ずいぶんさっぱりした外観と思いつつ、初めての「アップフェル・シュトゥーデル」を食すのにどこが適当か、日本で調べて決めておいたお店なのでそこはひるまず、ガシガシと入店してみた。

好きな席に着席OK、な案内。
７時開店で１時間は過ぎていたが、客はスーツ姿の男性がパラパラといる感じ。いや、しかしよくみるとみんなここの常連って感じだ。新聞を取ってから座るってな具合。

銀髪を後ろでキッチりまとめた初老の男性ウェイターがメニューを取ってくれたが、なんか怖い。緊張する。

ラテが来たあと、しばらくあってから供された”おぉ、これがわたしのファースト「アップフェル・シュトゥーデル・・・”

しかし、この盛り付けはなんというものだろう。これはまるで・・・

洞爺湖サミットが開かれた、”洞爺湖ホテルと洞爺湖”ではないか？

と思わずにはいられなかった。

まず、洞爺湖部分は、温かい上品な甘さ具合のカスタードソースだった。洞爺湖ホテルの方は「パイ」とはいっても外側はほとんど薄い数枚のパイ皮みたいだ。さらにその上には初雪のように薄く粉砂糖が振られていた。

そして、そして問題は、なぜ、皿の端っこにメインが寄せられているか？という事。

ここにドイツ的合理主義があるのか？と考えてみた。わざと、あっちからこっちから見て、”誰か説明してくんないかなぁー、、、”とやってみたが、まぁみんな忙しいよね。平日の朝だし。

カスタードクリームソースには、ちゃんとバニラエッセンスじゃないバニラ枝をつかった具合がわかる、黒い小さな粒つぶが見えました。やはり老舗カフェは違う。

そろそろソースが冷めるので頂くことにします。

りんごのフィリングがこんなにチップ（木片）みたい小さくなっているとは思わなかったです。この大きさを焦がさずに火を入れるのは大変なのではないか？　それにレーズンもはいっている。

いちばん驚いたのはフィリングに相当な割合で、クラッシュ・アーモンドが入っていること。

これね、口に含むでしょ。すると、アーモンドを噛む音で秒針が刻めそうだな、というくらい沢山入っている。

最後に、うっすーいパイの皮。中のフィリングとのアンバランス具合なものを、よくこんな風に切り口スパッ、と切れるもんだなーというのが謎でした。

で、旨いか？　という話ですが
美味しかったです。とても手がかかっていて上品で繊細なんです。ただ、次回は繊細じゃないアップフェル・シュトゥーデル(というものがあれば、ですが)も食べてみたいなと思いました。

銀髪を後ろでひとつにまとめた初老のウェイターさんが、水のグラスをテーブルに”ガチン”と置いていくなんて事もあり、ちょっとドキドキして存分に味わえてなかったのかもしれないけど。

ウェイターの機嫌が悪いんじゃくて、こっちが神経質に感じすぎか？とか色々考えちゃったりして、、いかにも「ひとり旅的過敏症」状態だな自分、、、、と思っていたら、最後はとっても笑顔だったりした。

勝手に振り回されたのだけれど、なんだかちょっと疲れた。

さて、次は、ここからUバーン（地下鉄のこと）で２駅南側にある「ベルリンの壁博物館」に行きます。

朝の出勤風景。あのバッグかわいいな。

駅の中にこんなスーパーがあるのね。

ベルリンで良いなと思うのは、どこへいっても清潔。

ガラスがピカピカだし、通路にゴミがないし、、でも、それは首都だから？　東京もキレイだものね。

地下鉄の構内。

薄いクリーム色がかわいらしい。

ベルリン初めての地下鉄乗車、です。

「フリードリッヒ・シュトラーセ駅」。

乗車してみたら、さっそくかわいいものを発見。

これはブランデンブルク門ですな。

回転させちゃってる。

「コッホ・シュトラーセ」駅で下車。

地上にあがったら、また好きな車たちが。

って、この車ではなく、次に行くのが、このビル、、

HAUS AM CHECKPOINT CHARIE
「ベルリンの壁博物館」です。

３０年前に崩壊した”ベルリンの壁”が一部残っている部分が街にあるようだけれど、今回はあまり時間もないのでここだけ訪れることにした。

「（ベルリンの）壁博物館・ハウス・アム・チェックポイントチャーリー」です。

入場券１４ユーロ、加えてカメラ撮影券が５ユーロでした。

このカメラ撮影券ね、買うと腕に紙製のバングル「カメラ許可証」をとめてくれます。入場してみたら、朝早い時間だから（９時すぎ）やっぱり誰もいなくて、”買わなくても写真撮れたな”とチラっと思いましたけれども。

