2011夏-5　ナポリを歩く

2011/08/09 - 2011/08/09

今回の旅はエトルリアの街が残るトスカーナと、ギリシア人が興した南イタリアの街を訪れます。

ローマの次はギリシア勢力の南イタリアです。

夫はナポリへ行くには大反対でしたが、美味しいピザがたべられるよぉ、と連れ出しました。



*イタリア旅行長いので「目次のページ」作りました。
http://4travel.jp/traveler/mimicat/album/10595257/

エリア ナポリ(イタリア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

「あんたたち、イタリア語が全く駄目なんだから、GPSは必携でしょ。絶対借りて行きなさい」と、ホテルのフロントのお兄ちゃん。
「じゃ、レンタカー会社に『GPSお願い』って頼んでちょうだい」と前日に目の前で電話してもらった。
それなのに、レンタカー会社では「全て出払っております」。
これがイタリアか？
「しかし、隣の会社から借りれますよ。現金持ってます？じゃ100ユーロ払って。ハイ」とカウンターで渡されたのがtomtom。
これがイタリアなんだな、きっと。

tomtomは「超簡単操作」と言われたけど、結構トラブルに（遠回り、別の場所へ行くなどなど）なりましわいな。

高速乗るのにちょっとウロウロして、それでも無事にナポリ中央駅前の駐車場に到着。ふー。

途中工事の場所とかあって（何か工事中が多いよな、今回）、少し道に迷ったので、路上でおしゃべり中の「昔ソフィア・ローレン」と「エリザベス・テーラーだったかも」の2人組みに「ドンデ　エスタ　ピッツェリア・ダ・ミケーレ？」って聞いてみたら、通じた。スペイン語のつもりだったんだけど。
多分、ダ・ミケーレって有名だから、良く聞かれるのかも。
ソフィアローレン風の迫力あるオバ様はとても親切でした。
イタリア語だけど、何故か良く分かった。
2人とも有難う。

ただ、休みだって先に教えて欲しかった。
8/7-21お休みだそうですよ。3日遅かったー。

仕方がない、ご近所の老舗、トリアノンへ行きましょう。
ちょっとだけ行列が出来てたんで、待つのかなーと思ったら、案外すぐに「２Fへどうぞ」とこれまた迫力のある「マンマ」って感じのオバ様に通してもらえた。

２Fは長いテーブルがズラズラ並んでいて、ちょっと学校の食堂みたい。
勿論、相席だけど、隣の席は空いてたので余裕があって良かった。

私はチーズが案外苦手なので、チーズがないマリナーラにプロシュートをトッピング。

ガーリックが物凄く効いてて、ちょっとスパイシー。とっても味が濃い。
美味しいです。
味が濃いと飽きそうだけど、この1枚はちゃんと飽きずに食べられちゃう。
サイズがデカイので、腹いっぱいで食べられない！って事態を避けるため、ミミの部分は食べないで残しておいたけど、このソースのないミミの部分でさえ美味しい。美味しい、美味しいと、あらかた食べてしまった。
このミミ、美味しいので評判のパン屋さんの看板商品って味がする。
ベース美味しいんだもの、不味くなるわけがない。

夫はマルガリータにエクストラチーズです。

運転するので飲み物は水。
私はガス入り水が好きなんですよん。

１Fには窯がありました。ここで焼いてるんですねぇ。

トリアノンもとっても美味しかったんで、ダ・ミケーレはもっと美味しいのかなーと、チラッと残念に思ったりして。
でも、大満足です。

スパッカ・ナポリを歩きます。
「ナイフでスパってッカ？」って冗談を言ってたら、本当に街をスパッと横切ってるんですね、この通り。
本当に、スパッとぶった切る、って意味なんじゃないの？

えーと、ドゥーモに来ましたが、閉まってました。
あーん、残念。
嫌がる夫を無理やり引き連れてきたのに。

続いて訪ねたこの教会も閉まってた。
「ナポリは治安が悪いから、教会も一般開放してないんじゃないの」と夫。
クリスチャンのくせに、信仰心の篤い人々が困るような事を教会がすると思うのかね？
しかし、どこも閉まってるなー。

教会巡りはやめとこう。
街の中をちょっと歩いてみますかねぇ。

夫はさっさと去りたいらしい。
トイレ休憩の為にカフェに入ってカプチーノを注文。
チョコレート味が効いてて、ちょっとカフェモカ風で美味しかった。

この教会も閉まってるよね。

スパッカ・ナポリはずーーーーと先までまっすぐ続いています。

仕方ない、車に戻るか。
駅前広場までもうすぐというところで、ゴミのが散乱するエリアに遭遇。
これは商店から出た何かの空き箱の様子。中華系の社名が読める。
これはゴミはゴミでも事業ゴミだから、また別の問題だと思うよ。
住人全体じゃなくて、この事業主が悪いのだよ。
しかし、このゴミの影響は夫には甚大で、これで一気にナポリ嫌いに拍車がかかった感じ。
「こんな環境は人間の住む町ではない」とまで言い切りましたから。

