2013夏、中国旅行記23(4/22)：7月20日(3)：香港、天后宮、セント・ジョンズ教会、祭壇、ステンドグラス

2013/07/19 - 2013/07/22

香港の観光名所、天后廟（ティンハウミュウ）とセント・ジョンズ教会の紹介です。セント・ジョンズ教会は外壁の修復工事中でしたが、入場して見学できました。

エリア 香港(香港)

天后廟の見学のお仕舞の時間が近付きました。再集合場所に向かって移動中の撮影です。左手に観音像、正面奥に三階建てほどの建物がありました。

天后廟の見学の始めの時にも紹介した観音菩薩像です。頭部には十一面観音のような飾りがありました。観音は、本体の顔以外に10または11の顔を持つ菩薩とされます。

あまり見かけることがない、黒い姿の観世音菩薩像です。日本では、観音菩薩、観自在菩薩や救世菩薩などの呼び名もありますが、一番馴染みやすいのは、『観音さま』の呼び名です。

盛装をして、椅子に坐した神様です。中央に『雲秀』の文字がありましたが、神様の呼び名ではなかったようです。衣服には、たくさんの『福』の文字がありました。

台座に『天寿馬』の呼び名が記されていた馬の坐像です。足を折り曲げて座った馬の像は、あまり目にすることがないようです。ところで、日本の競走馬で、天寿を全うできるのは3％程度とされますが、他の国でも同じ事情かも知れません。

ここからは、帰り道での撮影です。中国の古典劇、京劇の化粧を思わせる面の飾りが台座にありました。関羽を思わせる立派な髭です。その上には、小さな仏坐像がありました。

こちらは白い蓮座の上の金色の仏坐像の光景です。光背には炎の飾りがありました。日本では、真言密教の大日如来を連想させる坐像です。

こちらにも、中国の古典劇、京劇の化粧を思わせる面の飾りが台座にありました。黄色の顔ですから、勇猛で、非常に気が短い役柄のようです。黄色でなく金色ですと、仙人や人格・能力の優れた人の役になります。

入口に当たる部分の飾り兼用の外灯です。ここにも京劇の面飾りがありました。これで天后廟の見学はおしまいです。

天后廟の見学のあと、次に向かったのはキリスト教会のセント・ジョンズ教会です。高層ビル街に残された、香港で二番目に古い建物とされます。因みに、香港に現存する一番古い建物は、1767年に建てられた聚星樓です。

同じく、香港の高層ビル街の光景です。香港には、旧石器や新石器時代の遺跡も残ります。紀元前214年、秦朝が嶺南（華南）に郡県を設置すると、中原王朝の支配を受けるようになりました。時代が下って、イギリスの植民地となったのは、道光23年(1843年)のことです。

竹の足場を組んで修復作業中だった、セント・ジョンズ教会ですが、入場して見学することができました。

同じく、足場を組んで修復作業中だった、セント・ジョンズ教会の外壁光景です。中国では、高層ビルの建設にも、縦性の足場が使われています。この足場も竹が利用されていました。

1847年に建設が始まり、1849年3月11日に最初の礼拝が行われた、セント・ジョンズ教会です。13世紀のイギリスのゴシック式建築を模した建物です。

セント・ジョンズ教会の室内光景です。13世紀のイギリスのゴシック様式を基本としていますが、当時の教会建築で流行していたという装飾が少ない簡素な造りとされます。

同じく、セント・ジョンズ教会の内部光景です。セント・ジョンズ大聖堂とも呼ばれています。

内側から眺めた、セント・ジョンズ教会の正面出入口の光景です。簡素な装飾であることがこの辺りでも見て取れます。

中央にキリストの磔刑像があった、主祭壇のステンドグラスの光景です。ステンドグラスの斎場は、バラ窓のような造りでした。

キリスト磔刑像とステンドグラスのズームアップ光景です。全体に青色貴重でしたが、キリストは赤味を帯びていました。

三連になった細長いステンドグラスの光景です。こちらも全体には青色黄長でした。小さなバラ窓もありました。

私たち数人以外には、人影がなかった教会内の光景です。レパルス・ベイの賑やかな光景とは打って変わって、静謐な空間でした。

黄金色の刺繍が施された敷布で覆われた机のズームアップ光景です。燭台が乗せられているようでした。

階段が付いた、説教台の光景です。イギリス国教会所属のセント・ジョンズ・カテドラルの漢字表記は、『聖約翰座堂』でした。

セント・ジョンズ・カテドラルは、イギリスの植民地時代の1849年に創建されました。現在もカテドラルの表示がありますから、大司教座が置かれているようです。

静謐な雰囲気が漂っていた室内光景が続きます。ネットで見つかった面白い情報です。教会の土地は、期限付きではなく、香港で唯一の永久契約の土地とされます。契約延長は必要ありません。その理由は、契約当時にイギリス王室所属土地として使用するため、永久契約を生み出したとされます。

階上の光景です。やはりシンプルな室内装飾でした。エピソードの続きです。教会の中にイギリス王室のロゴが入った座席があるようです。殖民時代に、王室関係者が香港に来られた際に、特定席として使ったようです。今は、自由に座ることができるようです。

外側から眺めた、セント・ジョンズ教会の正面出入口の光景です。ゴチック建築とは思えないような、実にシンプルな造りです。

同じく、シンプルな装飾の外壁の光景です。色彩も控え目でした。正面出入口の上部の光景です。

セント・ジョンズ教会の庭らしい場所の光景です。市民の憩いの場所として開放されているようでした。

セント・ジョンズ・カテドラルのタイトルがあった案内標識の光景です。隣接する場所は長江公園ですから、市街中心部にあっても、周りに緑が残されました。