さいたまさんのクチコミ(9ページ)全2,813件

メイゾン鴻乃巣は、日本近代文学史を担う作家や画家の活躍の場でした。日本橋の鎧橋の袂にありました。
メイゾン鴻乃巣は、明治の末期、ここ日本橋の鎧橋の袂の地で創業し、西洋料理専門店として、またFIRST CLASS BARとして一世を風靡したそうです。その後、日本橋に移転し、最後は、小伝馬町で閉店するまで、営業を続けました。
当時の歌人、作家、画家等の芸術家が、集まり、愛する場所として、使われていたとのことです。
メイゾン鴻乃巣を愛したものとしては、高村光太郎、武者小路実篤、志賀直哉、里見、永井荷風、小山内薫、谷崎潤一郎等の名前が挙がっています。『スバル』、『白樺』、『三田文学』、『新思潮』等の紙面で活躍していた人たちです。
ビックリするような名前です。
鎧橋の袂に中央区教育委員会の解説を読んで、初めて知ることができました。
何の変哲もないような解説板ですが、集まっていた人たちの名前を目の当たりにしますと、メイゾン鴻乃巣の果たしていた役割の大きいことに気が付きます。

小網神社には、参拝に訪れる人が列をなしていて、なかなか前に進めないほどです。多くの人々の崇敬の的です。
小網神社は、強運の神様とされています。銭洗い弁天として、財運の神様でもあるそうです。しかしながら。いろいろな神社を廻って、見てきましたが、多くの人々が、列をなして、参拝する順番を待つという光景は、今まで、見たことがありません。
どのような理由で、貴重な時間を割いて、小網神社に参拝しようとしているのか知りたくなります。隣の日本橋小学校の保護者の方に聞きましたが、結婚願望だとか、金銭運を授かりたいとかの話を聞きましたが、理由がはっきりしません。
いずれにしましても、参拝の方々が、列をなして、なかなか前に進めないという事実は、確認しました。通りに溢れるほどの人数なので、神社の宮司さんたちが、交通整理に走り回っている姿が、印象的でした。

西郷隆盛屋敷跡の標識が、日本橋人形町にあります。参議になった際、姫路藩酒井家の屋敷跡に居住しました。
中央区教育委員会の解説板によりますと、西郷隆盛居住地は、敷地２,６３３坪、金１,５８８円だったそうです。
そもそも、明治新政府の版籍奉還令により、酒井家から接収した屋敷に、西郷隆盛が居住したことになります。
屋敷内には、長屋に１５人ほどの書生を住まわせ、下男を７人雇い、猟犬を数頭飼っていた
そうです。屋敷の敷地が、２,６３３坪との広さは、想像もつかない広大な敷地だっと思われます。なんとなく複雑な思いがします。
西郷隆盛が唱えていた征韓論が、認められず、鹿児島に帰った後、屋敷跡は、十思小学校、東華小学校と変遷し、現在は、日本橋小学校となっています。
歴史の勉強にもなります。

谷崎潤一郎生誕の地の標識が、人形町通りの西側にあります。料亭のような造りの建物の壁にあります。
人形町通りから、日本橋小学校へ向かう道路沿いに、料亭と思しき建物があります。
石の標識があり、名前は、「谷崎」とあります。
地面は、やや下り坂になっていて、駐車場のような感じです。
壁には、谷崎潤一郎生誕の地と記されています。
書かれている文字は、優しい感じの文字で、女性の文字のような優美さを感じさせます。
谷崎潤一郎は、ここで生まれたそうですが、父親の事業の関係で、いろいろ移動したようです。
やはり、文学の才能があったようで、世間に認められ、芸術院の会員となり、最終的には、文化勲章を授与される等、その業績は、高く評価されています。
人形町の自慢なのでしょう。

日本橋小学校は、明治初期の開校前から数奇な歴史を辿っていますが、地域に密着した小学校となっています。
日本橋小学校の敷地は、もともと姫路藩酒井家の上屋敷がありました。
明治維新後の廃藩置県により、明治新政府の所有となり、参議になった西郷隆盛の屋敷となりました。
西郷隆盛が、参議を辞し、鹿児島に戻った後、学校基本令により、十思小学校として開校しました。
十思小学校は、有馬小学校に合併され、有馬分校とされていましたが、関東大震災の被害に遭い、最終的に東華小学校と合併し、日本橋小学校として現在に至っています。
現在の日本橋小学校の建物には、幼稚園が入っているとともに、図書館も併設されています。温水プールもあり、地域住民も利用しています。
建物も、しっかりしていて、地域との一体化が進んでいる感じがします。

