約半月の中東旅行。<br />ヨルダン・シリア・レバノンと抜け南キプロスへ飛び、北キプロスを抜けてフェリーでトルコへ。<br />ややあわただしくもとっても充実した旅を送ることができました。<br /><br />------<br />2010年8月8日<br />レフコシャからガズィマウサ（通称マゴサ、英名：ファマグスタ）へと移動。<br />ヴェネツィアの城塞都市だったこのガズィマウサ、<br />旧市街地は要塞のごとく城壁に囲まれています。<br />16世紀にオスマントルコの侵攻を受け、<br />その後イギリス植民地→独立という、<br />激動の歴史を送りました。<br /><br />--------<br />この壁の内部は元々トルコ系キプロス人の居住地でした。<br />ギリシャ系キプロス人はここより南東のVarosha（ヴァロシャ）という地域に住んでいて、街はキプロス島屈指のリゾート地として繁栄していたものの、1974年のトルコ軍キプロス侵攻により閉鎖され、現在に至るまで立ち入り禁止に。<br />今では老朽化したマンション群が当時のままでそびえ立つゴーストタウンになっています。<br /><br />そんな経緯もあって、町全体がうらぶれた、重い雰囲気。<br />かつて中東と西ヨーロッパの中継点として栄えていた、<br />その賑わいはすっかり消え去っていた。<br />

ガズィマウサ（ファマグスタ）の今～１７日間中東・トルコ旅行！その１７～

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2010/08/08 - 2010/08/08

39位(同エリア49件中)

#遺跡・歴史

旅行記グループ 2010 ヨルダン・シリア・レバノン・南北キプロス・トルコ周遊 17日間

ぱんスキュさん

約半月の中東旅行。
ヨルダン・シリア・レバノンと抜け南キプロスへ飛び、北キプロスを抜けてフェリーでトルコへ。
ややあわただしくもとっても充実した旅を送ることができました。

------
2010年8月8日
レフコシャからガズィマウサ（通称マゴサ、英名：ファマグスタ）へと移動。
ヴェネツィアの城塞都市だったこのガズィマウサ、
旧市街地は要塞のごとく城壁に囲まれています。
16世紀にオスマントルコの侵攻を受け、
その後イギリス植民地→独立という、
激動の歴史を送りました。

--------
この壁の内部は元々トルコ系キプロス人の居住地でした。
ギリシャ系キプロス人はここより南東のVarosha（ヴァロシャ）という地域に住んでいて、街はキプロス島屈指のリゾート地として繁栄していたものの、1974年のトルコ軍キプロス侵攻により閉鎖され、現在に至るまで立ち入り禁止に。
今では老朽化したマンション群が当時のままでそびえ立つゴーストタウンになっています。

そんな経緯もあって、町全体がうらぶれた、重い雰囲気。
かつて中東と西ヨーロッパの中継点として栄えていた、
その賑わいはすっかり消え去っていた。

エリア

北キプロス(キプロス)

旅行の満足度: 4.5

観光: 5.0

グルメ: 2.5

交通: 3.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 25万円 - 30万円

交通手段: 高速・路線バス

旅行の手配内容: 個別手配

レフコーシャからガズィマウサまではバス移動。
ギルネ門を出てすぐの道を右（東）に進み、いくつかのローカルバスストップを越えたあたりでさらに右折（南）。
するとこのITMAT社のオフィスにつきます。
（某歩き方本の地図の場所とは微妙に違ってた･･･）

バスで約1時間半でガズィマウサ（ファマグスタ）へ。
５TL（トルコリラ）。
ガズィマウサのイトマット社オフィス。
なかなか近代的です。
バスの乗り心地も快適だった。

