2017/07/14 - 2017/07/14
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旧東海道の名城巡りの小田原城紹介の続きです。『小田原城・武者揃え・戦の時代の装い』の展示会が、天守と常盤木門で開催されていましたが、なかなか見応えがありました。(ウィキペディア、日本百名城・公式ガイドブック、小田原城関連公式サイト)
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『黒漆塗合口式短刀拵・刀身共』
〇鎌倉時代・安土桃山時代
〇刀身は27.2センチ、無反り・平造り。
〇尾州長船住景政・元徳2年6月(1330年)の刻銘があります。
〇名工・明寿作の可能性がある短刀です。(同上) -
『大打刀拵・刀身共』
〇説明パネルの文字が読み取れませんでした。この展示は、「打刀(うちがたな)」と呼ばれる、反りが浅い刀剣」 でした。 「刃を上にして腰から下げる」タイプの刀剣です。 -
イチオシ
『金梨子地桐葵紋散金銀蒔絵鞘糸巻太刀拵』
〇安土桃山時代~江戸時代初頭
〇糸巻太刀拵は、中世の革包糸巻太刀等の系統を引いています。
〇糸巻太刀拵は、社寺奉納や、大名間の贈答に多用されました。
〇本品は、徳川家康の第二子・結城秀康所用と伝わります。(同上) -
『金梨子地桐葵紋散金銀蒔絵鞘糸巻太刀拵』の説明パネルです。
〇安土桃山時代~江戸時代初頭。
〇総長は、103.1センチです。
〇糸巻太刀拵は、中世の革包糸巻太刀等の系統を引いています。
〇糸巻太刀拵は、社寺奉納や、大名間の贈答に多用されました。
〇本品は、徳川家康の第二子・結城秀康所用と伝わります。(同上) -
上二段が『太刀』、下二段が『打刀』の説明図です。「打刀」と「太刀」の違いは、「打刀(うちがたな)」 は 「刃を上にして腰から下げる、反りが浅い刀剣」 です。 「太刀(たち)」 は 「刃を下にして腰から下げる、反りの深い刀剣」 です。全く反りがないものは、『直刀(ちょくとう)』と呼ばれます。(同上)
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『鉄黒漆塗三十二間四方白星兜鉢』
〇鎌倉時代後期
〇大円山形四方白三十二間の兜鉢です。
〇星は、1行15点です。
〇古雅の雰囲気を持つ兜鉢です。(同上) -
『鉄黒漆塗四十間星兜鉢』
〇南北朝時代
〇四十枚張、四十間の星兜鉢です。
〇星は、1行十八ないし十九です。
〇古い鉢を用いて、慶長年間に当世風に改装したもののようです。(同上) -
『鉄黒漆塗十六間阿古陀形筋兜鉢』
〇室町時代後期
〇十六間の阿古陀形筋兜鉢
〇最大の特徴は、円筒型の鍬形台とされます。
〇前建ての金具は、後代に取り換えられたもののようです。(同上) -
『鉄黒漆塗十六間二方白阿古陀形筋鉢兜』
〇室町時代後期
〇筋は十六間、阿古陀形の筋兜です。
〇地鉄も比較的厚く、黒漆もよく残った兜です。
〇八幡座は、五重です。(同上) -
『鉄黒漆塗三十二間総覆輪筋兜』
〇室町時代後期
〇三十二間鉄黒漆塗の筋兜です。
〇金銅金物で飾った、総覆輪筋兜です。
〇八幡座は、金銅透かし座をはじめ、五重です。(同上) -
『鉄黒漆塗三枚張古頭型兜』
〇室町時代後期
〇天辺の板裏に『土州住北原宣保作』の銘があります。
〇両端が下がる古様の眉庇を付け、金銅覆輪としています。
〇天辺の孔には、共鉄の八幡座を置きます。(同上) -
『鉄錆地置(?)手拭形・面顔(頬?)付』
〇楠木正成に因む、古来有名な兜の型のようです。
〇紀伊の国(和歌山)で製作された『雑賀鉢』です。
〇この類の兜では、最古の部類になるようです。
〇面顔(頬?)も希少な品のようです。(同上) -
『鉄黒漆塗六十二間小星兜』
〇室町時代後期~安土桃山時代
〇説明文は読み取れませんでした。
〇中々お洒落な造り(同上) -
『鉄黒漆塗古頭形兜』
〇安土桃山時代
〇天辺に息抜きの穴をあける、古頭形の兜です。
〇大きな前立てが装着された兜のようです。
〇裾板を波状にすることから、関東より北で用いられた兜のようです。(同上) -
『鉄錆地三十八間二方白筋兜鉢』
