2011夏-1　ローマを歩く１

2011/08/06 - 2011/08/09

ローマって街ごと博物館みたい。
どこを歩いても珍しいもの、興味深いもの、美しいものが次から次へと現れるので飽きることが無く、結果、果てしなく歩く羽目に。

その１はローマ到着と、翌日の怒涛の街歩き前半です。



*イタリア旅行長いので「目次のページ」作りました。
http://4travel.jp/traveler/mimicat/album/10595257/

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月6日（土）
午後のフライトなので余裕があります。
犬と車を預けた後、少し時間があったので成田空港を少し散歩。
日本の折り紙ってすごいよねぇ。

アリタリアの機内食です。
これは1回目。和食かパスタか選べます。
パスタにしてみました。結構美味しかった。

朝ごはん。
パンとチーズとハムとコーヒー。
パンがおいしい。（ローズマリー風味だったと思う）
今から思うと、現地でも同じパターンだったなぁ。

空港からはタクシーで移動。
ホテルはナボーナ広場のすぐそばで、列車で移動してもその後タクシーに乗り換える事になるので、最初からタクシーにしました。
3人目の運転手が「45ユーロ。この額で決まってるから」と受けてくれました（前2人はこの額では不満だったらしい）。
安全運転で無口な良い運転手さんでした。

凄い鋭角的なピラミッドが見えたと思ったら、この風景。これって古代の競技場後とフォロ・ロマーノでしょ？
いよいよ来ましたよ！

安全運転の運転手さんでも事故りそうなくらい、路上駐車で道幅が狭くなった上に無防備に歩く歩行者があふれ出したあたりで「このすぐ先だから、ココで勘弁して」と下ろされた。
スーツケースを引きずってウロウロ。見かねたウェイターさんたちに教えてもらいながらやっとホテル発見。
いやー、見つけにくいホテルですわ。
でも立地は抜群。

荷ほどきして、シャワーを浴びたら、せっかくなのでホテルの近所を歩く事に。
徒歩1分のナボーナ広場へ。
4大河の噴水のまん前に出ました。
4大河と言うと、ナイル、ユーフラテス、ガンジス、黄河を思い出す（4大文明からの連想）が、この噴水の4大河はナイル、ガンジス、ドナウ、ラプラタ川だそうです。
この巨人たちが川の化身なのかぁ。う〜む。

この広場には、他にもネプチューンとムーア人の２つのベルニーニ作の噴水があります。

広場をでてテベレ川に向かいます。
遠くにライトアップされた橋とサン・ピエトロ大聖堂のドーム屋根が見えました。

バチカンは明後日行くぞ！

ナボーナ広場に戻り、ジェラート屋発見。
小さいスプーンで「はい、チョコレート」と試食させてくれました。
このチョコレートが濃厚で美味しいので、初ジェラート。

夫は小腹が空いているらしいので、さっき親切にしてもらったお店でピザを注文。
私にはシェアする為の皿を持ってきてくれました。やっぱり親切です。
味は普通でしたが。

8月7日（日）
朝ごはんはホテルの隣のカフェで。フロントでチケット貰って「いただきます」。
朝ごはんはコーヒーとパン、チーズとハムとヨーグルトです。
パンにはオリーブが練り込んであって、とっても美味しい。
シンプルだけど十分な朝ごはん。

今日はバチカンはあえて避けて、市内観光する事にしました。
私の目的地はフォロ・ロマーノのみ。
でも、それだけじゃ時間が余るので、「天使と悪魔」の舞台にも行ってみようかな。「水」の4大河の噴水の至近距離に居る事だし。

8時半出発。
まぶしい朝日。
今日は暑くなりそう。

4大河の噴水は、オベリスクの回りを4人の巨人が囲んでいるんですが、巨人の間に「法王の象徴」を見つけました。
この噴水は法王庁の注文で作ったのかな?

