ハイク＆センリュウ～シルバーよ、ハイクに行って川柳を詠もう！

2013/04/08 - 2013/04/08

　ゴーダマ・シッタルダ。

　後にかれの部族名から「お釈迦さん」と呼ばれるようになったこの男が４月８日に生まれた。

　去年のこの日、お釈迦さんの誕生日にかつてバルチック艦隊が通ったというシンガポール沖をマリーナベイサンズの屋上から眺めたドラゴンであるが、今年は予算の関係で武田尾へ行ったのである。

　日露戦争当時、日英同盟があったのでロシアのバルチック艦隊は休息やら補給のためにシンガポールへ立ち寄ることができずに、むなしく沖を通過するのみであった。

　という話は、今日のハイキングと全く関係がないのだが「話の枕」として書いてみたのである。

　余談はさておき、廃線ハイキングのことを語らねばならない。

　今日も山の師匠に連れられて宝塚から武田尾まで歩いたのである。

　ネタがないので、シルバー川柳を紹介するのだ。

エリア 宝塚(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 旅行の手配内容: その他

　ポピュラーなコースとしてはＪＲ生瀬駅からスタートするのであるが、山の師匠が一緒なので宝塚から歩いていくことに。

「できました　老人会の　青年部」

　シルバーでもわしらは若いぞ。

＊「ポプラ社」の「シルバー川柳」からの転載ですが、ネットでも見られる　　ので著作権はクリアと判断した。

　すれ違うのも命がけ、は大袈裟だがこんな橋を渡って対岸へ。

「目覚ましの　ベルはまだかと　起きて待つ」

　シルバーでも遠足の日は目が早くさめる。

　ＪＲ生瀬を過ぎると目指す山が見えてくる。

「万歩計　半分以上　探しもの」

　今日は一万歩は確実だ。

　中国縦貫道路下からハイキングコースへ。

　今日はもうひとつ先から下りる。

「立ちあがり　用事忘れて　また座る」

　今日はここから下りてコースへ向かう。

「躓いて　何もない道　振り返り」

　あるある。ハイ、ハイ、ハイ。

　のんびりした田舎の風景に変わりる。

「振り返り　犬が気遣う　散歩道」

　高低差のあまりないハイキングコースなので、犬の散歩をしている人もいた。

「ハイキングコースではありません」と警告看板がある。

「年重ね　くしゃみをするのも　命がけ」

ハイキングも命がけ？

「関係者以外立入禁止」の看板があるのだが、なぜかフェンスは開いたまま。

各種ガイドブックにも人気ハイキングコースとして紹介されている。

「手をつなぐ　昔はデート　今介護」

　ここから武庫川に沿って渓流の脇を歩く。

「延命は　不要と書いて　医者通い」

ちょっとお腹壊しただけでも心配なので医者へ行く。

　結構、風光明媚な景色である。

「湯加減を　しょっちゅう聞くな　わしゃ無事だ」

　日曜日などは何百人も通るであろう橋だが、一応「歩行禁止！」

「女子会と　言って出掛ける　デイケアー」

