2018/07/23 - 2018/07/23
90位(同エリア136件中)
エフサさん
「札沼線 廃止決定へ‥」
6/18こんなニュースが流れてきました。同日、札沼線沿線の月形町が廃止を受け入れると表明したのです。つづく6/25には新十津川町が廃止受け入れを表明。7/11には浦臼町長が廃止容認の方針を示唆。
これで札沼線の新十津川 ~ 石狩当別間の廃線はほぼ決まりですね。
さよなら列車はあまり性に合わないし、それにダイヤ改正時期は、こちらも繁忙期でそれどころではない。なので混み合う前に、ゆっくりのんびり楽しむことにしました。
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06:58 札幌発 石狩当別行き普通列車。まずはこれに乗ります。
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列車番号は、537M
番号は上りが偶数、下りが奇数。最後のMはモーター、つまり電車を表します。 -
車両はモハ733系、6両編成。
さあ、なんちゃって乗り鉄の始まりです。 -
石狩太美を過ぎるあたりから麦の実りが広がります。多分、ハルユタカでしょう。
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07:38 石狩当別駅 2番線に到着。
反対側の3番線停車中の列車へと向かいます。 -
07:02 石狩当別発 新十津川行き普通列車 。
キハ40、一両編成。
これに乗り換えます。 -
列車番号は、5425D
末尾のDはディーゼル、気動車を意味します。 -
ワンマンカーです。
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車内は満員。
隣の駅にある大学の学生達が大勢乗って来ました。 -
後方の運転席。
ここのメーターやランプは前後の運転席で同じ動きをするので、これを見ていればある程度、運転状況が分かります。 -
さてと、のんびりと行きましょう。
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北海道医療大学駅に到着。
学生達が降りて行きました。 -
学生がいなくなったらガラガラになるかと思いきや‥
結構残ってますねぇ
なんと外国人観光客の方も何人かいらっしゃいました。 -
08:18 石狩月形駅、3番線に到着しました。
上り列車通過待ち合わせのため、20分ほど停車します。 -
プラットホームから見た下り方面。
色灯式の出発信号機があり、それに連動した白いATS地上子が手前のレールの間に着いています。
※ ATS: Automatic Train Stop (自動列車停止装置) -
同じく下り方面。
写真右側に駅舎があるので、右側から1番線、2番線、3番線の順となります。プラットホームは2番線と3番線の間に設けられた島式で2番線が上り、3番線が下りとなります。 -
下り方面の転轍機(ポイント)。
手前が1番線、2番線切替用の手動の転轍機、奥が発条転轍機です。遠くて分かりにくいですが転轍機標識の紺の丸の中に白の横線と発条(スプリング)のSが書き込まれています。
この転轍機の面白いところは開通方向がいつも同じ向きで、下り方面から来た上り列車が常に2番線に侵入する様に分岐されていることです。動力は付いていませんし、手動でも切り替えません。
では3番線から出発する下り列車はどうやって駅を出ていくのでしょうか?
その方法がちょっと乱暴にも見えるかもしれませんが、ポイントの背向から車輪で無理しゃりポイントの切替レール(トングレール)をこじ開けて出て行ってしまうんです。トングレールを押し付けている発条(バネ)の圧力はこれに合わせて造られていて、縮んだバネが戻る方向にはダンパーが付いているので、車輪が通過する毎にパッコンパッコンとはなりません。列車が通過した後にトングはゆっくりと元に戻ります。 -
乗客の殆どが鉄ちゃんですねぇ。
皆さまあちこちで写真を撮ったりしながら、思い思いの時間を過ごします。 -
駅舎を見たり、トイレをお借りしたり、入場券を買い求めたり‥
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時間が空いたので、私も札幌駅で買った助六をいただくことに‥
食べる前に撮る。また忘れてしまいました。 -
そうこうしている内に、列車交換の際のメインイベント、上り列車の運転手から下り列車の運転手へ「スタフ」が渡されるところを写真に収めるのを、すっかり忘れてしまいました。こりゃあ乗り鉄失格だぁ。
スタフとは簡単に言うとパスポートの様な物で、上り列車と下り列車同士で代わり番こに同じ物を使い回しをします。上り列車が駅に入国するとパスポートが不要になるため、それを下り列車に渡します。下り列車はそれをもらって駅を出国できると言う訳です。パスポートコントロールは駅員が行いますが、パスポートに判子は押されません。
スタフはここではタブレットで代用されていました。 -
タブレットの実物はこんな感じです。四種類の内、どの玉を使っているかは分かりませんが、ただ持っていればいいので、玉の形状は関係ありません。
タブレットは丈夫な革のケースに収められています。 -
下り列車のドアはJR北海道のコーポレートカラー一色で塗られています。私の乗っている方はボディ横のストライプがドアを含め連続して描かれていました。
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さあ、スタフ(タブレット)をもらったので、出発しましょう。この先はこのタブレットを持ったこの列車が戻ってくるまでは、次の列車は侵入する事はできません。
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豊ヶ岡駅。
秘境駅の上位にランクされる駅で、ここで降りてバスにピックアップしてもらう秘境駅ツアーなるものもあるみたいですね。 -
