【坂東札所巡礼13】坂東巡礼最難関、バスツアーで行く第２１番八溝山日輪寺と（八溝山）第２２番妙福山佐竹寺（北向観音）

2016/08/23 - 2016/08/23

秩父札所巡礼をした友人たちと今度は坂東札所巡礼をすることにしました。
総開帳の間に回ろうと思った秩父でしたが 今度はリミットはなし。
ゆっくり回ろうと思います。

1年前の旅行記です。
坂東巡礼、満願になる前に旅行記残したいと思っているので
夏休みの宿題が終わらない子供の気分で書きました。

私としては、公共の交通機関を使ってなければ自分の足で坂東の札所を巡礼したいと思っています。
ただ、今回の第２１番八溝山日輪寺は坂東巡礼の中でも最難関と言われています。
それは公共の乗り物に乗って行く場合、御朱印に間に合い帰りのバスに乗るためには常陸太子駅から
7：55か10：42のバスに乗り、さらに山道を1時間半登ることになります。

そのコースを歩くという友人は1人もいなかったので
不本意ながら第２１番八溝山日輪寺と（八溝山）第２２番妙福山佐竹寺（北向観音）をまわるバスツアーでの
参加となりました。

エリア 大子・袋田温泉(茨城)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 観光バス

こちらのバスに乗ってバスツアーで行く坂東巡礼。
自力で回っている人も、今回のお寺はハードルが高いので
ツアー参加した人は私たち以外にもいるようです。
なので坂東巡礼ツアーのなかでも予約が多く、池袋集合のコースしか残っていませんでした。


同じバスには、とっても元気な80代の先輩のグループが。
以前はハイキング仲間として一緒に歩いていたそう。
今回行く、八溝山も頂上まで登ったことがあるというパワフルな方達。
元気が有り余って他のツアーの時にうるさいから一番後ろに行くように言われたということで、
後ろに座った私達が若い時の自分たちの様だとかわいがってもらい差し入れを
いろいろ頂きました。

ちょうど母と同世代。
母もこんな風に友人と旅行していたのかなあと思うと
うれしいようなさびしいような。

友部サービスエリア で休憩

友部サービスエリア (下り線) 道の駅

さすが茨城県。
納豆がいろいろ売っていました。

雨が降ってきました。
台風が通過した後なので、清流の奥久慈川も濁っています。
個人で行く場合は、多分天気予報をみて中止したと思いますが
ツアーなのでこの程度の雨では問題なしですね。

道の駅 奥久慈だいご
ここで休憩の後、大型バスからマイクロバスに乗換えます。
道が細いので、観光バスでは日輪寺まで行くことができないのです。

道の駅 奥久慈だいご 道の駅

小久慈硯
硯石の産地として大子町大字大子字小久慈にある槐沢（さいかちざわ）は、
水戸藩2代藩主徳川光圀の時代から知られていました。
その後忘れられた存在になっていましたが、昭和30年代に入り復活したそうです。

バスから見える鳥居。
今でも行くのが大変な八溝観音は以前はこちらの鳥居から八溝観音の方を
拝んで済ませた人が多かったそうです。
「八溝知らずの偽坂東」といわれていました。

途中、徳川光圀が使ったという茅葺屋根がみえました。
徳川光圀は八溝山まで2度登ったことがあるとか。

日輪寺の駐車場
車で来る人が多いからか途中の道は細いのにここは広いです。

八溝川湧水群は久慈川の源流となっており、日本名水百選にも登録されているようです。

第21番　八溝山 日輪寺（八溝山）は天台宗の寺院。
御本尊は十一面観音。
八溝山の八合目に位置しています。

日輪寺 寺・神社・教会

白鳳年間（7世紀後半）に修験道の開祖である役小角（えんのおづめ）が創建したと伝えられています。その後、廃寺となっていたが、弘法大師空海みずから刻んだ十一面観世音の霊像を本尊として再興されます。
その後観音霊場のひとつとなり、徳川光圀もこの寺の維持を援助したとのことです。

こちらは火災で本堂が焼失したために
本堂が完成するまで仮にたてられたお堂だそうです。

古い前掛けが残っています。

佐竹七福神のうちの弁財天
佐竹七福神は茨城県北部の広い範囲の七福神です。
我が家のあたりだと1日で簡単に回れてしまう七福神が多いですが、
ここは全部回ると115ｋｍとか。

このコース、旅行会社によっては袋田の滝まで寄ってくれるところもあるようですが
人気のため予約できず私たちは袋田の滝なしのコースでした。

昼食は関所の湯でいただきます。

関所の湯 温泉

ツアー料金の中で工夫されたお料理。

第22番　妙福山 佐竹寺（北向観音）に向かいます。
もともとは別のところに寛和元年花山法皇の命により元密上人が創建しました。
法皇護持の聖徳太子作と伝わる十一面観音を祀り、
現在も秘仏としてその観音さまが祀られています。
初代佐竹昌義はこの寺で奇竹を発見し、これぞ出世の瑞兆なり、と
源姓を佐竹に改めたという伝承があるそうです。

