日本縦断 北海道から沖縄へ・その3.新日本海フェリー あかしあ乗船記(小樽～舞鶴)。

2014/05/10 - 2014/05/11

第1部-3冊目

皆様、こんにちは。オーヤシクタンでございます。
日本縦断の旅は北海道を離れ、小樽から京都府舞鶴まで航海距離1061キロ、21時間45分の船旅です。

表紙写真‥日本海を航行するフェリーあかしあ。
－－－－－－－－－－－－－－－

平成26年5月10日(土)～11日(日)

①新日本海フェリー/あかしあ
小樽港 23:30出港
↓
舞鶴港 翌日21:15着

エリア 小樽(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

小樽港の新日本海フェリーターミナルです。
前から船旅がしたいと思っていたのですが、ついに念願がかないます。。
小樽から舞鶴まで航海距離1061キロ、時間にして21時間45分。
どうか、海が荒れませんように‥
予約は新日本海フェリーの公式サイトでとりました。
予約表を受付で見せれば乗船受付は終了。
乗船開始まで、売店をのぞいたり、フェリー写真展があったので時間をつぶします。
早く乗船時間にならないかなぁ。

新日本海フェリー 乗り物

フェリーの各地通過時刻案内です。

23:30 ①小樽港(北海道)
　↓
00:15 ②積丹岬(北海道)
　↓
04:15 ③稲穂岬(北海道)
　↓
08:34 ④入道岬(秋田県)
　↓
10:15　※姉妹船との行き合い
　↓
11:56 ⑤粟島(新潟県)
　↓
14:48 ⑥舳倉島(石川県)
　↓
19:10 ⑦越前岬(福井県)
　↓
21:15 ⑧舞鶴港(京都府)

津軽海峡沖から能登半島沖にかけては、かなり沖合を航行するので、陸地は見えないそうです。
フェリーあかしあの航海速度は30.5ノット…約50キロです。
船舶の中では速い速度で航行します。
航行距離は1061キロ。
航海時間は21時間45分です。

今夜の寝床です。
ツーリストAと言う最下級の船室です。
運賃はインターネット予約で、9570円でした。
1室10名定員となっていますが、2段ベッドの上下が互いになっています。
私のベッドは、部屋の一番奥で個室みたいになっていて窓もありました。
なかなか快適そうです。
各ベッドにはコンセントもついています。
携帯auは出港して、しばらくすると圏外になってしまいました。
wifiも使えないみたいです。

23:30 フェリーあかしあは定刻通りに小樽港を出港しました。
今日の海上はおだやかで舞鶴港まで快適な船旅が楽しめそうです。
ビデオで救命胴衣着用方法を放送していました。
そうです。これを見ておかなくては‥
あと、救命胴衣の位置と避難経路も確認も怠ってはなりません。
韓国フェリー事故があったばかりですからね。

夜も遅いし、お風呂に入ってビールを飲んで寝る事にしましょう。

ひと眠りしたら、もう夜が明けていました。
4:30‥船内モニターを見ると奥尻島沖を航行中。
出港してから5時間が過ぎましたが、まだ北海道から抜けていません。

日本海に上がる朝日です。
美しいですね。

携帯がつながらないから、会社から電話もこないし、今日は一日、船上でノンビリできます。
うれしいです。

大海原を一望できる大浴場です。
ミストサウナも併設されています。
ゆっくりとお風呂に入れるなんて、船旅の醍醐味ですなぁ。
航海中に4回も入ってしまいました。

舞鶴行の大浴場開放時間は‥
①乗船時～1:00　②8:00～18:00‥となっております。　

朝風呂からあがると船内食堂の朝食営業が始まりました。
船内レストランと売店は航海中にいつでも営業している訳ではなく、朝食‥8:00-9:00・昼食12:00-13:00・夕食18:00-19:00と、時間が決められているのでタイミングを逃すと食いっぱぐれます。
早起きしたのでお腹がすきました。
食堂へ入りましょう。
‘フェリーあかしあ’の食堂は、カフェテリア方式で並んでいるおかずを取ってレジで精算するシステムです。
メニューは、焼魚・目玉焼・スクランブルエッグ・サラダなどなど…

でもって私が選んだ朝食メニューは‥
和食プレート(焼鮭･玉子焼･筑前煮･温野菜･昆布)520円。
イカソーメン260円。
大盛りご飯250円。
味噌汁100円。
そして、朝からすいません。
生ビール550円を頂きます。
全部で1680円になりました。

大海原を見ながら生ビールを…
こりゃたまらんです。
船旅って楽しいですね。

10:15頃、男鹿半島沖あたりで舞鶴発の姉妹船とすれ違いがあるので、デッキにはりついていたのですが、なかなか来ません。
フロントに聞いたら今日はドッグ入りですれ違いはないとの事。
30分以上粘ったのですが、残念です。

気を取り直して、船前部にあるフォワードサロンへ。
昼なら前からの景色が眺められます。
上級船室の並ぶフロアの一番奥にあるので、下級船室の私が入っていいのかためらいましたが、大丈夫でした。
ここは飲食は禁止です。
みなさん読書をしたりしてゆったりと過ごされています。

フォワードサロンからの眺めです。
ひたすら、海・海・海…
水平線を遠くに望むだけです。
海がとてもキレイです。
今日は凪で船はほとんど揺れません。
しばらく海を眺めながらボ〜としちゃいました。

後部デッキからの眺めです。
こちらも、ひたすら、海・海・海…

フェリーあかしあで外に出られるのはここ後部デッキのみです。
サイドデッキは航海中閉鎖されています。
デッキから真下に直接、海が見えないので、面白味にかけますね。

船内に給湯室がありました。
熱いお湯と冷たい水が置いてあります。
では、ここで昼食を自炊したいと思います。
…と言っても売店で買ったカップやきそばですけど‥
給湯室にコンロがあったら生活できそうですね。

