2006/06/14 - 2006/07/25
85位(同エリア107件中)
kojikojiさん
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マルタ島最後の日の日曜がやって来ました。早朝から1人でアッパーバラッカーガーデン辺りを散歩して、午前中は聖エルモ砦でインガーディアの見学です。中世の砦で中世の格好をした兵士の式典を観ます。圧巻は空砲とはいえ本物の大砲の轟音でしょう。ちょうど日本からBS放送の撮影クルーが来ていました。インガーディアは、かつて聖ヨハネ騎士団が日々行っていた訓練風景を再現したもので、入場行進から隊長の訓示、騎士団長の引見と剣士の試合、射撃などが約40分間に亘って行われ、当時の衣装に身を包んだ騎士たちが再現します。このインガーディアは1年中行われている訳でもなく、前回来たときはシーズンが外れていて見ることは出来ませんでしたので、今回はちゃんとスケジュールを確認しての見学です。
ホテルに戻ってチェックアウトして、荷物をフロントに預けてからバスでマルサシュロックへも行きました。日曜日はこの漁村で農民市のようなものが立つからです。狙いはミードという蜂蜜のワインです。これも以前に来たときに買って飲んでみたらあまりに美味しく、今回もお土産にしようと考えていました。農家のおばさんが空き瓶に詰めたものを数ユーロで売っています。帰りのフェリーで飲む分も含めて買いました。
名残惜しいのですがここでマルタ島の滞在時間は終わりです。前の週にサレルノからチュニス経由でやって来たフェリーに乗って、メッシーナ海峡を深夜に通過して、明日の朝にはサレルノに到着です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
マルタ滞在の最後の日曜日になりました。前の週にサレルノからチュニス経由で乗ってきた船が、午後には我々を迎えに来ます。それまではゆっくりホテルで寝ていましたが、最後の日には早朝の散歩に出掛けました。
多分これで当分マルタ島に来ることも無いでしょう。そう考えると昨日までの風景が違って見えてきます。 -
マルタ十字も見納めです。
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ブリティッシュホテルからアッパーバラッカーガーデンまで登ってきました。
今日も晴れているので暑くなりそうです。 -
公園の入り口のゲートは開いていました。日中は観光客でごった返している公園も人の気配は全くありません。
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18世紀までイタリア出身の騎士団員の憩いの場所だったアッパー・バラッカ・ガーデンです。ヴァレッタ南部の崖の上にあって、多くの船が行き交うグランドハーバーに面し、対岸にはスリー・シティーズ(ヴィットリオーザ、セングレア、コスピークワの3つの町の総称)を見渡す事が出来ます。
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アーチの美しい公園です。先日の土曜日の晩はパーティが開かれ、着飾った人が大勢いました。そんなパーティの余韻も何も感じられません。
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この公園はいろいろな映画に使われているので、たまにアッと思う時があります。
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オーベルジュ・ドゥ・カスティーユです。ヨハネ騎士団は同一言語を使用する出身国ごとにオーベルジュ(宿泊所)を設けていました。ここはスペインやポルトガル出身の騎士団の宿泊所で、ヴァレッタで最も美しいオーベルジュと言われますが、現在は首相官邸として使用されています。
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この先に老夫婦が営むアンティーク屋さんがありました。その当時古いマルタ島の地図を探していて訪ねた店でした。その店に古地図は無く、週末にゼッブージの小学校で開かれるオークションを教えてもらい、そこまで出向いたことがありました。
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騎士団長の館は現在国会議事堂として使われています。マルタ騎士団の前身はギリシャのロードス島の旧市街ロードスにあり、3重の城壁は最も高い所で10メートルを越え、深い堀と無数の銃眼が敵を迎え撃つ完璧な城砦でした。
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10万人のトルコ軍に対して1000人ほどの騎士団と町の住人で迎え撃ち、半年もの間町を守ったと言う歴史があり、騎士達の余りの奮戦ぶりに当時のオスマントルコのスレイマン1世はロードス島の騎士達を処刑する事なく追放しました。のちにオスマントルコはこの選択を後悔する事になるのですが、ロードスの旧市街は陥落します。
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ロードス島からマルタへ移った騎士団は海岸に強固な城壁を築きます。この城壁は見事にロードス島での雪辱を果たし、1565年にまたしても攻めて来たスレイマン1世のオスマントルコ軍を今度は打ち破ります。スレイマン1世の急死や、イスラム教徒の侵略に竦みあがった各国の協力もありましたが勝利は勝利です。以後マルタ騎士団は対イスラム教徒への最後の砦として名声を高め、各国の寄進を集め益々栄えて行きます。
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ロウワー・バラッカー・ガーデンの先まで歩きました。シエージュ・ベル・ウォー・メモリアルは文字通り戦没者のメモリアルの鐘です。イタリアと北アフリカの中間にあるマルタ島は第2次世界大戦においても激戦地でした。
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公園は美しい花が咲き乱れていました。
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この公園の主のような黒猫が出てきました。
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アッパー・バラッカー・ガーデンと違って、ここは気取っていなく気持ちもいい公園です。
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この時間でも汗ばみますが、本格的に暑くなる前にサイクリング中のようです。