ワニの兵隊さん？ナイル川だからですかねぇ。

多分、これがムーア人の噴水かな？
表紙の面白い顔の人たちが満載です。

ナボーナ広場は長楕円形の広場です。
レーストラックみたいな形。たぶん競技場跡なんでしょうね。
夜は大道芸や絵描き、バンドなどが出てましたが、さすがに朝のこの時間は人通りもまばらです。

ローマの石畳って、来るまでは薄いタイル状の石を敷き詰めているのだろうと思ってました。せいぜい厚さ5cm程度の石板を並べているのだろうと。
ちょうど新しい舗装工事中の現場で、発見してしまいました。
ここの石畳って、まさに石、石そのものを敷き詰めているんですね！
15-20cm四方の四角い石塊を砂地に敷き詰めているんですよ！
ビックリしましたー。

ローマには様々なデザインの噴水や水飲み場がいたるところにあります。
今も古代のローマ水道を活用しているのでしょうか。
この水飲み場も、案外長い歴史があったりして。
しかし、鹿と分厚い本って、意味が解らん。
イタリア人にはわかるんだろうか？

土色の大きな建物が見えてきました。

パンテオンです。
オベリスクがあります。

ここを「土」の地点と間違えたラングドン教授の気持ちがよくわかる。
ここって、とても土っぽい建物。

このドーム、支柱なしで空に浮いてるんですよね。
凄いなー。

パンテオンのすぐ近くに、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会があります。
前に建つ象の像の台座がベルニーニだそうで、有名なんだって後で知りましたが、全然印象に残ってなかった。
それもそのはず、写真を見たら工事中だったんじゃん。
ここにもミニチュアのオベリスクが建っているんだなぁ。

突然遺跡。
シーザーが暗殺された場所と言われているそう。

この辺りの建物、細かいデザインが面白い

ジェズ教会と思うのだけれど、開いてなくて見てないです。

ベネチア広場に来ました。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂
この時は全然気づいてなかったんですが、花壇の植え込みがイタリア国旗になってました。
跡少し左によって撮れば、この写真にも国旗が写ったのに。

広場から、トラヤヌスの市場跡とフォロ・ロマーノが見えてきます。

愛読書｢ローマ人の物語」の中に、

知力では、ギリシア人に劣り、
体力では、ケルト(ガリア）やゲルマンの人々に劣り、
技術力では、エトルリア人に劣り、
経済力では、カルタゴ人に劣るのが、自分たちローマ人であるー　

と史料にある、と書いてあった。
謙虚ですねぇ。でも、彼らは彼らより勝っていたどの民族よりも長く帝国を維持できたのだから不思議。

アウグストゥスの像ですね。教科書で良く見ます。
SPQRは「元老院並びにローマ市民」という意味。
タクシーを探す時、SPQRと書いてあるのを選びました。
今でもローマ市の公共物にはこの文字が書かれているそうですよ。

入場券です。ここではすぐ買えました。
フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘とコロッセオ共通で2日間有効。
一人12ユーロで、2人分まとめて1枚発券されました。
裏はコロッセオのイラストになってました。

セヴェルスの凱旋門

クーリア（元老院）。
ここに来たかったんだよ。

中は石像の頭部と神殿のレリーフみたいなのが展示されてました。
政治家は石頭ってことですかね。違う？あ、そう。

バシリカ・ユリアも見たいと思ってたけど、完璧に消え去っていて、かつての面影を想像するのは難しかった。
たぶんこの辺りだろうと思うんだけど、ハズレかなぁ。

あの1本柱はフォカスの記念柱

ということはこの写真の左手がバシリカユリアかな？

ティトゥスの凱旋門
きれいな形を残してますねぇ。

子犬さんが繋がれてました。
飼い主を待って退屈そうに泣いているので、しばらく遊んでもらいました。
アーかわいい。
出来心で誘拐してしまいそう。
早く飼い主が戻ってくると良いねぇ。