ここはドイツ。
以前、有名バイオリニストがドイツで自分のバイオリンを税関で没収され一時預かりとなるニュースを読んで、その「規則、絶対遵守！」な国民性を知っていたので、ここはね、まぁ、ズルするのは命取りだなと思って。

東西冷戦時代、共産主義体制のソ連（赤）と資本主義（青）の対立。

第二次世界対戦後、戦争に負けたドイツ、さらに首都のベルリンはソ連、米、英、仏の４カ国に４つに分けて統治されることになりました。

ある日いきなり壁が立ち上がり、ベルリンは二つに分けられ、なんの告知もなく突然、家族、親子が引き裂かれることになった。

壁が立ち上がった当初はそれでもまだ緩やかで、抜けられるところがあって、東ベルリン（ソ連側）から西ベルリンへ逃亡するひとが続いた。

スーツケース２個をくりぬいて、車で東ドイツ脱出を図った女性

フォルクスワーゲンのフロント部分も隠れ場所になったんだろうね。

このひとは確か、アメリカ軍人になりすまして国境を抜けたという話だった。

米兵軍人の制服をお手製で縫い上げて準備した。

こういう脱出の工夫が沢山あって・・・最初のころはまだどこか緩やかだったのかもしれない。みんな自由を手にして誇らしそうだ。

ただ、程なくして東側の締め付けも厳しくなり・・・壁を越えようとして射殺されるという痛ましいケースが出てくるようになる。西側と東側の壁の間、緩衝地帯の幅は数十メートルだったという。

ちょっと、驚いたのは、、、この写真。

そうかこれって、

本当にあったことなんだ。男性通しのキス。

今でも壁が残されていて、そこに描かれているこの絵、

これ、東西ドイツ統一を果たした両国首脳だと思ってた、風刺画かと。

さにあらず。ソ連体制下で実際あったことなんだ。ソ連側と東ドイツのトップの男性同士の信頼関係を表すものだったんだ。

左がソ連のブレジネフ書記長、右は旧東ドイツのホーネッカー国家評議会議長なんだって。はぁ、ソ連時代の蜜月関係かぁ。

上の絵の説明

The Fraternal Kiss: Lord! Help me to survive this deadly love!

この友愛の接吻！　この致命的な愛を生き残らせるために、わたしを助けて！

・・・意味がわからん。　

１９６０年に事実上あったことを１９９０年が誰かが絵にして残したってことなのかな。

1989年、ベルリンの壁が崩壊。

ブランデンブルク門の前に集う人々。西ドイツと東ドイツの人で着ているものが全然違ったのを覚えているなぁ。

それとブランデンブルク門に平行して南北に壁がああったんだなぁ。

当時の動画もあります。

ウルっと来ちゃいました、思わず。

さて、今日はこのあと、この「ブランデンブルク門」まで歩きますよ。

土産ものをいくつか買って博物館をあとにしました。

博物館の前すぐのとこにあった、昔ここにあった「国境」。

アメリカ側。

こちらが、ソ連側。

こういのって実際見てみるもんだな、と思ったのはこのソ連側の若い軍人の表情がどこか寂しげに見えたこと。ソ連って、まとまれば社会主義の顔のみえづらい国って印象を自分は持っちゃうのだけれど、当然ひとりひとりは人の子だよな、と。

次は、ドイツの板チョコのお店に行きましょう。

朝の「カフェ・アインシュタイン」に始まり、今日はフリードリッヒシュトラーセ（フリードリッヒ通り）を北に南に行ったり来たりしている具合。地下鉄で北上、２駅です。

ふと見上げるとユーゲント・シュティール（ドイツ版アール・ヌーボー）かな？と思ったビルがあったので一枚。

相当古いみたい、、1899って刻印してある。

目指すお店がありました、、、

っと、行き交う車が、店の写真を撮らせてくれない。

でも車がかっこいいから、まぁいいか

車がかっこいいから、まぁ、これもいいか、、、

あ、これ、ちなみにタクシーです。

ベルリンのタクシーって肌色なのです。肌色？！
驚くわ、その控えめな色ったらって話だ。

で、前置きが長くてスミません。

ここ「Ritter Sport リッター・シュポルト」が、ドイツの板チョコのお店なんです。最初は、Sportと書いて、”シュポルト”って読むのが読めなくて、なんで、チョコレートなのにスポーツなんだろう？と思っていたんですが、それもドイツの会社ってのも知らなくて。

ここで会社の同僚へのお土産をまとめてお買い上げしてしまおう、と。

旅の残りも少なくなっていたので、有難い。一番良かったのは、小さいサイズのチョコが選り取りみどりだったこと。色んな種類が食べられるのが女性向けによさそうだし、小さいサイズなら沢山買っても持って帰れるし。

