2013年トルコ家族旅行記15～飛んでイスタンブール編4【アヤソフィア】

2013/07/02 - 2013/07/02

2013年5月、トルコで反政府運動というのがおき、
デモやらなんやらで騒々しかったトルコ。

そんなトルコに同年6月、家族で行ってまいりました。

「このタイミングで(行くの)？」
とか
「本当に大丈夫？？」

とか色々ご心配頂きましたが、結果的には・・・

…デモやってるのはトルコじゃないのかも。

ってぐらい、デモのかけらすら見ることなく、無事帰って参りました。


この旅行記は、家族と共に2013年6月末～トルコを旅した記録を、
忘備録として記載したものとなります。
今さらながらで何のお役にも立ちませんが、暇つぶしにでもしていただければ幸いです。


※記載情報は旅行当時にまとめたものをほぼそのまま記載しております。
現在とは異なる場合が多々あるかと思いますので、予めご了承下さい。

エリア イスタンブール(トルコ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【アヤソフィア(Ayasofya)】世界遺産(イスタンブール歴史地区として)

いよいよトルコ旅行も最終日。朝イチに行って来たのは、トプカプ宮殿同様、イスタンブール最大の見どころの一つである、アヤソフィア。
混雑するので早めの行動が吉ですよ。

元々は教会、そしてモスクに代わり、今は博物館となっています。
なんと完成は537年!!!Σ(ﾟﾛﾟ｣)｣
日本だとまだ聖徳太子も生まれてないじゃんよ!!
細部のリペア―は繰り返されているとはいえ、6世紀の建物を、21世紀に生きる私たちが観る。
すごいわ～。なんか、歴史ってすごいわ～。

ちなみにアヤソフィアとは『聖なる知恵』という意味。

アヤソフィア 寺院・教会

『聖母子、ユスティニアヌス1世とコンスタンティヌス1世』
(10世紀後半)

アヤソフィア内に入って最初に見るモザイク画。
この写真だとかなり見えづらいのですが、中央に立つ聖母子に、(向かって左側)ユスティ1世がアヤソフィアを捧げ、(右側の)コンス1世がコンスタンティノープルの街を捧げてます。

アヤソフィア 寺院・教会

こちらが内部。めちゃめちゃ天井高いです！
写っている人と比べてもその高さや大きさがわかるかと思いますが、こんなものよく6世紀に建てたな、と。
修復が繰り返されているため、ちょっと足場が邪魔ですけど、1500年近く建ってたら、そりゃあ色々ありますもんねぇ、一長一短の修復じゃあ無理だものね、ってことで、その辺には目をつぶって頂きたい

アヤソフィア 寺院・教会

アヤソフィアのシンボルである中央ドームは高さ56ｍ、直径31ｍ。
長年耐震補修工事のため、ほぼほぼ見えなかったらしいですが、現在は工事ポイントがちょっとズレたので、見ることができるようになってます。

アヤソフィア 寺院・教会

丸い大きなアラビア文字の大きな看板(??)が多くありますが、こちらは、アッラーやモハメトなんかの名前が書かれているらしいです。
なんか、何を見てもどれを見ても大きい！とにかくスケールが大きい！

天井の痛みが激しいのは、冒頭にお知らせしたとおり、最初に建てられた時には教会だったものの、1453年にコンスタンティノープルを制服したオスマントルコ帝国によってイスラムモスクに改宗させられたため。
イスラム教と言えば偶像崇拝禁止のため、モザイク画なんかは全て漆喰で塗り固められてしまったんだって。
現在必死の修復作業で昔のモザイク画を蘇らせているそうです。
歴史もすごいけど、人の技術もすごいよね～。

アヤソフィア 寺院・教会

ビザンティン時代に皇帝が戴冠式を行った場所とのこと。
由緒正しいので、入らないように囲いがしてあります。

アヤソフィア 寺院・教会

こちらがキリスト教の教会で言う所の、祭壇部分。
中央のドアみたいなのが、聖地メッカの方向を示す『ミフラープ』。
本来中央にあるべきミフラープなのですが、元々が教会だったため、びみょ～にずれてるんだそうです。
右側にある階段が、『ミンバル』(説教壇),左側の入口みたいな所が、スルタン礼拝用の特別室だったそうです。

そしてイスラムモスクの象徴、ミフラープ頭上に君臨するのが、

アヤソフィア 寺院・教会

『聖母子のモザイク』

この下のいくつかある窓からの光を利用して、うまく浮かび上がるように描かれているんだって。
絶対に交わるはずのない2大宗教が、ここでは見事に一体化しております

アヤソフィア 寺院・教会

こちらホール出入口。3つあるのですが、中央の赤い矢印の扉が皇帝専用だったそうです。でかいです。どんだけ身長高い皇帝だよ(;^ω^)。

ということで、こちらは2階もありますので、今はだれでも通れる皇帝専用扉を通って2階へ進みましょう。

アヤソフィア 寺院・教会

って…あなた、そんなところにいたら、撮らざるを得ないじゃんよ。
撮ってくれってことよね。いや、そりゃもう、こんなポーズとられたら、撮らずにはいられないでしょうよ。

ということで、にゃんこに激萌え(;^ω^)しつつ、今度こそ2階へ

アヤソフィア 寺院・教会

こちら、アヤソフィアの2階にやって参りました。
下を見たら2階とは思えない高さです…。

アヤソフィア 寺院・教会

『キリストと皇帝コンスタンティノス9世、皇后ゾエ』
（1042年～1055年頃）

向かって左が皇帝、中央は言わずもがなキリスト、右が皇后ゾエさんですが、このゾエさん、実はx2(バツ2)でございまして、描かれている皇帝さんは3番手。
しかし最初にこのモザイク画を書かせたのは最初の夫。
なんと、夫が変わる度に【夫の顔】部分をアップデートさせていたそう。
そしてちゃっかり自分の顔もその都度若くアップデートさせてたんだと

アヤソフィア 寺院・教会

『聖母子と皇帝ヨハネス2世コムネノス、皇后エイレーネー（イリニ）』

12世紀に作成されたコンスタンティノープルに残る唯一のモザイク画
ってことで、非常に貴重な作品らしい。
(カメラはＯＫですが、フラッシュ厳禁)

アヤソフィア 寺院・教会

『デイシス』（1260年頃）

ビザンティン美術の最高傑作とされる作品。
キリストの顔が立体的に描かれているのが特徴。
南窓からの光を上手く取り入れて生かしているのだそう。
向かって右下の方～に「こんな感じだったと想定されます」的な絵があるので、今後修復されていくんでしょうね。

アヤソフィア 寺院・教会

出口には、ここが最初に教会だった頃の遺跡がほぼ放置かのように。。。
…いいのか？？

あ、そうそう、アヤソフィア1階のとある大理石の柱に空いている穴に指を入れ、手を360度回すことができたら幸せになる、という言い伝え的なものがあるので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか？(人がずっといたので写真撮れず)

もちろん私もやったんですけど…効果の程は…いつになったら現れるのでしょうかね(笑。

(2017年追記：まだ効果の方、あらわれてないみたいです(爆))

アヤソフィア 寺院・教会