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世界一のモザイクコレクションと言われる、チュニスのバルドー博物館の展示品紹介です。地中海で獲れる魚などが題材です。<br />モザイク手法による装飾は、古くはシュメール文化に遡ることが出来ます。都市文明が開花したウルク期には、コーン・モザイクと呼ばれる、円錐形の釘状の彩色土器や石を使って神殿などが装飾されていました。<br />古代メソポタミア遺跡のウルから出土したモザイクは、紀元前2600年から紀元前2400年頃に遡るとされます。『ウルのスタンダード』と呼ばれる、持ち運びできるサイズの箱状の木材の各面に、軍隊の行進や饗宴の場面が描かれています。用いられた材料は、貝殻、赤い石灰岩や青いラピスラズリです。<br />モザイクが発展した時期の一つは、古代ローマ時代です。ヴィラの床を飾る豪華なモザイクが、グレート・ブリテン島からシリア地方のドゥラ・エウロポス、北アフリカ一帯に至るまで広い範囲で発掘されています。この博物館の展示品も、古い時代のモザイクは、古代ローマ時代のものと思われます。第4代皇帝のネロも、モザイクを使って黄金宮・ドムス・アウレアの壁や床を覆わせました。<br />モザイクはキリスト教文化圏のみでなく、イスラム教圏でも更に発展して、今日まで引き継がれています。

2010夏、チュニジア旅行記(35:(補遺1):バルドー博物館:モザイク・コレクション(1/4)

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2010/07/07 - 2010/07/12

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旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

世界一のモザイクコレクションと言われる、チュニスのバルドー博物館の展示品紹介です。地中海で獲れる魚などが題材です。
モザイク手法による装飾は、古くはシュメール文化に遡ることが出来ます。都市文明が開花したウルク期には、コーン・モザイクと呼ばれる、円錐形の釘状の彩色土器や石を使って神殿などが装飾されていました。
古代メソポタミア遺跡のウルから出土したモザイクは、紀元前2600年から紀元前2400年頃に遡るとされます。『ウルのスタンダード』と呼ばれる、持ち運びできるサイズの箱状の木材の各面に、軍隊の行進や饗宴の場面が描かれています。用いられた材料は、貝殻、赤い石灰岩や青いラピスラズリです。
モザイクが発展した時期の一つは、古代ローマ時代です。ヴィラの床を飾る豪華なモザイクが、グレート・ブリテン島からシリア地方のドゥラ・エウロポス、北アフリカ一帯に至るまで広い範囲で発掘されています。この博物館の展示品も、古い時代のモザイクは、古代ローマ時代のものと思われます。第4代皇帝のネロも、モザイクを使って黄金宮・ドムス・アウレアの壁や床を覆わせました。
モザイクはキリスト教文化圏のみでなく、イスラム教圏でも更に発展して、今日まで引き継がれています。

交通手段
観光バス
  • 床に描かれた月桂冠風の文様です。その中心部に文字が記されていました。残念ながら、読み解くことは出来ませんでした。辞書を片手に調べれば、意味が分かるかも知れません。

    床に描かれた月桂冠風の文様です。その中心部に文字が記されていました。残念ながら、読み解くことは出来ませんでした。辞書を片手に調べれば、意味が分かるかも知れません。

  • このモザイク画を描いた人達は、よほど魚に親しんでいたのでしょうか、各種の魚が特徴的に、生き生きと描かれていました。全て地中海に棲む魚だと、現地ガイドさんが説明されていました。

    このモザイク画を描いた人達は、よほど魚に親しんでいたのでしょうか、各種の魚が特徴的に、生き生きと描かれていました。全て地中海に棲む魚だと、現地ガイドさんが説明されていました。

  • このモザイク画を描いていた人達の心も伝わってくるようです。真剣に取り組みながらも、出来具合を楽しんでいたのではないでしょうか。画に躍動する明るさがあります。

    このモザイク画を描いていた人達の心も伝わってくるようです。真剣に取り組みながらも、出来具合を楽しんでいたのではないでしょうか。画に躍動する明るさがあります。

  • 生き生きと描かれた、印象に残る魚の画です。クジラにしては少しユーモラス過ぎますから、イルカのモザイク画でしょうか。デフォルメの仕方がユニークです。

    生き生きと描かれた、印象に残る魚の画です。クジラにしては少しユーモラス過ぎますから、イルカのモザイク画でしょうか。デフォルメの仕方がユニークです。

  • 密度濃く描かれた魚です。その中に、体をくねらせた一回り大きな魚がいます。口ひげがある魚でしょうか。口の部分が強調されているのは、鋭い歯を持っているのでしょうか。

    密度濃く描かれた魚です。その中に、体をくねらせた一回り大きな魚がいます。口ひげがある魚でしょうか。口の部分が強調されているのは、鋭い歯を持っているのでしょうか。

  • 密度濃く描かれた地中海の魚です。これもモザイク画の一部分です。魚図鑑を手に、時間を掛けて眺めてみたいモザイク画です。

    密度濃く描かれた地中海の魚です。これもモザイク画の一部分です。魚図鑑を手に、時間を掛けて眺めてみたいモザイク画です。

  • 植物模様のモザイク画です。これらのモザイク画が、このバルドー博物館に展示されているもの、元の場所から四角に切り取ったものを、貼り合わせて再現したものとされます。このため、床にあったものも、現在では壁に展示されたものもあるようです。

