南西インド紀行17☆世界遺産あり原色ありのクンバコーナム

2015/03/31 - 2015/04/01

チダムバラムとクンバコーナムの間にある世界遺産のブリハディーシュワラ寺院はど田舎にあったが行って良かった。周辺に何もないからスケール感が余計に際立つ圧巻ぶり。
クンバコーナムの西２kmにあるアイラーヴァテシュワラ寺院も見ごたえたっぷり。後半は市内中心部にある原色の大寺院４ヶ所を見学。

【交通】
3/31 Chidambaram 7:00 ⇒ Jayankondam 9:10 バス Rs28
3/31 Jayankondam ⇒ Gangaikondacholapuram 9:43 バス Rs5
3/31 Gangaikondacholapuram ⇒ Kumbakonamバス Rs31
4/1 Kumbakonam 12:00(+0:26) ⇒ Tiruchirappalli 13:50(+0:38) 普通２等席Rs25
【宿泊】
3/31 クンバコーナム Siva International ダブル Rs300
【為替】
Rs1≒2円

エリア その他の都市(インド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩

クンバコーナムに行く途中でガンガイコンダ・チョーラプラムの世界遺産に寄りたい。バススタンドで複数の職員に聞いた結果、７時発のジャヤンコンダム行きに乗った。

茅葺屋根の庭先で歯磨きしているような、相当な田舎を走る。

頻繁に停車しながら、やがてバスは満員に。

９時１０分、終点で降りるとガンガイコンダ・チョーラプラム行きのバスはすぐに見つかった。

９時４３分、寺院の前で下車。

高さ５５ｍの本殿が道路からでもよく見える。

ブリハディーシュワラ寺院、１１世紀(1010年完成）、タンジョールの同名寺院に続いて建設。

２００４年に世界遺産に拡大登録された。

周囲に何もないせいか、タンジョールより大きく神々しくみえた。

先に写真を撮っていたインド人の老紳士と「すばらしい」と思わずジェスチャーを交わさずにはいられなかった。

サラスヴァティ

雨どい

大小のナンディが並んでいる。

ご本尊に通じる内部

ライオン型の井戸の門

ピンク服のお姉さんは裸足で颯爽とバイクにまたがり走り去った。寺の前のバス停にもクンバコーナム行きのバスが通ると言われたが本数は少なそうだ。

１１世紀にチョーラ朝の首都だったとはとても思えない。村どころか集落が寺の周囲にあるだけ。

２ｋｍ先の幹線道路まで歩くことにした。期待に反して沿線風景は単調で集落すらも無し。

クンバコーナム行きバスに乗り込む。待ち時間は１０分程度で済んだ。寺院の前であのまま待っていたらもっと待つと思う。水門の上の道路は片側通行。

１１時４５分、クンバコーナムのバススタンド着。

途中にあったマハームハーム・タンク。四角い池の周りを１６の祠堂が取り囲む。

古くて安そうな宿を発見。でも残念ながら閉鎖されていた。

ベランダから寺院の池が見える良い立地なんだが。

その後、数軒まわって３００ルピーの手頃なホテルを見つけた（４００ルピーから値段交渉）。

部屋も浴室も町中とは思えないほど広かった。テレビがベッドから遠すぎてリモコンが効かないので手前に移動。

ここにもあったM.G.ラーマチャンドラの像。

遅い昼ご飯はチキン・ビリヤーニ（Rs60)。安くて美味かった。

クンバコーナムのバス停はなんとエアコン付。

シャープ製のエアコンが冷気を送り続けていた。ここに暫く入り浸る。

民家にはテラスがあり柱の形がいい。

昼寝が涼しそう。インド時間が流れる。

