★スロベニアあちこち（１４）迷路のような町並みがある港町ピランの朝

2015/07/02 - 2015/07/02

アドリア海沿岸の町ピランに着いた昨日は、V字型の半島に沿ったプレシェルノヴォ通りを行き来したり、高台の上にある見所をぐるりと一回り。
お天気の運にも恵まれて、空の青さ・海の青さに映える赤い屋根の町並みがきれいだったな。
夕景に浮かび上がるシルエットになった人々の姿もいつまでも見ていたかったし、ピランは今回訪れたスロベニアの町の中では一番好きになった。

またいつか戻って来られる日がありますように。(^人^)

一泊しただけの今日はもう首都リュブリャーナに戻る日。
その前に、迷路のようになったピランの町の中やマリーナ周辺にあるミニ博物館へも行ってみよう。


表紙の画像は、小路が入り組んだピランの町の中。
あの赤い建物がある角を曲がったら、今度はどんな町並みが？とワクワクドキドキ。

エリア ピラン(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

これは、ヴィラ・ピラネシのお部屋の窓から見たタルティーニ広場辺り。

この日の太陽は、タルティーニ広場向こうの聖フランシス教会の辺りから昇ったピランの朝。
朝早いと、タルティーニ広場もまだ眠ったまま。

今日はお昼頃のバスでリュブリャーナに帰らなくちゃ。
明日にはもうスロベニアを出ちゃうからね。

その前に、ピランの迷路のような町並みやマリーナ周辺にある海洋関連のミニ博物館も見ておこう。

アパートメンツ ヴィラ ピラネージ ホテル

ああ、今日も朝から天気がいい！　ヽ(*＾ω＾*)ﾉ

波一つ無いマリーナの水面に、周辺の町並みが写る朝。
画像中央のピンク色っぽい建物が、SUR SHANGHAIの泊まったヴィラ・ピラネシ。
アパート・スタイルのホテルで、一人旅にはもったいない広いお部屋がお手頃価格でした。
窓からの景色もよかったし。
朝食はつかないホテルでも、ここにはまた戻って来たいな。

SUR SHANGHAIは行かなかったんですが、１階には水族館も入ってるんです。

アパートメンツ ヴィラ ピラネージ ホテル

ピランのマリーナは、町の規模と同じようにこぢんまり。

一番奥の部分には、個人が釣りに使うようなボートが停めてありますが…、

マリーナ 散歩・街歩き

…一画には、グラスボトム・ボートやクルーズなどの観光用ボート、釣り船チャーター、タクシー・ボートが発着する場所がありました。
黒板に出発時刻や料金、連絡先の番号が書いてあるので、乗ってみたい方はどうぞ。

わ〜、ピランにもう一泊の予定なら、タクシー・ボートで近くの町に行きたかったな。

マリーナ 散歩・街歩き

この朝は先にちょっとリュブリャーナ行きのバスの確認をするために、長距離バスターミナルへと行ってみます。
ピランに着いた時に通ったマリーナ沿いの道をまた行くのも芸が無いので、１本引っ込んだ道を行ってみることに。

ピランの城壁編で言いましたが、ピランの町中にもかつての城壁やゲートが断片的に残っているとのことなので、それらしき場所も探してみます。

この画像で見えているのは、MARCIANAと言うゲート。
これは、ピランの町のゲートの一つだったそうです。
今も残るこんなゲートはまだまだありますよ。探してみては？

