PARIWISATA JOGJA（9）スルタンのハメンクブウォノ10世の弟の邸宅のレストラン、ガドリ・レストに通いロロ・ブロニョ像を買う。

2013/06/01 - 2013/06/01

旅行の計画中にジョグジャカルタでの食事について悩みました。4トラで検索してもいくつもレストランが紹介されている訳でも無く、地球の歩き方も寂しい限りです。そこでいろいろ探しているうちにガドリ・レストと言うレストランが良さそうだと分かりました。さらに調べていくとオーナーは現スルタンでジョクジャカルタ特別州知事でもあるハメンクブウォノ10世の弟さんで、レストランは彼の自宅の一部が使われています。スルタンには王女が5人で男性の子供がいないので次のスルタンはこの弟さんになるそうです。どこぞの皇室と同じ悩みがジョグジャカルタには存在している訳です。さてレストランに着くと気さくなおじさんが応対してくれて、ガムランの席と予約席の間にテーブルを作ってくれました。料理を注文してガムランを聞いていると予約した8人位の家族がやってきました。席に着くと店のスタッフが床に花びらを敷き詰め、伝統的なジャワ島の民族舞踊が始まりました。どうやら予約席の方がオーダーしたもののようで、何も知らない我々はお相伴に預かったという訳です。優雅な踊りを間近かに観ることが出来て良かったです。料理は伝統的なジャワ料理でバリの料理に比べて穏やかな甘口な印象を受けます。面白かったのはアルコールを飲めないイスラム教徒のためのジャワビール（スオウ・ショウガ・シナモン・クローブ・レモングラス・ライム）や不思議な飲み物がたくさんあったことです。後日タマンサリを観光した後に付近を歩いていると雨が降りそうになり、慌ててこの店に飛び込んだことがありました。お昼時でしたが貸切の予約が入っていたようでしたが、お店の好意で奥の住宅側の席でお昼をいただくことが出来ました。席に着いた途端に物凄い雨でしたので本当に助かりました。イタリアンなどの洋食も美味しかったです。調度品も素晴らしいのですが、店の一角にはお土産コーナーもありました。ミロタなどにも同じような物がありましたが、ここの木製のボールやロロ・プロニョの人形は別格でした。数日に渡っていろいろ探しましたが、結果は後日ここに戻って買い物をすることになりました。ジョグジャで見つけた思い出に残るレストランでした。

エリア ジョグジャカルタ(インドネシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: ガルーダインドネシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

この晩はソノブヨド博物館でワヤン・クリッ（影絵）を観る前に夕食を食べに行きました。夜のインドネシア銀行と中央郵便局はライトアップされて綺麗です。

フレデブリク要塞博物館のライトアップはちょっと地味です。

クラトン沿いに道を南下した南側の入り口へ曲がる角にこのレストランがあります。

レストランと言ってもクラトン脇の現スルタンのハメンクブウォノ10世の弟さんの自宅でもあります。

後日聞いた話ではスルタンには直系の男性しかなれず、現スルタンには5人の王女しかいないので、継承権でいうと弟さんが次のスルタンになるそうです。どこぞの皇室と同じ問題があるようです。

入口からの正面にはオープンエアのテーブル席が並んでいます。奥の居住エリアにも自由に入ることが出来ます。

大きな鳥籠は子供を入れて、一緒に置いた物の中で何を選ぶかでその子の将来を占うものだそうです。

こちらは伏せ籠のようなものでしょうか。周りのたこ焼き器みたいなのはゲーム盤だそうです。

どこまでがレストランでどこからが住居なのか分かりません。

何となく入りにくい雰囲気ですがまだまだ奥に行けます。日本人のどなたかがプレゼントしたのであろう羽子板が置かれてありました。

奥にはキッチンもあります。お金持ちのお宅拝見みたいな感じです。

右側には家族用のお祈り場があります。

素晴らしいお宅です。溜息が出そうな豪華なお屋敷です。

さて食事ですがメニューを見てみると前菜のページにはボリュームたっぷりの料理も多いです。

注文したジャワニーズ・フリッターはガドリ風の天ぷら盛り合わせといった感じです。

甘いソースを付けていただきますが、かなりのボリュームなので2人以上で食べないとこれだけしか食べられないでしょう。

お店のスタッフが花を撒き始めました。何か始まるのでしょうか？

メニューは英語表記で細かく食材も書かれてあるので注文しやすいです。更におすすめ料理は写真が載っているので分かり易いです

ナシ・グリ・ガドリです。これも美味しいです。スペシャル・フロム・スルタンズ・パレスなんてメニューの文字にそそられます。

スープの種類も多いです。ジャワ島の料理について詳しくないので写真の物ばかり注文しています。

アセム・イガ。ビーフ・リブとヤング・スター・フルーツのスープ。エキゾチックなお味がお店のお薦めです。

ジョグジャカルタの初日の晩はマクドナルドだったので、ジャワ料理はこの日が初めてでした。9日間バリ島でインドネシア料理ばかりだったので、マクドナルドはそれなりに美味しかったのですが。

