華南ベトナム陸路旅２◆香港越境～広州観光～バスで南寧へ

2013/09/27 - 2013/09/27

香港国際空港トランジットエリアで２時間ほど仮眠。
時刻は午前３時、さすがにこの時間になると旅客の往来も少なく、朝になっても入国検査が始まらないのではないかと不安になってきた。そこで検査ブースへ行ってみると案の定、職員用のゲートしか開いていなかったが、審査官を呼んでもらい入国。
空港からはバスと電車を乗り継いで深センへ越境。
６時台の始発バスで向かうつもりが、両替や小銭確保にもたつき７時台に出発。
越境ゲートはほとんど混んでいなかった。
広州まで移動後、西漢南越王博物館やたまたまあったイスラム寺院などを見学。
南寧までは寝台バスが簡単に取れた。心配していた国慶節の波はまだ及んでいなかったようだ。

【交通】
香港空港0700⇒大圍駅前0806　E42バス　13.9HKD
大圍駅0813 ⇒羅湖駅0840　 　　 ＭＴＲ　　28.5HKD
深セン0916⇒広州駅前1144　　　高速バス　　65元
広州越秀1900⇒南寧市内0710　 寝台バス　170元

【為替レート】1元≒16円　1HKD≒13円

エリア 広州(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ピーチ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

トランジットエリアには充電用のコンセントも用意されていたので暫く充電。英国式のごついコンセントだったが、つまようじで細工してプラグを挿入。

到着ホールにあるシティバンク香港のＡＴＭから香港ドルを引き出そうとするが、もう何年も使っていないカードなのでＰＩＮが無効になっているらしく引き出せない。
ならばとクレジットカードを試すがこちらもアウト。
これは困った！両替ブースはこの時間閉まっているようだし、もし開いていても香港空港の両替はボッタクリで悪名高かったので（最近は知らないが）利用する気はない。

ほかに自動両替機があったが使う気がしない。帰国時に確認したらあっと驚くレートを表示していた。
１０年前の出張のときの残り50HKD（香港ドル）でしのぐこととする。

到着ホールのベンチでも暫く仮眠を取った後、５時半から活動再開。オクトパスカードを買おうとするがホール内の窓口はまだ開いていない。
そのままバス乗り場まで行ってみたが小銭がないことに気がついて、到着ホールの７イレブンまで戻って豆乳(3.8HKD)を買って小銭を作る。
途中で空港エクスプレスの窓口が開いていたのでオクトパスカードのことを聞いたが100HKDないと買えなかった。

もたついたせいで始発と次のバスまで乗り過ごし、７時のバスでやっと出発。二階の最前列に座る。　

E42番バスは13.9HKD(180円)と安かったが、空港近くの停留所にぐるぐるとたくさん停まる。

橋をいくつか渡って九龍半島へ。

８時６分、大圍駅前着。

そこからMTRに乗り換え羅湖駅へ(28.5HKD)。このときの残金3.7HKD。なんとか足りて助かった。

８時４０分、香港出境は０人待ち。中国入境は６人待ち。入国カードの滞在先欄を書くのにもたついたが、それでもトータル１５分ほどで越境できた。

入境建屋を出ると深センの喧騒が迫っていた。香港側は林の中にポツポツと高層アパートが建つだけなのに国境を越えるとえらい違いだ。

出てすぐ右手にバスターミナルがあり、広州行きが１０分に１本出ていた。一旦バスに乗り込んだが乗り過ごしても惜しくはないので、売店で老婆餅４個で５元を買う。

９時１０分にバスは出発。運賃は６５元(1040円)と高い。

バスから眺める深センの街。

１１時４４分、広州到着。

とりあえず肉マンを見つけて頬張る（２元）。

まずはこの近くにあるはずの招商銀行を探すが見つからず。
ホテルのロビーで聞いたら、すぐ裏手にあるそうだ。

探している途中で中国銀行が目に入ったので先に両替を済ませることに。

中国での両替は何かと時間がかかるし、元が余ってもいいので３００ドル両替しておく。書類の電話番号欄を書かないと許してもらえなかったので、適当な旅館の番号を書いておく。３００ドル⇒1817.88元になった。最近スーパーなどでは1角以下はお釣りをくれないが、銀行ではきっちり1分(＝0.01元）コインを８枚くれた。

