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ヴェネツィア滞在中にブラーノ島とトルッチェロ島を訪れました。<br />トルッチェロ島はアッスンタ聖堂のモザイクを見に行くためでした。前回の旅ではブラーノ島から眺めるだけで訪ねる時間がありませんでした。楽しかったのはムラーノ島で、今回は3度目の訪問でした。お茶道具に見立てられそうな物を探してみましたが、残念ながら見つけることは出来ませんでした。そして夜寝ていて思いつきました。「ここで造っているのだから造ってもらえばいいんだ。」目からうろこが落ちた気分でした。<br />そう考えると寝てもいられず、ペットボトルやホテルのコップなどを駆使してその晩のうちに図面を描いて翌朝の船で島に戻りました。片言イタリア語と英語と絵で「アンブラ」とか「トルネ」とか「オーロ」なんて単語と身振り手振りで思いを伝えました。作家はカルロ・トージ、カラメーラ(キャラメル)と呼ばれるお爺さんにお願いすることにしました。そして約40日後の帰国した翌日に小包が家に届きました。思い描いていた物と寸分違わない茶碗と受け皿が入っていました。

東地中海フェリーの旅 (2) 夜中に思いついてガラスの煎茶器をデザインして、翌日船に乗ってムラーノ島まで注文に行き、ブラーノ島とトルッチェロ島を巡る。

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2001/05/08 - 2001/06/23

2842位(同エリア4199件中)

kojikoji

kojikojiさん

ヴェネツィア滞在中にブラーノ島とトルッチェロ島を訪れました。
トルッチェロ島はアッスンタ聖堂のモザイクを見に行くためでした。前回の旅ではブラーノ島から眺めるだけで訪ねる時間がありませんでした。楽しかったのはムラーノ島で、今回は3度目の訪問でした。お茶道具に見立てられそうな物を探してみましたが、残念ながら見つけることは出来ませんでした。そして夜寝ていて思いつきました。「ここで造っているのだから造ってもらえばいいんだ。」目からうろこが落ちた気分でした。
そう考えると寝てもいられず、ペットボトルやホテルのコップなどを駆使してその晩のうちに図面を描いて翌朝の船で島に戻りました。片言イタリア語と英語と絵で「アンブラ」とか「トルネ」とか「オーロ」なんて単語と身振り手振りで思いを伝えました。作家はカルロ・トージ、カラメーラ(キャラメル)と呼ばれるお爺さんにお願いすることにしました。そして約40日後の帰国した翌日に小包が家に届きました。思い描いていた物と寸分違わない茶碗と受け皿が入っていました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー
航空会社
アエロフロート・ロシア航空
旅行の手配内容
個別手配
  • フォンダメンタ・ヌオーヴォーの港から水上バスでトルッチェロ島に向かいます。船着き場から小さな川沿いに歩いて「悪魔の橋」と呼ばれる橋を横目に島の中心地へ向かいます。有名なレストランもあったけれど先を急いで教会の見学を優先します。念願のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂の聖母子のモザイクを見る事が出来ました。この写真は教会の鐘楼の上から見たブラーノ島です。<br />少し曲がった教会の尖塔が見えます。

    フォンダメンタ・ヌオーヴォーの港から水上バスでトルッチェロ島に向かいます。船着き場から小さな川沿いに歩いて「悪魔の橋」と呼ばれる橋を横目に島の中心地へ向かいます。有名なレストランもあったけれど先を急いで教会の見学を優先します。念願のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂の聖母子のモザイクを見る事が出来ました。この写真は教会の鐘楼の上から見たブラーノ島です。
    少し曲がった教会の尖塔が見えます。

  • フォンダメンタ・ヌオーヴォーの港から水上バスでトルッチェロ島に向かいます。船着き場から小さな川沿いに歩いて「悪魔の橋」と呼ばれる橋を横目に島の中心地へ向かいます。有名なレストランもあったけれど先を急いで教会の見学を優先します。念願のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂の聖母子のモザイクを見る事が出来ました。この写真は教会の鐘楼の上から見たブラーノ島です。<br />少し曲がった教会の尖塔が見えます。