鯨と海と人形町のモニュメントが、人形町通りの西側にあります。人形町の新たな発見です。
鯨のひげは、いろいろなところに活用されています。
人形町通りから西に入ると、人形町小学校に至る道路の角に、鯨のモニュメントがあります。解説板もあります。
人形町の鯨と海と人形町の解説によると、人形町のからくり人形や、人形浄瑠璃の文楽人形の動きは、鯨のひげに頼っているそうです。
人形の首の微妙な動きを、適確に表現するには、鯨のひげでないと困難だと聞きました。
人形町一帯には、人形浄瑠璃の糸あやつり人形結城座、手あやつり人形の薩摩座などの小屋が集り、江戸町民の芝居見物が盛んでした。
それらの人形動きを支えていたのは、鯨のひげだったのです。
人形町を訪れ、初めて、鯨の果たす役割について知りました。

日本橋の人形町商店街に、からくり櫓が置かれています。火消し組の活動を紹介しています。
日本橋の町火消しの粋な活動を、からくり人形の動きで紹介しています。
昼の１１時から夜の７時までの間、からくり人形が、音楽に合わせて、活動を紹介するとのことです。紹介する時間は、約２分間です。
からくり櫓の解説板の説明によると、日本橋の人形町を担当していたのは、「いろは４７組」のなかで、「は組」だったそうです。
昔ながらの木遣りの唄に合わせて、約２分間、からくり人形が、動くとのことです。
残念ながら、各時間の正時間の２分間だけですので、今回は見れませんでした。
江戸の文化を伝えるからくり櫓ですので、次の機会に期待しています。
さぞかし、江戸の華と称された、火消しの粋な動きが、見られることでしょう。

日本橋の蛎殻町に、蛎殻銀座跡の解説板があります。江戸時代、銀貨幣を造っていた銀座がありました。
江戸時代中期の寛政年間に、寛政の改革の一環として、銀座制度の粛清が行われ、幕府直営の度合いを強めた銀座が、蛎殻町、現在の人形町1丁目に再発足しました。
この場所は、蛎殻銀座と呼ばれ、明治維新後、新政府の造幣局が設置されるまで、約７０年間、銀貨幣の造幣に貢献したとのことです。
国会図書館の江戸切絵図を見てみますと、姫路藩の酒井家の一角に「銀座」との文字が確認できます。
人形町の通りにあります。
周辺には、小網町、堀留町、茅場町、按針町、鎧の渡し等、現在も残っている地名が記載されています。
江戸切り絵の絵地図からも、人形町通りに、銀座があったことが窺い知れます。
れきしを大事にしたいものです。

大観音寺は、中央区の人形町にあるお寺です。東京都の有形文化財に指定されている立派なお寺です。
明治１３年に創建されたお寺ですが、関東大震災において被害を受けなかったので、厄除けのお寺とされていると聞きました。
子宝に恵まれるとか、俊足で有名な韋駄天を祀っている関係で、盗難予防に霊験があるとか
いろいろなご利益が言われています。その他、入試合格、心願成就、水子供養などの祈願に訪れる人の多いと言われていますが、あまりにも多い効能書きは、本当かなあとの疑問を感じます。あまり多くの霊験は、結局、なにも期待できないとの話を聞きます。
いずれか、一つに絞るのが良いのではないかと、感じています。
しかしながら、人形町の名所の一つになっていますので、ぜひ、訪れてみることを検討されて委はいかがでしょうか。

鉄造菩薩頭が、人形町の大観音寺にあります。指定された拝観日にのみ、見ることができるそうです。
日本橋の人形町の鉄造菩薩頭は、鎌倉の新清水寺の菩薩像、鎌倉時代に火災に遭って焼損してしまいました。その後、頭部のみが掘り出され、鶴岡八幡宮に安置されていました。
明治維新の神仏分離令により、明治９年に、現在の大観音寺に遷座となりました。
歴史のいたずらではないでしょうが、歴史上、誠に、数奇な運命をたどっているようです。
大観音寺の鉄造菩薩頭は、本堂の奥にあるそうです。
毎月17日が、本尊開扉として鉄造菩薩頭を見ることができるそうです。開帳時間は、昼前からだそうで、観音経読誦ともに、御開帳になるそうです。
中央区の教育委員会の解説板が、大観音寺の階段の傍にあります。
解説板は、いつでも見られますので、参考になります。