車でサンタルチア地区へ。

ウンベルト1世のギャラリアへ来ました。
キレイですねぇ。

ここは夫も気に入ったみたい。

しかし、閉まっている店が多い。
不景気でシャッター商店街になっちゃったの？

ボランティアの観光案内ブースが出ていたので、地図をもらいに行った。
火曜日は多くの教会がお休みしていると、ここで教えてもらった。
次はサンタ・キアーラ教会に行きたかったので、車での行き方を聞いてみたら、教会の近くはバス以外は入れない地区なので、その手前で駐車スペースを見つけるようアドバイスしてくれた。
サンタ・キアーラは今日も一般開放しているそうなので、この後行ってみよう。

その前に、王宮方面へ。

前を歩く女の子について行ったら、ここに来た。
ナカナカ良い回廊ですね。

この子についてきたの。

広場に来ました。

彼女は王宮内に入場したみたいだけど、夫はナポリに興味ないらしく....。

カフェで休憩。
コーラとレモネード。

車に戻ります。

キャッスル・ヌオーボは車から見ました。

ちょうど良い所に駐車スペースを見つける事が出来ました。

スパッカ・ナポリの反対側に来た訳です。
確かに落書きはアッチ側にもありましたが、しかし、この辺りは比べ物にならないくらい凄い。物凄い落書きの量。

このオブジェのすぐそばがサンタ・キアーラ教会。
陶器の柱が並ぶ中庭を是非見たい。

困った事に2つあるの、サンタ・キアーラ。

でもって、驚く事に、教会堂にまで落書きされている！
なんでぇ〜、イタリア人って信心深いんじゃないの？
神様の家に落書きするなんて、ちょっとショック。
（私はバチあたりな事は言っても、落書きはしませんよ）

う〜ん、まずはコッチから。

豪華な内装。すごいぞ。落書きだらけの表から、いきなり天国か？
でも、目指す中庭がない。

では、急いでもう1個のサンタ・キアーラ教会へ。

こちらは、ぐぐっとシンプルで、好ましい感じがします。
清貧の教えのキアーラさんには、こちらの方がふさわしいような気がします。

でも、中庭はない。どこにあるんだろう。

表にでて看板をよく見ると、奥の方に入口があるようです。

大急ぎで行ってみましたが、これまたプチ・迫力のオバサマが「あー、おしまい、おしまい。今日はもう閉店だよ、明日来な」ってな事を言ってます。
ええぇ〜、ダメなの？
17時までだそう。で、現在17：05。おい、たった5分じゃん、遠い国から来たんだよー。（そんなの関係ねぇ〜、よな）
オバサマは事務所で電話し始めたので、閉まったフェンスの向こうを覗かせてもらいました。
オバサマは目で追ってきたけど、黙認してくれた（私用電話で忙しい）。
フェンス越しだけど、陶器の柱が見えました。
まだ中を歩いている人もいます。
まだ十分明るいし、後1時間くらいは開けておいてくれても良いだろうに。
あ〜あ、残念。

くー、仕方ない。諦めよう。
次は丘の上からナポリの夕景を眺めてソレントへ移動しよう。
サン・マルティーノ国立博物館を目指せ。

やってきました。
ここまで結構遠いし、路上駐車でただでさえ狭い道が狭くなっている住宅街をハイスピードで登ってきました。
スピード緩めると後続車から「ぶーぶー」文句が来ますから、ハイスピードですよ。
「郷に入っては郷に従え」（ナポリだけど）
運転荒くなって、おかげで右サイドミラーをぶつけてヒビが入ってしまいました。あぁ！
ま、誰も怪我しなかったし、うちの車だけの被害だったんで良しとしよう。

これがサン・マルティーノ博物館ですかね。
教会もあるんですよね、ここに。

さて、ソレントに向けて移動です。
tomtomの操作に慣れていないせいで、高速に乗れず（設定を間違えたらしい）、延々とこんな感じの石畳の道路を走りました。
かなり疲れますよ。バンピー。
昔の人、馬車でこの道でしょう。大変だったろうなぁ。

途中、tomtomを無視して標識に従ってやっと高速に乗りました。短い距離だったからか2ユーロでしたよ。
230円くらいなら気持ちよく払ってやるから、もっと早く乗りたかったよぉ〜。

休暇をアマルフィ海岸で過ごす人が多いようで、渋滞気味。ナポリとは打って変ってかなりスピードダウン（これが普通？）。

夕日が海に沈んでいきます。

ソレントの文字が見えてきました。
半島に入ったのかな。

看板から小一時間も走ったでしょうか。

やっとソレント市内に入りました。
tomtomはここまでしか案内してくれませんでした。
「reach your destination]
うそー、未だホテルについてないってば―！！

カンで到着。
ソレントって小さい街で良かった。

レストランは9時で終了。
只今9時5分前。ま、いいか。
荷ほどきしたら、バーへ行ってみました。
生きてナポリから脱出した事を祝って乾杯。