★スロベニアあちこち（１１）高台にある聖ユーリ教会や聖ユーリの鐘楼へ

2015/07/01 - 2015/07/01

この日の午前中、首都リュブリャーナからアドリア海沿岸の町ピランに着いて、今晩の宿ヴィラ・ピラネシのチェックインも済ませホッと一息。

ピランのマリーナに面したヴィラ・ピラネシのお部屋からの眺めもいいし、今日は最高のお天気。
この分だと、聖ユーリ教会や聖ユーリの鐘楼がある高台、それにピランの城壁からの眺望が期待できる！ヽ(*＾ω＾*)ﾉ

ヴィラ・ピラネシから出発して、青い空に青いアドリア海、そしてそれに映える赤い屋根の民家がある風景を探してみようと思います。
この編ではまず、聖ユーリの教会と聖ユーリの鐘楼あたりまで。


表紙の画像は、聖ユーリの鐘楼から見下ろしたピランの町。
向こうに見えるのは、ピランの城壁がある高台。

エリア ピラン(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

今夜の宿ヴィラ・ピラネシ前のマリーナ岸壁に出てみたSUR SHANGHAI。
画像左手のピンクっぽい建物がヴィラ・ピラネシ。

高台の方を見ると、まず目に入るのが、ピランの町には不釣合いなほど大きく高い聖ユーリの鐘楼。
その左隣に見えるのが聖ユーリ教会で、これまたやたらに大きい。
鐘楼右手の白い建物は洗礼堂。

これからあの辺りに行ってみるんですが、まっすぐ高台に上って行っては芸が無いので、海沿いのプレシェルノヴォ通りをぐるりと回りこんで行ってみます。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

ピランは、アドリア海に細いVの字型に突き出した半島の町。

そのVの字に沿って、プレシェルノヴォ通りと言う道があるんです。
この画像だと、左端に見えている教会の塔辺りがそのVの字の先端。
ここを境目に、南はピラン湾、北側はトリエステ湾。
この画像で見えているのはピラン湾側の眺め。

まずこのピラン湾側のプレシェルノヴォ通り沿いに行ってみます。

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

上掲の画像で見るように、ピラン湾側のプレシェルノヴォ通り沿いにはビーチは無いんですが、岸壁には日光浴客が寝そべっていたり、小さな突堤からダイビングする人たちがいたり。

ここにやって来たのは子どものグループ。
お父さんお母さんは一緒じゃないの？
今日は波も穏やかだけど、気をつけて遊んでね。

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

ピラン湾側のプレシェルノヴォ通り。

ちょっと気取ったカフェやレストランがずらり。
カップルでピランに泊まるなら、このあたりで食事やお茶をするといいですよ。

一人旅のSUR SHANGHAIは、ここだと気恥ずかしいので、この夕暮れにはカジュアルな雰囲気のトリエステ湾側のプレシェルノヴォ通りへ食事に行きましたが…。(；＾ω＾)

お、ちょうどお昼時になって、急に人が混みあってきた。

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

ピラン湾側のプレシェルノヴォ通り。

海を眺めながら食事が出来るちょっと気取った感じのシーフードのお店が多いんですが…、

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

…合間にはこんなアイスクリーム専門店も。

このお店の名はMORSKI VAL。

特に番地は無く、ピラン湾側のプレシェルノヴォ通りの中間あたり。
大きなアイスクリーム看板メニューが出ているのですぐに分かります。
ここは一人で入っても気まずくないのがよし。

１クーゲルからのお持ち帰りも出来ますが、お勧めなのは、日本だと○○パフェと名が付く豪華版。
と言っても、お値段は５ユーロ程度。
あれこれ迷って決めましょう。(*^。^*)