人形町通りに、堺町・葺屋町芝居町跡の解説板がありました。江戸時代の芝居小屋の街並みの跡です。
人形町通りの歩道に、教育委員会の立てた解説板が、ポツンと立っていました。
解説板の説明を見てみますと、江戸時代に、この付近には、多くの芝居小屋があったそうです。
人形浄瑠璃や歌舞伎を始めとして、各種の芝居小屋があり、大変賑わっていたそうです。
幕府の許可もあり、多くの庶民が集まったそうです。江戸時代に２００年以上続いたそうですが、天保の改革で、移転させられたそうです。
今では、歌舞伎は、人気がありますが、その基礎となったのが、この付近にあった歌舞伎芝居小屋だそうです。有名な中村座は、ここにあったそうです。
長い歴史を伝える解説板が、人知れず置かれていることを知って、何となく寂しい感じを受けました。歴史は、しっかり伝えるべきでしょう。

三光稲荷神社は、日本橋の人形町にある稲荷神社です。江戸時代から続く古い稲荷神社です。
人形町の人形通りにある三光稲荷神社は、近くに、吉原や歌舞伎小屋の中村座、市村座、更には操り人形や人形浄瑠璃の小屋等があったようで、江戸落語にも、「三光新道」や「三光神社」として話題になっていたそうです。
三光稲荷神社の由緒の説明によると、娘さんたちや子供、芸妓等が参詣するものが多かったようです。
特に、猫を見失ったとき願をかければ、霊験あらたかなご利益があったそうです。
三光稲荷神社の参道の石碑や境内にある猫の置物は、猫が無事に帰ったお礼に建立、奉納されたもののようです。
猫関係に悩む人たちは、三光稲荷神社に来なかったかというとそんなことはなかったと思われます。
その他の願をかけに来る人達もいたと思われます。

人形町通りは、日本橋にある通りです。小伝馬町交差点から水天宮までの間の賑やかな通りを言います。
人形町通りの名称は、周辺の住居表示の名前である人形町という町名に由来しています。
この地域には、江戸時代に、人形の芝居小屋が数軒あり、人形を作る家も多数あったことから、俗名として人形町と呼ばれていたそうです。
江戸時代の寛永年間には、浄瑠璃や説経、操り人形などさまざまな見世物小屋や茶屋が軒を連ね、繁華街として大変に賑わっていたそうです。
関東大震災後の区画整理で、町名が人形町とされています。
現在も、人形のからくり人形の櫓が見られます。
江戸の歴史や文化を色濃く伝えていますので、なんとなく江戸の街並みを思い起こされる感じがします。
街角から、江戸っ子が出てくるような感じの通りです。

日本橋堀留町の出世稲荷神社の場所は、とても判りにくいです。路地の奥の建物の中にあります。
出世稲荷神社があるはずだと思いつつ、探しても、見つけることは、至難の業でしょう。
路地の奥の建物の前に、赤い幟が唯一の目印でしょう。
建物の前に行っても、自転車や荷物が置かれていますので、奥に神社があるとは、思わないでしょう。半信半疑のまま、建物の奥に入っていくと、階段の下に、御社があることに気づくことでしょう。
しかしながら、逆境の環境から発展していくことこそ、出世なのかもしれません。
路地の奥の、しかも建物の中の階段の下にある稲荷神社として、信じられないような環境であることが、出世としての今後の発展を期待することなのかもしれません。
何となく、自分に言い聞かすような気持ちにさせる出世稲荷神社の現状です。

日本橋堀留町に、緑豊かな堀留児童公園があります。日本橋保健センターの南側です。
堀留児童公園は、南北方向に長い公園で、緑の樹々が立ち並ぶ、静かな公園です。
ベンチは、かなり多めにあるのですが、近隣の親子連れが多いせいか、ベンチを利用する人々のうち、利用できない場合もあるようです。
児童公園ですので、子供たちが園内を走り回っていて、とても楽しそうです。
会社勤務の人たちも、昼休み等に、休んでいます。
公園の中に、高い緑の樹が、並んで生えています。そのせいか、自然と日影ができていて、ゆっくりするには、最適な感じがします。
堀留児童公園の南側には、トイレがあり、安心できます。
人形町の幹線通りから、西側に入った場所ですので、喧騒にわたる感じはありません。
ゆったりとした気分に浸れる、気持ちの良い公園です。