こちらの山門は震災により壊れてしまい新しくなったそうです。

佐竹寺 寺・神社・教会

目を引く赤月印に五本骨扇は佐竹氏の軍扇です。

仁王様もこの年にニューアル。
先達さんは新しい仁王様でよかったですね、とおっしゃっていましたが
個人的には古い仁王様の方が良かったかも。

仁王門の後ろに鬼瓦が保管されていました。

昭和15年の鬼瓦

立派な茅葺屋根

佐竹18代義昭が佐竹城の鬼門除けとして現在の地に再建し、
北向観音と呼ばれています。

窓や柱、梁などに桃山建築につながる意匠が見られ、
1906年に国の重要文化財に指定されています。

新しい建物だと禁止のところも多いですが
千社札がたくさん貼られています。

火頭窓
上部が尖頭アーチ状の窓

道の駅ひたちおおた
北向観音の御朱印はご高齢の女性1人で丁寧に書いてくださるということで
時間がかかるそう。
私達はこちらでお買い物をしている間にツアコンさんが戻って
御朱印帳を持ってきてくれるとのこと。
効率は良いけど、直接書いてくださる姿を
拝見できないのがちょっと残念。

パサール守谷
時間がないので、トイレ休憩だけですよといわれました。

何も考えずに乗っていれば、目的地に連れて行ってくれるバスツアー。
使い方によってはとても便利。
でも基本、海外でも自力で回らないと納得できない私はちょっと悔しい。

無事に皆で2か所回れてよかったです。

守谷サービスエリア 上り 道の駅

この旅行記へのコメント （2）

• バナナナマンさん 2017/08/26 08:28:32

  札所巡りならではの言葉

  ちちぼーさん　こんにちは。
  
  
  最近の　ちちぼーさんの旅行記、あまり天候に恵まれませんね。
  
  今回はバスを使っての札所巡り、歩いて回ることを重視する
  
  ちちぼーさんにしてみれば　少し不本意だったのですね。
  
  
  バスには80歳代の方もおられたとのこと、それでも札所巡り
  
  をしようと思う気力が長生きの秘訣なのでしょうね。　
  
  ちちぼーさんも　時々お母さんのことふと　思い出すのですね。
  
  でも、お父さんのことは、、、、？
  
  母親は別として私は、たぶん　娘たちからは・・・なのでしょうね。
  
  男親は寂しい。
  
  
  千社札があんなに沢山、私は来ました、というしるし？。　多くの方が
  
  札所巡りをしているのですね、自分の千社札を持って周る、
  
  来たことをしるす気持ちは分かりますね。
  
  柱や壁に傷をつけて名前を掘るようなことより、綺麗な紙の札を
  
  整然と貼る、　　　　日本人らしいですね。
  
  
  自分の千社札　持ってみたいですね。自作してみようかな。
  
  もし、次回ハワイに行けたら　ダイヤモンドヘッドの頂上の
  
  テーブル状の案内板の裏に、こそっと　私の千社札を
  
  貼りたいですね・・・マナー、ルール違反？
  
  
  『満願』　『先達』という言葉、札所巡りならではの言葉、
  
  私のようなものには耳新しい言葉です。
  
  満願　札所巡りがかなった、完了した、それは目的でなくて
  
  ひとつひとつ札所を巡る気持ち、道程が目的で　満願は結果なのでしょうね。
  
  結果を出すのはまだまだ先の方がいいのかもしれませんね。
  
  
  　　バナナナマン
  

  ちちぼーさん からの返信 2017/08/27 20:09:03

  RE: 札所巡りならではの言葉

  バナナナマンさん、こんにちは。
  
  
  > 今回はバスを使っての札所巡り、歩いて回ることを重視する
  > ちちぼーさんにしてみれば　少し不本意だったのですね。
  友人と一緒にまわっているのでしかたがないことなのですけどね。
  
  > ちちぼーさんも　時々お母さんのことふと　思い出すのですね。
  > でも、お父さんのことは、、、、？
  > 母親は別として私は、たぶん　娘たちからは・・・なのでしょうね。
  > 男親は寂しい。
  父は今もまだ元気ですが、この時は母が他界してからまだ1年たっていなかったこと
  ご一緒だった80代のメンバーが全員女性だったこと
  母は友人と一緒に坂東の巡礼をしたことなどから
  母のことが思い出しました。
  決して父を忘れていたわけではないですよ〜
  
  千社札を自作しちゃうなんてさすが器用なバナナナマンさん。
  でも、最近は建物を痛める等の理由で、
  禁止している神社やお寺が多いようです。
  文化財に貼ると禁固刑や罰金になるようですから気を付けて下さいね。
  
  > 『満願』　『先達』という言葉、札所巡りならではの言葉、
  > 私のようなものには耳新しい言葉です。
  私も、札所めぐりをする前は知らなかった言葉です。
  
  一番積極的な友人は早く結願したいようです。
  
  結願、いつになるのかわかりませんが
  応援してくださいね。
  
  ちちぼー