ピランには２４時間の滞在だったのに、上述のアイスクリーム専門店MORSKI VALには２度行ったSUR SHANGHAI。

それぞれ違ったパフェを頼んでみました。

左はストロベリー、右はマラガ。
どちらも５ユーロでおいしい〜！ヽ(*＾ω＾*)ﾉ

同じピラン湾側のプレシェルノヴォ通りでも、Vの字の先端に近づくにつれて落ち着いた雰囲気に。

あれ？　これもアパート・スタイルのホテル？
いい雰囲気。
泊まるなら上の階がよさそう。

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

ピラン湾側のプレシェルノヴォ通り。

Vの字型の先端間近の場所にあるこの教会は聖クレメント教会。
潮風の塩害を考慮に入れて建てたのか、外壁は飾り気の無い灰色。
鐘楼が取って付けたような感じで不釣合い。
後から付け足したんじゃないかな。

ここは何度か通りかかったけど、いつも扉が閉まっていて中は見られなかった…。

Vの字になったプレシェルノヴォ通りの先端にあるのは灯台。

最初SUR SHANGHAIは後に見えている塔にライトが入っているんだろうと思ったんですが、あれはすぐ後ろにある聖クレメント教会の鐘楼。

灯台のライトは、円形の台座上の建物屋根にむき出しのまま設置されていました。

この台座の石垣は、ピランの城壁の一部なんだそう。
ピランの城壁といえば高台に残っている眺めのいい部分だけが有名ですが、町の中にも断片的に残っていたりするんです。
この後も町歩きをしている時に見つけましたよ。

さて、灯台から回りこむと、トリエステ湾側のプレシェルノヴォ通り。
遠くに見えている陸地はもうイタリアなんです。

いきなり、大岩の上に人が倒れていてびっくり。（◎◇◎）

でも、単に日光浴している人でした…。

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

トリエステ湾側のプレシェルノヴォ通り。

こちら側にもシーフード・レストランやカフェがずらりと並んでいるんですが、ピラン湾側のお店と比べるとカジュアル。
一人旅の方なら、こちらの方がいいかもです。
SUR SHANGHAIも、この日の夕食にはここに来ました。