その後、やっと招商銀行を発見したが12時から14時は昼休みらしい。
ところでなぜこの銀行を探しているかというと、鉄道チケットの購入用にオンライン口座を作りたいからだ。この銀行は口座開設手数料も年会費もかからないそうなので白羽の矢が立ったというわけ。

銀行にはまた後で来ることにして、次は西漢南越王博物館へ。
（写真は歩く途中で見かけた催し物）

腹が減ったので入場前に屋台の山東煎餅を食べる（４元）。

中国にしては珍しく生野菜が使ってある。味も珍しく薄味。

入場料１２元払って博物館に入場。
さてここで見たかったのは有名な玉衣。

西漢南越王博物館 博物館・美術館・ギャラリー

まずは王墓の石室から見学。

上から見た石室の配置。

王の死とともに埋められてしまった人も多くいたようだ。

南越国とは今の広東、広西に貴州の一部を含んでいたようだ。紀元前２００年頃、秦が崩壊後のことだ。首都は今の広州。

棺の復元品。残っていた染料片から復元したらしいが、なんとも鮮やかだ。

そしていよいよ玉衣のある場所へ。
うん？玉自体はあんまり綺麗じゃないな。でも想像以上に各片が薄くて滑らかで、意外に着心地が良さそう。

特に靴の部分はよく出来ているなあと思った。

古代の玉製作十二工程図。

鉄の鎧。

南越の港の様子。

古代の王が不老長寿の薬として用いていた五色薬石。飲みすぎると毒になる。

瑟（Se）という楽器。

別の階では如意の展示がしてあった。

どれも清の時代に作られたもののようだ。

とにかくどれも綺麗。

こちらは白檀と象牙で作ったもの。

青玉に金の文字を彫ってある。

宋時代の陶器製の枕も展示してあった。硬いだろうに。誰が使うんだろう？

最後にお土産屋を覗くとこちらも見事だった。

再び招商銀行に戻ってみると、１４時過ぎなのにまだシャッターが閉まったままだ。よく見ると昨日と今日は工事のため臨時休業になっていた。今回は縁が無かったようだ。
気を取り直して次へ。

駅前には服の卸店が並んでいて中東やアフリカ人らしきバイヤーが行き交っている。

ビル内のブティックも整理が追いつかず凄い状態。

宿の相場をチェック。シングルが８０元からと結構する。

駅前のアイスクリーム売りは人民服を着ていた。人民服も今では昔なつかしい衣装となったようだ。

マンゴスチンは８個で１０元と結構安い。でも食べごろをはずすことがあるので買わない。

バスターミナルで南寧行きバスをチェック。上限３０１元で実際の値段は２２０元。書いてないが寝台バスだろう。それにしても中国のバスは他の物価に比べて割高すぎ。

広州駅まで来たので、ついでに南寧行きの空きを確認したが、

広州駅 駅

当日も翌日も完売で、無座と一等寝台１席が残っているだけだった。

越秀バスターミナルへ市バスで向かおうと思うが、鉄道駅から出ているはずの７番バスが見つからない。仕方がないので、再び西漢南越王博物館前のバス停まで歩く。

別の道を通っていたら、イスラム教寺院（先賢清真寺）があったので入ってみる。

長い小道を通って

中庭のようなところに着いた。

中央にあるくつろぎスペース。

こちらは女性用の祈りの建物。

別の門までうまく通り抜けられた。

門の外にはシシカバブを売る屋台が並ぶ。

１０１番バスで越秀バスターミナルへ。バスターミナルは前を工事壁で覆われていて、見つけるのに苦労した。まさか青い壁の向こうに切符売り場があるとは思わなかった。

ここには１７０〜１８０元の寝台バスが６本あって、駅前から乗るよりは安かった。国慶節前だが、まだ多くの席が残っている。現在１６時１０分。一番早く出発する１９時発を一枚購入。１７０元(2720円)。