　ハイキングならまだまだ大丈夫！　おばさんでも山ガール？

　いたるところに警告看板あり。

「三時間　待って病名　「加齢です」」

三時間も待って自分の診察は3分で終了、なんで？

　岩も見応えあり。

「忘れ物　口で唱えて　取りに行き」

たいらばやしか、ひらりんか、いちはちじゅうのもーくもく、ひとつとやっつでとっきっき。
誰も話しかけるなよ。

　最初のトンネル。全部で６本あります。トンネルを数える時の単位は「本」でいいのかな？

「「いらっしゃい」　孫を迎えて　去る諭吉」

我が家は野口英世が何人か。「来てよし、帰ってよし」とはよく言った。

　中は真っ暗。懐中電灯がないと進めない。

「目には蚊を　耳には蝉を　飼っている」

一昨年の網膜剥離のときは蚊が何十匹も。

　枕木の上を歩く。

「若作り　席をゆずられ　ムダを知り」

一応辞退はしてみるのだが。

　花見の時期は終わったが、山桜が咲いている。

「紙とペン　探してる間に　句を忘れ」

思い出せない事が気になって、気になって。

　岩と渓流と山桜。

「三月前　教えた将棋で　孫に負け」

会社では仕事教えた後輩に負けていました。

　今日は月曜日だが、岡山から30名の団体ハイカーが訪れていた。

「クラス会　食後は薬の　説明会」

近況報告はこれ。

　鉄橋にはレールも残っている。

　なぜか「スタンドバイミー」を思い出す。

「立ちあがり　用事忘れて　また座る」

どうせ大した用事じゃないんだが。

　渓流を渡る。

「「こないだ」と　五十年前の　話する」

しかも何回も同じ話をね。

　武田尾まで１６００ｍ。トイレまで５４０ｍ。

　「妻旅行　おれは入院　ねこホテル」

おれ弁当　女房ホテルで　ランチ会

　５４０ｍが待てない師匠は私を置いて茂みに消えた。

「自己紹介　趣味と病気を　ひとつずつ」

病気の話が一番生き生きしゃべるね。

　武田尾も桜の名所らしい。

「無農薬　こだわりながら　薬漬け」

テーブルに全部並べられてもね。

武田尾駅からは電車で戻る。

「少ないが　満額払う　散髪代」

それくらいなら、自分でできそうな人もいるよね。

宝塚の駅前には楽器のモニュメントが。

「起きたけど　寝るまでとくに　用もなし」

なんて事にならないよう頑張ろう、老人会　青年部！

この旅行記へのコメント （14）

• chikuouさん 2013/04/26 23:03:02

  亦楽山荘に寄ってください。

  　折角宝塚から武田尾まで歩かれたのなら、亦楽山荘へも寄っていただきたかったと思います。山桜がきれいだったのではないでしょうか。
  　ところで青春ドラゴンさんと熟年ドラゴンさんは同一人物で二つの顔を使い分けておられるのですね。川柳は全て面白かったです。クスリとするものばかりでした。
  　このような質問をしてもいいかどうか迷いますが、プロフィールにいるお二人の女性は愛人ですか？　ぶしつけな質問でごめんなさい。