まもなく晩生内
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晩生内を「オソキナイ」と読める方はあまりいないでしょう。大抵は「バンセイナイ」と言ってしまいますよね。
実は私もそうでした。(笑) -
車窓には豊かな田園地帯が広がります。
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もうすぐ終点の新十津川です。
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特等席は既に人だかり。後塵を拝します。
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途中の浦臼駅から乗ってきた子供達を先に降ろします。
鉄ちゃん達もしばし子供達との何気ない会話に顔をほころばせておりました。
この小さな旅が彼らの記憶に残ります様に。 -
駅では近くの保育園の園児達がお出迎えしてくれました。
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歓迎 ようこそ新十津川へ
1/3くらいはバスで函館本線の滝川駅に向かった様です。後の2/3は元来た鉄路を戻ります。
新十津川駅と滝川駅の間は5kmないので歩こうと思えば歩けます。 -
新十津川駅は無人駅です。
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今日は駅長犬ララのお出迎えはありませんでした。
ちょっと残念。 -
始発 兼 最終列車が一本のみ。
時刻表は、いたってシンプルです。 -
建物は古いのですが、掃除行きとどいていてきれいに保たれています。
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こちらは年季が入ってますねぇ。
現役の頃は継電器連動装置や変圧器、配線板などが入っていたと思われます。 -
鍵穴は、奥まで行っても、丸い穴。
鍵はどんな形をしてるのでしょう? それは秘密です。ふふふ〜 -
紫陽花が見頃を迎えていました。
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出発まで思い思いに過ごします。
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この先は線路が途切れています。遠くに車止標識が見えます。昔はこの先にも線路が続いていて、石狩沼田駅までつながっていました。札幌と沼田をつなぐ線路で札沼線と言う訳です。
多分この手前にATSが付いているのでしょう。ATS地上子に電源はいりません。万が一運転手の身に何かが起きてもATSで止めてオーバーランするだけの区間は確保しているのでしょう。 -
運転手さんが後ろを確認するミラー。
こ〜ぶよ〜し -
もう少しで出発です。
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保育園児たちがお見送りしてくれました。
ありがとう〜 バイバ〜イ
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この旅行記へのコメント (4)
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- ateruiさん 2018/10/25 22:30:23
- なんだか寂しいですね
- 私は乗ったことがないと思うんですが
40年前からローカルなのになんで
営業距離が長いのかと思ったもんです
残念ですね!
aterui
- エフサさん からの返信 2018/10/26 08:22:01
- RE: なんだか寂しいですね
- ワシら子供の頃は、自宅に電話を引いている家がほとんどなくて自家用車なんて夢のまた夢の時代、街中の住宅に内風呂がある家もまだ少ない時代でした。そんな時代ですから都市間輸送は鉄道が主力、札沼線にも沿線の農産物を運ぶ貨物列車が走っていました。今とは全く違う交通体系でした。平均年齢も若かったし、どんな田舎にも子供達がいて小学校があって、何より活気がありました。
頑張って働けば三種の神器が手に入るというワクワクする目標があって、今では死語となったモータリゼーションとか、車社会とか、北海道ではまだ無縁の時代でした。
ワシらの子供達や孫達の日本は多分ガラッと変わっているのでしょうね。
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- マプトさん 2018/07/28 23:04:11
- 札沼線で帰宅したことも
- お晩でございます。
いやいや、それにしても暑いですね。上川北部もこんなに暑いとはびっくりです。いつでしたか、あまりにも暑いので、午後年休をもらって、沙留に逃げた日もありました。
札沼線、とうとうという感じです。新十津川まで3本ある時、札幌からの出張帰り、1日散歩をうまく使って新十津川からバスで滝川へ出て富良野に帰ったこともあります。鉄道の旅が残っているようで、好きでした。1本になったらなかなか組めません。
逆転の発想で、ここに観光列車を走らせても面白いか…。肥薩線の人吉と吉松の間のように。
- エフサさん からの返信 2018/07/29 08:27:17
- Re:札沼線で帰宅したことも
- マプトさん、おはよございます。上川地方は内陸で全部盆地ですから、夏は暑いですよね。ようやく夏到来と言った感じでしょうか。
札沼線は結構思いのほか混んでました。外国人観光客も10人ほどいた様に思います。こんな片田舎のローカル線に外国人が乗りに来るのも時代の変化、廃止になってしまうのも時代の流れですかね。
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