左脇に出ている説明標識に書いてあった１５３４と言う数字は、このゲートが造られた時期？

この、無理やり穴を開けたような通路がある石の壁も、かつてのピランの城壁の一部？

気付いた限りでは説明標識は無しで正体不明。

あ、これはピランで有名なシーフード・レストランのネプチューン。

マリーナからは１本裏手の道にあって、アドリア海を眺めながらの食事は出来ないけれど、昔から人気のレストランなんだそう。

１２：４０のリュブリャーナ行きバスに乗ろうと思っているんだけど、何時に開くかな…。間に合うようならここで食べてみたい。

ドアを見てみると、お昼の営業は１２：００〜１６：００、夕食は１８：００〜２２：００だって。
う〜ん、残念だけど、見送りになりそう。

ピランの猫ちゃん。

ピランは港町で猫が多い。
この猫ちゃん以外にもたくさん出会ったけど、みんな恥ずかしがり屋さんで写真は撮らせてくれなかったのよね。

さて、これは、２０１５年７月上旬の平日に有効だったピラン→リュブリャーナ行き長距離バスの時刻表。便数が結構少ないので要注意。
事前にリュブリャーナの三本橋そばにある観光案内所でプリントアウトしてもらったものです。

●注：リュブリャーナ行きに限らず、長距離バスのスケジュールは、平日、週末、祝祭日によって異なります。
観光案内所でも、「何日に乗るの？」と聞いてから時刻表をプリントしてくれました。

●注： 同じ行き先でも、途中で寄る停留所の数で、距離数や所要時間がずいぶん違ってきます。
観光案内所でプリントしてもらえる時刻表には所要時間も出ています。

●注：　１０：４５発の欄が灰色になっていますが、これは期間限定で運行される便。観光案内所でプリントアウトしてもらったら、こんな点についても質問してみましょう。

SUR SHANGHAIは慎重派と言うか心配性と言うか、一人旅の時の長距離移動手段については事前に再度確かめる事が多いです。

バスでも列車でも、便数が多ければ「逃しても次にすればいいや。」で済ませたりもしますが、便数が少ないとちょっと気になるし。

で、ここはピランの長距離バスターミナル。
奥に見える緑色の壁の建物が一応ターミナル・ビルなんですが、カフェ兼簡単な食事場所、それにちょっとお土産屋さんが入っているだけ。
バス・ターミナルとしての機能は、外壁にバス時刻表が出ていたり券売機があるくらい。

SUR SHANGHAIは、上掲の画像の時刻表とスケジュールの相違が無いのを確かめてホッ。
１２：４０発だと途中で寄るバス停が多いみたいで３時間かかるけど、それに決めた！
チケットは、乗り込む時に運転手さんから買うことにします。

長距離バスターミナル (ピラン) バス系

ピランの長距離バスターミナルに隣接した小さなビーチ。
どれどれ、どんな感じ？

ピランには気付いた限りでは砂浜は無くて、こんな石の多いビーチや、海に突き出た小さな突堤周りに集まってくる人がたくさん。

この画像のビーチは車道のすぐ脇で、地元の家族連れが来てました。

上掲の画像と同じビーチ。

自分の孫を引き連れて水遊び風のおじいさんが多かった。

元気なお孫さんたちと一緒の時間、いいですね〜。(*^。^*)

これも同じビーチ。

おばあさんたちはと言うと、孫はおじいさんたちに預けておしゃべりや日光浴。

日本だと、女性はある程度の年齢になると水着姿は避けるのに、西洋ではおおらかというか何と言うか、羨ましいくらいに開けっ広げ。
ひまわり模様のワンピースのおばあさんも、このあとボリュームたっぷりな水着姿をご披露してくれました。

さ、リュブリャーナに帰るバスの状況確認もしたし、ピランの町の中に戻ろう。

これは、ピランのマリーナ手前にある交番。
小さな港とは言え、イタリアやクロアチアも近いから、どこからの船が出入りしているのかも見ているんでしょうね

ピランのマリーナには、ヨットがずらりと並ぶ一画も。

週末になったら、みんな沖に出て行きそう。

マリーナ 散歩・街歩き

さて、ピランのマリーナ周辺には、海洋関連のミニ博物館があれこれ。

これはそのうちの一つの海中活動博物館。

タルティーニ広場からだと、長距離バスターミナル方向へ徒歩2分程度。
表には潜水服を着た人形が立っているのですぐ分かります。

海中活動博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ピランの海中活動博物館。

内部の展示は、潜水服の歴史とその実物や資料の展示が主。

古代の人々も、海の中に行ってみたいと言う欲求を満たすためにさまざまな器具や設備を発明していたのが分かる面白い展示もありましたが、４．５ユーロと言うチケット料金の割りに内容が少ない感じで不満。

