東地中海フェリーの旅（12）パフォスからタクシーを飛ばし念願のスタヴロヴィニー修道院に立ち寄り、旅の最終地のラルナカでしばらく旅の疲れを癒す。

2001/05/08 - 2001/06/23

パフォスの滞在の後はタクシーを飛ばしてラルナカへ移動しました。45日の旅ももう終わりに近づいてきました。今回の移動は100キロ以上あります。今回もパフォス近郊の教会の見学とラルナカの手前の山の上にあるスタヴロヴィニー修道院の見学を含んでもらいました。この修道院はキプロスに来るきっかけにもなった所です。ヨーロッパへの移動はアエロフロートを利用することが多いのですが、機内誌で見ていつか来たいと思っていた所でした。マルタ島もそんな場所のひとつでした。途中タクシーの運転手とお茶を飲んで話をしたり楽しい時間も過ごせました。漢字とその意味を教えたりしましたが、そんな絵みたいなものが文字の訳がないと言って信じませんでした。
ラルナカでも同じような観光とリゾートライフを楽しみました。そして旅も終わりが近づきます。40歳を過ぎてこの日数を年に２回以上旅するのに少し疲れて来ました。１ヶ月くらいがちょうど良いと思え年齢を初めて感じた時でした。旅先から妻に（結婚前でしたが）電話したのもこれが最初で最後でした。

エリア ラルナカ(キプロス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 タクシー
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

パフォスからラルナカへの途中に寄ってもらったスタヴロヴィニー修道院に到着しました。このアングルの写真をアエロフロートの機内誌で見て以来キプロスに来たいと思い続けていました。

この修道院はかなり麓の所にゲートがあり簡単には入場できません。アトス山のように女人禁制なので、同じタイミングで来ていた欧米人カップルの女性は入口で待っていました。

入口ゲートに荷物は預けることになり中へ持って入れません。もちろんカメラも持ち込めません。ゲートの手前から望遠レンズで撮るだけです。

夕方になってリマソルに到着しました。ネットで予約していたホテルにチェックインした後にリマソルでラリーを追いかけていた大学生がユースにいるはずなので遊びに行ってみました。することも無いので二人でサンセットクルーズに参加してみました。とても美しい夕日でした。

オリンポス山？ヴェネツィアから始まった旅もずいぶん遠くまで来たものです。

旅してきたパフォスの方面に太陽が沈んでいきます。キプロスは自然がでかいというか迫力のある景色が多かったです。

大学生と夕食を摂って別れてホテルに戻る途中、海沿いのプロムナードで何やらパレードが始まりました。これが何だったのか切無文字も読めないので分かりません。

近くの移動遊園地は毎晩盛況でした。この子たちはそっくりなので姉妹なんでしょうね。着ているシャツもお揃いです。

こちらも姉妹でしょうね。お姉ちゃんはノリノリですが、妹にとっては人生最大の恐怖だったのでしょう。

遊園地で楽しんでいる人達を眺めていると一人でいる寂しさを感じてきます。そろそろ帰る時期が来たのかもしれません。

ホテルの部屋に戻ると更に寂しい気分になるので海岸の遊園地にずっといました。

夜明けの海岸線です。ホテルは海岸沿いのホテルでした。大きなバルコニーがあって朝夕の景色を楽しめました。

こんな眺めのホテルでも１泊4,000円くらいでした。

ホテルの近くの教会に行きました。聖ラザロを祀る教会です。イエス・キリストの友人であったラザロは病気で死んでしまいましたが、死後４日目にイエスの起こした奇跡によって生き返ったとされます。イエスが墓の前に立ち「ラザロ、出てきなさい。」というと、死んだはずのラザロが布にまかれた状態で出てきます。

生き返ったラザロはキプロスのこの地に移り住み、約30年の間主教として布教に活躍しました。そのラザロの遺体の安置された場所にこの教会は建てられ、地下の墓所には棺が安置されていました。聖ラザロ教会のイコノスタスは、三段のイコノスタスとなっているようで、上部の二段は前傾しているので信者に覆いかぶさるように見えました。

ラルナカの考古学博物館にも入りました。質の良い陶器などがここでも見ることが出来ました。

中庭には彫りかけの大理石像などが置かれていました。こういった造りかけの物は当時の作業工程が分かるのでとても興味深いです。ミケランジェロのロンダニーニのピエタを思い出しました。

博物館の後はスイカを買ってホテルのベランダで海を見ながら食べました。
甘くて美味しかったです。連日４０度近い気温です。

ラルナカには国際空港があります。ここからモスクワへ飛べば旅も終わりです。そんなことを考えました。

ラルナカにはあまり観光スポットが無いので遊覧船に乗ってみました。

真ん中の白いビルが宿泊していたホテルです。安くて快適で5階の海側の部屋でした。近くには安い食堂やレストランやスーパーがありました。キプロスではコンセントのプラグが合わず困っていましたが、ラルナカまで来たら雑貨店で買うことが出来ました。いまだに持っていますが、この当時何を充電するのに必要だったか記憶がありません。

ギリシャ風の住宅の柱は遺跡から持ってきたような感じがします。

トルコ風の住宅にクラシックな車が似合います。キプロスは一見平和そうですが、南北で分断され、ギリシャ系のキプロス共和国とトルコ系の住民の住む北キプロスに分かれています。この当時はまだ南北も行き来が出来ない状態でした。この家にもトルコ系の住人が住んでいたと思われますが、南北で住人を好感した過去があるのかもしれません。

午後は早めに切り上げてホテルでゆっくりしました。残すはアギア・ナパのクルーズと南北に分かれたニコシアの町を訪ねるだけになりました。