2016/04/10 - 2016/04/10
21位(同エリア389件中)
キートンさん
山と氷河のパタゴニアから旅の舞台は亜熱帯のジャングルへ。
地球の裏側にやってきて12日目は、世界三大瀑布のひとつイグアスの滝をアルゼンチン側から1日かけて見学します。
最大落差80m、幅4kmの間に275もの滝が連なる世界最大スケールの大瀑布の8割はアルゼンチン側にあります。
後編では、数々の滝を上から眺めるアッパートレイルとイグアスの滝最大の見せ場「悪魔ののどぶえ」のルートを歩きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- アルゼンチン航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
12:40頃、赤のルート(アッパートレイル)の遊歩道を歩き始めようとした時、その入口で食い入るように下を見つめる人たちがいる。
いったい何があるのか・・・ -
そこには全長2〜3m程度のワニ。
野性のワニを見るのは初めてだ。
さすが亜熱帯のジャングル。 -
入口から5分ちょっと歩くと、延々と続く滝の帯が見えてきた。
世界最大スケールの全貌が徐々に見え始めてきた。 -
イチオシ
ここから見える滝は2段になっている部分の上の段である。
落差は30〜40mくらいと思われるが、これだけ続いていると壮観である。 -
手前が「Salto Bossetti」、その向こうが「Salto Adany Eva」。
これでも水量は多い方ではなく、水量の多い時は水が黄土色になる。
洪水時は水が茶色になる。
迫力はやや落ちるが、白に近い色合いの方が滝は美しく見える。 -
滝の上部に設けられた遊歩道の展望台。
-
「Salto Bossetti」の上部付近から谷の方を見ると、中央にサン・マルティン島、下に午前中歩いたロウアートレイルの展望台が見えている。
-
「Salto Bossetti」の上部の展望台から。
密林の緑と滝の白とのコントラスト。
これに濃い青空が加われば言うことなしだが、まだ曇天が少し回復した程度だ。 -
滝が浸食によって後退する過程の説明図。
イグアスの滝は大昔、パラナ川との合流地点にあったという。
長い年月をかけて約15km上流まで移動してきたようだ。
現在の後退のスピードは100年で30cm程度と、非常にゆっくりとしている。
ナイアガラの滝の場合は、1950年代まで年間1mというスピードで後退していたといわれ、その後流れを滝全体に均等化する工事を行い、現在は年間3cm程度に抑えられているという。 -
蝶【その3】
羽根の模様がクリメナウラモジタテハに少し似ているが、こちらは黒と黄で構成されている。 -
蛾【その2】
黒地に黄と白の柄。 -
蛾【その3】
青みを帯びた黒地にオレンジと白のアクセント。 -
「Salto Bossetti」の上部の展望台から下の展望台を望む。
-
お気に入りのジオラマモードで。
-
蝶【その4】
羽根の広げ方が中途半端で蛾かもしれないが、羽根の形や胴の太さから蝶と思われる。
淡いブルーでイグアスの蝶の中では地味な方。 -
蛾【その4】
黒とオレンジの縁のコントラストで、意外に目立つ。 -
滝の上の遊歩道を進む。
-
「Salto Gpque Bernabe Mendez」あたりの滝の上から。
滝の上段と下段の間の水のテラスに緑で覆われた岩が庭園のように点在する。
その向こうにサン・マルティン島、本流を挟んで対岸はブラジルである。 -
「Salto Mbigua」(手前)から「Salto San Martin」(奥)にかけての景観。
「Salto San Martin」からの流れが下段で落ちるあたりは、午前中にボートツアー「アヴェントゥラ・ナウティカ」で突入したところだ。 -
イチオシ
このあたりの滝の中で「Salto San Martin」から流れ落ちる水量が最も多そうで迫力がある。
-
「Salto Mbigua」の展望台。
-
さらに続く遊歩道をどんどん進む。
-
「Salto San Martin」の滝の上から。
凄い水量がここから落下している。
