ハワイ島（１１）ハワイアンの聖地ワイピオ渓谷へ下りる～まるでタイムスリップしたような世界

2018/03/15 - 2018/03/15

ハワイ島の旅の５日目。カメハメハ大王が幼少期を過ごしたと言われるハワイアンの聖地、王家の谷とも呼ばれるワイピオ渓谷の下まで降りるワゴンツアーに出かけます。（催行窓口：ほろほろあいらんどツアーズ）。マナ（神聖な力）が宿ると信じられている土地で、電気も水道もなくタロイモ畑があって、まるでタイムスリップしたかのような景観が広がっています。

エリア ハワイ島(ハワイ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

ワイピオ渓谷の上にあるWaipio Valley Artworks。
ここからワイピオ渓谷へ向かう、ワゴンや乗馬などのツアーがスタートします。

ワゴン車に乗り込みます。特等席の助手席に案内されました。
ワイピオ渓谷ＬＯＯＫＯＵＴの横を通って急勾配の道を降りていきます。

写真で見て感じるよりもかなりの急勾配です。
体が前につんのめりっぱなしになっちゃうくらいです。
四輪駆動車じゃないと上り下りは無理です。

ここはレンタカーで乗り入れることは事実上禁止です。
（無謀にもレンタカーで入ってくる人もいますが、保険対象外になる上に慣れていないとかなり危険です。さらにこの後で紹介するように何本もの川を越えていきます）

ブラックサンドのワイピオビーチを横目に見ながら進みます。

歩いて上って来る観光客らしい人がいました。
かなりきつそう！
途中でギブアップしてチップを払って車に拾ってもらう人も時折みかけます。
（この日も帰りの上り坂の途中で欧米人のカップルを拾いましたｗ）

渓谷を流れる川が見えてきました。美しい清流です。

「ワイピオ」＝「Curving Water」：ハワイ語で「曲がりくねった水」のことです。
ハワイにおいては「ワイ＝水」は昔から貴重なものです。
「ハワイ」の「ワイ」も「ワイキキ」の「ワイ」も水のことを指します。

ワイピオ渓谷 山・渓谷

ワイピオ川。

ヒイラヴェの滝（落差２９０ｍ）
ここでいったん車を降りて写真タイム。

ここにはヒイラヴェという名の娘の悲恋にまつわる伝説が残されています。

ガイドのダグラスさんがヒイラヴェの滝をバックに若いカップルの写真を。

過去、ここに来るたびにお世話になっているのは毎回ダグラスさんです。ハワイアンの血を引くワイピオを愛するローカルの方です。ツアーは英語オンリーですが、私のつたないリスニング能力でも伝わってくるものがあります。

谷底までやって来ると野生馬が近づいて来ました。

人馴れしているみたいで開いている助手席の窓から私の手元まで鼻を近づけてきました。
かわいい！

さらに進むと馬車ツアーとすれ違いました。

ワゴン車はこんな風に何本もの川を超えていきます。なんか嬉し。
雨が降った後だと水量も川の本数も増えるので慎重に行きます。

渡り超えていく清流！

折り返し点には乗馬ツアーの人達がいました。

タロイモ畑を見ながら進みます。
タロイモは里芋と同じ仲間なんだそうです。
ハワイではペースト状にしたポイとして食べらています。

ここ、ワイピオ渓谷には電気も、水道もなく、携帯電話も通じないんだそうです。
タイムスリップしたような素敵な景観を保護しているハワイアンにとっては大切な場所なんです。
ハワイアンの”こころ”を感じられる大好きな場所の一つで今までに４～５回ほど訪れていますが、なぜかまた来たくなる場所です。

ですが、ハワイアンの方々にとっては大切な聖地。この地に立ち入らせていただくという謙虚な気持ちだけは忘れないように心がけないとと肝に銘じます。

この美しい清流がタロイモ作りを支えています。

川を渡っている途中で乗馬ツアーの人達とすれ違いました。

再びヒイラヴェの滝を見ながら。

かつては首都として王族が住む神聖な谷だったと言われるワイピオ渓谷は。カメハメハ大王も幼年期を過ごした場所で、古代の王達が埋葬されてきた王家の谷と呼ばれます。

１９４６年と１９７９年に津波や洪水で大きな被害があったにもかかわらずここの住人たちはすべて無事だったというエピソードもあり、強力なマナ（霊力）によって守られていると信じられているそうです。

急な坂を上って戻ります。

（つづく）