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北海道旧212市町村を自転車で走破することを目標に、未走破の町を少しずつつないでいく旅。今回は十勝帯広空港をスタートし、狩勝峠を越えて富良野へ。その後、美瑛、旭川を経由し、石狩川沿いに空知地方を南下して美唄を目指す。十勝の広大な畑、富良野の花畑、狩勝峠の山越え、神居古潭の秘境、深川の黄金色の稲作地帯、日本一の直線道路など、海沿いとは違う北海道内陸の風景を楽しみながら走破自治体を増やしていく4日間の自転車旅。

狩勝峠越えの北海道内陸自転車旅 帯広から富良野・旭川経由で美唄へ(1/4)

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2015/09/06 - 2015/09/06

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Yohei

Yoheiさん

北海道旧212市町村を自転車で走破することを目標に、未走破の町を少しずつつないでいく旅。今回は十勝帯広空港をスタートし、狩勝峠を越えて富良野へ。その後、美瑛、旭川を経由し、石狩川沿いに空知地方を南下して美唄を目指す。十勝の広大な畑、富良野の花畑、狩勝峠の山越え、神居古潭の秘境、深川の黄金色の稲作地帯、日本一の直線道路など、海沿いとは違う北海道内陸の風景を楽しみながら走破自治体を増やしていく4日間の自転車旅。

旅行の満足度
5.0
  • 北海道旧212市町村を自転車で走破する旅。これまで道南、南空知、さらに昨年はオホーツク海沿岸のオホーツクラインも走破してきた。今回のスタート時点では75市町村を走破済み。まだ全体の3分の1を少し超えたところで、地図を塗ってみると、北海道の内陸部や道東方面にはまだまだ大きな空白が残っている。<br /><br />そこで今回は、十勝帯広空港をスタートし、帯広から狩勝峠を越えて富良野へ。その後は美瑛、旭川と北上し、最終日は石狩川沿いから空知地方へ抜け、深川、滝川、砂川、奈井江を経て美唄まで走る4日間のルートを組んだ。これまでの北海道ツーリングでは海岸線を走ることが多かったが、今回は完全な内陸ルート。十勝平野、狩勝峠、富良野盆地、上川盆地、そして石狩川とともに空知の水田地帯へと、山と川をつなぎながら北海道を走ってみる。<br /><br />社会人3年目になった私は、シンガポールの子会社に出向中だった。一時帰国中、せっかくの休暇なので海外旅行も考えたが、今回はやめて、久しぶりに北海道を自転車で走ることにした。ということで、溜まっていたJALのマイルを使い、羽田空港から十勝帯広空港行きの便を確保した。<br /><br />そもそも輪行そのものが久しぶり。それどころか、日本で自転車に乗ること自体が半年ぶりである。どこまで身体が動くのか少し不安はあるが、せっかくの北海道。距離や予定に縛られ過ぎず、久々の自転車旅を楽しみたい。<br /><br />約半年ぶりに寮の倉庫から自転車を引っ張り出し、輪行袋に詰め込んで羽田空港へ向かった。天気は上々。ただし9月上旬とはいえ横浜はまだ蒸し暑い。シンガポールに住んでいながら言うのも変な話だが、夏に関してはシンガポールの方が過ごしやすいのではないかと思うほどで、重い輪行袋を運んでいるだけで汗だくになった。<br /><br />十勝帯広空港行きのJAL577便は、PBBではなくターミナルからバスで機体まで移動。機材はボーイング737-800。これから北海道を何日もかけて自転車で走るというのに、飛行機なら東京から十勝まであっという間である。

    北海道旧212市町村を自転車で走破する旅。これまで道南、南空知、さらに昨年はオホーツク海沿岸のオホーツクラインも走破してきた。今回のスタート時点では75市町村を走破済み。まだ全体の3分の1を少し超えたところで、地図を塗ってみると、北海道の内陸部や道東方面にはまだまだ大きな空白が残っている。

    そこで今回は、十勝帯広空港をスタートし、帯広から狩勝峠を越えて富良野へ。その後は美瑛、旭川と北上し、最終日は石狩川沿いから空知地方へ抜け、深川、滝川、砂川、奈井江を経て美唄まで走る4日間のルートを組んだ。これまでの北海道ツーリングでは海岸線を走ることが多かったが、今回は完全な内陸ルート。十勝平野、狩勝峠、富良野盆地、上川盆地、そして石狩川とともに空知の水田地帯へと、山と川をつなぎながら北海道を走ってみる。

