2009/10/10 - 2009/10/10
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旅人のくまさんさん
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覚王山日泰寺の紹介の締め括りです。明治時代にタイ王国(当時のシャム国)から贈呈された釈尊のお骨が安置されている施設の紹介です。慰霊施設も併設されています。境内には、移設されて来た福沢桃介の顕彰碑もあります。
福沢桃介は、慶應義塾に在学中に福澤諭吉の養子となり、後に諭吉の次女、房(ふさ)と結婚しました。株で儲けた資金をもとに、事業を興し、後に『日本の電力王』と呼ばれた実業家です。
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日泰寺境内からは少し離れた、日泰寺奉安塔と礼拝殿方面の光景です。奉安塔は、タイ王国から寄贈された仏舎利が奉安された建物です。
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名古屋市教育委員会名で立てられた、『日泰寺奉安塔』のタイトルの立看板です。タイ国王から贈られた仏舎利を奉安するために建てられた日泰寺の縁起に続いて、高さ15メートルの奉安塔についての説明がありました。昭和62年(1987年)、県の有形文化財に指定されています。
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『釈尊御真骨奉安塔』の文字が刻まれた石塔と、その背後に見える建物光景です。今回初めて見学しました。
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下の方の文字が途切れてしまいましたが、『釈尊御真骨奉安塔』の文字が刻まれた石塔です。
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イチオシ
明治から昭和初期にかけて活動した実業家、福沢桃介(1868〜1938年)の石碑です。旧姓は岩崎で、福澤諭吉の婿養子となり福澤姓を名乗りました。かつての大手電力会社、大同電力の初代社長となるなど、『電力王』や『電気王』と呼ばれました。
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古い石碑の傍に建てられていた、『福沢桃介先生之碑護持記念』の真新しい石碑です。
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日泰寺奉安塔の石段と『通天門』の光景です。『通天門』は、国指定の登録文化財です。通天門は大正7年(1918年)の建設です。
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二つ並んだ右が『泰国国王御参拝記念』、左が『泰国皇太子御参拝記念』の石碑です。
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『通天門』から眺めた、『礼拝殿』の光景です。礼拝殿は、桁行3間梁間2間、寄棟造、銅板葺で、桁行の中央間を開放とし北側に軒唐破風を付しています。大正7年(1918年)に竣工した、国の登録文化財です。
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『釈尊御真骨奉安塔』の手前の建物光景です。微妙な曲線を持った本瓦葺きの屋根の光景です。
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『釈尊御真骨奉安塔』の案内看板です。奉安塔は、高さ15メートルの石塔です。愛知県指定の有形文化財です。ガンダーラ式と呼ばれる仏塔の祖形とされる形式です。写真の上が奉安塔、下が礼拝殿です。
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右側が、国の登録文化遺産に登録されている『奉安殿の土塀』、その突き当り先の茶色の石塀の光景です。その壁の前に、何体かの地蔵尊が並んでいました。
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『奉安殿の土塀』と春日灯篭風の石灯篭の光景です。国の登録文化財の『奉安殿の土塀』は、基礎を切石積、頂部に桟瓦葺の小屋根をかけ、外壁を漆喰仕上げとした築地塀です。
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イチオシ
非常に重たい言葉の、『冤死同胞慰霊碑』の文字が刻まれた石碑です。軍需工場の空襲や南方戦線に連行され犠牲になった朝鮮半島の方々が祀られているようです。
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蓮の葉と花が交互に表示された六角形の紋章です。日泰寺の紋章のようです。超宗派のお寺ですから、HPには紋章についての詳しいことは記されていないようでした。
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『礼拝殿』と奥の『奉安塔』の光景です。『礼拝殿』は、桁行3間、梁間2間、寄棟造、銅板葺屋根の、国の登録文化財です。
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『舎利殿』の扁額が懸った建物光景です。日泰寺奉安塔の礼拝殿、通天門と土塀は、国の登録文化財ですが、『舎利殿』は新しい建物のようです。
(追記)葬儀場のようです。 -
奉安殿の境内にあった舎利殿の建物の光景です。破風の上部と、鬼瓦のズームアップ光景です。
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少し高い場所から見下ろした。奉安殿の境内光景です。日泰寺の本殿のある境内と比べますと、かなり人影が少ないようです。
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紅葉が始まっていた木々の光景です。その背景は、申し分のない秋晴れの空でした。
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『釈尊遺形霊地』の文字が刻まれた石碑です。覚王山・日泰寺が創建された明治時代に建立されたものでしょうか、少し傾いていました。
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奉安殿の境内にあった建物の光景です。事務所のような作りの建物でした。入口に『日泰寺霊堂のご案内』の表示がありました。
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中国の302高地に現存する、乃木希侑に因む、日露戦争時の慰霊碑を連想させます。時期的には、日露戦争に先立つ日清戦争時代のブロンズ製の塔です。第二次大戦でも金属物資の供出を免れたようです。
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日露戦争時の慰霊碑を連想させる慰霊碑のズームアップ光景です。『第一軍戦死者記念碑』の文字がありました。明治29年(1896年)の日付がありますから、日露戦争に先立つ、日清戦争(1894〜1895年)の戦勝碑のようです。第一軍の司令官は、野津大将です。鹿児島出身の陸軍軍人で、最終階位は元帥です。日露戦争にも参戦しています。
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イチオシ
観音菩薩坐像のようです。日清戦争の慰霊碑の近くにありました。野津道貫大将は、鹿児島城下高麗町の下級藩士の野津鎮圭の二男として生まれましたが、若い頃から武勇伝が残されています。西南戦争では兄・鎮雄とともに、田原坂の戦いなどで大きな戦功を挙げましたが、かつての師・西郷隆盛や同郷同輩と戦ったとことが深く心に痛みとして残ったようです。戦死した部下の名前を連ねて掛け軸にし、居室に掲げて毎日弔っていたと伝わります。
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『関東大震災慘死者遺骨・供養堂由来記』の文字が刻まれた石碑です。万燈会からは会長の小林藤吉氏をはじめとする信徒代表が、東京、横浜の数十箇所の慘死者の火葬場を廻り、死者に回向し多数の遺骨を拾集して帰山しました。
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『供養堂』の建物光景です。蒐集された遺骨は、以来その供養のため鋳造された釈尊銅像と共にその遺骨は日泰寺本堂に安置され供養されていました。万燈会創立20周年の昭和15年(1940年)5月、関東大震災慘死者遺骨供養堂が建立され、遺骨は釈尊銅像台座の中に安置され供養されています。
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『覚王山・万燈会・紀念塔』の文字があった石碑です。『覚王山・万燈会』は、当初は、夜間八十八か所を巡る参拝者の安全のため、電燈設備を供するために組織された会でした。大正12年(1923年)9月1日に関東大震災が発生したことを機に、震災ボランティアに力を注ぐことになりました。
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『供養堂』、『供養堂』の近くの樹木の光景です。黄葉前の光景でした。
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同じく、『供養堂』、『供養堂』の近くの樹木の光景です。関東大震災発生時の『覚王山・万燈会』の働きは、震災ボランティアの魁の働きと言えますが、今は、ほとんど忘れ去れてしまったようです。寺田虎彦の『災害は忘れた頃にやって来る』の箴言の意味は変わっていないようです。
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