ちなみに売店も営業時間が、①乗船時～消灯時 ②9:30～11:00 ③13:30～15:00 ④19:00～20:00までと決まっています。
サッポロクラッシックビールは、自販機になく売店での販売なので風呂上がりにサッポロクラッシック飲みたいなぁ～と思って売店に行くと時間外だったりして、ちょっと不便でした。

あと、船内にコインランドリーもありました。
それから、トイレにはウォッシュレットが完備されていてキレイに保たれていましたよ。
最近のフェリーは、環境がよくなったなぁと実感しました。

食っちゃ寝、食っちゃ寝、では体に良くないので、窓にひろがる大海原をおかずにして、昼は質素にカップやきそば180円です。
そんでもって食べ終わって一息ついたら、再びお昼寝タイムです。
風呂入って、一杯飲んで、メシ食って、ゴロゴロ昼寝‥
船旅ならではの、祝福の時間です。

私は行きませんでしたが、船内で退屈しないようにと、映画の上映が航海中に2回ありました。

17:23‥出港してから約16時間たちました。
只今、石川県金沢沖を航行中です。
舞鶴まで残り5時間位となりました。

大浴場は18:00までとなっているので、4回目の風呂へ‥
お風呂から上がったら、食堂の夕食営業が始まりました。
メニューは、ビーフシチューや日替わりセイロ蒸し・刺身などなど…

さて、私の夕食は…
豚の角煮 390円。
ホタテシウマイ 380円。
海鮮サラダ 420円。
大盛りご飯 250円。
そして、やっとサッポロクラッシックビール520円にありつけました。
今日のディナーは‥1960円也。
ゆっくり昼寝して、風呂に入ってから食べる夕食は格別に美味しいです。
日頃の疲れを癒す事ができました。

夕食がすんだら、日本海クルーズのクライマックス。
日本海に沈む夕日のお時間です。
水平線に沈む夕日が心をなごやかにしてくれます。

デッキから夕日が直接見えるスペースが限られています。
おまけにクレーンが邪魔です。
せめてこの時間位サイドデッキを解放してくれたらいいのに…
年配のご夫婦が寄り添うようにして、夕日を眺めていました。
なんか、ロマンチックでいいですね。

20:16
舞鶴湾手前を航行しています。
優雅なクルーズも残り時間、1時間となりました。
エッ！もう着いちゃうの‥てな感じです。
なんか、降りたくないなぁ。
そのまま、ずっと乗っていたい気分です。

21:15 定刻に舞鶴港に到着です。
デッキで接岸の様子を見ていたんですけど、船後部のクルーが無線で「あと10メートル」とか連携をとって接岸していくんですね。あれほどの巨体を岸壁にピッタリとつける作業は見ていて関心してしまいました。

お疲れさま〜あかしあ。
快適な船旅をありがとう。
21時間の船旅は長いようでアッと言う間でした。

舞鶴港から神戸三宮行の高速バスが運行されています。
バスは日本交通か京都交通に電話して予約をとります。
船内で、予約代行をしてくれていました。
運賃は、大人お一人様2100円です。

平成26年6月2日出発より、神戸⇔小樽バスとフェリーのツーリストAクラスがセットになった「バス得きっぷ」を販売するそうです。
大人お一人様9900円より。
私は、期間前だったので11670円を払いましたが、このきっぷだと1770円もおトクです。
詳しくは新日本海フェリー公式ホームページ
→http://www.snf.jp
［新日本海フェリー］で検索。

下船後は、このバスで神戸に向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• Salaamさん 2017/06/18 17:18:37

  新日本海フェリー

  オーヤシクタンさん
  
  いつもありがとうございます。
  すごく古い旅行記を引っ張り出すようで恐縮ですが、亡き祖父が舞鶴在住で遊びに行く度に新日本海フェリーターミナルを見ていたので懐かしさの余りコメントしちゃいました。
  そんな祖父とは生前「一緒にフェリーに乗って北海道へ行こう」と約束していたのですが、果たせぬまま祖父は他界した次第。約束は果たせる内に万障繰り合わせの上、果たさなければと悔やんでも悔やみきれません。
  祖父は船乗りだったのでどんな時化でもG○RO袋の世話にはならなかったでしょう…。
  そんな事を考えながら拝見いたしました。
  
  Salaam

  オーヤシクタンさん からの返信 2017/06/21 14:26:10

  RE: 新日本海フェリー

  Salaam様、こんにちは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  私のデビュー作をご覧くださいまして、誠にありがとうございます。
  根室から沖縄を目指す旅で、船に強くないのに、「船旅がしたい」と選んだのが、新日本海フェリー舞鶴航路でした。
  ご祖父様は舞鶴にいらっしゃったのですね。
  船で北海道へ‥
  ご祖父様は楽しみにしておられたでしょうが、叶わぬ夢となってしまったのが残念です。
  船乗りとならば、船の良さをSalaam様に教えたかったのかもしれません。
  舞鶴〜小樽は21時間の航海ですが、船舶の中でこの時間は速いです。
  北海道から関西向けに早く物資を運ぶ必要がある為、30ノット(時速約54km)で日本海をガンガンに進むのです。
  ぜひ、お乗りになられて‥　と言いたいのですが、ちょっと難しいですよね。
  
  これがきっかけで、船旅にはまりました。
  今後も色々な航路を取材していきます。
  コメントを頂きましてありがとうございました。
  
  オーヤシクタン。