常盤稲荷神社は、日本橋川の北側に置かれている稲荷神社です。水産業の神様として崇められています。
神田明神の水神社と同じ祭神としての絆があるとのことです。魚業に係る生業を専らとする人たちが、氏子として支えているようです。
江戸城の建設当時には、常盤橋周辺の鎮守を役割を果たしていたようですが、震災後の区画整理等を経て、現在に至っているとのことです。
神社自体としては、簡素な感じがします。
中央区の歴史の記述を見ると、絵馬、絵図の他、雅楽や太鼓等が残されているそうですが、一般に公開はされていないようで残念です。
歴史を勉強する際には、現物を見たいと思ことは、自然の思いです。
お祭り等の機会をとらえて、江戸時代からの歴史の深さに触れてみたいと感じています。

伊勢町堀跡は、解説板のみ残っています。堀の跡地は、再開発の工事中で、塀で囲われています。
伊勢町堀は、江戸時代に、堀を利用して各種の物資が運ばれ、大変賑やかに発展していたそうです。
米や各地方の特産物、海産物等が運ばれてきて、集積され、各地の消費地に運ばれていったとのことです。
江戸時代には、日本橋川と連接され、伊勢町堀と呼ばれていましたが、後年、西堀留川と称せられていたとのことです。
国会図書館の江戸切り絵を見てみますと、伊勢町と堀留町の地名が載ってます。
日本橋川から北に、堀が伸びていて、伊勢町と堀と目町付近で、西側に屈曲しています。
江戸時代の水運の要として、堀が活用され、伊勢町堀や西堀留川として、江戸町民の生活の要として利用されていたことがわかります。
歴史が、再開発で変わっていくのが、寂しく思われます。

ＴＯＨＯシネマズ日本橋は、コレド室町の２号館にあります。３階にあるため、傾斜があり見やすいです。
コレド室町の中にあり、やや判りにくい場所ですが、ゆたっとしている感じで、親しみがわきます。ＴＯＨＯシネマズ共通の特色なのですが、ポップコーンやコーラを販売するカウンターが広いスペースをとっていて、入場のための案内の面で、十分でない思いがあります。
直接の金銭的な売り上げが重要なのは理解できますが、入場に係る案内は、電子画面の選択や紹介になっているため、無味乾燥な感じがします。
人件費の節減と人手をかけない考え方なのかもしれません。
最も、映画が主題なので、割り切って考えるべきかもしれません。
合理的に考えるのが、当世風なのかもしれません。
映画自体は、迫力があり、面白いと思います。

日本橋案内所は、日本橋室町のコレドにあります。観光案内所は、日本橋の袂にあり、混同しそうですが。
日本橋案内所は、日本橋について、観光ばかりでなく、伝統、文化、習慣、生活面等、幅広い分野で、日本の良い面を紹介しています。
英語はもちろん、多言語に対して対応していて、外国人観光客への案内を進めています。
和服姿の女性が、解りやすく説明してくれますので、安心できます。
ショッピングはもとより、食事やお土産に関する紹介をしてくれるので、外国人にとっては、強い味方なのかもしれません。
今回訪れた際には、日本橋周辺の名所旧跡を知りたく、入って行きましたが、パンフレット等の豊富な資料ばかりでなく、移動手段や観光上の予算や注意点等を、こと細やかに教えてくれる点は、心強かったです。
気軽に、相談できる場所です。

福徳神社は、福徳村の神社から発展し、徳川将軍が訪れた際、橡の芽が出ていたため芽吹き神社と呼ばれました。
現在も、おみくじをかけるため、橡の木が植えられています。
日本橋再開発事業の際、福徳の森として、近代的な鎮守の森が建設され、福徳神社も、新築され、幽玄な空間として、新たな息吹が生み出されました。
江戸時代には、幕府公認の富籤(とみくじ)も盛んで、福徳稲荷の富籤は、当たりくじの最高額が最高であったとされています。
合格祈願の芽吹き勝守、福徳(幸福と利益)の霊験が、あらたかと言われていますが、真偽のほどは、判りません。
信ずるものには、福徳が来るのかもしれません。
近傍にショッピングモールが並んでいてためか、訪れる人は多く、繁盛しているようです。
一度訪れてみるのも良いかもしれません。