え〜と、聖ユーリ教会へはここを直進していくのかな、と進んで行くと…、

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

…ありゃ、プレシェルノヴォ通りは途切れて、聖ユーリ教会は崖の上。
崖下は、石の多いビーチだわ〜。

教会へ上って行く道はあるのかな…。

足元でサン・オイルを塗り合っていた学生さんに聞いてみると、さっき通ってきたカジュアルなレストラン群の合間に脇道があるらしい。

「ありがとう！（＾◇＾）」

トリエステ湾側のプレシェルノヴォ通り。

あちこちに小さい突堤があって、大人も子どもも水遊びにやって来ます。

一休みするのは、こんな町角アートがある塀のそば。
立っている男性は人形ではありません。（笑）

プレシェルノヴォ通り 散歩・街歩き

あ、聖ユーリ教会への標識を見つけた。

赤い屋根を持つ民家が立て込むピランの町は迷路のようになっていますが、主要な見所への標識はこんな風に出ていて助かります。

聖ユーリ教会 寺院・教会

トリエステ湾側のプレシェルノヴォ通りから聖ユーリ教会がある高台へ上って行く遊歩道。

ここで見えている海はトリエステ湾。
夕暮れにはここからの眺めもいいだろうな、と夕日スポットも探しながら歩いて行きます。

高台の上に立つ聖ユーリ教会や聖ユーリの鐘楼が見えてきた。

道が二手に分かれてますが、どちらからでも大丈夫。

右側の塀が途切れた場所からピランの町を見下ろすと…、

聖ユーリ教会 寺院・教会

…赤い屋根の民家がびっしり立て込むピランの町。

この画像で見えている海はピラン湾。
遠くに見える陸地はクロアチア。

さっきはイタリアの陸地が見えたし、ピランってその立地が不思議。

これは、聖ユーリ教会そばからピランの町に下りて行く小道。

こんな道がピランの町には張り巡らされていて、町歩きが楽しいんですよ。
今後に続く旅行記で、そんな町並みもご紹介しようと思います。

さ、聖ユーリ教会到着。

奥に見ええている塔は聖ユーリの鐘楼で、教会とは別個の建物。
先に教会の方を見学します。

聖ユーリ教会の見学用の出入り口は小さいのでお見逃しなく。
この画像だと、白い服を着た人が立っている場所がそう。

教会内部＋ミニ博物館見学チケットは１．５ユーロ。
教会入口で買うようになっていました。

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会内部。

さっきから名が出ている聖ユーリとは、竜退治伝説で有名な聖ジョージ（＝ゲオルギオス　ゲオルギー、などなど）の事。
国によって呼び名が違うので混乱してしまいそう。

聖ユーリは、騎士姿で馬にまたがり槍で竜を突き刺している姿がイコンや宗教画のモチーフになっているので、「あ、それなら見たことがある！」と言う人は多いと思います。

ピランの聖ユーリ教会は、その聖ユーリを祀った教会。
創建は１４世紀だそうですが、今見られるのは１７世紀に改築された後の姿なんだそう。

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会の内部。

高台にあって日の光を遮る物が無いと明るく爽やか。
教会と言うより、王宮の一部にも見えてくる。

聖ユーリ教会 寺院・教会

上の方で言ったように、聖ユーリ教会は聖ユーリを祀った教会。
よって、あちこちにその姿が見られます。

これは、天井画になった聖ユーリの絵。

聖ユーリは、古代ローマ末期の殉教者。
馬にまたがって、槍で竜退治をする騎士姿の男性として表されます。

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会内部。

聖ユーリは絵画以外の作品にもなっていて、彫像になっていたり、浮き彫りになっていたり。
まだまだたくさんありました。

探してみては？

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会内部。

このキリスト磔刑像の十字架は独特。

価値がある物らしくて、ガラス箱の中に入っていました。

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会内部。

ミニ博物館になった部分では、昔の教会の礎らしき石積みがみられました。

創建の１４世紀当時の物なんだろうか。
造り上げた人々はもうとっくの昔にこの世から去っているのに、それらの人々が残した物はまだこの世に留まっている…。
遺跡を見ると、いつもそんな不思議な気分になる。

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会内部。

ミニ博物館には、聖ユーリの脚の一部とされる骨が、騎士のブーツ型の聖骨箱に納められていました。

１５世紀後半にイタリアのベニスから伝えられたのではないか、との事。

聖ユーリ教会 寺院・教会

聖ユーリ教会の敷地から見たトリエステ湾側の景色。

向こうの高台に見えているのはピランの城壁。
あそこへは、このあと行ってみます。

三角屋根の古びた塔も見えていますが、あれは聖フランシス教会のもの。
あそこへも行けたらいいな。

聖ユーリ教会 寺院・教会

ちょっと重々しい気分になって聖ユーリ教会から出て来ると、もう夏の日差しが満ちていたピランの町。

中央に見える広場が、ピラン観光の基点のタルティーニ広場。
あの青い屋根はコンサート用？

あとであの辺りにも行ってみようっと！

聖ユーリ教会（画像左手）とは別個に建ててある聖ユーリの鐘楼。

この上からのピラン周辺の眺めがいいということなので行ってみます。

今日はお天気も上々だし、行く価値ありよね！　o(｀･д･´)o ｳﾝ!!

