2013/06/04 - 2013/06/04
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kojikojiさん
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ボロブドゥール遺跡のレリーフを堪能し過ぎて頭の中が飽和状態になってしまいました。雨もあがってまた暑くなってきたので一度ホテルに戻ります。昼まで休憩してチェックアウトと車の手配をお願いしました。ジョグジャカルタへ戻るタクシーは来る時と同じ300,000ルピアでしたが、夕方までは時間があるので周辺の遺跡の見学に行くことにしました。パオン寺院とムンドゥ寺院を見に行く旨をホテルのスタッフに伝えると車の手配をしてくれました。ちょうど同じ寺院方面へ行く欧米人の女性がいたのでシェアしました。が約1時間近所を走るだけで150,000ルピアは高いと思いました。まあシェアなので75,000ルピアなので納得しましたが。ホテルへ戻ってホテルのレストランで昼食を摂って食後は遺跡公園で博物館へ行ったり、観光電車に乗ったりして時間を潰しました。象にも乗りたかったのですが、乗ろうと思った午後3時で休憩時間になってしまったのが残念でした。夕方になるとボロブドゥールともお別れで、、そしてジョグジャカルタに戻れば今回の旅自体も終わりになります。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- ガルーダインドネシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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ボロブドゥール遺跡を堪能した後は一度ホテルの部屋に戻って休憩をしました。そしてホテルで手配してもらった車で周辺の遺跡巡りに出ます。最初はパオン寺院からスタートします。1時間ほどのタクシーのチャーターでしたが、150,000ルピアという金額でした。インドネシアの物価を考えたら高いので躊躇しましたが、偶然同じようなルートで見学をしたいという欧米人の女性がいたので、半額づつシェアしました。
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ボロブドゥール遺跡のある西の方向に向かって建つ王廟と推測される寺院です。
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聖樹カルバタールと周囲を舞う天女と半鳥人キンナラの姿がレリーフに刻まれています。
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どの面も同じレリーフが基本ですが、左右の脇侍の菩薩は各面で違いがあります。
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レリーフは八大菩薩曼荼羅を形たち作っていて、これらの菩薩のお姿を拝見し礼拝して廻る事で苦しみや穢れが取り除かれるそうです。ボロブドゥール遺跡と同じく時計回りに進むと虚空蔵菩薩、弥勒菩薩、除蓋障菩薩、地蔵菩薩、金剛手菩薩文殊菩薩、普賢菩薩、蓮華手菩薩を拝めることになります。残念ながら一部は欠損していました。
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昔から人頭鳥身のキンナラや迦陵頻伽やハルピュイアに魅力を感じます。漫画家の諸星大二郎の世界が好きな人にはたまらないと思います。
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階段の両サイドの彫刻も素晴らしいです。
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一応参道のような物もありますが、観光客は我々2人以外おらず、店の前を通っても誰も声を掛けないと言う寂しい限りでした。2年前の誰もいないモン・サン・ミッシェルのグランド・リューを思い出しました。
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次のムンドゥ寺院は道路から見えるところにあり,その手前には巨大な榕樹がまるですだれのように多数の気根を伸ばしています。ハワイにある「この樹なんの樹気になる木」の公園みたいな雰囲気の芝生の中に寺院が建っています。
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ムンドゥッ寺院はバオン寺院より規模は大きいものの基本構造は同じです。方形の基壇の上に寺院を乗せている構造になっています。
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カーラマカラもこれが見納めです。
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聖樹カルバタールのレリーフはブランパナンのものよりも立派でした。
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南面の毘沙門天のレリーフもすばらしい出来栄えです。毘沙門天は天部の仏神であり持国天と増長天と広目天と共に四天王の一尊に数えられる武神です。
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天部はバラモン教の神々が密教に取り入れられ、仏の守護神である護法善神となったもので、本来は仏教とは無関係であったインドの神々が仏教の中に神格をもって入ってきたものです。その中には夜叉や羅刹といった鬼神から転じたものや、北面の鬼子母神の夫は毘沙門天の配下であり、南面と北面のレリーフはそのような関係で描かれているそうです。
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北面には鬼子母神のすばらしいレリーフが目につきます。彼女の抱いているのが末の子どもです。鬼子母神は多くの子どもの母親でありながら、他人の子どもさらって食べてしまう恐ろしい夜叉でした。仏陀は彼女の行いを正すために彼女のもっとも愛していた末の子どもを隠して子を失った母親の苦しみを悟らせます。
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ハーリティーは行いを改め、深く仏教に帰依して仏法の護法善神となり、子どもと安産の守り神である鬼子母神となります。
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鬼子母神がザクロと結び付けられるのはブッダが子どもの代わりに人肉の味のするザクロを食べることを勧めたという仏教説話に基づいていますが、単純に中に多くの種を持っている果実が子孫繁栄に結びついていると考える方が分かりやすいですね。
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圧倒される迫力の入り口に対峙するレリーフです。
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堂内には三尊像が安置されています。
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仏像は中央に釈迦牟尼仏で脇侍の左が観世音菩薩像で右が金剛手菩薩とされているそうです。
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観世音菩薩は右足を上げた姿です。
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金剛手菩薩は右足を上げています。
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釈迦牟尼像は少し足を開いた姿です。
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結んだ印は説法印です。
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プランパナン周辺の寺院に残されていたものより状態は良いです。
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こんな立派な三尊像が見られるとは思いませんでした。
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外部のレリーフもじっくり見て見ます。
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今回の旅でどれだけレリーフを見たでしょうか。インドネシアの石像の奥深さを感じました。
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そしてこれが見納めです。
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最後の寺院を後にしてにホテルへ戻ります。一緒に車をチャーターした女性は遺跡の見学では無くて、近くにある孤児院で時間を費やしていたそうです。
