フランス中西部、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、メーヌ-エ-ロワール県の町であるソーミュールを訪れました。世界遺産「ロワールの渓谷」沿いに点在する古城のうちの一つであるソーミュール城を擁する美しい町です。<br />★ロワール川が流れる王家の谷に佇む美しいソーミュール城と、その城下町を散策。

ソーミュール_Saumur　王家の谷に佇む城！中世に仏諸侯たちが流麗さを競った城のひとつ

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2017/05/02 - 2017/05/02

1位(同エリア8件中)

エリア

ソーミュール(フランス)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.0

同行者: カップル・夫婦

交通手段: レンタカー徒歩飛行機

航空会社: ANA

旅行の手配内容: 個別手配

レンタカーでロワール渓谷を巡る旅、前回の訪問地のアンジェから南東に50kmほどに位置するソーミュールを目指します。
シャルル・ドゴール空港からモン・サン・ミシェル～アンジェと巡ってきたので、そろそろこの辺でガソリン補給が必要です。欧州はセルフのスタンドが多いです。ガソリンとディーゼルを間違えないように補給して、店舗のレジでお支払い。
高速道路のトールゲート。
欧州にも日本でいうETCのゲートも有ったりしますが、当然ながら搭載してない車では通過できません。そういうゲートは避け、こんな機械で現金またはカード払い。
ソーミュールの町が見えてきました。丘の中腹に見えるのがソーミュール城。
ソーミュールの町を抜け...
城の近くまで車でアプローチできました。
ここからは歩いて。
ドーンと…ソーミュール城です。ロワールの古城の中では小ぶりな方かも。
いざ、入城。
11世紀にアンジュー公国が戦略上の要衝だったこの地に要塞を建てました。
そこを13世紀にフランス王フェリペ2世が征服、その数年後にルイ9世が城に改修したのだそうです。
井戸を汲む木組みの装置。
まずは地下へ。
意味不明なオブジェ。（人影は人形です）
城の解説。
城から望むロワール川とソーミュールの町。
この界隈も、「王家の谷」ということになります。
14世紀、この地を与えられたフランス国王ジャン2世の息子が、他のフランス諸侯たちと張り合って豪華で流麗な城にしたそうです。
これがその頃の城の復元でしょうか。だとしたら確かに流麗。
大広間にはタペストリーと陶磁器。
16世紀以降にはソーミュールの最盛期は終わり、城は兵舎・監獄・武器弾薬庫に使われる時代を経て、19世紀には荒廃しきってしまったそうです。
その後、1862年に歴史建造物に指定され、1906年にソーミュールが国から城を買い取り、修復して市立博物館としたとのこと。
こちらは、城から少し離れたところにある「馬のコレクション館」。
騎馬や馬術に関する品々が展示されていました。ソーミュールには、カードル・ノワールという国立の馬術学校があり、馬術にゆかりがある町です。
城見学の後は、少し街へ下りて散策してみましょう。
こちらは町の庁舎。
サン・ピエール広場。
サン・ピエール教会。 17世紀のファザードを持つロマネスク様式の教会です。
白い壁と直線と曲線の融合が美しい内部。
オルガン。白壁、丸い天井と木組みの中二階、美しい教会です。
重みのある宗教画。
ステンドグラス。
広場を囲む建物も趣あり。
一通り周ったところで、小腹が空いてきました。教会の隣にバーガー＆ケバブショップがありましたので、ここで軽く。
バーガーセット。
あら？
つぶらな瞳でこちらをじっと見つめてるので、少しだけおすそ分け。
小腹が満たされたところで、ソーミュールを後に。
戦略上の要衝ゆえに歴代の諸侯たちが受け継いだ城。王家の谷に流れる川とその丘に佇む城そしてその城下町は、この後も続くロワールの古城の定番風景として美しい印象を残してくれました。