ここへは、興味がある人以外は、わざわざ行かなくてもいいような気がします…。

SUR SHANGHAIが面白いと思った展示は…、

海中活動博物館 博物館・美術館・ギャラリー

…１７９７年にカール・ハインリッヒ・クリンゲルトという人物によって考案された潜水服の絵。（笑）

実用化もされたとのことですが、どうして斧まで持ってるの？
何かの作業用？
足には何も履いていないから怖いわ〜。(((ﾉ)ﾟДﾟ(ヽ)))

海中活動博物館 博物館・美術館・ギャラリー

お次に行ってみるのは、海洋博物館。
海中活動博物館と同じく、マリーナ面していて、タルティーニ広場からだと徒歩一分くらい。
この画像奥に、広場の一部が見えています。

この画像の薄いピンク色のガブリエル・パレス（パレスと言っても、１９世紀に建てられた大きめの邸宅）の中に入っていて、チケットは３．５ユーロ。

開館は９：００〜正午と１７：００〜２１：００と出ていたので、行く時間帯に要注意。
月曜日は休館です。

海洋博物館（ピラン） 博物館・美術館・ギャラリー

海洋博物館前に出ていた看板。

パイプをくわえた操舵手のおにいさんがレトロで粋だわ〜。(〃▽〃)ﾎﾟｯ

マドロス（船乗り）と言う言葉を思い出して何語なのか調べてみたら、オランダ語だったのね。
ちょいびっくり。

海洋博物館（ピラン） 博物館・美術館・ギャラリー

海洋博物館の展示内容は、古代の沈没船からの発見物〜近代・現代に至るまでの造船・海運関連の歴史に関連する資料や物品が多数。

各時代に使われていた帆船の模型、備品などなどが見学できるほか、1963年〜1970年に東京に駐在していたと言うスロベニア出身の船長関連展示もありました。

海洋博物館（ピラン） 博物館・美術館・ギャラリー

今では海洋博物館として使われているガブリエル・パレス。

海洋関連の展示品を見学しながら、内部の造りや調度品も見られるという趣向になっていました。

海洋博物館（ピラン） 博物館・美術館・ギャラリー

海洋博物館から見下ろしたマリーナ。

ピランのマリーナは小粒でも、港町の雰囲気よし。
ちょうどお向かいに見えているピンク色っぽい外壁の建物が、SUR SHANGHAIが泊まったヴィラ・ピラネシ。

マリーナ 散歩・街歩き

これも海洋博物館から見た景色。

突堤に守られたマリーナの外はピラン湾。
向こうに見える陸地はクロアチア。

ここから見える部分には写っていませんが、ピランには軍港もあるんですよ。

海洋博物館（ピラン） 博物館・美術館・ギャラリー

さあ、朝ご飯に行こう！
…と選んだのは、タルティーニ広場に数多いカフェの一つのJULIUS MEINL（ユリウス・マインル）。

ユリウス・マインルはオーストリアのコーヒーの老舗。
スロベニアのすぐ北隣の国のブランドのせいか、ユリウス・マインルのコーヒーを出すお店はピラン以外でも見かけました。

ピランのこのカフェの場所は、タルティーニ広場にある市庁舎に向かって右手。
店舗から張り出したロゴ入り日除け下にテーブルが出ているのですぐに分かります。

画像の朝食（愛想よしのお店のスタッフはミックス・ブレックファストと呼んでいました）が６．４ユーロ。
ユリウス・マインルは高級食品店としても知られているので、シンプルながらも充実の朝食が摂れていい一日のスタート！（＾◇＾）

