2013夏、中国旅行記23(16/22)：7月21日(6)：香港、マカオから香港へ、市街散策、九龍公園、アニメ・キャラクター像

2013/07/19 - 2013/07/22

日帰りでのマカオ見学から香港に戻り、九龍公園の散策です。今回初めて、アニメ・キャラクターの像が展示された一角を見学しました。台湾や香港など、日本のアニメの影響が大きいようです。

エリア 香港(香港)

マカオのフェリー埠頭から眺めた、『金沙娯楽場（サンズ・カジノ）』の光景です。ラスベガスサンズ社が運営する2004年5月にオープンした外資経営第1号のカジノです。バカラを中心にブラックジャック、大小、ルーレット、カリビアンスタッド、ファンタン、三公百家楽など300以上のゲームテーブルが置かれているようです。

左端が『金沙娯楽場（サンズ・カジノ）』、その右手に見える小山や紫禁城のような建物が、『澳門漁人碼頭（マカオ・フィッシャーマンズ・ワーフ）』です。今回は見学する時間はありませんでした。

ここまでは、香港に向かうマカオのフェリー・ポートからの光景です。右端に、『金沙娯楽場（サンズ・カジノ）』が見えています。現地時間は16時15分ほどになりました。そろそろ出発です。

香港の埠頭に戻って来ました。マカオと香港の間は、高速船で約55分の距離です。現在時刻は16時45分、通常の時間帯は15分毎に就航しています。

今回のツアー旅行で、腹立たしいことがいくつか起きましたが、マカオから香港に到着した時もそうでした。事前に現地旅行会社で連絡されていると聞いていたにも拘らず、約束の時間に出迎えの人はいませんでした。小一時間ほど、フェリー・ポートの建物の周りを探して、この場所に戻ってきた時、『ほかに用事があって遅れました』と、現地ガイドさんがやって来ました。

現地ガイドさんは、マカオ往きのフェリーに乗船する時に送ってくれた人でしたから、直ぐに分かりました。随分前の中国旅行の時、『中国では1時間遅れは当たり前、2時間遅れは我慢してください』と言われていた頃の記憶が鮮明に蘇ってきました。旅行社の世話にならない一人旅の時の方がはるかに楽でした。

1時間ほど待ちぼうけを食って、教えて貰ったのは、フェリーターミナルに近い夕食のレストランの場所と時間だけでした。さすがに商売上の本能が働いたのか、『コーヒーと紅茶を混ぜたような美味しい飲み物をおごります』と誘われましたが、夜、コーヒーは飲みませんと、お断りしまして別れました。
（追記）『コーヒーと紅茶を混ぜた飲み物』でネット検索しましたら、『鴛鴦茶』のことでした。

夕食の時間まで時間がありましたから、香港の自由散策ができました。香港歴史博物館はすでに見学しましたから、市街散策と九龍公園方面に決めました。まずは市街散策です。

部屋ごとの個別のエアコンの屋外機が軒下に並んだビルの光景です。この種のビルを見ますと、真っ先に心配になるのが大地震のことです。地震がないと信じられている都市で、思い浮かべるのが、1755年に発生したポルトガルのリスボン大地震です。3万人の死者が出た、欧州最大の自然災害とされます。その前の大地震が1531年のことでしたら、200年を経過し、大地震に対する恐れは忘れ去っていたかもしれません。寺田虎彦さんの『天災は忘れた頃にやってくる』に倣えば、『天災は忘れた後にもやってくる』です。

古いビルの間から眺めた新しい超高層ビルの光景です。話は戻って、寺田虎彦（1878～1935年）さんの『天災は忘れた頃にやってくる』の警句の紹介の補足です。この警句は1934年刊行の『経済往来』に載った『天災と国防』の中の『畢竟そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顚覆を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう』の一節とされます。

香港繁華街のビルの谷間の光景です。日本以外のアジアの大都市で大地震を経験したのは台北、台中当たりでしょうか。韓国の釜山、ソウル、中国の上海、香港などが大地震に襲われた場合、日本の様な耐震設計はされていませんから、恐ろしいものがあります。もちろん、日本の耐震設計が万全ということではありません。