    フォンダメンタ・ヌオーヴォーの港から水上バスでトルッチェロ島に向かいます。船着き場から小さな川沿いに歩いて「悪魔の橋」と呼ばれる橋を横目に島の中心地へ向かいます。有名なレストランもあったけれど先を急いで教会の見学を優先します。念願のサンタ・マリア・アッスンタ聖堂の聖母子のモザイクを見る事が出来ました。この写真は教会の鐘楼の上から見たブラーノ島です。
    少し曲がった教会の尖塔が見えます。

  • 1時間に1本の船でブラーノ島へ移動しました。お昼はブラーノ島で食べることにしました。

    1時間に1本の船でブラーノ島へ移動しました。お昼はブラーノ島で食べることにしました。

  • 桟橋から島内の細い運河沿いを進んだ一番奥の辺りまで来るともう観光地の雰囲気はありません。ただ家も小舟もあまりにカラフルです。

    桟橋から島内の細い運河沿いを進んだ一番奥の辺りまで来るともう観光地の雰囲気はありません。ただ家も小舟もあまりにカラフルです。

  • 日中は住んでいる人もあまり見掛けません。男の人は漁に出て女性は家の中にいるのでしょうか。自分の住む町が観光客だらけだったらそうするでしょうね。

    日中は住んでいる人もあまり見掛けません。男の人は漁に出て女性は家の中にいるのでしょうか。自分の住む町が観光客だらけだったらそうするでしょうね。

  • この色の組合せは素人では思いつかないでしょう。どこを切り取っても絵になります。カラフルに色分けされた家屋は海から帰ってきた漁師が自分の家がすぐ分かるようにと考えられたそうです。

    この色の組合せは素人では思いつかないでしょう。どこを切り取っても絵になります。カラフルに色分けされた家屋は海から帰ってきた漁師が自分の家がすぐ分かるようにと考えられたそうです。

  • 何度見てもこの微妙に傾いた尖塔は気になります。来るたびに少しづつ傾いているような気がします。

    何度見てもこの微妙に傾いた尖塔は気になります。来るたびに少しづつ傾いているような気がします。

  • 島の海岸からはヴェネツィア本島が望めます。この辺りはラグーナと呼ばれる遠浅の海が続きます。船が座礁しないように水路には木の杭が打たれてありますが、敵が攻めてくる際は引き抜いて水路が分からないようにしたそうです。

    島の海岸からはヴェネツィア本島が望めます。この辺りはラグーナと呼ばれる遠浅の海が続きます。船が座礁しないように水路には木の杭が打たれてありますが、敵が攻めてくる際は引き抜いて水路が分からないようにしたそうです。

  • プランターのポットまでが同じ色に塗られているのが見事です。単にペンキが無かったからだけではないでしょう。

    プランターのポットまでが同じ色に塗られているのが見事です。単にペンキが無かったからだけではないでしょう。

  • 本当に歩いている住人の方がいません。洗濯物だけが人が住んでいる気配を感じさせるだけです。

    本当に歩いている住人の方がいません。洗濯物だけが人が住んでいる気配を感じさせるだけです。

  • ブラーノ島では有名なガトー・ネロ(黒猫)というレストランです。前回来たときは混んでいて入れませんでした。今回は時間が無くて入れませんでした。3度目の正直で次に来たときは入れましたが、店内は禁煙になっていました。前は真っ黒な猫がいましたが、今回はグレーの猫でした。

    ブラーノ島では有名なガトー・ネロ(黒猫)というレストランです。前回来たときは混んでいて入れませんでした。今回は時間が無くて入れませんでした。3度目の正直で次に来たときは入れましたが、店内は禁煙になっていました。前は真っ黒な猫がいましたが、今回はグレーの猫でした。

  • 何も置かれていないプランター受けが作り出す影が面白かったです。

    何も置かれていないプランター受けが作り出す影が面白かったです。

  • レストランと土産物屋さん以外には人通りはありません。

    レストランと土産物屋さん以外には人通りはありません。

  • 映画のセットの中にいるような気分になってきます。家の中から音一つしないので気配すら感じられません。

    映画のセットの中にいるような気分になってきます。家の中から音一つしないので気配すら感じられません。

  • この塗り分けをした人に会ってみたい気分になります。隣同士は仲が良いのか悪いのか知りたくなります。一番上の部屋はどっちの家の持ち物なのでしょうか。

    この塗り分けをした人に会ってみたい気分になります。隣同士は仲が良いのか悪いのか知りたくなります。一番上の部屋はどっちの家の持ち物なのでしょうか。

  • 船着き場から先ほど居たトルッチェロ島を望みます。登ってきた鐘楼も見えます。教会の他には建物がほとんど見えない島です。夕日が背景にあれば「旅情」のワンシーンのようになるのですが。

