イギリス人観光客の日本観光 in 関西とか Part 3 - 奈良なら鹿でしょう

2016/03/16 - 2016/03/17

中学時代の同級生が来日する事になり、せっかく遠くから来るんだから会おう！となりました。
しかし友人の訪問はほぼ関西地区を中心としていたので、我々も有給を取って関西まで行く事に致しました。
遠くイギリスから来る友達は我々と合流するまでの間に京都をじっくり楽しみ、我々と会ってからは大阪と奈良を楽しむ事に。そして希望としては桜を見たい！との事。
地元民ではない我々が案内するベタな大阪・奈良観光や如何に？？
　
果たして事はうまく運ぶのでしょうか？

---前回までのあらすじ---

早朝便のジェットスターに乗り関西にやってまいりました。
ベタな、でも観光客目線の大阪を凝縮した大阪観光を展開し、現代日本の下町文化を体験した初日。
二日目は歴史的な文化を巡って頂きましょう、と奈良へ行く事に。
恥ずかしながら、私も記憶の許す限り初奈良です。ちゃんと案内できるかな？

エリア 奈良市(奈良)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: ANAグループ JRローカル 私鉄 ジェットスター
• 旅行の手配内容: 個別手配

大阪城に続き、私も初体験ながらの奈良でございます。乗りますは近鉄奈良線。

後ろに見えるスズメバチみたいな顔した奴は特急ですが、我々はのんびり快速で行きましょう。
出発前にせんとくんとツーショット。
おいおい、うちのワイフの手なんて握って、見せ付けてくれるやないかい。

京都駅 駅

友達のリクエストであった「桜が見たい」の結果、天理市にやってきました。
Q&Aでも情報を募ったのですが、やはりこの時期はまだ寒く、関西圏ではまだまだ桜が開花していない状況。
京都では数箇所候補が有ったのですが、既に友達は5日間京都観光に費やしていたので今回はパスしました。
折角情報下さった皆様、申し訳御座いません…。

平端駅 駅

で、なんで天理市なの？と言う話ですが、インスタグラムで直前までチェックしていたらいい塩梅に開花の桜の写真を発見。
アップロードされていた方に連絡取った所、天理市では満開ですよ、との事。

天理教教会本部(神殿) 寺・神社・教会

実際には「満開」と言うほどではなかったですが、翌日にはフィリピンに飛び立つ友達が滑り込みで桜も見れて満足してくれた模様。

天理教教会本部(神殿) 寺・神社・教会

ワイフも今年初のお花見。
好天に恵まれてよかったよかった…。
何を見るか、はプランできますが、気象状況と自然の起こりばかりは天任せですからね。

天理教教会本部(神殿) 寺・神社・教会

とは言え、天理市と言うと完全に天理教の宗教都市なのでお花見を終えたら、じっくり観光するような感じではないです。（天理教の方、すいません）
正直、私は天理教についてはからっきし知識がないので、商店街で宗教用具を売っていて友達に「あれ何？」と聞かれても「さぁ…なんだろうねぇ…」くらいしか答えられず。（いや、答えてない。）

天理教教会本部(神殿) 寺・神社・教会

志賀直哉が「奈良にうまいものなし」と描いた随筆が独り歩きしている気がしなくもないですが、この後奈良市に移動してどうしてもこれ！と言う物がないので、天理名物の天理スタミナラーメンを食べましょう。

天理スタミナラーメン 本通り店 グルメ・レストラン

店内は屋台っぽい造りと普通のラーメン屋さんの混合みたいなちょっと面白い造形。
地元の方が多いのかな？
見ていると観光客っぽいのは我々だけで、ド満席ではないにしろ絶えず来店するお客さんは地元の方風。

天理スタミナラーメン 本通り店 グルメ・レストラン

白菜メインのピリ辛タンメンみたいな感じですね。私、結構好きです。
シャキシャキした食感が残る白菜ですが特有の水っぽさもなく、濃厚なスープが薄まる事もなく。
奈良県民のソウルフードと言われる事も納得。