    植物模様のモザイク画です。これらのモザイク画が、このバルドー博物館に展示されているもの、元の場所から四角に切り取ったものを、貼り合わせて再現したものとされます。このため、床にあったものも、現在では壁に展示されたものもあるようです。

  • 同じく植物文様のモザイク画です。左右対称な図形ではありませんが、大筋では、左右の相似形を意識した文様です。

    同じく植物文様のモザイク画です。左右対称な図形ではありませんが、大筋では、左右の相似形を意識した文様です。

  • 同じく植物文様のモザイク絵です。推測ですが、モザイク画の床装飾と、絨毯とは並行して発達した技法ではないでしょうか。文様に共通性がありますし、現存する最古の絨毯といわれるパジリク絨毯は、ソ連の考古学者が1949年にモンゴルのアルタイ山脈のパジリク古墳で発掘し、エルミタール美術館に所蔵されているペルシャ絨毯です。この古墳は、紀元前500年頃のスキタイ王国の王子の墓と推測され、このパジリク絨毯は、その意匠からアケメネス朝ペルシアからスキタイ王国に贈られたものと考えられています。

    同じく植物文様のモザイク絵です。推測ですが、モザイク画の床装飾と、絨毯とは並行して発達した技法ではないでしょうか。文様に共通性がありますし、現存する最古の絨毯といわれるパジリク絨毯は、ソ連の考古学者が1949年にモンゴルのアルタイ山脈のパジリク古墳で発掘し、エルミタール美術館に所蔵されているペルシャ絨毯です。この古墳は、紀元前500年頃のスキタイ王国の王子の墓と推測され、このパジリク絨毯は、その意匠からアケメネス朝ペルシアからスキタイ王国に贈られたものと考えられています。

  • まるで敗れた絨毯のような姿のモザイク画です。題材は、デフォルメされた蔓草です。ダイナミックに描かれた蔓草です。

    まるで敗れた絨毯のような姿のモザイク画です。題材は、デフォルメされた蔓草です。ダイナミックに描かれた蔓草です。

  • 海馬の戦車に乗った、ネプチューンの勝利の姿を描いた作品とされます。この場面を取り囲むように、美しい四季の擬人像(バラ、麦、葡萄、オリーブ)が四隅に配され手います。更に、その側面には、労働場面が描かれています。

    海馬の戦車に乗った、ネプチューンの勝利の姿を描いた作品とされます。この場面を取り囲むように、美しい四季の擬人像(バラ、麦、葡萄、オリーブ)が四隅に配され手います。更に、その側面には、労働場面が描かれています。

  • バルドー博物館の中でも有名なモザイク作品の一つとされます。見学者がいなくなったところで、もう一度正面からの撮影です。周りの画も、後ほどアップで紹介します。

    バルドー博物館の中でも有名なモザイク作品の一つとされます。見学者がいなくなったところで、もう一度正面からの撮影です。周りの画も、後ほどアップで紹介します。

  • 天井に近い壁の部分に展示されていたモザイク画です。植物が配された中に、各種の鳥が描かれています。

    天井に近い壁の部分に展示されていたモザイク画です。植物が配された中に、各種の鳥が描かれています。

  • かなりの部分が剥落したモザイク画です。斧を振り上げたり、振り下ろしたりする働く人達の群像のように見えます。

    かなりの部分が剥落したモザイク画です。斧を振り上げたり、振り下ろしたりする働く人達の群像のように見えます。

  • 歴史的にも貴重な画が集合した大型のモザイク画です。ギリシャ神話、後のローマ神話をを題材にした物語の断片のようです。

    歴史的にも貴重な画が集合した大型のモザイク画です。ギリシャ神話、後のローマ神話をを題材にした物語の断片のようです。

  • ギリシャ神話らしい物語の部分のアップです。神獣などの姿も見えます。頭が馬で、体が龍等の神獣です。

    ギリシャ神話らしい物語の部分のアップです。神獣などの姿も見えます。頭が馬で、体が龍等の神獣です。

  • 同じく、ギリシャ神話の物語らしい部分のアップです。女神の姿も見えます。全ての神々が、神獣を乗りものにしています。

    同じく、ギリシャ神話の物語らしい部分のアップです。女神の姿も見えます。全ての神々が、神獣を乗りものにしています。

  • ギリシャ神話の物語らしい部分のアップが続きます。船に乗った神々の上には、鳥に乗ったキューピットらしい姿があります。

    ギリシャ神話の物語らしい部分のアップが続きます。船に乗った神々の上には、鳥に乗ったキューピットらしい姿があります。

  • 同じく、船に乗った神々の上に、鳥に乗ったキューピットらしい姿がある光景です。船に乗った神々の頭上には、祝福する二羽の鳥の姿があります。

    同じく、船に乗った神々の上に、鳥に乗ったキューピットらしい姿がある光景です。船に乗った神々の頭上には、祝福する二羽の鳥の姿があります。

  • 右上に斜めに入った白い筋は、外光によるものです。大型のモザイク画の右上部分のアップです。神々とキューピットらしい画です。

    右上に斜めに入った白い筋は、外光によるものです。大型のモザイク画の右上部分のアップです。神々とキューピットらしい画です。

  • 濃い髭が特徴の、厳つい顔が描かれています。確認は出来ませんでしたが、ギリシャ神話の大神、ゼウス神のようです。ローマ神話では、ジュピターと呼ばれました。その上には、天馬が描かれています。湯槽に描かれたモザイク画です。