コロッセオに向かいます。
何か良い感じの道です。

コンスタンティヌスの凱旋門

ローマ皇帝の名前を覚えるのは学生時代も苦手だったなぁ。

出ました。
人がいない所を探していたら右に来すぎた。
とにかく人だらけでした。

これがうわさのボッタクリ軍団ですね。
あちこちに出没してました。
さすがによく似合ってます。

チケットを買う為に、物凄い人数がコロッセオを取り巻くように行列してますが、私たちはチケット持っているので、スイスイと並ぶ事なく入場。
階段を上って先ずは１Fから。

続いて2F。
出来る事なら地階へ降りて、猛獣の檻とか見たかった。

２Fからはフォロロマーノが良く見えました。

この通路を古代の普通の人々が通ったんだろうなー。
21世紀の普通の人々も通ってますよ。

さて、私が行きたいところは午前中十分堪能したので、この後は「天使と悪魔」しましょう。
コロッセオは地下鉄駅のすぐ前なので、地下鉄でポポロ広場へ移動。

テルミニ駅で乗り換えた電車が激混みで、東京の通勤ラッシュで鍛えていても堪えた。スリに合うかとドキドキだったけど大丈夫だったみたい。

ポポロ広場です。
ここにもオベリスクが。

地下鉄駅から階段を上ってくるとこの門の前にでます。
で、この門をくぐるとポポロ広場。
この門のすぐ脇にポポロ教会があります。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会。
鐘が鳴っていて、12時で教会が閉まってしまうかもと大急ぎで中を見ました。

「天使と悪魔」を読んだのはずいぶん前。ダビンチコードの前だもの。
DVDは直前に見てきたけど、キージ礼拝堂の事はすっかり忘れてた。

結局、礼拝堂は探さずに出てしまった。あちゃー。

朝から歩き詰めで、さすがに疲れたので、この広場のカフェで休憩。
外国で「アイスコーヒー」っていうのをメニューに見たのは初めてかも。
超濃くて、甘いコーヒーがグラスの底に入った状態で出てきました。
一緒にグラス1杯の水もついて来て、好きなところまで薄めて飲むみたいです。
案外後味スッキリで良かった。

カフェの前は双子の教会。

休憩の後は双子教会の間の道を歩いて行きました。
この道の両側には面白そうな店があり、ちょっと寄り道したくなったけど、休みの所が多かった。
バーゲンセール期間中とチラシが張ってあったりするけど、休みは休みでちゃんと取るのね。

この風景が見えてきたら左折。
今度は有名ブランドのお店が並ぶ道を歩きます。

おっ、ここもオベリスクがある。
教会とオベリスクってセット物？

到着。定番観光スポット、スペイン階段。
やっぱり、定番は押さえておきたいわね、初イタリアだもんね。

アン王女がジェラート食べてたところまでは、とてもたどりつけそうにありません。
暑いから、みんな日陰に集まってるのが面白い。

元気だったら階段登って上の教会に行くんだけど（「アマルフィ、女神の報酬」に出てた）、人ごみかき分けて行くは余計疲れるんで、ここで右折。
次の人ごみポイントを目指します。

それがココ。トレビの泉。

とてもコイン投げなんて出来ませんよ。

こんなに人が取り巻いてちゃー、近づけません。
ここも早朝に来ないとダメですね。

トレビの泉の後は丘をセッセと登って行きました。

ところで、これもベルニーニの噴水ですってね。「トリトーネの噴水」
知らずに写真撮ってました。イルカとトリトンが面白いと思って。
私って案外芸術品を見る目があるのかなぁ。ほほ。
（本当は、どこを見ても全部名作・傑作ぞろいだからね、この街）

頂上に到着。アー疲れた。結構キツかったこの坂。

お目当てはココ、サンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会。
でも午後は15：30まで閉まっていて入れません。
まだ13時前です。時間つぶさねば―。

ってことで、豪華なランチ！
レストランへ向かいました。