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そろそろ暑くなってきたのでホテルに戻ることにします。
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ホテルへ戻る道すがら正装をした聖ヨハネ准司教座聖堂の司祭が道を歩いているところに出会いました。
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日曜日なのでミサの準備があるのだと思いました。
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ブリティッシュホテルの前の家には大きなブルドック系の犬がいました。
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毎朝顔を合わせていましたが、この犬ともお別れです。
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ホテルのレストランも今日で見納めです。朝ご飯を食べている横を航空母艦が静かに入港してきたりするとびっくりします。
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楽しかったマルタの旅も終わろうとしています。ブリティッシュホテルは前回の旅も含めて2週間ほど滞在しましたが、いろいろな思い出ができました。
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テラスとは反対側に窓がありますが、明り取りのための吹き抜けになっています。
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広いバスルームの窓はシャワーを浴びながら世界遺産の景色が眺められます。
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宿泊したフロアには5部屋ありますが、217号室と218号室を押さえると大きなテラスを占有できることになります。
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古い建物なので階段だけでしかなく、フロアによってはエレベーターがありません。
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この階段のアングルを写真に撮っていたおかげで、スティーブン・スピルバーグの「ミュンヘン」という映画にこのホテルが使われていることが分かりました。
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チェックアウトして荷物をフロントの横のロビーに置かせてもらい、最後の外出です。
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こんな出窓も見納めです。洗濯物もすぐに乾いてしまいそうな日差しです。
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ロウアーバラッカーガーデンまで降りてきました。目指す聖エルモ砦はもうすぐです。
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可愛らしい聖母マリアが壁に埋め込まれていました。
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マルタの歴史を再現するイベントはインガーディアと呼ばれ、かつて聖ヨハネ騎士団が日々行っていた訓練風景を再現したものです。当時の衣装に身を包んだ騎士たちによる再現劇は一見の価値があります。
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入場行進に始まり、隊長の訓示や騎士団長の引見(いんけん)、剣士の試合や射撃などが約40分間繰り広げられます。
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騎士になるのは地元でも名誉なことのようです。
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聖エルム砦は聖ヨハネ騎士団が1552年にオスマントルコの侵攻に備えて建設した砦で、1565年の大包囲戦(グレート・シーズ)の際には戦いの要となり、約1カ月続いた攻撃から騎士団を勝利へと導きます。
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騎士団長のジャン・パリソ・デ・ラ・バレッタのイメージと重なってきます。またカラヴァッジョの描いたフランス人騎士団長の「アフロ・デ・ヴィニャクール」の絵もも思い出されます。
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パリのルーブル美術館でこの絵を見たときはマルタ島の旅のことを思いだしました。
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建物に四方を囲まれた広場にラッパの音が響き渡り、インガーディアンが開始されます。
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テナードラムの演奏が始まり、騎士団員のパレードが始まります。先頭の紅白はマルタ騎士団の国旗です。
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マルタ騎士団は現在も100以上の国連加盟国から国家として認められており外交関係があります。キリスト教カトリックの騎士修道会で、現在は国家ではありませんが、かつて領土を有していた経緯から「主権実体」として承認されているわけです。 ローマのコンドッティ通りには騎士団の本部の建物があります。
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槍を掲げた兵士が後を続きます。
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赤地に白い十字がマルタ騎士団の国旗です。兵士の上着のデザインも国旗から来ているのだと分かります。
