華南ベトナム陸路旅15◆富寧県の橋～里達の白ミャオ族

2013/10/11 - 2013/10/12

ベトナムからの帰り道、雲南省を東へ移動中に硯山の町で一泊。ここでは９９％の人が朝ご飯に米線を食べていた。
富寧まで移動して街をぶらぶら。三階建ての橋あり、市場あり、怪しい通りなどなど。
翌日は朝から里達という村の定期市（亥と巳の日）を見物。

【場所】雲南省文山チワン族ミャオ族自治州硯山県＆富寧県

【標高】硯山1500ｍ　富寧700ｍ　里達1300ｍ

【交通】
10/11　硯山1000⇒富寧1209　バス 61元
10/12　富寧0800⇒里達0845　バス 3元
10/12　里達0956⇒富寧1030　バス 3元

【宿泊】
硯山　昌源旅館　シングル　シャワー、トイレ付　40元
富寧　蘇寧旅館　ダブル　シャワー、トイレ共同　30元

【為替】1元≒16円

エリア 中国

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 2.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

硯山の朝は息が白くなるほど寒かった。標高1500ｍは伊達じゃなかった。
街は東西３キロに広がっていて、宿は東の端にあるので近場だけを歩くことに。
路地の奥に観音洞が見えたので早速登ってみた。

大雄宝殿の前には坊さんがいて内部は「厳禁拍照」だと念を押された。

言いつけを守って外にある物だけを撮影。

この規模の街になると歩いては回れない。

お婆さんが朝のお参りに上ってきている。

下界に下りると何やら人が集まっていた。日雇い人夫の行列のようだ。

この街では「朝食に米線以外を食すべからず」という地方政府の通達が出たかと思うくらいに米線ばかりを食べている。

この食堂も米線。
だが昨夜も米線を食べたので、どうしても他の物を食べたい！
ホテルのレストランを覗いたがやっぱり米線。

やっと米線以外のものを見つけた。

腸粉（３元）。

宿に持ち帰って食事。
その後、チェックアウト。いつも書いていて思うのだが、チェックアウトという言葉が似合わん宿ばかり泊まっている。言うとしたら”退宿”かな。

１０時発の富寧行きを買った。

運賃は５８元だが、保険代を３元も取られた。場所によって保険が付いたり付かなかったりするのは窓口係の気まぐれだろうか？
もし「保険は要らない」と言ってもエア・○ジアの保険みたいにしつこく勧めてくるのだろうか？

隣の席の男性は立派な水タバコの道具を持っていた。売り物として持ってきた「トゥーシャー樹」から作った２万元もする逸品だそうだ。

背もたれは男科病院の広告。

「厳禁吸煙」の車内表示があるとさすがに誰も吸ってない。

ほとんど高速を走るから速い速い。

１２時９分、あっという間に富寧へ到着。本日の移動はこれで完了。

バスターミナル。

そのすぐ横に橋がかかっていた。

バスターミナルの前に宿が並んでいた。一階で携帯電話を売る二階の宿に入ってみる。シャワー、トイレ付で３０元と安い！副業でついでにやっている宿は安くて狙い目なのだ。
即決してもよかったが他にもたくさん宿があったので保留。だがこれがまずかった。

２〜３軒見て戻ってきたらさっきの部屋がちょうど埋まった後で、ほかにはシャワー、トイレ共同の部屋しかないと言う。そこも同じ３０元。ムムゥ〜悔しいが了承して泊まる。
それでも共同シャワーが近くてきれいだった。家族も共用するから管理が行き届いているようだ。

満足度：６０点

さっそく洗濯。

そして昼飯。

それから市内をぶらぶら。

ネットカフェに入ったら、受付の店員は２５歳くらいに見えたがパスポートでやらせてくれた。これまでは若い店員だと判断しきれずに断られることが多かった。
ここではカナ文字が表示できたので、ベトナムではちんぷんかんぷんだったメールの用件が少し分かった。

無骨な交番も「治安亭」と名が付くと、ちったあ風流な気がしてくる。こともないか。

川沿いを歩いて

網がぶら下がる市場の中。

あ〜何の変哲もない通り。

桃ヨーグルト・アイスは軟らかくて１元アイスのお手本のような味！

ここは南国風情で今朝の寒さがウソのようだ。

市場にはハチの巣が大量に並んでいた。でっかいティラミスではありませんよ〜

近づいてみるとハチノコが分類されていた。ついでに蜂も集めてある。

川沿いに並ぶ露店。

おっ！明日行こうと思っている「里達」行きのバス乗り場を偶然見つけた。

帰り道に変な建物が見えたので行ってみると、

三階建ての橋が現れた。国家Ａ級ではないが県級ほどの観光地！

曲線の造りはハノイを思い出すけど、下の欄干は中国っぽくて。

雨の日は濡れなくて済むし。
名前は「タンヌン橋」と近くの人が言っている。

二階部分は珍味ならぬ「怪味」を提供するレストランになっていた。
三階（屋上）は見晴らしが良さそうだったが、なぜか大型のコリー犬が飼い主の制止も聞かずに突進してきたので、慌てて階段を駆け下りた。あ〜びっくりした。