バスを待つ間に腹ごしらえ。炸醤労面８元（労はテヘンにクサカンムリ）スープ付。色は真っ赤だが辛くは無く。

裏通りの安宿で値段を聞いてみたが、外国人は泊まれないとのこと。

さっきの面だけでは足りないので、点心屋で港色水晶餃４元を食べる。

値段は安いが肉とコーンだけ入った値段なりの味。

公園のレリーフも南方を感じさせた。

路地裏を抜けてバスターミナルへ戻る。

バスの待合室には例によって売店と給湯器があり、トイレも無料のところが増えてきたようだ。

寝台バスは２段ベッド×３列で、窓側だったのはいいが、下段ベッドは前の席に足先がもぐりこむ構造になっていないだけ長さが足りず、足を廊下にはみ出して寝た。
最後部の寝台は上下段とも５列なので真横に人が寝るハズレの席だ。番号が一桁だから前の方だと安心するのはまだ早く、このバスは後ろ側が１番だった。

通りの営みを見ながら真横に寝ていけるのは格別で、鉄道の寝台車では味わえない気分だ。

２２時２０分、最初のトイレ休憩はサービスエリアのような賑やかな場所。トイレはスーパーやファストフード店の前を通って一番奥にあり、行列して１元払って伝票を受け取ってからやっと入れる。ここのトイレは一晩の売上げが相当ありそうだった。

この旅行記へのコメント （7）

• arfaさん 2013/11/23 22:42:12

  レートの表示？

  Halonさん、こんばんは。
  
  香港の両替機のレートですが当時はいくらだったんでしょうか？
  0.0758HKDの表示ですが今日現在のレートが0.07662HKDなので当時
  もっとレートが良かったのか悪かったのか関心があります。
  
  私もATM組ですのでほとんど窓口の両替はしませんが参考までに。
  
  私も出かけたいのですが香港、台湾を含む中国圏は料理が油っぽくて
  お腹に自信がない。インド圏は衛生状態で同様です。
  
  今はヨーロッパは寒いだろうし、残るはオーストラリアか南太平洋でしょ
  うが今は触手が動かないです。
  
  残るはインドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジアあたり
  が油っぽくなく衛生状態もまずまずのところかなあと考えています。
  

  Halonさん からの返信 2013/11/23 23:28:03

  RE: レートの表示？

  arfaさん　こんばんは
  
  このレートは帰国時の１０月２２日に撮影したものです。
  当時のレートは今より円高で0.079HKDほどですので、それに対して0.0758HKDとするとざっと４％くらい手数料を取られるようです。
  でも円だとたいしたことありませんね。
  
  僕はこのとき100元を125香港ドルに換えたばかりだったので、
  それに対してここは116.16HKDとなっており１０％近く悪いレートなので驚いたのでした。
  
  米ドルについても7.75に対して7.07だから１０％近く悪いです。
  普通は円のほうが不利なはずですが、不思議です。
  
  > 残るはインドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、カンボジアあたり
  > が油っぽくなく衛生状態もまずまずのところかなあと考えています。
  
  冬の時期にお出かけのようですね。東南アジアは気候的にはOKですかね。
  さてどこに行かれるのか楽しみです。

  arfaさん からの返信 2013/11/24 01:16:40

  RE: レートの表示？

  Halonさん、こんばんは。
  
  ＞僕はこのとき100元を125香港ドルに換えたばかりだったので、それに対してここは116.16HKDとなっており１０％近く悪いレートなので驚いたのでした。米ドルについても7.75に対して7.07だから１０％近く悪いです。普通は円のほうが不利なはずですが、不思議です。
  