    濃い髭が特徴の、厳つい顔が描かれています。確認は出来ませんでしたが、ギリシャ神話の大神、ゼウス神のようです。ローマ神話では、ジュピターと呼ばれました。その上には、天馬が描かれています。湯槽に描かれたモザイク画です。

  • 中央の四角い枠に群像が描かれ、四方の丸い円の中に人物像が描かれています。後ほど、それぞれをアップで紹介します。四方の人物像は、四方神のようです。

    中央の四角い枠に群像が描かれ、四方の丸い円の中に人物像が描かれています。後ほど、それぞれをアップで紹介します。四方の人物像は、四方神のようです。

  • 『バッカスの勝利』と呼ばれるモザイク画です。バッカスは、ギリシャ神話では、ディオニューソスです。ネット情報では、この画の解釈で面白いものがありました。船首の青年が神様のディオニューソスで、この画の主人公に見える太ったおじさんは、舵取りとする説です。

    『バッカスの勝利』と呼ばれるモザイク画です。バッカスは、ギリシャ神話では、ディオニューソスです。ネット情報では、この画の解釈で面白いものがありました。船首の青年が神様のディオニューソスで、この画の主人公に見える太ったおじさんは、舵取りとする説です。

  • 『バッカスの勝利』の全体図に近いモザイク画です。肥ったおじさんが舵取りとする説は、ディオニューソスが長い航海中に、海賊と出会った場面です。海賊はディオニューソスを捕虜にして身代金を要求しようと考えましたが、舵取りはこの人は神だから解放すべきと主張しました。その内にワインの匂いがし始め、その匂いと共にライオンが現れる物語です。ライオンから逃れようと海に飛び込んだ海賊はイルカになり、功績があった舵取りだけが船に残ることが出来ました。

    『バッカスの勝利』の全体図に近いモザイク画です。肥ったおじさんが舵取りとする説は、ディオニューソスが長い航海中に、海賊と出会った場面です。海賊はディオニューソスを捕虜にして身代金を要求しようと考えましたが、舵取りはこの人は神だから解放すべきと主張しました。その内にワインの匂いがし始め、その匂いと共にライオンが現れる物語です。ライオンから逃れようと海に飛び込んだ海賊はイルカになり、功績があった舵取りだけが船に残ることが出来ました。

  • 競走馬の間に飾ってあったモザイク画です。中央付近には、犬をけしかけてイノシシを張った網に追い込む絵があります。その上には、仕留めたイノシシを丸焼きにする絵もあります。

    競走馬の間に飾ってあったモザイク画です。中央付近には、犬をけしかけてイノシシを張った網に追い込む絵があります。その上には、仕留めたイノシシを丸焼きにする絵もあります。

  • 地中海での漁を題材にしたモザイク画のようです。一番左の人は、カギ針を使った蛸の漁のようです。古の漁業作業がリアルに描かれています。

    地中海での漁を題材にしたモザイク画のようです。一番左の人は、カギ針を使った蛸の漁のようです。古の漁業作業がリアルに描かれています。

  • 『オデッセイとセイレーン』と題されたモザイク画です。この博物館でも特筆の展示品です。この後、アップした写真も紹介します。

    『オデッセイとセイレーン』と題されたモザイク画です。この博物館でも特筆の展示品です。この後、アップした写真も紹介します。

  • 上半身が女性のケンタウロス像が左右に描かれています。ケンタウロスは、ギリシャ人が騎馬民族を見間違えたとの説があり、個人ではなくケンタウロス族としても登場します。

    上半身が女性のケンタウロス像が左右に描かれています。ケンタウロスは、ギリシャ人が騎馬民族を見間違えたとの説があり、個人ではなくケンタウロス族としても登場します。

  • 向かい合った2羽の孔雀のモザイク画です。緑やその他の鮮やかな色には、貴重な玉等が使われてるのようです。

    向かい合った2羽の孔雀のモザイク画です。緑やその他の鮮やかな色には、貴重な玉等が使われてるのようです。

  • ダイナミックに描かれた構図のモザイク画です。まるで、サッカーボールが組み合わさった構図です。中央の六角形の部分には、人物像があります。ギリシャ神話の神々でしょうか。

    ダイナミックに描かれた構図のモザイク画です。まるで、サッカーボールが組み合わさった構図です。中央の六角形の部分には、人物像があります。ギリシャ神話の神々でしょうか。

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