ビルの谷間の先に、高層ビルの姿が見えません。その先は港方面になりました。地震マップの話に戻ります。最新の地震マップを見ても、リスボンなどは、ノーマークです。地震マップ上にあれば危険度は高いものの、マークされていないからと言って、地震が発生しないとの担保ではありません。

大型のクレーンが立ち並ぶ港の光景です。夜にシンフォニーオブライツの見学にやって来ますので、ここは横目で眺めて、港は素通りです。九龍公園方面に向かうことにしました。

九龍公園方面に向かう途中の香港市街光景です。旧市街ではなく、大通りに面したすっきりとした新市街の光景です。

九龍公園方面に向かう途中の香港市街光景が続きます。緑の光景が増えてきました。

九龍公園に向かう大通り、『ネイザン通り』の光景です。この通りは、昼も夜も一人で歩いたことがあります。九龍公園までの距離感も頭に残っていました。

九龍公園が近くになって来たようです。道路に沿った、子の細長い低層の建物もはっきりと記憶に残っていました。ネイザン通りに面した、『パークレーン・ショッピングモール』です。

『パークレーン・ショッピングモール』は、約200メートルの区間に20店舗以上の2階建てのショップが並びます。ネイザンロード沿いのパークレーン・ショッピングモールの屋上は、九龍公園の一部になっているようです。

ネイザンロードから眺めた、北西方面の光景です。三棟の超高層ビルが中央に見えました。高さと同じく、超高級マンションのようです。

九龍公園（（カオルーン・パーク）に到着しました。その九龍公園の案内看板です。5項目の禁止事項が記してありました。①自転車禁止、②商売禁止、③犬同伴禁止、④喫煙禁止と、⑤鳥への餌遣り禁止などでした。

石畳の広場の先に見えるのは、右手が休憩所、左手が、この後紹介するアニメ・キャラクターの像が展示された一角です。

左端はコミック『13点！』の主役の『ミス13点』、中央付近の左手を上げた像が『射雕英雄伝』の主役の『郭靖』、右端の左手を突き出した姿の像が、『龍虎門』の主役の『王小虎』です。

右手前が漫画作品の『牛仔！』後姿の像を一つ飛ばして、中央やや左が、漫画作品の『老夫子』です。『老夫子』は、1964年に連載開始された6コマ爆笑ギャグ漫画です。『香港のサザエさん』の呼び名もあります。

中央やや左寄りの像は、アクションスター風の像が並んだ中では一番地味な姿でした。名前は分かりません。その右後ろの赤シャツの横向きの姿の像は、『龍虎門』の主役の『王小虎』です。

コミック・キャラクター：マクダル
コミック作品：春田花花幼稚園
コミック作者：謝立文

香港のアニメ作品、『春田花花幼稚園』に登場する豚のキャラクターです。2001年に映画が香港で公開され、大人気となりました。星光大道には、ブルース・リーの隣に黄金像があります

コミック・キャラクター：南宮問天
コミック作品：神兵玄奇
コミック作者：黄玉郎（1950～）

香港コミック、神兵玄奇の主人公です。黄玉郎（ファン・イーラン）さんは、『香港漫画王』、『香港漫画の父』と呼ばれる人です。伝奇もの、武俠ものからSFアクションまで、作品は多種多様とされます。

コミック・キャラクター：哨牙珍
コミック作品：太公報
コミック作者：甘小文（1960年代～）

甘小文さんは16歳でコミック界に携わり19才の時に黄玉郎氏の門下となった女流漫画家です。『太公報』は、1980年代の作品です。

コミック・キャラクター：ミス13点！
コミック作品：13点！
コミック作者：李恵珍

1966年から1980年の間に発行されたこの漫画『13点！』は、香港で初めてファッションを主題にした漫画として人気を集めたようです。女流漫画家の李恵珍さんは、日本の『水森亜土（1939～）さんに因み、『香港の亜土ちゃん』と呼ばれています。

コミック作品の『13点！』の説明パネルです。左に作品紹介、右に作者紹介がありました。『13点！』は、李恵珍さんの代表作であることも紹介されていました。

九龍公園の中から眺めた周りの光景です。ガラス窓に映った青空と雲の光景のようです。このあとも、引き続いて九龍公園の紹介です。