天理スタミナラーメン 本通り店 グルメ・レストラン

ラーメン屋に行くとなるとセットで注文したくなるのが餃子と炒飯（笑）
ちなみにこちらでは「炒飯」ではなく焼き飯。
大変おいしゅうございました。

天理スタミナラーメン 本通り店 グルメ・レストラン

やはりここにもありました、ゆるキャラ。
てくちゃんとりんちゃん。
日本武尊の古墳が天理市にあるので、日本武尊をイメージしたそうです。

天理駅 駅

桜もなんとか見せる事ができたので、奈良の本命、東大寺に向かうべく奈良駅へ。
駅前の観光案内所でリュックサックを預け、いざ、街歩きへ！

杉養蜂園 東大寺店 グルメ・レストラン

駅から歩く道のりで猿沢池の横を通ります。
静かな池畔は市民の憩いと言ったようなのどかな空気が流れております。
ちなみにこの池、猿沢池七不思議にある通り、水が流れ入る川も流れ出る川もないのに常に一定の水量を保つ不思議な池。不思議ですねぇ。

猿沢池 名所・史跡

東大寺に向かう前に興福寺にも寄らせて頂きましょう。
入るとすぐ左手に延命地蔵尊が並んでおられます。
お地蔵様は広く恵まれない人達の苦悩を救ってくださると言われていますが、短命になりたくないと言う苦悩から救ってくださるのかな？

手水所で参拝前のお清めをしましょう。
外国の方は参拝前のお清めの習慣がないから新しい経験、だって。
まぁ知らなかったんだから仕方ないよね。

そう言えば海外の寺院でも手水の習慣って見た事ないけど、これって日本独自なのかな？

興福寺 南円堂 寺・神社・教会

興福寺と言えば五重塔ですね。
15世紀に建てられた塔ですが、オリジナルは8世紀には建てられていたとか。
600年近くの歴史あるレプリカ…それはそれですごい…。

歴史的には釈迦の遺骨を納める為に作られたのが五重塔とされていますが、東南アジア～南アジアで見かけるパゴダと同じ役割って事ですね。

興福寺五重塔 寺・神社・教会

奈良と言えば！と言うほど奈良の代名詞である鹿。
市街地の方にはあまり出てこないみたいで、興福寺境内で初お目見えです。

興福寺 寺・神社・教会

奈良の興福寺、春日大社、東大寺に掛けては広大な日本庭園が広がっています。
今日は天気も素晴らしいので散歩には最適！
関西圏に住んでいたら、天気のいい日にはここでのんびり一日過ごしたいかも。

