2012/06/08 - 2012/06/09
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Halonさん
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6/8(金)当初は松江河→通化→吉林と進む予定だったが、延吉近くまで鉄道で行けることがわかり急に行き先を変更。車内では反日社長と向き合う。
延吉では朝鮮族のくつろげる電脳間(PC付の部屋)に思わず安く泊まることができた。
6/9(土)午前中は部屋でネットざんまい。午後から図們へ移動し、図們江沿いの公園を散歩。昼は冷麺、夜はビビンバで満腹になる。
7日目 松江河11:30⇒龍井16:01(6345次無座244km,17元)出発20分遅れ
龍井16:50⇒延吉北17:39(バス30km,5元)
8日目 28路→延吉站
延吉13:12⇒図們14:03(K215次硬座52km,12元)
【図們江から北朝鮮】
1元=約12.5円
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝食は宿の食堂で黒米粥とマントウを食べる。
部屋で地図を見ていたら重大なことに気づいた。今までどこにあるか分からなかった”龍井”という駅が延吉のすぐ近くにあったのだ。東に延びる鉄道は白河止まりだと思っていたが、その先まで行けるのなら延吉へ抜けるのも悪くない。 -
もっと早く気がついていれば6時47分発の龍井行きに乗れたのだが。次の龍井行きは11時13分発。
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手持ちの通化行き発車が迫る中、さんざん迷ったあげく行き先を逆方向へ変更。まず6345次龍井行き(17元)を買った後、
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同時に通化行き切符の払戻しをする。退票手数料2元を差し引いた14元が戻ってきた。
一人旅ならではの勝手気ままな方向転換。さ〜て、この決断が今後の旅にどう影響するだろう? -
変更の代償に二時間以上待つことになったので、一旦宿のロビーに荷物を置いて周辺を散歩。外の食堂で二回目の朝食に肉包二個と豆乳をのんびり時間をかけて飲む。
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松江河の駅も工事中。20人ほどの中国人客と並んで改札をすませホームに出たが、まだ列車は来ていない。田舎の駅なのに新幹線のホーム並に大きくて立派だ。
「こらっ!ホームの内側に引っこめ!」と駅員から拡声器でどなられながら、列車を待つこと20分。11時半にやっと乗りこむ。 -
車内はガラガラ。
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席を左右に移動して写真を撮る。
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しばらくは長白山系の森を抜けて走る。
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途中の停車駅。
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13時35分、白河駅に到着。ここで大勢乗りこんでくる。
向かいの席に座った男が話しかけてきた。僕のことを韓国人だと思ったそうだ。 -
日本人だとわかると、日中戦争の歴史を筆談を交えて語りはじめた。日本軍は”非人道”だとノートに書かれてしまうが、戦争の話をそらしたとは思われたくないので、彼が話題を変えるまでひたすら聞き役にまわる。ときどき車窓を眺めながら沈黙が続く。
そのうち「日本軍はよくない。しかし日本の庶民に罪はない。中国人も日本人も庶民は被害者だ」という無難な結論に落ちつく。 -
彼は学校で事務をしていると言ったが、実は会社の経営をするついでに事務を無償で手伝っていることがわかった。不動産を五軒ほど持っていて、そのうちひとつは260万元で買った事務所の貸し物件だと言う。去年は従業員40人を連れてウラジオストックまで社員旅行に行ったというから驚きだ。44歳の若さでたいしたものだ。
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「うちの祖母は戦前チチハルで芸者をしていた」と言ったら「それは慰安婦のことか?」と勘違いされ、「いや、食堂の中で、、お酒を注ぐ人」などと知っている単語を並べてなんとか説明する。
旅行先では旅順がおもしろかったと言うと、「それなら東寧要塞に行ってみるといい」と紹介してくれた。関東軍最後の投降地だとのこと。場所は綏芬河の南、ロシアとの国境近くにある。
16時1分、龍井駅に到着。社長はあいさつもせずに降りていったが、中国にいるとそれほど違和感はない。 -
駅前では客待ちのタクシー運転手が「この駅舎はむかし日本人が建てたものだ」と教えてくれた。
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龍井の街で宿探し。二軒ほど部屋を見たが気に入らなかったのでバスで延吉まで向かう。
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時刻表では延吉行きバスの最終が16時35分になっていたが、通り沿いで待っていたら16時50分ごろにもバスを拾えた。料金は5元。
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塔がそびえる峠をひとつ越えて、17時39分に延吉客運北站に到着。
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鉄道駅はここから南へ数キロのところにあるが、明日は図們までの短距離移動なので直前に切符を買っても大丈夫だろう。今夜は客運北站周辺で宿を探すことにする。
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まずは腹ごしらえ。周囲はかなりの繁華街で、通り沿いにレストランも多い。韓国巻き寿司の店でビビンバを注文(10元)。
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中国語では「蔬菜拌飯」となっていたが、店員に「ビビンバ」と言ったら通じた。その後、朝鮮語で何か聞かれたが分からなかった。味はまあまあだが、中の具が日本で食べるビビンバより生野菜中心でサクサクし過ぎて物足りない。
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店を出て裏通りに入ると都合よく”朝鮮族旅店”が数軒並んでいた。玄関でスリッパに履き替えて部屋を見せてもらう。トイレ付の小ぎれいな部屋が30元と安い。だがお湯のシャワーは無いので他の宿も見てから決めようと外に出たら「25元でいい」とすぐにまけてきた。改めて部屋を見るとPCが置いてあり「ネットにつながる」と言うので半信半疑ながらここに決める。
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宿の看板には朝鮮族と書いてあるが、宿番の小姐は漢族だった。パスポートを見ながらPCで登記を始めたので、入力方法をアドバイスする。外国人の受入が初めての宿ばかりを渡り歩いているので、登記入力で試行錯誤する場面には何度も立ちあっているのだ。
登記も無事完了し、部屋に入りポットのお湯を洗面器に入れて洗髪と行水。 -
室内のPCはちゃんとネットにつながったので、それから一歩も外出せずに東寧要塞への行き方などを調べる。部屋の床は板張りできれいだしリラックスできた。今回の旅で一番のコストパフォーマンス。