〇安土桃山時代
〇筋巻込みの技法の兜鉢です。
〇相州(小田原)の兜鉢の典型の1つとされます。
〇鉄の鍛え方の質の良さが窺われる兜です。(同上) -
『鉄黒漆塗大立挙脛当』
〇室町時代中期~後期
〇室町時代の上級武将が着用したようです。
〇技工に優れた、室町時代中期の名品とされます。
〇形状、飾りも見事な脛当です。(同上) -
『鉄黒漆塗大立挙脛当』
〇室町時代後期
〇戦国時代の脛当です。
〇現在は鉄錆地ですが、元々は黒漆仕上げだったようです。
〇雑賀兜の装飾との共通点があるようです。(同上) -
『鉄錆地花菱文象嵌腹当』
〇安土桃山時代~江戸時代初期
〇よく鍛えた、地金の一枚板です。
〇草摺りのない、簡易な造りの腹当です。
〇現代の防弾チョッキに例えられていました。(同上) -
『小田原城・武者揃え・戦の時代の装い』の案内パネルです。第二会場が、『常盤木門・SAMURAI館』と紹介されていました。なかなか見ごたえがある展示でした。(同上)
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四枚の襖絵のセットです。藩主の御座所辺りにあったものが移動・保存された物のようでした。左が白梅図、右がそれとセットの新緑の樹木図です。絵のバックは、金箔のようでした。作品名や作者名は分かりませんでした。先ほど紹介した、『小田原城・武者揃え・戦の時代の装い』の展示の一部だったかも知れません。(同上)
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イチオシ
こちらも、『小田原城・武者揃え・戦の時代の装い』の展示一部だったかも知れません。代表的な甲冑が5組展示してありました。これまでに紹介した甲冑類とは別の品でした。(同上)
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イチオシ
続いて、3本の刀剣お展示です。いずれも1メートルを超えそうな大太刀でした。一括して『刀剣』の表示でしたから、詳細は分かりません。中央と左側の刀剣は、見事に研ぎあげてありました、(同上)
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『黒漆三階菱紋膳具』
〇江戸時代
〇藩主の母の浄心院の所用の品です。
〇藩主の大久保家の菩提寺教学院(世田谷区)に伝来したものです。(同上) -
『黒漆桐紋三階菱湯桶』
〇江戸時代
〇藩主の大久保家の菩提寺教学院(世田谷区)に伝来したものです。
〇藩主の母の浄心院の所用の品です。(同上) -
『黒漆三階菱紋天日台』(左)
〇江戸時代
『黒漆竜胆大久保藤紋蒔絵重箱』(右)
〇江戸時代
*いずれも大久保家所縁の品です。(以上) -
『黒漆秋草紋化粧道具・一式』(左)
〇江戸時代
『黒漆塗硯道具・一式』(右)
〇江戸時代 -
『黒漆大久保藤紋杯台(三つ組杯)(右)
〇江戸時代
『黒漆大久保藤紋碗』(左)
〇江戸時代
*いずれも藩主の大久保家の家紋入りの品々です。(同上) -
『黒漆大久保藤紋蒔絵手箱』(右側の展示)
〇江戸時代
〇藩主だった大久保忠朝の諸用品と伝わる品です。
〇大久保藤紋は、登り藤に『大』の文字です。(同上) -
最下部の左寄りに『17世紀の陶磁器』の表示があった展示品です。左から2列、6個の皿と碗が該当するようでした。右側半分は、この後紹介する『18世紀時代の陶磁器」になるようです。6個の展示品のうち、右上の2つは、形と色彩に優れ、左上織部風風、左下の一筆書き風の絵も魅力的でした。(同上)
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彩色の陶磁器類の展示になるようです。大皿、中皿、中小の茶碗などです。『18世紀時代の陶磁器(小田原市教育委員会)』の表示がありました。補修された右上の大皿は、白地に青絵の磁器のようです。その左下の茶色の深皿も、縁の仕上げなど、凝った造作でした。その左の碗は、青磁かも知れません。(同上)
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