興福寺 寺・神社・教会

さすが奈良の鹿は人間にナラされてますね。
いや、なんでもないっす。

春日大社 寺・神社・教会

鹿せんべい屋さん発見。
デカデカと書かれた『鹿せんべい』の文字も去ることながら、鹿が群がっているので一目瞭然（笑）

春日大社 寺・神社・教会

さっそく買ってみました。一束で150円です。
一枚食べてみましたが、鹿にあげる事を前提にしているだけあり、おいしくないです。ボソボソしてもみ殻みたいな味。

春日大社 寺・神社・教会

賢いのか、鹿せんべいやには群がりこそするもののねだりません。
貰えないのを知っているのでしょうか。

その代わり観光客へのねだり方は半端じゃないです。
その強引さかエジプトの土産物屋かインドの土産物屋か…と見間違うほど。

春日大社 寺・神社・教会

奈良では人間より鹿が最優先。
鹿様は赤信号もそっちのけ。
なんだかインドの野良牛とダブる…（笑）

春日大社 寺・神社・教会

お！桜か？
と思いましたが、どうやら梅のようですね。
桜と共に梅も見れたのはラッキーです。

奈良公園 公園・植物園

おい、いつまで人のワイフと手をつないでいるんだ。

奈良公園 公園・植物園

奈良市では梅もまだ三分咲きと言った所でしょうか。
まだまだ寒さ残る奈良で桜を見れたのはラッキーでしたね。

リストランテ・イ・ルンガ グルメ・レストラン

東大寺の南大門をくぐります。
南大門と言うとソウルの南大門を思い浮かべてしまいますが、こちらも立派な門です。

東大寺 寺・神社・教会

広大な敷地には緑がたくさん。
恐らく数百年前からほとんど変わる事無い光景なんでしょうね。
古くからの造形物が当時の姿形を残しているのは素晴らしい事です。

東大寺 中門 名所・史跡

東大寺の中門を潜ると大仏殿がデーンと構えております。
大仏様があまりにも大きすぎるので、大仏様を作成した後に、建物を建てたそうです。

この日の参観時間は0800～1700。
我々が到着したのは1630なので結構ギリギリでしたね。

東大寺 寺・神社・教会

はじめまして！

神奈川県民としては大仏＝鎌倉
千葉北部民としては大仏＝牛久

でもやっぱり大仏って言ったら奈良だよね。

東大寺 寺・神社・教会

横から拝見いたします。なんとも慈悲深いお姿に見惚れます。
孫悟空が世界を飛び回ったと思ったらずっとお釈迦様の手のひらの上にいた、と言うのもうなずけてしまう大きさ。

東大寺 寺・神社・教会

大仏様に向かって左手には廣目天様。
私が飲みすぎた日のワイフみたいな自愛に満ちた目つきをされておられます。
この目はいわゆる千里眼とされていて、そこで見た事を記録する為に筆を持っているんだそうです。
まるで私の悪事…もとい行いをTwitterに記録しているかの如く。

東大寺 寺・神社・教会

右手には多聞天様がいらっしゃいます。
多聞天と書かれていますが、毘沙門天様と同一人物。
以前しもふさ七福神巡りでも書きましたが、おっかない顔をされていますが、イケイケの武闘派は毘沙門天のお兄さんだったそうです。

東大寺 寺・神社・教会

大仏殿の北東にある柱には穴が開いています。
これをくぐると無病息災がかなうと言われていますが、これは風説が言い伝えに昇格したような物だそうです。
でもまぁくぐるよね、やっぱり（笑）

東大寺 寺・神社・教会

ちなみにこの穴、37㎝ x 30cmしかありません。
でもコツを掴めば大人の男性でも通れます。
イメージとしては　デューク更家→平泳ぎ→髭ダンス　の要領です。

図らずして後頭部状況チェック写真になりましたが、無事通り抜けた後の私です。

東大寺 寺・神社・教会

グルリと一周しましたが、いつまでも眺めていたくなるお姿です。
大仏様ですが、何度かのイメチェンを経て現在のお姿になっているそうです。
一時期は荒廃したそうですが、今では美しいお姿を拝見できるのは、世が平和で安寧であるお陰ですね。

東大寺 寺・神社・教会

そろそろ閉門のお時間ですので後にしましょう。
東大寺の中庭も美しいのでじっくり眺めておきたいですが、いかんせん時間配分を間違えました。

東大寺 寺・神社・教会

梅の花が綺麗ですね。
20年以上ぶりの再会を祝福してくれている気分。
最後にダメ押しの一花咲かせてくれてありがとうございます。

東大寺 寺・神社・教会

ちなみに我が地元から自転車圏内にある鹿島神宮ですが、鹿島神宮にタケミカヅチノミコトを祀る際に、奈良の春日大社から鹿に乗ってお越し頂いた事に由来するそうな。って事で鹿島神宮の鹿は春日大社の鹿の末裔って事。