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当時7つに分かれていた軍団ごとの旗手が並びます。オーヴェルニュ軍団、フランス軍団、プロヴァンス軍団 、アラゴン軍団、イタリア軍団、ドイツ軍団、イングランド軍団 と言語圏ごとに分かれていました。
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考えようによっては北米大陸のアメリカのカナダを除いた「北大西洋条約機構」NATOの加盟国家にも似ているような気がします。14世紀のそんな団体が出来ていたわけです。
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やはり見ごたえがあるのは火縄銃のデモンストレーションですね。
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もちろん空砲ですが四方を壁で囲まれた中庭なので反響音も凄く迫力満点です。
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火縄銃でも凄い音響ですが、小型の大砲はさらに何倍も音が大きいです。
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肉眼では分かりませんでしたが、炎と煙が真っ直ぐ伸びています。
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少し大きな大砲もいろいろ準備が必要なようです。映画などではドンドンと大砲を撃っていますが、実際の戦争はもっとのどかだったのではないでしょうか。
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空砲とは別に真上に何か飛んでいるのが分かります。
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大砲のデモンストレーションの間は周りの騎士団員は手持ち無沙汰です。
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まだ少年のような団員も数人いました。
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インガーディアが終わると団員の方たちは気軽に記念写真に応じてくれます。
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すごくかっこいいです。
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Tシャツ1枚でも暑いほどなので、こんな甲冑を身に着けていたらさぞかし暑いと思います。前回のマルタ旅行では季節外れで見る事が出来なかったインガーディアを見る事が出来て大満足です。これでもう思い残すことはありません。
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聖エルモ砦前のこの停留所でバスを見たことがありません。もしかしたらこの馬車たちがバスなのかもしれません。
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この夏は家に帰ってもアイスレモンティーを飲んでいました。これくらいのぺとボトルで飲み物を買わないと間に合わないほど喉が渇きました。
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旧市街を抜けてバスターミナルに出て、マルサシュロックに港にも出かけました。
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3アイランドを巡るキャプテンモルガンのクルーズではこの港の沖合を通過しました。
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日曜日なので漁はお休みですが、日曜日だけこの港で市場が開かれるので見に来たわけです。
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東南アジアではよく見掛ける何だかよく分からない日本語のTシャツがこんなところでも売られていました。
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以前来たときにこの市場で買ったミード(MEAD)を家で飲んだらあまりのおいしさに驚きました。このペリエの瓶に入ったフルーツワインも信じられない美味しさでした。ホームメイドフルーツワインとしか書いていません。口では説明できない美味しさで、大瓶1本3ユーロくらいでした。
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もちろんミードも数本買い求め、イタリアへ戻るフェリーのデッキでもいただきました。港のそばには美味しいシーフードレストランも並んでいますが、ゆっくりお昼を食べている時間はありませんでした。
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ようやくマルタの漁船、ルッツを目の前で見る事が出来ました。マルタの漁船は必ずこのカラーリングで、船首にはフェニシアン・アイと呼ばれる目玉がついています。船の船首に目を描くことは広く東南アジアの国々でも見られます。海はつながっているのだと感じます。
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買い物を済ませた後はブラブラ港を歩きました。
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こんな風景がずっと残ればよいと思います。クラシックなマルタバスが無くなってしまったように、ルッツもいつ無くなってしまうのでしょうか。
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今回の旅の途中に木製のルッツの模型を買い求めました。帰国してから1か月くらいかけて組み立てて、色を塗りました。
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ルッツフェニシアン・アイもお別れが分かっているのか寂しげに見えました。
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そろそろヴァレッタに戻って、ホテルに預けた荷物を持って港に向かう時間です。
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