小さいサイズばかり都合80個分くらい買って、２２ユーロくらいだったと思う。

意外だったのは、お会計したらおまけをつけてもらっちゃったこと。
「沢山買ったからどうぞ～」って感じでパラパラとこの小さいサイズのを５つもいれてくれました。

あとこのお店でよかったのは何個入り！ってパッケージに表示されてたこと。ドイツってみんなそうなのかな？ 助かる！

それと、買い物バッグが可愛くて、、

おもわずウキウキしちゃいました。でも、まぁ、もちろんというか、ドイツだから、袋代払ったと思うけど。いくらだったかなぁ。でもこれカワイイよなぁ。

さて、街歩き再開。
チョコレートがずしり重いけれども。

あ、ポスト発見。

リスボンで書いて出せなかった絵葉書を送ります。

絵葉書のリスボンの市電と、ベルリンの郵便ポスト。

どちらも黄色なのに、趣がまた違うもんだな。

さて、歩いて「ホロコースト慰霊記念碑」を目指します、１０分くらいかな。

このビルとビルを道路を挟んで繋いでいる空中廊下、、、この橋脚にある彫刻にちょっと興味惹かれる。

橋脚の４つはしに一個ずつあった彫刻、橋脚を４人で背負っている格好なんだな。

ひとつめは　LVFT、、、どういう意味だ？

WASSER 「水」って意味だね。

このひとは橋脚は重いがそんなに苦しそうではない。

FEVER 「熱」？

このひとはむしろやる気だ。前向きな感じ。

ERDE　って見える。

ERDE　って「地球」という意味みたいだけど・・・

となると、最初にLVFTが一番苦しそうにみえたけど、意味はなに？、、、人生？

遠くに見えてきた、あれがきっと「ホロコースト慰霊記念碑」だな。

最初は”ふーん、、、わからん。”だったのです、感想は。

みんなテーブルか腰掛けにしちゃってる具合で、「いいのか？」とも。　

でも、よく見ると亡くなった人の名前が刻まれている石とかではなくて、つるんとした灰色の無機的な立方体の石、、というかコンクリートが延々と。

しかし、こういうものは実際見てみてわかることが。

こうやってコンクリートの合間、しかも深い部分を歩いてみると、、何か怖い気持ちがフツフツと。

すこしずつ不揃いな石の林の間を縫っていると、それがひとりひとりの人だったことを連想させるわけで。無機質に顔が無個性なものとして扱われていた人々（ユダヤ人）が、それぞれ個々の個性をもった人だったことを。

この自分より背の低いところにあるコンクリートの立方体たちからは、亡くなった子供達、赤ちゃんなのかなとジワっと思い及ぶんですよね。

こういう現代的手法を用いて、見る人にしっかり何がしかを伝える力ってすごいなと思いました。

それに街のまん中に広大な敷地をとって、こういうものを置くあたりがドイツ、なんでしょうかね。正面の「ティーアガルテン（ニューヨークでいうセントラルパークでしょうか）」を手前にみて、右に曲がると、「ブランデンブルク門」のようです。

おお、あれかぁ。

案外さっぱりした装飾みたいだなぁ、という印象。

ここでベルリンに来て初めて日本語を聞いた。

スーツを着た男性たちがごろごろとスーツケースを転がしながら、慌ただしそうに歩いて行った。日本のビジネスマン、かっこいいなぁ。

「ブランデンブルク門」

手前の大通り、この歩行者天国の通りが「ウンターデン・リンデン」。
”菩提樹の通り”って意味だったろうか。森鴎外の「舞姫」だよね、ここらへん来ると、もう。

いろいろな門を見てきた気がするけど、さっぱりして装飾の少ない門なのだなぁと。

色々な歴史をみてきたこの門を有り難みなくサラっと鑑賞終了。

が、今ガイドブック読んだら、この彫刻は一度ナポレオンに奪われてパリまで持ち去られたものを取り返したものだそう。そして今ここに。ありがとう「地球の歩きかた」。

「ジーゲス・ゾイレ」黄金の天使。

ブランデンブルク門を通してズームして撮った。これ見たかったな、近くで。

U2のミュージックビデオ「STAY」で使っていたのよね。

さて、お土産のチョコレートが重くなってきたのでホテルに置きに戻ることにしました。

これで、ベルリン中心部の観光スポット巡りは終わり。

「フリードリッヒシュトラーセ」駅です。時刻は１３時。

朝来た駅からまた戻ります。
「ハッケシャー・マルクト」駅はすぐ隣です。

駅のホームにあったパン屋さん、ドイツのキオスクだね。
美味しそう。

ホテルに戻ったあと、午後はホテル周辺のミッテ地区を歩いて夕ご飯を食べて、夕方からベルリンフィルの演奏会へ行くことになっています。

”ミッテ地区とウィンナシュニッツェル”編へ続く。