鹿島神宮でピンとこない方、鹿島アントラーズの本拠地にある神社です。
ちなみに鹿が来るまでは香島だったんだって。

東大寺 寺・神社・教会

それにしても人間に臆する事ない鹿の皆さま。
臆する事無く記念撮影に応じてくださいました。

東大寺 中門 名所・史跡

我輩は鹿である。名前はまだない。

東大寺 中門 名所・史跡

ヨギヌン南大門イムニダ。
しかしここの南大門は焼肉もキムチも眼鏡屋もありません。

東大寺 寺・神社・教会

観光案内所に預けた荷物を引き取り帰りましょう…。

友達との20年ぶりの再会もあっという間でした…。
中学当時は共にガリガリだった我々も様々な経験が腹回りに蓄積しており、成長した姿を確認でき、よかったですね。

あ、私の顔が他より大きく見えるのは遠近法の関係です。
遠近法です。

JR 奈良駅 名所・史跡

奈良の空が夕陽に染まります。
埼玉意外にも三郷駅がある事を知った私。

そしてこの後のプチ悲劇が…。

三郷駅 駅

この旅行記へのコメント （4）

• へびおさん 2018/03/04 13:34:13

  奈良は良いトコ

  Salaamさん
  はじめまして！
  
  旅行記楽しく拝見させていただきました。
  イギリスのご友人は奈良旅行喜ばれていたでしょうか!?
  
  春日大社は鹿島神宮と香取神宮の神様をお呼びしてお祀りしているのですが、その時に白鹿に乗って奈良にこられたのだと春日大社の方からお話を聞きました。
  なので春日大社の鹿は鹿島神宮の鹿の末裔なのだそうですよ！
  当時は奈良よりも東国の鹿島神宮と香取神宮のほうが勢力が大きかったことも驚きですよね。
  神様が鹿に乗って遠く鹿島からいらしたことから「旅立つ＝鹿島立つ」とも言うそうです。
  
  奈良にも三郷駅があったことは知らなかった！（By　埼玉県民）
  
  それにしても奥様美人ですね～！！

  Salaamさん からの返信 2018/03/05 02:01:50

  Re:奈良は良いトコ

  へびおさん、はじめまして！
  拙い旅行記にコメント頂きありがとうございます。
  
  春日大社の神様は鹿島神宮から、だったのですね。てっきり逆で春日大社から鹿島神宮と思っていました…。
  
  来日した友達はイギリス人、奥様がフィリピン人なので、全く違った文化圏に飛び込み大変楽しんでくれたようです。
  私が案内した奈良や大阪も去る事ながら、日本全体を気に入ってくれた様子でした。
  外国の友達に母国を気に入ってもらえると嬉しいですね！
  
  末筆ながら、ワイフをお誉め頂きありがとうございます。
  私には過ぎたワイフですが、調子に乗りやすいのが珠に傷。美人なんて言えばどうなる事やら(笑)
  
  今後ともどうぞよろしくお願いいたします！
  半分埼玉人のSalaam

• eahawkさん 2018/02/26 21:02:58

  こんかいも楽しいです♪

  こんにちは！！
  今回も楽しく拝見させていただきました！！
  奈良は京都とまた違った良さがあって楽しいですよね♪
  
  鹿せんべい見た目はおいしそうなのに（笑）
  
  時に！プチ悲劇が気になります(;'∀')
  
  eahawk

  Salaamさん からの返信 2018/03/04 17:06:47

  RE: こんかいも楽しいです♪

  eahawkさん、こんにちは！
  
  いつもありがとうございます。
  さすが京都は「ミヤコ」と言われるだけあり、都市に溶け込んだ所に点在する神社仏閣、そして京らしさの町並みがさすがです。
  一方、奈良は良い意味で田舎なので、のんびりと時間を過ごすのであれば、奈良の方がいいかもしれませんね。
  
  鹿せんべい、ぜひ食べてみてください！
  苦情は受け付けませんけどね（笑）
  
  プチ悲劇は…書いたとおりです（笑）
  
  Salaam