  熟年ドラゴンさん からの返信 2013/04/27 08:18:24

  RE: 亦楽山荘に寄ってください。

  > 　折角宝塚から武田尾まで歩かれたのなら、亦楽山荘へも寄っていただきたかったと思います。山桜がきれいだったのではないでしょうか。
  
  　本当ですね、亦楽山荘の山桜知りませんでした。素通りしてしまいました。
  
  > 　このような質問をしてもいいかどうか迷いますが、プロフィールにいるお二人の女性は愛人ですか？　ぶしつけな質問でごめんなさい。
  
  　青春ドラゴンさんはふしだらな浮気者ですね。決して同一人物ではありません。（顔も住んでるところも一緒ですが）
  
  　写真両側の女性はアロナビーチで知り合った子達です。熟年ドラゴンは真面目な紳士ですので、手を出したりしません。
  
  　http://4travel.jp/traveler/dragon2397/album/10145281/
  
  　今後もよろしくお願いします。

• 豆板醤さん 2013/04/21 21:34:51

  川柳受けたぁ　　（＾ｖ＾）

  こんばんは
  
  景色もよかったけど、早く次の川柳が見たくて文章のほうばかり追っかけちゃいました。ある、ある！そんなのばっかり！
  　続編もお願いします。

  熟年ドラゴンさん からの返信 2013/04/27 08:20:57

  RE: 川柳受けたぁ　　（＾ｖ＾）

  　いつもありがとうございます。
  
  　次回は「須磨アルプス」へ行こうと計画中です。川柳の続きも探しますね。

• わんぱく大将さん 2013/04/21 20:43:12

  粋な川柳

  熟年ドラゴンさん
  
  待ってました、お得意の川柳。
  ”言えてると、笑ってたあんたも、シルバーに”　　　大将

• duc teruさん 2013/04/10 15:02:02

  私も一句

  duc teruです、川柳を拝見して
  
  川柳で俺だけじゃ無いと安心し！！
  
  こんなのは如何ですか。

  熟年ドラゴンさん からの返信 2013/04/10 17:38:26

  RE: 私も一句

  
  > 川柳で俺だけじゃ無いと安心し！！
  
  
  あるある、ハイハイハイですね。
  
  自分の身にも当てはまるから共感を呼ぶのですね。
  

• duc teruさん 2013/04/10 14:35:24

  笑えました

  熟年ドラゴンさん
  
  写真と添え書き、絶妙ですね、身につまされました。
  
  愚記には重ねてご投票ありがと御座いました。
  
  　duc teru

• 横浜臨海公園さん 2013/04/10 10:19:19

  福知山線跡

  熟年ドラゴンさま、おはようございます。
  
  
  福知山線旧線跡の旅行記を拝見させて頂きました。
  
  旧線は、小生も数回しか利用する機会がございませんでしたが、昭和４７年では旧１等格下車を使用した快速列車があり、乗車して得した様な気分で渓谷地帯を堪能したり、その後は、特急まつかぜ号や急行さんべ号で景色に見とれたものでした。
  
  現在ではトンネルで抜けてしまい、風情もヘッタクレもありませんが、地元の方々の為に遊歩道となり残されているのは羨ましい限りです。
  
  
  
  横浜臨海公園

  熟年ドラゴンさん からの返信 2013/04/10 11:41:44

  RE: 福知山線跡

  >
  > 旧線は、小生も数回しか利用する機会がございませんでしたが、昭和４７年では旧１等格下車を使用した快速列車があり、乗車して得した様な気分で渓谷地帯を堪能したり、その後は、特急まつかぜ号や急行さんべ号で景色に見とれたものでした。
  
  早速ありがとうございます。
  ドラゴン、地元なのに旧福知山線利用したことありません。
  
  地元民のためにハイキングコースとして残してくれているのでしょうが、事故の責任は取りませんということで、建前は立ち入り禁止の私有地ということになっています。
  
  粋な計らいなのでしょうね。

  横浜臨海公園さん からの返信 2013/04/10 11:56:39

  拝復

  熟年ドラゴンさま、こんにちは。
  
  
  早速メッセージを拝見させて頂きました。
  
  そうでしょう。
  宝塚、池田界隈は伝統的に阪急王国で、地元の方も阪急を利用するのがステイタスであれば、例の事故の一件もあり福知山線など相手になどしないと思います。
  
  兎に角、大阪から３０分程乗って、あのローカルな雰囲気だったのに一種違和感を感ぜずにはいられませんでした。
  
  
  
  横浜臨海公園

• norisaさん 2013/04/09 17:40:56

  最高！

  熟年ドラゴンさん
  
  旅行記もいいのですが、川柳お上手ですね。
  
  かなり笑えました！
  これでお金とれますよ（笑）
  
  norisa

  熟年ドラゴンさん からの返信 2013/04/09 18:12:08

  RE: 最高！

  
  > 旅行記もいいのですが、川柳お上手ですね。
  
  早速ありがとうございます。
  
  表紙にも書きましたが、自作ではありません。「誕生日　ろうそく吹いて　立ちくらみ　シルバー川柳」というポプラ社から出ている本です。売れてるようですよ。

  norisaさん からの返信 2013/04/09 18:34:14

  RE: RE: 最高！

  あら！そうでしたか！
  
  スミマセン。いきなり本文を見ていました。
  
  これが自作でしたら大金持ちでしたね（笑）
  
  norisa