    船着き場から先ほど居たトルッチェロ島を望みます。登ってきた鐘楼も見えます。教会の他には建物がほとんど見えない島です。夕日が背景にあれば「旅情」のワンシーンのようになるのですが。

  • メコンデルタのような風景ですが、舟を漕いでいるのは紛れもないイタリア人の未亡人のおばあさんです。

    メコンデルタのような風景ですが、舟を漕いでいるのは紛れもないイタリア人の未亡人のおばあさんです。

  • ムラーノ島へ着きました。スケッチブックを持ってグラスのオーダーに向かいます。飛び込みで入った工房はマルチェッロとローザさんというご夫婦の店で、コーヒーを飲みながらじっくり話を聞いてくれました。茶碗と茶托の高台を説明するのが難しかったです。簡単に言うとグラスの頭の部分を切り取って、脚の部分を裏返すイメージです。

    ムラーノ島へ着きました。スケッチブックを持ってグラスのオーダーに向かいます。飛び込みで入った工房はマルチェッロとローザさんというご夫婦の店で、コーヒーを飲みながらじっくり話を聞いてくれました。茶碗と茶托の高台を説明するのが難しかったです。簡単に言うとグラスの頭の部分を切り取って、脚の部分を裏返すイメージです。

  • 約2時間かかって注文が終わりました。昨晩スケッチしたのが役に立ったのは言うまでもありません。茶托はアンブラ(アンバー色)で捻じ(トルネ=トルネード)を入れ、茶碗は透明ガラスに金泊を入れて広げるイメージです。説明が終わったところでミニマムの6セットを注文します。店の主人は「これ気に入ったから同じものをもう6セット造ってもいい?」と言ってくれます。近くのバールからスプマンテを持ってきてもらって乾杯!

    約2時間かかって注文が終わりました。昨晩スケッチしたのが役に立ったのは言うまでもありません。茶托はアンブラ(アンバー色)で捻じ(トルネ=トルネード)を入れ、茶碗は透明ガラスに金泊を入れて広げるイメージです。説明が終わったところでミニマムの6セットを注文します。店の主人は「これ気に入ったから同じものをもう6セット造ってもいい?」と言ってくれます。近くのバールからスプマンテを持ってきてもらって乾杯!

  • 家に届いた茶碗と茶托です。お願いしたカルロ・トージさんの作品が気に入ったので何点か購入してきました。彼はカリメーラ(キャラメル)とあだ名がつくほどの人でガラスを飴細工のように操るそうです。当時のレートで1組10,000円弱でした。送料込みで思い出はプライスレスなので楽しい思い出です。支払いはVISAでしたけど。

    家に届いた茶碗と茶托です。お願いしたカルロ・トージさんの作品が気に入ったので何点か購入してきました。彼はカリメーラ(キャラメル)とあだ名がつくほどの人でガラスを飴細工のように操るそうです。当時のレートで1組10,000円弱でした。送料込みで思い出はプライスレスなので楽しい思い出です。支払いはVISAでしたけど。

  • サンティ・マリア・エ・ドナート教会の聖母子もモザイクも忘れずに見てから船着き場に向かいます。3年後に妻を伴いガラス工房へ行くとちゃんと覚えていてくれて、スプマンテをふるまわれ、妻は上等なヴェネツィアングラスのペーパーウェイトを3個ももらっていました。手土産に京都の叔父が造った菓子鉢を持って行って良かったです。その後妻の姪も同じ工房を訪ねていて、同じような歓待を受けたそうです。また近いうちに行かないとと思います。

    サンティ・マリア・エ・ドナート教会の聖母子もモザイクも忘れずに見てから船着き場に向かいます。3年後に妻を伴いガラス工房へ行くとちゃんと覚えていてくれて、スプマンテをふるまわれ、妻は上等なヴェネツィアングラスのペーパーウェイトを3個ももらっていました。手土産に京都の叔父が造った菓子鉢を持って行って良かったです。その後妻の姪も同じ工房を訪ねていて、同じような歓待を受けたそうです。また近いうちに行かないとと思います。

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