ガムランの静かな演奏が始まってしばらくすると伝統舞踊が始まりました。予約席の配置と踊る位置から予約をしていた方の手配のようです。

つまり偶然居合わせたのでこんな素晴らしい踊りを観ることが出来た訳です。

伏せ目がちに踊るうので目を瞑った様に見えるのはジャワ島の踊りの特徴でしょうか？。バリ島の踊りのように目を見開いて決めのポーズなんてものはありません。

ただただ優雅に物静かなガムランの音色に乗って舞います。

クラトンで観た伝統舞踊と比べるとシンプルな衣装ですが、近くで観るにはこれくらいの方が良いです。

胸飾りは伝統的な形なのでしょうか。後日観たクラトンの踊りやラーマヤーナバレーでも皆さんが付けていました。そう言えばガルーダ航空の客室乗務員もこれをシンプルにしたようなものを付けていると妻が言っていました。実はこの店でロロ・プロニョ人形を買っているときに、妻はこの飾りを見つけたそうですが、私が人形の梱包をしている間に買い忘れてしまって悔しがっていました。

頭飾りもバリ島の華やかなものと違って地味ですが、花がたくさん使われていて可愛らしいです。衣装も伝統的なバティックというのも良いですね。

この日見てきたプランパナン寺院群の画壁に彫られた天女か女神像が抜け出てきたようです。

ガムランの哀愁を帯びた旋律が何とも言えません。

今回の旅行を計画した時は、最初に都会のジョグジャカルタへ行った後に自然がいっぱいのバリ島のウブドでゆっくりと思っていましたが、最後にジョグジャカルタでジャワ・ガムランを聴くことが出来て良かったと思います。

最後にジャワ・ビールを注文してみました。アルコールを飲めないイスラムのお客さんを接待するために王宮で考えられたビール風の飲み物や変わった飲み物がたくさんあります。

ビア・ジャワ（ノン・アルコール）
スオウとショウガとシナモン、丁子のジュースにレモングラスのスティックとライムが添えられてあります。さっぱりした飴湯みたいな感じなので関西人には好まれるのではと思いました。

トイレは住宅部分のダイニングの奥にあるので、必然的にお宅拝見になります。こんな奥まで見せてもらって良いのという気分になります。

中庭には別のガムランセットが置かれてありました。

旅行前に偶然見つけた店でしたが素晴らしいかったです。2人で3,000円くらいですが大満足の夕食でした。ゆっくりしていたら午後8時前になってしまい、慌ててソノブドヨ博物館へワヤン・クリッを観に行くことになりましたが。

翌日はジョグジャの市内観光をしたのですが、昼過ぎにタマンサリへ行った後の戻り道で空が真っ黒になり、どう考えても土砂降りの雨が来そうでした。ポツポツ来た所でこの店の前を通りかかったのでお昼を食べに入ることにしました。周辺にレストランなんてありませんから。

昨晩応対してくれたおじさんがニコニコ迎えてくれたけど、店は貸切りの予約が入っていたようです。

という事で奥の住居部分のテーブルならOKとなりました。雨が降る前のムッとした暑さがありましたが、すぐに土砂降りの雨で涼しくなりました。

お昼は趣向を変えてウエスタンにしてみました。クラブハウスサンドはチーズも輸入品らしく、フライドポテトも美味しかったです。旗が付いてお子様ランチみたいです。

妻はカルボナーラを注文しましたが、こちらも本格的です。

前日飲んだビア・ジャワとスタップ・ジャンブも注文しました。ジャンブは茹でたグアバがベースの飲み物です。

不思議な飲み物でした。滞在期間がもっと長かったら6種類全種類を飲んでみたかったです。

住宅エリアのダイニングですが、これくらいの席が無いと自宅でパーティ出来ないのでしょうね。我が家では10人が限界です。なるほどレストランの大きな厨房もあるので実用的です。

お昼を食べた中庭のテーブル席です。

何やらお昼の用意がされてあります。ご家族はこれからこちらでお食事なのでしょう。

前の晩に撮れなかったエリアも写真に撮っておきます。

お祈りエリアも表から覗いてみます。。

表の応接エリアは豪華です。

レストランエリアとの境界部分にあたります。

住宅エリアへの入口はゲートになっています。

店の一部がギャラリーになっています。ミロタなどのお土産屋さんと同じような品揃えですが、よく見ると細かい細工などが全く違います。この人形も銅細工の胸飾りや耳飾り、指輪なども見事です。この時は買いませんでしたが、後日立ち寄って買ってしまいました。高さ約50センチあるので4個目のバックが必要になりました。1個498,000ルピアと思っていたらセットの値段だったので半額になっ滝がして得した気分でした。男性の胸飾りが無いことに妻が気付き、店の人に尋ねると箱に入ったものを持ってきてくれました。

2日間我々を応対してくれた店のおじさんです。とっても親切だったので記念写真を撮りました。ありがとうございました。アンバルクモ・ホテルのリスタフェル・ディナーと共にジョグジャの思い出のレストランになりました。