帰りは川沿いから一本入った道を通ったのだが、ココがいわゆる「ザ・怪しい通り」だった。
気がつくとＴシャツの袖口をお姉さんがつかんで微笑んでいる（汗）　
どうせ最後は捨てるつもりのＴシャツだったがここで引っ張って破かれると洗濯ローテーションに支障をきたすので、事を荒立てないよう穏便にお別れする。

自動編み機が連なっていた。ニーズがあるんだなあ。方々で内職するわけだ。

夜は地方のTV局で「デスノート」をやっていたので最後まで見た。
中国のＣＭタイムは長いし、同じものを繰り返すので面白くない。綺麗なお姉さんが男をぶん投げるスマホのＣＭをすっかり覚えてしまった。

１０月１２日（土）
朝ご飯は屋台の小龍包を買って宿で食べた（１０個５元）。そのあとチェックアウト。いや退宿。

「里達」行きはバスターミナルからは出ていなかったので、昨日見つけた専用バス停まで荷物を抱えて歩く。

「麗江破酥包」という名前に興味をそそられ、すぐには食べきれないが買ってみた。

味は普通のパオズだ。

♪８時ちょうどの〜♪路線バスは

途中何カ所か村に停まった。

８時４５分、里達着。帰りのバスは１時間に一本は出るだろうから１０時か１１時発を狙おう。

定期市は本通りの裏にある川沿いの道で開かれていた。

ここは旧暦の亥と巳の日に市が立つ。

まずは鶏売り場があったが鳥インフルエンザが怖いので近寄らないでおく。

キラキラの衣装は白ミャオ族。

黒っぽい衣装はヤオ族。

彼らは黒ヤオ族だそうだ。

この人は漢族、あるいはチワン族かな？

豆板醤の類は爪楊枝の先につけて味見ができる。

人の集まるところ、靴の修理屋あり。

サツマイモくらい太いバナナを４本調達。
１斤１元で売ってくれたが、ゲージで計ると７００ｇくらいあったのを１斤（＝５００ｇ）としてオマケ。

山に囲まれた里達の目抜き通り。

効能豊富なおかゆのような食べ物を試食販売していた。

こちらはサソリから作った薬のようだ。

この町を経由して富寧に向かうバスが多数あったので、帰りの便は心配なさそう。

ミャオ族の丸い角隠しのような帽子。

飼育小屋をそのまま背負ってきたのかな？

花火かと思ったが「制香廠」の看板からして線香らしい。

中国電信株式有限会社の前の人だかりは、皆さん預金通帳のようなものを手にしていた。

この街では白ミャオ族のキンキラ衣装が一番目立った。

ここにも。

色とりどりの衣装が見られて一定の満足を得る。

帰りのバスは狙い通り９時５６分に発車。

積み込まれる荷物が多いこと！

橋が見えたのでバスターミナルに近いのを期待して降りたが、違う橋だった。

恐る恐る川から左を見たら、降りるべき橋が５００ｍほど先に見えたので最悪は免れホッとした。

川沿いをバスターミナルまで歩いて１１時２０分発の「百色」行きをゲット。窓口で「バイサー」と言ったら笑われたがなんで？地名も方言で発音すべきなのかな？

これから百色へ移動〜つづく

この旅行記へのコメント （4）

• 謝陽さん 2018/01/14 23:39:53

  「三階建ての橋」と「ザ・怪しい通り」について

  私は中国人です。古い記事をコメントして失礼ですが、
  その三階建ての橋については、特別に気に入るようになりました。
  
  興味深く中国のサイトで調べて確認すると、橋の名前は「灯籠（ランタン）橋」です。でも、その橋についての紹介が殆どありません。地元の人々にとっては、ただ普通のものしかないでしょうか。
  
  ちなみに、その怪しい路地裏については、中国の検索サイトで「雲南富寧」を入力したら、「越南小姐街（ベトナム置屋街）」などのヒント・ワードが出てきます。雲南河口ほど名高い風物でも言えないんですが、現地に限り、ちょっと人気のある風俗名所でしょう。
  

  Halonさん からの返信 2018/01/15 09:11:09

  Re: 「三階建ての橋」と「ザ・怪しい通り」について

  謝陽さん、こんにちは。
  失礼だなんて思いませんよ。古い旅行記は読む人も少ないのでコメントを頂けるとうれしいです。橋と通りの情報をありがとうございました。

• オークンさん 2014/02/06 21:55:52

  “退宿”や“押金”が似あう宿

  ＞副業でついでにやっている宿は安くて狙い目なのだ。
  なるほどなるほど〜
  Halonさんの旅行記を読んでいて、いつも安くて居心地良さそうな宿を見つけられているのを感心しています。
  もし他にもなにかHalonさん流の宿の探し方があったら教えて下さい。
  
  
  オークン
  

  Halonさん からの返信 2014/02/07 08:35:10

  RE: “退宿”や“押金”が似あう宿

  シャワー付でも無しでも３０元。「えっ？これで同じ値段？」「そうだよ」（嫌なら泊まらなくていいよ)という態度ありありだけれど安い宿でした。
  
  今後も探し方のコツに気がついたら書こうと思います。
  もっとも探し方がよいというよりは、そもそも宿の高い都市に泊まるのを避けていたり、妥協が早いので安宿に泊まれているのだと思います。
  たまに誰かと一緒に宿探しをすると「えっ？まだ探して回るの？その荷物しょって？」と言うことが多いです。