2016/07/31 - 2016/08/02
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熟年ドラゴンさん
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山道を登りながらこう考えた。
智に働けば撤退か。情に掉させば遭難だ。意地を通せば新聞ネタかも。
ダイヤモンドトレイルは奈良の二上山から葛城山、金剛山、紀見峠、岩湧山を経て槇尾山へ至る全長45kmの縦走コースである。
四国遍路や旧中山道などの様に普通は何回かに分割して歩くのだが、ダイトレは2泊3日をかけて歩けば年寄りでも行けるらしい。
里山でトレーニングを積んだことでまあるし「一丁やったろか」という意気込みで挑戦してみた。
一泊目の葛城山頂ロッジ、二泊目の紀伊見莊を予約し、終着点の施福寺にバイクを置き息子に出発点の屯鶴峯へ車で送ってもらった。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩 バイク
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-
車で送ってくれた次男と孫。
屯鶴峯へ案内し、まだ余裕のドラゴン。 -
北の登山口から二上山へ向かう。
-
ダイヤモンドトレイルの石柱を見つけると嬉しいドラゴン。
この後写真撮ってるどころではなくなるとは知る由もがな。 -
二上山雌岳の頂上には日時計がある。
折角来たのだが雄岳に寄っている暇はない。 -
標準タイムを大幅に上回り竹ノ内峠へ向かう。
-
コース前半で唯一車道を跨ぐポイント。
ここが文明とお別れの最後の地点なのだが、1リットル用意した飲み水の4分の3を消費してしまった。
本日の予定の三分の一しか歩けていない。
ブンブン飛ばす車をヒッチハイクして水を補給できる所まで載せて行ってもらおうと思ったが、時間のロスも考え「えい、ままよ!」と先へ進む。 -
水不足が失敗の原因の一つでもあるが、この先ゴールの葛城山頂まで水を補給できるところはないらしい。
しかも山中深く踏み込むので最寄りのの駅まで引き返すのも難しくなる。 -
残り少ない水を舐めるようにしながら平石峠へやって来たのだが、ここが最後のエスケープポイントだった。
と言っても最も近い当麻寺駅まで2時間はかかる。
エネルギー補給のためのゼリーを持ってきたことを思い出し、「えーいままよ」と葛城山を目指すことにしたのだが、急登連続の岩橋山の手前で力尽きてしまった。
反対側から来た女の子に相談すると、今から葛城山は無理ですねとあっさりダメ出し判定。
ではおじさんを連れて帰ってとお願いし当麻寺駅まで2時間以上坂を下って引き返すことに。
水も分けてもらい命の恩人の女性だったが疲労困憊の折、名前も聞かず写真も撮らず失礼してしまった。紙面を借りて改めてお礼申し上げます。
竹内というところで歩くのも辛くなり、「駅までタクシー呼びましょうか」と手配してくれたので近鉄五位堂駅から電車に乗って生還。
恐るべしダイトレ、そして恐るべしスマホ。
GPSで現在地、目的地を確認し最寄りのコンビニを検索、タクシーを手配、甲子園までのルートを検索し当麻寺駅より五位堂駅を選択。
文明の利器も使えず、かといって体力があるわけでもないドラゴン。無謀な挑戦は慎みます。 -
二日目は自宅で休養し電車に乗って和歌山県の紀見峠のある紀伊見莊で宿泊。
英気を養い、温泉に3度も浸かりピークに来た筋肉痛を癒す。
三日目のあさ7時半に出発し岩湧山を目指す。 -
三合目でダイトレコースに合流。
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根古峰周辺はなだらかな道が続く。
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二上山から葛城山のルートには湧水がなく、全く水が補給できないのだが本日のルート上には二か所も湧水の水場がある。
ペットボトル3本の水を用意したが殆ど捨てる羽目に。
ミネラルウオーターに慣れ水道の水も飲まなくなったドラゴンにはちょっと抵抗があったが冷たい湧水はおいしい。 -
岩湧山への道は遠い。
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すすきの原で有名な岩湧山、秋に来るべき山である。
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3時間半以上かけて岩湧山登頂。
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岩湧山頂から北を望む。
PLの平和の塔が見える。 -
東方面は二上、葛城、金剛が見えるはずであったが曇り空ではっきりしない。
カンカン照りなら日除けのない山頂は暑くて休憩できずなので、まあ良しとするか。 -
秋にはススキで埋まり絶景らしい。
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閑話休題。
二上山で一緒にお昼を食べたおじさんが、湯を沸かしている間に作った草のバッタ、素晴らしい器用さだ。 -
途中で出会った死んだばかりのセミ。
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岩湧山のキキョウ。
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さて、いつもなら下山して終わりなのだがまだ槇尾山に登らなければならない。
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本日は水場が二か所あり、持っていった水は殆ど捨てる羽目に。
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滝畑の登山口まで降りてきた。
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滝畑は車も入れる文明の天国。
レストランで缶ビールを飲み、かつ丼を食べ一息ついた。 -
施福寺目指してもうひと頑張り。
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倒木あり。
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ボテ峠を経て。
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番屋峠を経て。
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追分も経て。
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ついに槇尾寺到着。
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と思ったら、ここからバス停まで30分境内を下り、さらにバイクを止めた駐車場まで10分ほど歩いた。
朝7時半から到着午後4時まで、休憩時間も含めると8時間半のトレッキング。
初日も9時15分から午後5時まで7時間45分歩いた。
二日間でダイトレコースの約二分の一、22kmほどしか歩けなかったが68歳の海の男としては「自分を褒めてあげたい」気分である。
「二度と山登りなんかするか!」といつも思うドラゴンであった。
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この旅行記へのコメント (5)
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- trat baldさん 2016/08/29 17:43:48
- 捨てる神有れば拾う神有りかな?
