南西インド紀行21☆バックウォーターの夕暮れ

2015/04/05 - 2015/04/06

以前アレッピーからコッタヤムまで船で往復したとき、他の場所へも船が出ていることだけは分かったが、行き先が現地文字表記で全く読めなかった。
今回、アレッピーまで船が出ていそうな田舎の町を地図から選んで下車してみた。船着場は確かにあったが出航時間は分からず。結局、夕刻のクルーズとなった。
【交通】
4/5 Kollam Jn 11:10(+0:23) ⇒ Changanaseri 12:40(+0:35) 普通２等席Rs20
4/5 Changanaseri 16:45 ⇒ Alleppey 19:34 ボート（途中で乗換え） Rs20
【宿泊】
4/5 アレッピー St George Lodging シングル Rs215
【為替】
Rs1≒2円

エリア アラップーザ(アレッピー)(インド)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 2.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ケララ州コッラム駅にて北行きの列車待ち。

ホームのブックスタンドが趣あり。

駅中レストランでラヴァ・ウップマというものを食べてみる(Rs16)。

この葉っぱは最近よく入っている。人参やスイートコーン入りでしっとりしてまあまあの味。

次のチャンガナセリ駅は近くにボート・ジェッティーがあるので選んだ。ここからアレッピー行きの船があればラッキーだ。

駅の速報板によれば定刻の１１時１０分に着くはずだったが、実際は２３分遅れで到着。この程度は遅れのうちに入らないのだ。

がら空きのローカル列車に寝転んで移動。

水郷地帯を走る。

チャンガナセリ駅からボート・ジェッティーがあるはずの方向へ歩く。

途中の魚屋で聞いたところ、アレッピー行きのボートは４時ごろだとのこと。朗報だ。

時間はたっぷりあるので目に付いた白い建物に入ってみる。

キリスト教の施設のようだが、、

中には誰もいらっしゃらず、

庭を散策して出てきた。

バススタンド前は賑やか。

だがボート・ジェッティーへ行く道は人通りのないシャッター通り。今日はイースターでクリスチャンの多い界隈では全面休業しているらしい。この先ボートなんか運航してるのだろうか？だんだん不安になってきた。

棺おけ屋のおやじに聞いてみると「アレッピー行きは午前１０時で終わり。夕方は他の行き先しか無い」と衝撃の発言！今まで聞いた情報はなんだったんだ？進むべきか。とりあえず船着き場だけでも見てみよう。

ボートジェッティーらしき建物が見えてきたが、水路は水草に覆いつくされている。ここに船が入ってくるとも思えない。

時刻表には4：45ＰＭと書いてはあるが、これがアレッピー行きかは分からないし。

「世界一おいしいチキン」と看板の出ている店で聞いてみると「アレッピー行きは４時４５分だ」と言う。近所の人の言うことを信じよう。

さて腹が減ったが辺りには店が無いので今きた道を戻って食べ物を探す。

再び棺桶屋の前を通り、おやじに先ほど聞いた情報を話すと、奥で他の男と話していたが、どうやらボートを乗り継げば最後にアレッピーには着くらしいとのこと。「それよりスーパーチャーチを見に行かないか？」と誘ってくる。まだ時間はあるので同意すると、飲んでいたビール瓶を置いてリキシャーの運転席に座った（おいおい）。棺桶屋のおやじにしてリキシャーの運転手？「いや、歩いていくよ」と言うと「お代はいらないから乗っていけ」とのこと。

数百メートル先の路地を曲がると大きな教会が見えてきた。セント・メアリーズ・メトロポリタン・カテドラル。

敬虔なクリスチャンとして是非われ等が教会を見せたいのだろうか？まあ、いいほうに解釈しておこう。

管理人のじいさんとも顔見知り。敬虔なわりに敷地の隅で立ち○○していたが。

さすがに言うだけのことはある立派な教会だった。

最後に裏庭で「オレが作った」という棺を運ぶような道具を見せてもらい即席ツアー終了。「チップをくれ」と言われることもなく、礼を言って別れた。代わりに管理人のじいさんから「チップ、チップ」と追っかけられた。

食料のある店をやっと見つけた。

結構おしゃれな店内で、ミートパフとアイスを食べてビスケットを補充。

船着き場の見える小さな教会で椅子に座って船を待つ。

４時ごろ船が本当に入ってきた。

「船員の話では別の場所で３０分停船したあと、アレッピーへ着くのはＰＭ８時半」とのこと。最初の停船地までの切符を買う(Rs10)。場合によっては最初の停船地からバスへの乗継も考えよう。

出発まで船内で昼寝。カラスがうるさい。

やがて乗客数人だけを乗せて出発。船員は４人も乗っている。

アレッピーまでバスの何倍も時間がかかるが、進み出せば気分は爽快。

水路のわきでは洗濯する人。

スーッと通り過ぎる椰子の木。

踊る椰子の木。

水の分岐路。

小船を操る男達とすれ違う。

インド人家族のチャーター船のようだ。

船着き場の人影を見つけては右に左に停船。

川沿いに学校の門が。

前方に別のボートが見えてきた。と思ったら船員同士で話したあと「この船が直接アレッピーに行くよ」と言われて乗り移る。

一瞬上陸。

船員から呼ばれて慌てて戻る。

この船は乗組員が少ない。

先端部もがらんとしてジャングルクルーズ感満載。

夕陽に向かって航行。

教会のシルエット

近づけば白亜の尖塔。

渡り鳥が編隊を組んで飛んでゆく。

海は暮れなず〜み〜帆影は急ぐ〜

夕陽の赤を雲が反射する。

夕暮れのバックウォーターというのもありだな。

７時３４分、下船。

勝手知ったる通りの寺では、今日もライブ演奏をやっていた。

ドラム隊の奥では女たちが花びらのお供え物を準備。

以前にも泊まった宿にすがる思いで来てみたら、運よく空き部屋があった。

値段は倍以上になっていたがそれでも２１５ルピー、文句なし。

荷物を置いて夕食をレストランでと思っていたら、道端のビリヤーニ売りに引っかかってしまった。「ビーフビリヤーニが安いよ〜１袋１００ルピーだ」「これは多すぎる、半分でいいよ」と言うが早いか渡されたビニール袋はそれでも多すぎた。４分の１でよかったなあ。でも勢いに押されて５０ルピー払ってしまう。それから部屋でがんばって肉はほとんど食べたが、ご飯は半分以上残して捨てた。