2018-７月　盛りだくさん台湾　11　花東海岸公路バス

2018/07/13 - 2018/07/18

　15日日曜日。
　台北から台東へ移動している途中です。

　台湾には気になる長距離路線バスがいくつかあります。長距離といっても高雄から台北へ行くような高速バスのことではありません。おおむね片道所要時間が２時間以上の、それでいて地道にバス停に停まっていく路線バスのことです。そういう点では、朝乗った台北・宜蘭のバスは「気になる長距離路線」にはあたりません。
　気になる路線を具体的に挙げてみます。一部区間は乗車経験があるものもあります。
　「台北⇔南方澳」國光1812
　「豊原⇔梨山」豊原6506
　「日月潭⇔阿里山」員林6739
　「高雄⇔台東」國光1778
　「花蓮⇔台東」鼎東8119または花蓮1127
　「花蓮⇔梨山」花蓮1141
　「羅東⇔梨山」國光1764
　この旅でこの中の二つの路線に乗車します。その一本目がこの「花蓮→台東」の路線。所要時間４時間を超える長距離路線ですが、一気に移動するのではなく、途中で寄り道もしてみます。

エリア 花東公路周辺(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

11：32
　花蓮駅着。
　蘇澳から花蓮の区間は、海岸ギリギリまで山が迫る地形と硬い岩盤のせいで道路整備がままならず、今でも東部交通のボトルネックになっています。1980年までは鉄道北迴線が未開鑿だったため、移動には断崖を切り開いただけの蘇花公路が利用されていました。現在の蘇花公路はトンネル区間も増えかなり安全になっているそうですが、それでも落石事故は枚挙にいとまがありません。鉄道からはかつての蘇花公路が垣間見えたりします。和仁・崇徳間は左車窓釘付けで挑むべし。

花蓮駅 駅

　花蓮駅の地下道。こちらは後站（駅裏）方面へ向かう地下道。花蓮駅は改修工事中で先に後站が整備されました。残念ながら時間がなくてそちらを見に行く時間がありません。

　駅前方面への地下道。

　コンコースは工事で狭くなっているため雑然。

　隣に新しい駅舎ができています。

　高架駅になります。

　駅前にある花蓮客運花蓮火車站ターミナル。

花蓮転運站 バス系

　大きな電光時刻表。方面別に切り替わり（たしか３パターン）ます。

　バス停をチェックしたので安心して朝ごはん（もう昼だけど）。コンビニおにぎりとサンドイッチです。最近はバスでも飲食禁止となっていることが多いので、大急ぎで待合室でほおばる。
　実際は乗車した路線は飲食禁止とは書いてありませんでした。ほかの乗客は普通にお弁当食べてましたし。

　駐車場に待機していた車両が、発車時間になると乗り場へと入ってきます。

11：59
　私が乗る成功行き1145が後ろの方に停まっています。時間になったら前に移動してくると思われますが、万が一あのまま発車されると困るので出発時間まで見張ります。

12：10
　心配は杞憂で、バスはちゃんと乗り場にやってきました。行先表示だけを見て意気揚々と乗り込みましたが、昨日の失敗もあるのでほかの乗客に「これって成功行きですよね？」と確認しておきました。
　ちなみに、台東行きの1127ではなく成功行き1145に乗るのは途中下車する予定があるから。（成功は台東に行く途中にある町）
　花東海岸公路（台11号線）には花蓮・台東を一気に走破する路線だけでなく、区間ごとの路線もあり意外と数は多いです。花蓮客運には「花蓮⇔静浦」「花蓮⇔成功」があり、鼎東客運には「台東⇔静浦」「台東⇔成功」「成功⇔静浦」ほか、より短い区間の路線もあります。

　花蓮駅前を出て30分ほどは市街地を走り、海岸に出てもしばらくは目を見張るほどの絶景ではありません。50分ほどして少し山側の集落へと入った後かなりの上り坂となり、カーブごとに見える景色が楽しみになってきます。
　写真はその山側の集落「水璉」のバス停。（13：01）

　走行中のバスから窓越しに撮っているのでいろいろ見切れてますが、とにかく青い空に青い海。地球の丸さが実感できるような爽快な太平洋がのぞめます。

　ところどころ登坂車線もある険しい道。花蓮客運の大型バスは21世紀とは思えないエンジン音で登って行きます。時速30キロくらいかなあ。故障しちゃったんじゃないかと思うくらいトロトロと進みます。

13：25
　出発から１時間15分。龜庵バス停でトイレ休憩。

　付近の見どころ。

　こんな感じの道沿いにバスは停車。

　エンジンを水で冷やす運転手さん。故障しているわけじゃないよね？

　トイレは反対車線にあります。

　買い食いでもするか。

　トビコ（飛魚の卵）のソーセージだって。

　台湾のソーセージ（香腸）は甘くてあまり好きじゃないけど、これはおいしかった。卵だけじゃなくて飛魚の身も使われていました。一本50元。

　ほかにも売店あり。
　海側には展望台もあるみたいですが、行ってる間にバスに置いて行かれたら怖いので行きません。

13：31
　バスのエンジンがかけられると、「まだ戻ってこない人いるよ～」と乗客がアピール。だよね、やっぱり置いてきぼりってあり得るんだ。

　バスは成功へと再発進！なんか縁起のいい路線だな。

　遠くに三仙台が見えてきました。成功の手前にある観光地です。

　石梯坪風景区を通過。
　沿線には芭崎、磯崎、豊濱、石梯坪、八仙洞など見どころがたくさんあるのですが、一番面白そうだったのは静浦。いつかゆっくりと訪ねてみたいものです。

　長い乗車時間にも関わらず全然退屈しませんでした。風景が素晴らしいのに加えてちょいちょい事件が起こるんです。
　一つ目は（小さいのだけど）蛾が飛んできたこと。あまりにもうっとおしかったのでティッシュでつまんで退治しちゃいました。その後、蛾の祟りなのか大きな蜂（似た虫かも）が襲来。外に出そうと窓を開けて誘導したりしたのですがうまくいきません。周りの人も助けてくれないし、右往左往しているうちに、蜂は前の座席に。その座席には小さな子供連れの家族が座っていたのですが、蜂が近づくとお父さんが間髪入れず一撃で仕留めました。頼もしいお父さんだこと。
　その後、その家族の下の子供が車酔い。お父さんが必死で介抱していました。

　その家族連れも大倶来で下車。下車時に下の子（３～４歳）に気を取られるあまり、爆睡していたお姉ちゃん（６～７歳）を車内に忘れるというハプニングあり。その席に座ろうとした乗客に「この子忘れてる」と言われて、お母さんが慌てて戻ってきました。　
　その家族連れが下車したことにより、花蓮から乗ってきた客は私一人に。ほかのお客は途中から乗ってきた人たちです。

14：53
　小港バス停で下車。ちょっとした見どころを見物します。

この旅行記へのコメント （2）

• ありんありんさん 2018/08/11 20:47:34

  空がキレイ！！

  binchanさま。こんばんは。
  絶景路線バスを乗りこなされ、
  さすがですね。
  こんなにきれいな景色が車窓だと、
  飽きないですね。　
  目の保養になりました。
  
  

  binchanさん からの返信 2018/08/11 21:22:11

  Re: 空がキレイ！！

  ありんありんさん、こんばんは。
  そうなんですよ、天気が良くって日に焼けちゃいました。
  おばさんにあるまじきことに、顔の皮がうっすら剥がれましたよ。