Julius Meinl カフェ

タルティーニ広場裏手に出ていた朝のマーケット。

規模は小さくても、野菜や果物の生鮮食品が盛りだくさん。

あ、平べったい桃はスロベニアにもあったのね。

タルティーニ広場裏手に点在するお土産屋さん。

貝殻や小石を使った品が多いんですが、どうもいまひとつ素人っぽく垢抜けなくて残念…。

ピランの町は、ちょっとした迷路のよう。

…と言っても、町自体が小さいし、これまでに行ったモロッコのフェズなんかの本物の迷路に比べたら可愛いもの。
初めてでも安心して歩けますよ。

SUR SHANGHAIはいつものごとく、足の向くまま気の向くままモードに突入して歩いてみます。

ピランのミニ迷路の町の中。

面白い色と形の建物が密集。

ピランのミニ迷路の町の中。

石積みがむき出しのままの建物があるかと思えば、紅色に塗られた建物がそのすぐ脇にあったり。

あの角を曲がったら、今度はどんな建物が？┣¨キ(*ﾟДﾟ*)┣¨キ

ピランのミニ迷路の町の中。

ちょっとしたトンネル風の通路も、光が入り込む時間には、赤や黄色の壁面も輝いて見える。

ピランのミニ迷路の町の中。

面白い所に入口があるお家なのね。(*^。^*)
置いてある観葉植物も、この町並みを引き立てるオブジェのよう。

ピランのミニ迷路の町の中。

この旅行記の上の方で言ったように、断片になったピランの城壁やゲートは町の中にも点在しているんです。

この石塀やトンネル通路の上に見えている石のアーチも、城壁やゲートの一部だったのかも？

ピランのミニ迷路になった町の中。

トンネル通路の天井には、港町らしくこんな海賊の絵の町角アートが。

ピランのミニ迷路の町の中。

車が入り込めない場所では、バイクが大活躍よね。

わ！　青い空を背景にした黄色い壁の建物が目の前に！

ちょうど正面から日が差して、目に痛いくらいまぶしい！　（＞＜）

ピランのミニ迷路になった町の中。

ここも、かつての城壁やゲート、それに階段を利用して造り上げた町角？

そろそろピランでの持ち時間も切れる。
バックパックを取りにヴィラ・ピラネシに行ったら、そのあとは長距離バスターミルへ直行しなくっちゃ。

タルティーニ広場の市庁舎前で、聖ユーリの鐘楼を振り返る。

また会える日が来るといいね。ヾ( ´ー｀)ﾉ~

タルティーニ広場 広場・公園

タルティーニ広場脇に停めてあったタクシー。

これは観光用で、ブレッド湖などのスロベニア国内の見所はもちろんのこと、すぐお隣のイタリアやクロアチアなんかにも行ってくれるんです。

7人乗りなので、一人旅だと一緒に車をシェアする人を探すのは大変でしょうが、数人グループなら行き先と料金を交渉してみる価値があるかも。
連絡先の番号も書いてあるし、見かけたらお試ししてみては？

マリーナ沿いの道をテクテクと戻って来た長距離バスターミナル。

え〜と、これが12：40発のリュブリャーナ行きね。
チケットは運転手さんから直接買って11.6ユーロ。

リュブリャーナから来た時は13.5ユーロだったけど、あれは別会社のバスだったし、所要時間は2時間45分でちょっと短かったのよね。

●注：　チケットは運転手さんからも直接買えるようになっていましたが、使えるのは２０ユーロ札まで。それ以上の高額のお札は受け取ってもらえません。
あらかじめ崩していきましょう。

長距離バスターミナル (ピラン) バス系

あ、今日の運転手さんは女性。
リュブリャーナまで安全運転でお願いします！　(*^。^*)

ちょうどお昼時だったせいか、車内はガラガラ。
このあとも数人乗って来たくらいでした。

ではでは、名残惜しいピランを後にして、次編ではリュブリャーナへの道筋と戻って行ったリュブリャーナの様子をアップしようと思います。

長距離バスターミナル (ピラン) バス系