「Salto San Martin」の滝を正面から見れればもっと迫力が感じられそうだが、それには対岸のサン・マルティン島からでないと無理のようだ。
そう考えるとサン・マルティン島へのボートが欠航しているのは残念なことだ。 -
緑のトカゲ発見。
トカゲにしては結構でかい。
体長30cmはあったと思う。 -
続いて緑のヘビ発見。
緑系爬虫類が多いのは密林での保護色なのか。 -
鉄道のカタラタス駅に戻るとハナグマがうろうろ。
観光客が持っている食料を嗅ぎつけてあさりにくるので要注意だ。 -
カタラタス駅から14:00過ぎの列車で終点ガルガンタ・デル・ディアブロ駅へ向かう。
-
列車を降りると、人だかりが見つめる密林にかん高い鳴き声が聞こえる。
よく見ると体長30〜40cmくらいの鳥がいる。
ルリサンジャクというブラジルからアルゼンチンに生息するカラスの仲間らしい。 -
蛾【その5】
オレンジに黒の縁どりの羽。 -
蝶【その5】
日本のアゲハチョウに似ている。
駅前の湿った地面は蝶や蛾の楽園と化している。 -
ガルガンタ・デル・ディアブロ駅から川の上の長い遊歩道をひたすら進む。
この遊歩道は2014年6月の豪雨で被害を受け、修復工事を経て同年12月に通行再開したという。 -
駅から15分近く歩くと遠くからも聞こえていた轟音が近くなり、いやがうえにもテンションが上がる。
いよいよ最大の見せ場が近づきつつある。 -
なんじゃこりゃ〜
まるで大河に突然現れた巨大な裂け目だ。 -
遊歩道のすぐ先は「悪魔ののどぶえ」。
-
下流側を望むと滝だらけ。
水煙で先が見えない。 -
そして「悪魔ののどぶえ」の核心部へ迫る。
-
ついに全容を見せた「悪魔ののどぶえ」。
厳密にいうと水煙で下半分以上は見えない。
つまり全容を見ることは不可能なのである。 -
イチオシ
イグアスの滝の最奥にU字型にえぐれた最大落差82mの大瀑布。
「悪魔ののどぶえ」の迫力を写真で伝えることは難しい。 -
莫大な量の水の動き、響き渡る轟音、宙を舞う水煙、湧きあがる風・・・
この場に身を置いて、五感で体感しないとこの凄さはわからない。 -
写真で臨場感を伝えにくい被写体はいくらでもあるが、その代表格といっていいだろう。
-
水煙に包まれた悪魔ののどの奥底。
落ちたら一巻の終わり、悪魔の餌食となる。 -
「悪魔ののどぶえ」からブラジル側の滝。
「悪魔ののどぶえ」付近は約80mを一気に落ちるが、ブラジル側に近づく途中から2段の滝となる。 -
2段になったブラジル側の滝。
ブラジル側のエレベーター付き展望台も見えている。 -
ブラジル側の滝の少し上流側に「ポルト・カノアス」というレストランも見える。
-
16:00頃、ガルガンタ・デル・ディアブロ駅から列車でカタラタス駅まで移動。
青空も見えてきたので赤のルート(アッパートレイル)の遊歩道をもう一度歩こうかと思ったが、すぐに曇って青空が消えたのでやめにした。 -
エントランス近くのビジターセンターにちょっとした展示があるようなので入場してみた。
-
動植物の剥製などの展示。
アルゼンチン側のイグアスの滝国立公園は492k?もの面積がある。
オセロット、ジャガー、アメリカバク、アリクイ類、森林性の猛禽類、オオハシ類、ホウカンチョウ科、クチビロカイマン、ハナグマ類や多岐にわたる蝶などが生息している。 -
イグアスの滝付近にはもともとグアラニー族という先住民族が住んでいた。
ポルトガルなどの植民地時代を経て純粋なグアラニー族は絶滅したようだが、グアラニー族に関する展示も見られた。
今日はアルゼンチン側のイグアスの滝を1日かけて満喫した。
多数の滝を遊歩道と鉄道で効率よく周れるようになっていて、まるで「滝のテーマパーク」といった印象である。
滝つぼに接近するボートツアーと「悪魔ののどぶえ」はうわさ通り圧巻の迫力だった。
サン・マルティン島へ渡れなかったことと、雨は降らなかったが曇天だったことが残念な点だが、考えていた予定は消化できたし概ね良い1日となった。
明日はブラジル側に渡り今日とは違った角度からイグアスの滝を見学した後、夕方のフライトで最後の訪問地リオデジャネイロへと移動します。
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