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ホテルに戻ってお昼は遺跡を望める席で旅の余韻を楽しみます。
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席から遺跡が見えるのは2テーブルくらいしかありません。昨日の宿泊者はもうすでに次の目的地に移動した後で誰もいません。そしてこの日に来るゲストの姿もまだありません。
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セダップ・マラム(夜来香)が各テーブルに置かれ、気持ちの良い香りを漂わせています。妻と上海を旅した際に泊ったお屋敷のホテルの部屋に花瓶を買ってきて、この花を一抱え買ってきて生けたことがあります。その時の香りは忘れられません。
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アンコール遺跡では味わえないロケーションでの食事です。
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もうあの天上界へ戻ることはありません。
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現実の世界に戻って食事を始めます。昼食はビールからスタートし、野菜不足なのでサラダを注文しました。
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チキンソテー。インドネシアのチキンはどこで食べても美味しいです。
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こちらはステーキですが、ジャワ島のステーキは美味しかったです。昨晩に続き連続のオーダーをしたくらいです。そして気の毒なほど安い。
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食後は遺跡公園を散策しました。
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象がたくさんやってきました。後で知りましたが遺跡の裏側に象舎があって、公園内を象に乗って散策することが出来ます。
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すっかり雨もあがって暑さが戻ってきました。
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昼を過ぎると人も多くなってきて、この時間の混み合った遺跡に登る気はしません。
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象に乗るのは50,000ルピアと格安でした。それなら乗ろうと思ったのですが午後3時過ぎに戻ってみると休憩時間になっていました。さすがに生き物なのでフルタイムで乗れる訳ではないようです。
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遺跡公園の中にある博物館に入ってみます。
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博物館の敷地にはまだ修復されていない石が置かれてあります。
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ボロブドゥール遺跡の中に納められた如来像は結んだ手の印が違うということをここで知りました。北側は「不空成就如来」で無畏の印を結んでいます。
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東側は「阿閦如来」で指地の印です。
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西側は「阿弥陀如来」で弥陀定印を結んでいます。五木寛之は著書の「親鸞」のなかで「親を思わば夕日を拝め 親は夕日の真ん中に 西の空見て 南無阿弥陀仏」という昔の唄を読んでいます。夕日は西であり西といえば西方浄土、つまり阿弥陀如来の浄土というわけです。
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南側は「宝生如来」で満願の印を結びます。
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ボロブドゥール遺跡を見ていると一体この石のパーツをどうやって管理して積み直したのか疑問が湧きますが、実際にどのように印をつけたのかがよく分かりました。
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中庭には仏陀像が安置されています。
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博物館は小さいのであっという間に見学は終わってしまいました。ミニトレインは10人以上にならないと発射しないのですが、人気があるようで10分も経つと満席になります。ただお客が集まらないとチケットを売ってくれません。
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こんな感じで他のお客が来るのを待ちます。のんびりした時間が過ぎますが急ぐ旅でもありません。
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5,000ルピアでミネラルウォーター付です。記念に持って帰り父の墓前に供えました。
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木々の間を走り抜けるのでとても楽しかったです。遺跡を1周して元の位置に戻りますが、途中で象舎の脇も通ります。
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1周して戻ってくるとそろそろ帰る時間が近づきました。
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ホテルをすっぱつする準備をして、最後にガムランの演奏を楽しみタクシーを待ちます。
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ボロブドゥールのタクシーはホテルに頼んで300,000ルピアでしたので、実際はもう少し安いのでしょう。タクシーといっても小型のワゴン車でした。
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ガソリンは1リットル5,000ルピアくらいですので日本に比べれば格安です。インドネシアの物価ではそんなに安くないのかもしれません。
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ムラピ山もこれが見納めです。
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荷物をピックアップしてフェニックスホテルともお別れです。空港までのタクシー料金は28,000ルピアくらいでした。往路はカウンターで50,000ルピアですから帰りは安いものです。
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早く着き過ぎたので1本早い便に変えてもらい、ジャカルタへ向かいます。荷物は30キロくらい重量オーバーしていましたが、時に何も言われませんでした。
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空港の本屋さんでバリの仮面の写真集を購入しましたが、他にはこれといった店もありません。
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係員のお兄さんにシャッターを押してもらいました。ジョグジャカルタにはもう一度来たいと思います。何年先になるか分かりませんが。
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ジャカルタでも沖止めだったので、タラップを降りてバスで移動です。
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ジャカルタの空港は13年振りですが大分綺麗になっていました。今回ウブドで買って使い勝手が良かったマカシーの道路標識バックは重宝したようです。
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空港ターミナルの壁面にある大きなロンボク島のレリーフが見送ってくれます。
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13年振りに2人で来たバリ島とジャワ島の旅もこれで終わりです。
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日本到着前に雲の上にムラピ山に似た富士山が頭を出していました。
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