玄関先に椅子があると世間話をしに来たくなる。

竹はしごを作る夫婦。

世間話をする男性たち。

西へ２ｋｍほど歩いて世界遺産のアイラーヴァテシュワラ寺院まで来た。

１２世紀半ば(1167年）。１６時前でも見学できた。

ガイドによれば「象はパワー、車輪はスピードを表す」そうだ。

足元には仏陀も彫られていた。

門の脇にいた仙人アガスティヤ。

ここにも雨どいがある。

窓の格子も様々。

内部の柱の彫刻がひとつひとつストーリーがありそうで興味深い。

リンガの前で祈る人、踊る人。

アクロバティックな動き。

寺院の周囲は緑の芝生で覆われ、女子高校生が木陰でおしゃべりしていた。男が寄ってきて工房に案内された。

狭い民家にシルクの織機が一台。上のほうにはデザインを作り出すパンチカードがある。さらっと見学して家を出る。

おりこうな子供たち。

ほかにもシルク工房があった。

ここはシルク織りの村なのだ。

アイラーヴァテシュワラ寺院の敷地にはもうひとつ小さめの寺院があった。

象を飲み込む獅子。

ジャワ島で見た遺跡を思い出させる表情。

フルーツ・ミキサー屋を見つけて一服。

お菓子工房もあった。

こちらは呼ばれもしないのにお邪魔する。

牛の首に絆創膏を貼ってあげたお爺さん。

長い参道アーケードを通ってクムベーシュワラ寺院へ。

屋根の間からゴープラム。

ちょうど祈りの時間。本物の象も待っている。

本堂内は撮影禁止につき、ここからが限界。

火曜の夜でもビッグ・ストリートの人通りは絶えない。

昼間と同じレストランへ。ノンベジのレストランは他に見当たらなかった。チキン続きになるが、バターチキンを注文。８０ルピーとは安いなあ。でも安いなりだったなあ。生クリームは使っていない、チキン・マサラみたいな代物で少しがっかり。

サランガパニ寺院(sarangapani)５３ｍのゴープラムは改修中で残念。

本堂は撮影禁止のため、ここだけ。ヴィシュヌ派の寺院。

境内になんと本物の牛が飼われていた。

ナーゲーシュワラ寺院は８８６年に建設されたクンバコーナムで最古の寺院。運悪く町中の寺院で改修を行っているようだ。

本堂の壁にある車輪が特徴。スポークの部分に神様が彫られている分、昨日の世界遺産より勝ってるぞ。

小堂ドームの天井画。

こんなＴシャツあったら欲しい。

象に巻かれる男。

本堂に通じる天井画。

唐辛子にころもを付けた食べ物に初挑戦。でも中身がほとんど無かったようで、辛くなかった。ああ、肩透かし。

見学予定の寺院以外にも中堅クラスの寺院はまだまだある。

街角の蛇口が井戸端。

ちびっこに怖がられてしまった。

回廊の壁にはラーマーヤナ物語が描かれている。

ラーマスワーミ寺院　１６〜１７世紀　ここも塔門や本殿が改修中。

ここでも髭の男（悪魔？）がやられっぱなし。それほど悪い奴には見えないが。

本堂の柱の彫刻がそれぞれ個性と動きがあってよかったが、ここはおおっぴらに撮影できなかった。それでも内緒で１枚だけ。君はシータ姫なの！？

大きな山車が出ていた。

お父さんから熱烈な撮影リクエストを快諾したら「ちょっと待て」と袋と箒のようなものを持って直立。撮ったあとにハグまでされて、ここまで喜んでくれるとこっちもハッピーになる。

ギャラリーの皆さんともう一枚。

チェックアウトして駅まで歩く。途中のＡＣバス停で涼む。

駅のあるはずの場所に着いたが、看板が読めないほど錆びてる。この先に本当に駅があるの？

ちゃんと駅がありました。表側はまあまあ賑やか。駅前でフルーツミキサー屋を探したが見つからずショック。手前で飲んでおけばよかった。

２６分遅れで列車が到着。ティルチーに向けて２時間の小移動。