2011/04/12 - 2011/04/16
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旅人のくまさんさん
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晋州城紹介の続きです。文禄元年(1592年)10月の第一次晋州城攻防戦では、日本軍の攻撃を朝鮮軍が守りきり、文禄2年(1593年)6月の第二次晋州城攻防戦では、日本軍が攻城に成功しました。激しい攻防があった城郭です。次は世界遺産の海印寺に向かいました。
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晋州城の中の光景です。この城の攻防が行われた1592年10月の第一次晋州城攻防戦のことです。日本軍を率いたのは、細川忠興と長谷川秀一、対する韓国を率いたのは金時敏と郭再祐でした。韓国軍が防衛に成功した戦いです。日本軍は約2万人、守る韓国軍の主力は約3800人とされます。
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銃口がある城壁と、その前に展示された大砲です。次は、1593年6月の第二次晋州城攻防戦です。日本側の武将は、宇喜多秀家、黒田長政と加藤清正、対する韓国側の武将は崔慶会、金千鎰と徐礼元とされます。韓国側の金時敏は、第一次の戦いで重傷を負い、その傷がもとで亡くなっていました。徐礼元は、金時敏の後任の牧使です。戦いに敗れた徐礼元の首は、京都で曝されたとされます。秀吉は約9万の晋州城攻略軍を編成、籠城した韓国軍は約7千人とされます。
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遺構の古い石材を、ロープで囲って展示してあった一角の光景です。晋州城攻防時代の遺物でしょうか。秀吉が仕掛けた朝鮮戦争初期の時、加藤清正の配下で不思議な動きをした武将がいます。日本名がサヤカ(沙也可)、韓国に帰化した名前が金忠善です。韓国の貴族、ヤンバン(両班)として、正二品の位階まで昇進した人です。
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同じく、遺構の古い石材を、ロープで囲って展示してあった一角の光景です。秀吉の朝鮮派兵の話を続けます。日本では、第一次出兵を文禄の役、第二次出兵を慶長の役、併せて文禄・慶長の役と呼ばれています。韓国では、文禄の役を壬辰倭乱、慶長の役を丁酉倭乱と呼んでいます。豊臣秀吉が中国の明の征服を目指したもので、1692年に始まり、秀吉の死によって、1598年に終結しました。
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同じく、遺構が展示してあった一角の光景です。
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晋州城の城内の光景です。秀吉の朝鮮派兵は、信長の明国征服の野望を引き継いだとする説は有力ですが、戦争の結果造り上げた権力を維持するために必然の帰結とする考え方もあります。それらの要因を箇条書にします。
①国内内乱予防のための治安目的の政治的意図 ②日本の軍事型生産経済の維持のための経済的意図 ③当時の世界最高レベルに達した陸軍兵力の温存と有効活用 ④国内有力武将の慰撫、融和政略としての雇用確保 ⑤秀吉の老齢化による判断力低下 -
城内にあった建物の破風の光景です。木造建築ですが、赤レンガが使われていました。その周りには、板が使われていました。
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城内の高台部分からの光景です。銃口施設を持った外壁越しに眺めた、晋州市の市街光景です。右手にはキリスト教会の尖塔が見えています。
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城内から見下ろした光景です。こちらにも出入口がありました。むしろ、正面入り口かも知れません。修学旅行でしょうか、学生さん達の記念撮影が行われていました。
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木々の間に見えていた大きな建物です。こちら側の入場施設か、その関連施設のようでした。この場所で折り返すことにしました。
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斜面に沿って白い花が咲いていた灌木です。雪柳のようです。周りの木々が新緑を迎え始めていました。その木々の間から、市街光景も見えています。
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斜面に沿って風情のある石塀が続き、その中には、歴史を感じさせる建物がありました。城郭内の住居だった建物でしょうか。
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右手の竹林の光景と、左手に見える建物光景です。建物には、宮殿やお寺に見られる極彩色の紋様がありました。
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一般見学は出来なかった建物群です。風格のある立派な甍でした。周りが石塀で囲まれていた一角です。
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ツツジの花のアップです。これまでの韓国旅行は、日本のGWの期間が大部分でした。その時にもツツジの満開を見ることが出来ました。花の種類と季節感は、日本とほとんど変わりません。
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晋州城内の通路光景です。歴史を感じさせる古木が多く残されていました。晋州城は、小高い丘に気づかれたのでしょうか、城内に大きな高低差がありました。
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顕彰碑が右手前に見える晋州城内の光景です。左奥には、吹き抜け構造の建物が見えています。北将台でしょうか。
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北将台の建物光景です。万が一の時の、作戦指揮所や見張り台を兼ねているようです。朝鮮時代の中期に建設されたことや1964年に修復されたこと等が、立札に記されていました。
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北将台の建物のアップ光景です。先に見学した南将台に比べれば、規模は小さいですが、敷地内の高台にありますから、見晴らしには優れているようです。
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斜めから見上げた北将台の光景です。南将台と同じく、壁のない吹き抜け構造となっていました。高床式の造りも同じです。
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海印寺への道は、次第に山道となってきました。途中で1回の休憩がありました。写真は撮りませんでしたが、途中の桜並木が満開でした。
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小休止の場所は、『紅流門』の額が懸かった門を潜ったすぐ近くでした。その門を振り返っての撮影です。門の先に、先程通ってきた満開の桜並木の一部が見えています。
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路の傍らにあった案内看板です。タイトルは、ハングルで『伽耶山国立公園』、英文では『カヤサン・ナショナル・パーク』でした。一帯が国立公園に指定されているようです。
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路の脇で咲いていた小さな桜の木の花のアップです。ソメイヨシノとは違う種類の桜でした。ヤマザクラ系でしょうか。
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ヒョロヒョロと伸びて、赤松の気をバックに咲いていたヤマツツジの花です。ツツジ科ツツジ属の植物です。
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道の真ん中近くに立っていた桜の木です。車の衝突防止のために、反射板付のポールが立っていました。伐ることが憚れ、移植も難しい老木のようでした。
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海印寺見学の前に腹ごしらえとなりました。駐車場でバスを降りて、坂道を登ってレストランに向かいました。坂を登ったところで、振り返っての撮影です。亮脇に民宿、お土産屋さんと飲食店が並んでいました。
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レストランと言うより、食堂でした。写真には撮りませんでしたが、お店の看板も、食堂を示す『シクタン』でした。前方右手の道に面した食堂でした。
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昼食の山菜定食です。この地方で採れる山菜が揃ったようです。定番のハクサイ、大根、キュウリのキムチなども欠かせません。
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お摘みが揃ったところで、軽くビールを1杯です。中瓶のハイトビールが喉に浸みました。これから一寸した山登りですから、呑み過ぎてはいけません。これは自戒です。
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