部屋の満足度:80点。 -
8日目
朝6時半、12時間ぶりに外出して近所の包子店へ。 -
朝食に蝦肉包と鶏汁肉包と豆乳を頼む(各1元)。午前中は再びPCに向かい、11時ごろチェックアウト。
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28路バスで火車站へ。バスの車内放送は朝鮮語、中国語の順に流れている。
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13時12分発の図們行きは直前でも座席が取れた(12元)。
待ち時間を利用して昼食をとる。先日、駅前でひどい食堂に当たったので、駅前は避けてしばらく歩く。 -
往来の少ない通りで、冷麺のある店を見つけて中へ。常連客風の男が数人いて期待できそうだ。
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出てきた冷麺(10元)は灰茶色の麺でぷりぷりと弾力があり食べ応え十分だ。スープも甘ずっぱ辛くてうまい。明日のお昼も冷麺にしよう。
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店内には薬用酒のようなものが置いてあった。
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駅前に戻ると、天津から来たご年配のグループが自転車を折り畳んでいた。中国のお年寄りは活動的だ。
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若い男が「シャッターを押してくれ」とスマホを渡してきたので「好!」と答えると、「あっ、ニホンジン、デスカ!」と言われる。一言しゃべっただけなのに、日本語経験者には発音でばれてしまうようだ。
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重厚なドアの向こうは一等席専用の待合室。
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駅のホームも特徴のある造り。
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今日は珍しく空調車なので、シートの色も明るい。乗車率は二割ほど。
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川沿いを走る。
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14時3分、あっという間に図們に到着。駅前広場は明るい無国籍な雰囲気。
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タクシーは見当たらず輪タクばかりが客待ちしていたが、街が小さいので輪タクで十分なのだろう。
まずは国境沿いの図們江をめざす。街中の看板にはハングル文字が併記してある。 -
ある通りでは”歌庁”と看板に書かれた店が連なっていた。チマチョゴリを着たお姉さんが踊るレストランかな?夜になったらのぞいてみよう。
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30分ほど街中を歩いて図們江沿いの公園に着いた。ここまで来ると観光客だらけだ。
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冬の間は氷祭りをやっているらしく、
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真新しい施設が揃っていて珍しくきれいに掃除してある。
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でもきれい過ぎるのも良し悪しで、一面のガラス張りにおばさんが気づかず正面衝突している一幕もあった。
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川沿いには例によって国境の記念碑や
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水上レストランがあるが、
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対岸の北朝鮮は中洲の茂みが邪魔でよく見えない。
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このころには北朝鮮をのぞきみる観光にも食傷ぎみで、
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主に手前の中国の公園を見て歩く。
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川に向かって右方向にしばらく歩くと口岸の建物と橋があり、
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北朝鮮に通じる橋の中間点まで観光客が行って記念撮影している。
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売店では
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北朝鮮グッズを売っている。
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夕食も韓国料理店へ。店に入ると店員がお辞儀をして席まで案内してくれた。日本では普通だが、中国では特記事項だ。
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サムゲタンがあれば頼みたかったが、ビビンバや冷麺しか発見できず、石焼ビビンバを注文(15元)。
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味はきのうのより濃厚でおいしいが、脂っこいので途中で満腹になり、小一時間かけてゆっくり食べおわる。これで15元(190円)は大いに満足。
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通りには日中韓の文字が混在している珍しい看板があった。
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明日は早朝から移動予定なので、なるべく駅の近くに泊まりたい。
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駅から歩いて5分ほどの東風旅店で日本人だと言うと、公安に電話して許可を貰ってくれた。
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暗くて長い廊下の奥の、20元にしてはまともな部屋をあてがわれる。部屋の満足度:60点
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先ほど見かけた歌庁の通りに出かけてみたが、看板をよく見ると”練歌庁”となっている。中に入るとただのカラオケボックスだった。「踊りが見られる店はあるの?」と中の男にたずねたが、「ここは田舎の町だから聞いたことがない」との答え。国境の街に来れば見られるわけではないらしい。
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今日は土曜日、街では花火が上がっていた。
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