2011春、韓国旅行記23(5/32)：順天市、松広寺、ヤマザクラ、山道の参道

2011/04/12 - 2011/04/16

扶余での見学を終えて、昼食後に光州に移動しました。韓国の三大名刹の一つ、松広寺(ソンガンサ)の見学です。15年ほど前に一度見学をしたことがあるお寺です。あとの二つは、今回の旅行でも見学した世界遺産の海印寺(ヘインサ)と、釜山近くの通度寺(トンドサ)です。季節に恵まれ、満開の桜の見学にもなりました。

エリア 光州(韓国)

韓国の三大名刹の一つ、松広寺の見学です。その麓に到着しました。これから暫くは、山道のような参道を歩きます。最初は、吉祥寺と呼ばれていたお寺です。

同じく、松広寺の麓の光景です。新緑までには、もう少し時間がかかる時期です。曹渓宗の創始者である佛日普照国師知訥が浄慧結社を吉祥寺に移し、修禅寺と改名しました。その後、更に松広寺と改名されました。

スンチョン・ツーリズム・マップのタイトルがあった案内図です。スンチョンは、漢字表記ですと順天です。豊臣秀吉の朝鮮出兵時代に縁が深い地です。

静かな山間の松広寺の麓の光景です。丘の中腹に、薪か茸の生産に使うのでしょうか、切り揃えられた木がありました。

全羅南道(チョルラナムド)の広域観光案内図です。右下には順天(スンチョン)と隣接する麗水(ヨス)が①の番号で記されています。ヨスも何度か旅行した港町ですが、今回の旅行は、順天まででした。

参道の光景です。広葉樹が多い自然林のようです。この時期、姿は確認できませんでしたが、小鳥やリス等の小動物も多く生息しているようです。

参道の脇の小川の光景です。この時期は水量が少ないようです。韓国にも梅雨があるようですから、激しい流れになる時期もあるようです。

松広寺の入口付近の小川の光景です。日本で例えれば、イワナやアユ等が棲んでいそうな清流です。

山門風の建物が見えてきました。松広寺見学のためのチケット売り場県入場口でした。右手にチケット売り場が見えています。

山門風の入場口にあった四天王図です。彫像ではなく、絵画でした。カラフルな色彩です。現地ガイドさんは説明されませんでしたが、この辺りのお寺も豊臣秀吉の出兵で焼き討ちにあったかも知れません。

同じく、四天王図です。左右に2枚ずつの画がありました。想像ですが、創建当時には、立派な彫刻像があったかも知れません。あるいは、後年に出来た山門かも知れません。

こちらは飛天図です。二人の天女が描かれていました。飛天図は、中国をルーツとして、韓半島や日本に齎された文化でしょう。

『僧宝宗刹曹渓山松広寺』らしい文字が刻まれた石碑です。僧宝は三宝の一つとされ、松広寺は、高麗時代に16人の国師を輩出したことから、『僧宝寺刹』と呼ばれるようになりました。

『松広寺案内図』のタイトルが入った看板です。境内の僧房が図面で記されていました。大きな伽藍はなく、あくまでも修行の場としてのお寺の光景です。

『松広寺案内図』の中の僧坊のアップです。冬には雪が積り、厳しい修行の場となるようです。最近亡くなられた高僧は、そんな環境でも暖房を使われていなかったようです。

ヤマサクラと石塀の光景です。この石垣が松広寺の敷地境を示すものでしょうか、更にその奥の山側まで石塀が続いていました。

階段状になった石塀と、その周りで咲くヤマザクラの光景です。情緒たっぷりで、絵になる光景でした。

チケット売り場から暫くの参道の光景です。道幅も広く、整備されています。既に見学を終えて、下ってくる人達の姿がありました。

カラフルな雪洞の光景です。釈迦の誕生日を祝う今年の『花祭り』は、5月10日です。旧暦で決まり、韓国は祝日になります。

花祭の雪洞のアップです。お釈迦様の誕生祝いに相応しい、天上天下唯我独尊のポーズをしたお釈迦様が描かれていました。

一寸したトレッキングの松広寺見学でした。通路の脇を流れていた小川の光景です。周りの景色を楽しみながらの参道歩きでした。

大きな岩が転がった河川の光景です。その手前に可愛らしいピンクの花がありました。ヤマツツジでした。

ヤマツツジの花のアップです。山道を歩いていて、心を癒される花の光景です。ツツジは、俳句における春の季語にも使われています。

赤松の光景です。韓国は松茸の名産地の一つですが、この地域では松茸は撮れないと、現地ガイドさんが話されていました。何度か旅行したことがありますが、東海岸のヤンヤン辺りが名産地です。

清涼閣の表札がかかった吹き抜けの建物です。夏の暑い時期に、山道になった参道を歩く時に一休みに役立ちそうです。

真っ白な花を咲かせた桜です。ソメイヨシノとは少し違う種類の桜のようです。ヤマザクラは、花と一緒に新芽が出るのが一般的な特徴ですが、個体差が大きく、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など、様々な変異があるとされます。

満開のヤマザクラを背後に控えていた建物の屋根の光景です。飾り瓦を組み合わせて台座部分を造り、その上に丸い瓦が飾られていました。

山道の両脇に雪洞が飾られた参道の光景です。松広寺は、韓国の仏教宗派の一つである曹渓宗の発祥地として、現在も韓国の代表的な禅修行の寺院です。

15年程前の旅行時に記憶に残っていた、松広寺の近くの石碑群です。お墓ではなく、顕彰碑のようでした。当時買った絵葉書にもあった光景です。

15年間の間には、新しい顕彰碑も追加されたかも知れません。この顕彰碑も比較的新しい物のようでした。漢字が多く使われていますが、ハングル文字も見えます。