会社のHP
http://www.itimatcompany.com/
バスのオフィスは城壁の外にある。
近くの門＝南のアーチ（入り口）から城壁の内部へ。
壁をくぐった内部から南のアーチをのぞむ。
門をくぐってすぐのところに、
インフォメーションセンターがある。
荷物預かりなどしてもらえる。

iの営業時間。
町の中心部へ向かう道。

昼の13時くらい。
この日はとても暑かった！！！
そして日曜だった。

そのせいか、人があまりいない･･･。
お店もやってなかった
TATOOですって！
町の中心部に着いた。

これはヴェネチア宮殿跡。
ヴェネツィア統治時代に作られたもの。
今は建物の壁など一部を残すのみです。
こんな感じ。

街を歩いていていきなり遺跡が現れる。
中世からの旧市街地ならでは。
入り口みたいなものもあったけれど、
閉鎖されています。
このアーチをくぐって移動。
すると現れるのが、
ララ・ムスタファパシャ・ジャーミィ。

オスマントルコがヴェネツィアからこの街を占領したとき、
教会をモスクへと作り変えたそうです。
もとは聖ニコラス大聖堂という名前。

現在の名前は、キプロス攻略の功労者だったパシャ（＝高級軍人）の名前から取られています。
ララ･ムスタファジャーミィ内部。

細かい装飾が多く、とても美しい。

お祈りの時間は中に入れない＆
普段でも靴を脱いで静かに見学するように、との注意書き。
スィナンパシャ・ジャーミィ
http://www.cyprus44.com/famagusta/sinan-pasa-mosque.asp
敷地の外にあった、Yirmisekiz Mehmed Çelebiさんのお墓。
http://en.wikipedia.org/wiki/Yirmisekiz_Mehmed_%C3%87elebi

彼は大使館勤務の政治家だったようで、
最後はここに亡命してきた。
色々書物が残っているみたいです。
街の北西、オセロタワーへと向かいます。
オセロ塔入り口。
シェイクスピア『オセロ』の舞台となった地だと言われています。

入り口上の、サン・マルコのライオンレリーフが、
ヴェネツィア統治時代を物語る。
オセロタワー内部。
のっけからこんなのが置いてあり、
打ち捨てられた感がたっぷりです･･･。
タワーの上部へ上ります
こんな風に城壁の上に上がれます。
タワー上部よりガズィマウサの港をのぞむ。

この海の先の土地が、閉鎖されたギリシャ人地域のVarosha。
その様子はこのあたりを参考に。
http://gigazine.net/news/20070910_cyprus_varosha/
http://labaq.com/archives/51336165.html

動画はこちらなど。
http://www.youtube.com/watch?v=VTnKbTJSakk&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=A1eXJDB93uI&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=p4v-0GvDLMg&NR=1&feature=fvwp
タワー内にはこんな物々しい一角も。

この町を覆う落ち着かない雰囲気は、
たくさんある立ち入り禁止区域からも漂ってくる。
町で出あったポスター。
KIBRIS'TA　BARIS 36 YILINDA＝キプロスの平和。

これはトルコ系住民がギリシャから守られ（＝トルコ軍のキプロス侵攻）、平和に暮らして36年、という意味だと思う。
両者の対立の根深さ＆トルコ政府の姿勢を感じた。

北がトルコ軍に接収されて36年。
統一されるのは、まだまだ先のことなのかも。
城壁に沿って、東の港側の出入り口まで歩きます。
炎天下の中、ひたっすら日陰のない道路を歩く。
東の出入り口。
この外にマゴサの港（Limani）があります。
ガズィマウサ港の入り口。

フェリーチケットを持っていないと、中には入れないようだった。
南出入り口付近にあったシャンブラト博物館。
途中にあった城壁の一部。
やはりロックされている。
南の出入り口まで引き返す。
ラウンダバウトの真ん中のタワーは戦勝記念塔。
ケマル・アタトゥルク像が一番上に。
その近くにあった、テンポラリー・ジェノサイド博物館。
銅像が痛々しい。
町の南東にあったミニバスの事務所。
ここからギルネ（キレニア）へと向かいます。
ミニバス。
ていうかバン。
乗り心地はまあまあ。

さて次はギルネへ。