フランス北西部、ブルターニュ地域圏の町であるサン・マロを訪れました。中世から海上防衛の要衝の港町として栄え、一時期はコルセールと呼ばれた海賊紛いの地元民が勢力を誇りました。現在はブルターニュ最大の観光リゾート地として賑わっています。<br />★大戦で壊滅しながらも、住民の執念で復元された美しい街並みを散策。

サン-マロ_Saint-Malo　”コルセール”がもたらした富！今やブルターニュ最大の観光リゾート地

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2017/05/01 - 2017/05/01

13位(同エリア88件中)

#街歩き

エリア

サン=マロ(フランス)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.0

同行者: カップル・夫婦

一人あたり費用: 20万円 - 25万円

交通手段: レンタカー徒歩飛行機

航空会社: ANA

旅行の手配内容: 個別手配

モン・サン-ミシェルからサンマロへ。サン・マロは、モン・サンからは西へ50kmほど、地域圏をノルマンディーからブルターニュに跨いですぐのところにある町です。ですので、モン・サンとセットで訪れる方は多いのではないでしょうか。
レンタカーの旅。ナビ付きはやっぱり便利です。これまではi-Phoneナビを使ってたので…
しかもこのカーナビ、操作性抜群です。手元のダイヤルで拡大縮小自由自在。さすがはBMW。
サン・マロへ到着です。
ブルターニュ地域圏最大の観光地とされ、人口5万人の町が観光シーズンには20万人になるそうです。観光案内所。
サン・マロは港町として栄えてきた町です。
古くから海上防衛の要塞とされ、中世は「コルセール」と呼ばれた王公認の海賊がアジトにしていたこともあるそうです。
というわけで、ここも城壁に囲まれた城塞都市です。
サン・マロ生まれの作家で後の政治家、「フランソワ・ルネ・ド・シャトーブリアン」の像。（高級ステーキの名前にもなっている人です）
城塞に入る前に、海岸へ行ってみましょう。
沖に見えるのはグラン・ベ島。干潮になると歩いて渡れるそうです。
島には、シャトーブリアンの墓があるらしい。
さて、城塞に囲まれた街へ向かいましょう。
お、ちびっこモーターサイクリスト。
このサン・ヴィセンテ門から街へ入りましょう。
城壁の中は、近代的で端正に整備された街並みが広がります。
そんな中に、テントの出店もあったりしてノスタルジックな雰囲気も。
奥の門にカメラを向けたら、たまたま目線を向けてくれたお嬢さん。
城壁内の真ん中近くに建つのがこの「サン・ヴァンサン大聖堂」。
11世紀創建だが、大戦で破壊され戦後再建されたそうです。ロマネスク～ゴシック様式。今日は入れない様で残念。
こちらは、城塞内でもひときわ大きな「ラムネー兄弟広場」。
海沿いの城壁に近い「ケベック広場」へ。
この広場に佇むのが、この町出身の海賊「ロベール・シュルクーフ」の像。ナポレオンもお金を借りにくるほど海賊業で稼いでいたらしい。
城壁の上を歩きます。
グラン・ベ島。先ほどとは別の角度で。
要塞時代を再現した大砲が置かれています。
サン・マロ生まれの冒険家「ジャック・カルティエ」の像。カナダに到達してフランスのカナダ侵略の礎を築いた人です。
エメラルド海岸とも呼ばれるブルターニュの沿岸地帯。
海岸の方を見ると…泳いでる…こっちはダウンジャケット着るほど寒いのに。まぁ、こういった光景は欧州では珍しくありませんが。
この先端はどうなっているのでしょうか？
サン・マロ生まれの私掠船（しりゃくせん＝コルセールの船）の船長「レネ・デュゲ・トルーアン」の像。
更に城壁を進んで、半周くらいはしたでしょうか、
港が見えてきました。
ここで地上に下ります。遠くに見えるのは大聖堂。
ちょうどここが、グランデ・ポルテ（大門）でした。
…ということで、本来なら夏が観光シーズンの町ですが、季節に関わらず城塞都市そのものが見どころかと思います。なぜならば、大戦でほとんど破壊されてしまった市街を、人々が瓦礫の石を拾い集めて執念で元の姿に再建した町ですから。自分たちが愛する美しい町を遺して行こうというその思いと努力が、現在の姿にその歴史を紡いでいます。