  なるほど、元とのレートだったんですね。昔は１元≒１HKD位だったと記憶してるので元はだいぶ高くなってるわけですね。
  
  ＞冬の時期にお出かけのようですね。東南アジアは気候的にはOKですかね。
  さてどこに行かれるのか楽しみです。
  
  さすがに東南アジアもこの時期は寒いですけれど、チケットを見てても行けそうなのはカンボジアくらいかな。さっき見たら東方航空で総額39,800円でした、乗継がいい南方航空で46,000円というところです。インドも同料金ですがインドはちょっと衛生上の問題で辛いですね。
  
  ※一番の問題は体調よりも、十分に働けていない自分が（会社では『居候状態』と自嘲しています）休むことに申し訳ないという気持ちでいることです。実は今年は勤続３５年で１月末までに１週間休まないと５万円のお祝儀も返金しないといけないので大変です。（勤続４０年までいれば３０年と同じ３０万円ですが、ここまではいないだろうと思います）
  
  

  Halonさん からの返信 2013/11/24 08:10:40

  RE: RE: レートの表示？

  arfaさん　こんにちは
  
  > さすがに東南アジアもこの時期は寒いですけれど、チケットを見てても行けそうなのはカンボジアくらいかな。さっき見たら東方航空で総額39,800円でした、乗継がいい南方航空で46,000円というところです。インドも同料金ですがインドはちょっと衛生上の問題で辛いですね。
  
  あいかわらず東方航空は安いですねえ。インドも同料金というのがまたすごい！昆明とインドが裏庭同士で近いのがミソですね。これより安いのはエアアジアのKL乗継くらいでしょうが、九州からだと東方航空を選びたくなります。
  
  > 実は今年は勤続３５年で１月末までに１週間休まないと５万円のお祝儀も返金しないといけないので大変です。
  
  「返金」というのが驚きです。会社のほうも、そこまでしても取得率をアップさせたいということですかね。
  

  arfaさん からの返信 2013/11/24 08:53:52

  RE: レートの表示？

  Halonさん、おはようございます。
  
  ＞インドも同料金というのがまたすごい！昆明とインドが裏庭同士で近いのがミソですね。これより安いのはエアアジアのKL乗継くらいでしょうが、九州からだと東方航空を選びたくなります。
  
  デリー入出にすれば上海⇔デリーの直行便なので乗継が一回減ります。昨年１２月の経験でいうと上海⇔昆明⇔コルカタは食事もドリンクも国内線仕様でしたが上海⇔デリーは国際線使用だったのでビールもいただけました。
  
  ＞＞ 実は今年は勤続３５年で１月末までに１週間休まないと５万円のお祝儀も返金しないといけないので大変です。
  ＞「返金」というのが驚きです。会社のほうも、そこまでしても取得率をアップさせたいということですかね。
  
  本来の主旨がリフレッシュ休暇ですので、取得していないと税制上の問題があるのではないでしょうかね。以前は旅行券や食事の領収書が必要でした。（金額はいくらでもOKです）その前はＪＴＢの旅行券でしたがこれはさすがに不満があり現金に変更になりました。

• shima77さん 2013/11/05 08:20:32

  お帰りなさい・・・待ってたよ・・・

  Halonさん 無事帰国、☆彡(ノ^^)ノCongratulationsヘ(^^ヘ)☆彡御座います・・・
  
  表紙がなかなかいいですね・・・素敵な投稿に一票です・・・。　バスの乗り換えに上手く出来多様ですね・・。
  
  のんきで　気ままな　shima77さん　でした・・・。

  Halonさん からの返信 2013/11/05 16:46:59

  RE: お帰りなさい・・・待ってたよ・・・

  shima77さん こんにちは
  
  お出迎えセレモニーありがとうございます^^/~~~☆彡
  
  身体は帰国しましたが、旅行記の帰国はまだまだ先になりそうです。
  やっとベトナム国境までたどり着きました。
  これからどうなることやら、分かっているけどワクワク、ドキドキ