2009夏、中国旅行記16(33/39：シルクロード)：6月25日(7)：トルファン、カレーズ、トルファンからウルムチへ

2009/06/21 - 2009/06/27

地下水路のカレーズの紹介です。かつてのNHKのシルクロードの紹介番組で知りました。30年程前のことです。カレーズ見学の後、車でウルムチに向かいました。ウルムチは、天山山脈北麓のジュンガル盆地東南縁に位置する新疆ウイグル自治区の中心地です。

エリア 吐魯番(中国)

• 交通手段: 観光バス

ウルムチは、天山山脈北麓のジュンガル盆地の東南縁に位置する、新疆ウイグル自治区の中心地です。その地で見学したカレーズです。通路脇に展示してあったカレーズの水を汲む若い女性を描いた絵です。

ブドウ棚の下が、展示室とカレーズ見学の施設への通り道でした。まだ緑色の小粒でしたが、葡萄の房がありました。

ドーム風の屋根を持った建物が、カレーズに関ルジオラマ展示と、実物のカレーズが見学できる展示館でした。

ブドウ棚のトンネルから、片側が開けた通路の光景になりました。同じく葡萄が大きく、長く育てられた区間のようです。無数のブドウが生っていました。

カレーズの水をイメージした装飾でしょうか、ガラス系の材料が使われているようでした。

カレーズ(カナート)を示す2種類の文字のようです。漢字で記された下の文字は『坎児井：カンアルジン』です。

保存されてきたカナート施設の一部です。見学のために通路をはじめ設備が整備されていました。

縦井戸の光景のようです。縦井戸の一部が整備されたものではなく、そのイメージが展示ホールの天井に再現された光景のようでした。

大きな看板の光景です。英文では、『ザ・ヴァーチャル・セクション』と記されているようでした。『ヴァーチャル』の和訳には『仮想』が多く当てられるようですが、『事実上の』あるいは『実質上の』意味があるようです。

カナートに沿って続きていたアーチ型の通路です。見学用に整備された施設のようでした。水の流れはこの床下方面にありました。

カナートに沿って続きていたアーチ型の通路光景が続きます。通路の中央の柵の下にカナートの水の流れがありました。

照明や消火設備、通路案内など、保安面での配慮がされた見学用のカレーズでした。正面奥の標識は、右手が出口、左手が縦坑見学の方角です。

縦井戸の昇降口を示した表示板のようです。上向きの矢印がありました。

ジオラマ展示のコーナーです。天山山脈と、その恵みのカレーズで働く人達のようです。

目線の高さでアップしたジオラマ展示の光景です。縦断面の展示もありました。

展示室の1階の光景です。周りを鉄柵で囲われた、地下に降りる階段が設えられていました。

カレーズ、『坎児井(日本語読みでカンジセイ)』の鳥瞰図の看板です。航空写真のようなものが背景にありました。

カレーズの鳥瞰図のアップです。足跡のように見える場所の地下をカレーズが走っているようです。山麓に掘られた最初の井戸で水を掘り当て、その地点から横穴を伸ばし、長いものは数十キロに達するとされます。

不思議な形をした土器製の容器のようです。かなり年代を経たものらしく、各部に痛みがありました。カレーズで必要とされた道具でしょうか。

屋外にセットしてあった、カレーズの縦井戸の様な構造物です。建設途中の水路の経路上に工事用の穴が掘られ、完成後は修理・通風に用いられるようです。

『キャプスタン・ウィンチ』に関する説明看板です。巻き上げの動力源は、人力から動物に代り、更に機械力へと変遷したようです。

看板に説明してあった『キャプスタン・ウィンチ』の模型のようです。壁には、深い地中で掘った土を、ウィンチを使って地上に運び出す様子などが描かれていました。

木製の『キャプスタン・ウィンチ』のアップ光景です。木製の丸い胴にロープを巻き付け、減速しながら巻き上げを行っているようです。

巻き上げ用のロープを巻き付け、減速するための木の櫓のようです。ジオラマの人形が作業状況を示していました。

車輪の一部の様な道具ですが、心棒の部分にロープを巻き付ける装置かもしれません。鉄板と鉄鋲により補強され、頑丈に造られていました。

今でも活用されているかもしれませんが、人力に代わる重労働の担い手の牛さんです。実物大ほどのジオラマ展示です。

これでトルファンのカナート見学はおしまいです。随分前のことですが、NHK特別番組で観たカナートの光景が蘇ってきました。

ここからは、トルファンでの見学を終え、ウルムチに向かう途中、バスの中からの撮影です。暫くはトルファン郊外の荒涼とした風景でした。

草木の姿が見えない岩山の光景です。真夏には灼熱地獄が想像される地形です。

緑の光景が目に入りました。どうやら天山山脈の雪解け水が、地下水脈となって流れているような山裾の光景です。