- 事前情報の大切さを教えてくれた記事ですね、普段のドラゴンさんを考えて原因は2点ですかね、スタート時間と飲料水でしょう。
でも持ち前の精神力でリベンジしたのはさすがです!
Ps.午前中を体育館のトレーニングで過ごす僕なんか旅になったら途端にブ〜ラブラですから(^o^)
- 熟年ドラゴンさん からの返信 2016/08/29 18:59:44
- RE: 捨てる神有れば拾う神有りかな?
- いつもご投票にコメントありがとうございます。
ゴール地点にバイクを止めてからスタート地点に向かったので、登り始めが遅くなってしまいました。
夏の暑い時期に1Lのみの水は無謀でした。
リベンジしたというより、二日目の宿を予約していたので行かざるを得ないというのが実情でした。キャンセル料もったいないので。
これからもよろしくお願いします。
-
- いちごいちえさん 2016/08/11 09:02:38
- 体力は十分ですね!
- 熟年ドラゴンさんへ
旅行記、楽しませていただきました!
題名のタクシーで帰宅とは・・・???
二日間でダイトレコースの約二分の一、22kmほどしか歩けなかったが68歳の海の男としては「自分を褒めてあげたい」気分である。
・・・すごいな〜と感心しきり。
私の母とあまり差がないご年齢の熟年ドラゴンさん、体力は十分ですね!
日々のトレーニングがあるからこそ、お元気なのでしょう、きっと。
先日はご訪問&シドニーの旅行記にいいね!を頂き、ありがとうございました。
母とはこれからも一緒に旅をしたいと思ってます♪
いちごいちえ
-
- 蔦之丞さん 2016/08/04 15:47:18
- ドラゴンさんは凄いですね〜!
- 熟年ドラゴン様
こんにちは!
1才しか違わないのに
いつも凄いですね〜!
1.5Km歩くのに難儀している自分が恥ずかしく
羨ましい限りです・・・
少しでも脚力つけたく、リハビリに頑張っていますが
落ちた筋肉をつけるのは大変です。
また、旅行記を楽しみにしております
蔦之丞
-
- またぬきさん 2016/08/03 13:13:32
- ドラゴンさんの若さには脱帽です!
- ドラゴンさん、こんにちは〜 ♪
はじめてお便りします、同年代の古だぬき、またぬきと申します。 m(*- -*)m
いやぁ〜、何ともお若い! スクーバはするし、トレッキング、バイクにも乗ってあちらこちらへと・・・
オイラも元気だけが取り柄と自慢しておりましたが、昨年死にかけました。 (><;)
たぶんドラゴンさんもオイラと一緒なんだろうと思いますが、
オイラ、今まで健康診断で血圧、血糖値、その他一切引っかかったことはありません。
当然、「オイラは健康優良児!」と思い込んで歳のことを考えずに無茶してきました。
ところが悪魔は静かに近づいて来ていたのでした。 (・・;)
それは突然に、何の前触れもなく、休息中に襲いかかって来ました。
昨年9月、動脈乖離でぶっ倒れ、救急車で搬送、そのまま1か月入院、ということになりました。
そんな馬鹿な! 血圧なんて正常範囲だったし、体調が悪いなんてこともなかったよ! って叫んでみても動脈が裂けてぶっ倒れたのは事実です!
医者からは「血圧に注意して規則正しい生活をしてね、そうでないと、次は死ぬよ!」と脅され、「そうか、オイラいつ死ぬかわかんないんだぁ〜 」と思って10か月生きております。
ドラゴンさんも自信過剰にならず、オイラのようにぶっ倒れる前に身体の精密検査をされることをお勧めします。
ホント死にますよ! 「オイラにゃ関係ねぇ!」とうそぶいていたけど現実は残酷です。 w(☆o◎)w
今までは「命までとるわけじゃなし、くよくよ考えたって仕方がない、」と何事につけ呑気に構えていたのですが、今回はそうもいかずおとなしく反省しております。
どうか、ドラゴンさんもお身体をご自愛くださいね、
オイラと同じように突っ走っているご様子を拝見し、余計なお世話かも知れませんが、思わずお便りしてしまいました。
もうすぐ古希ですね、それまで生きているかわからん、またぬきより。
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