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

１３４４年に建てられたという聖ユーリの鐘楼。
高さはどれほどあるだろう。

高台にあるし、遮るものの無い３６０度の眺めが楽しめそう！

この鐘楼に上って行くための入場料は高いかもと思ったら、何とも良心的な１ユーロ。
これには、ｵｫｫｰ!!w(ﾟﾛﾟ)w

入口で恰幅のいいおばさんが番をしているので、直接渡しましょう。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼内部。

エレベーターが無いのは覚悟していたけど、木の階段だとは思わなんだ。
石造りの鐘楼に木の階段って珍しい気がする。

う〜ん、床面のあちこち壊れてるなあ。(；＾ω＾)
お足元にはご用心！
手すりにもあんまり寄りかからない方がいいですよ。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼内部。

あちこちからピイピイ鳴く声が聞こえるなあ。

キョロキョロ　o(･ε･*o)(o*･з･)o

あ、ハトのヒナだ！　（＾◇＾）　
鐘楼で巣作り＆子育てをしてたのね。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼のてっぺんに到着！　ふぅε-(´ωﾉ|┬

鐘楼の名のごとく、鐘が四つ吊るされていて今も現役。
１５分おきに鳴るのでご注意を。

耳元で不意打ちを食らうと、ワッ！?(OωO )と飛び上がるほどびっくりしますよ。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼のてっぺん。

鐘の一つの向こうに見えるピラン湾がきれい。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼から見たピランの町と、鐘楼隣の聖ユーリ教会の一部。

この旅行記の出だしに言ったように、ピランの町はアドリア海にVの字に突き出しているのが分かると思います。

青い空と青いアドリア海、民家の赤い屋根のコラボが絶景なり！ヽ(*＾ω＾*)ﾉ

この画像だと、SUR SHANGHAIが最初に歩き出したピラン湾側沿いのプレシェルノヴォ通りがあるのは画像左手。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼から見下ろしたピランの町。

うんうん、思っていた通りの眺め！（＾◇＾）

上掲の画像と同じアングルで、さらにアップで見てみると、Vの字の先端あたりにさっき通り過ぎてきた聖クレメント教会の鐘楼が煙突のように立っています。

あそこを境に、同じアドリア海でも左手はピラン湾、右手はトリエステ湾。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼から見下ろしたピランの町。
中央に広がるのはタルティーニ広場。

さっき聖ユーリ教会脇から見た景色よりさらに広がりのある眺めで、マリーナや今朝リュブリャーナから着いた長距離バスターミナルのあたりまで見える！

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼から見たピランの町並み。
ここで見えている海はトリエステ湾。

手前のドーム型の屋根は、鐘楼隣の洗礼堂。
向こうにある別の高台に見えているのがピランの城壁だ〜。
わ〜！　今日はあそこからの眺めもきっといいよね。ワクワク。
画像左寄りに、その高台への車道が見えている。
ふむふむ、あそこを上って行けばいいわけね。

あれ？　その車道から分かれて、高台下のビーチに続いて行くような道もある。
これも、あとで確かめてみてみよう。

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

聖ユーリの鐘楼から見たトリエステ湾。

一番遠くに見えている陸地はイタリアで、湾の名になっているトリエステも向こうにあるのよね。

鐘楼がある高台下は砂浜ではなく、石の多いビーチ。
それでも引き潮の時間帯にはどこからか下りて行けるんじゃないの？と見回してみると…、

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

…あ！　いましたいました！　聖ユーリの鐘楼下の浜辺で日光浴している人たちが。
お昼を食べてから来ましたって感じ。

ん？　パッと見た時には分からなかったけど、お二人ともスッポンポン。
教会真下がヌーディスト・ビーチになっているとは知らなんだ。
いいのかなあ…。(^◇^;)

この画像は、拡大しても詳細は写っていないので悪しからず。<(_ _)>

聖ユーリの鐘楼 寺院・教会

その洗礼堂内には入れませんでしたが、入口から中は覗けました。

洗礼の儀式以外の時には入れないのかも？

シンプルな堂内でも、祭壇や洗礼台はきっちりと出来ていました。

洗礼堂そばには、聖ユーリ関連のカルチャー・センターもあって、そのプレートにも聖ユーリが竜退治をしている絵柄が。

簡略化されたこんな絵もいい感じ。

カルチャー・センターの方はお休みなのかどうか閉まっていたので、いよいよお次はピランの城壁へと行ってみます。