    社会人3年目になった私は、シンガポールの子会社に出向中だった。一時帰国中、せっかくの休暇なので海外旅行も考えたが、今回はやめて、久しぶりに北海道を自転車で走ることにした。ということで、溜まっていたJALのマイルを使い、羽田空港から十勝帯広空港行きの便を確保した。

    そもそも輪行そのものが久しぶり。それどころか、日本で自転車に乗ること自体が半年ぶりである。どこまで身体が動くのか少し不安はあるが、せっかくの北海道。距離や予定に縛られ過ぎず、久々の自転車旅を楽しみたい。

    約半年ぶりに寮の倉庫から自転車を引っ張り出し、輪行袋に詰め込んで羽田空港へ向かった。天気は上々。ただし9月上旬とはいえ横浜はまだ蒸し暑い。シンガポールに住んでいながら言うのも変な話だが、夏に関してはシンガポールの方が過ごしやすいのではないかと思うほどで、重い輪行袋を運んでいるだけで汗だくになった。

    十勝帯広空港行きのJAL577便は、PBBではなくターミナルからバスで機体まで移動。機材はボーイング737-800。これから北海道を何日もかけて自転車で走るというのに、飛行機なら東京から十勝まであっという間である。

  • 1時間足らずのフライトで、予定より少し早く十勝帯広空港へ到着した。飛行機から足を踏み出した瞬間、「寒っ」と思わず声が出そうになった。気温は16度である。9月頭の北海道って、こんなに寒かったっけ。<br /><br />横浜では空港へ着くだけで汗だくになっていたのに、ほんの1時間ほど飛んだだけで空気がまるで違う。北海道に来たことを、景色を見るより先に気温で実感した。<br /><br />羽田から無事に運ばれてきた自転車を受け取り、空港玄関脇で組み立てを始める。半年ぶりに触る自転車なので、「これどうするんだっけ」と細かい手順を忘れているところもあり、思ったより時間がかかった。それでも無事に組み立てを終え、荷物を積み込む。時計を見ると、すでに16時を回っていた。

    1時間足らずのフライトで、予定より少し早く十勝帯広空港へ到着した。飛行機から足を踏み出した瞬間、「寒っ」と思わず声が出そうになった。気温は16度である。9月頭の北海道って、こんなに寒かったっけ。

    横浜では空港へ着くだけで汗だくになっていたのに、ほんの1時間ほど飛んだだけで空気がまるで違う。北海道に来たことを、景色を見るより先に気温で実感した。

    羽田から無事に運ばれてきた自転車を受け取り、空港玄関脇で組み立てを始める。半年ぶりに触る自転車なので、「これどうするんだっけ」と細かい手順を忘れているところもあり、思ったより時間がかかった。それでも無事に組み立てを終え、荷物を積み込む。時計を見ると、すでに16時を回っていた。

    帯広空港(とかち帯広空港) 空港

  • 空模様は残念ながらどんより。青空の下を気持ちよくスタート、とはいかなかった。<br />すぐに走り出してもよかったが、自転車に鍵を掛けてもう一度空港ターミナルへ戻り、3階の展望デッキへ。

    空模様は残念ながらどんより。青空の下を気持ちよくスタート、とはいかなかった。
    すぐに走り出してもよかったが、自転車に鍵を掛けてもう一度空港ターミナルへ戻り、3階の展望デッキへ。

    帯広空港(とかち帯広空港) 空港

  • さきほど自分と自転車を北海道まで運んできた737-800を撮影した。帯広に到着してまだ1時間も経っていないのに、機体はもう羽田へ折り返そうとしている。

    さきほど自分と自転車を北海道まで運んできた737-800を撮影した。帯広に到着してまだ1時間も経っていないのに、機体はもう羽田へ折り返そうとしている。

    帯広空港(とかち帯広空港) 空港

  • 空港を出て、いよいよ自転車を漕ぎ始める。肌に当たる風が冷たく、半袖で来たことを早くも少し後悔した。暖かいジャケットの類は持ってきていない。これ以上寒くなるようなら、どこかで調達しなくてはならない。

    空港を出て、いよいよ自転車を漕ぎ始める。肌に当たる風が冷たく、半袖で来たことを早くも少し後悔した。暖かいジャケットの類は持ってきていない。これ以上寒くなるようなら、どこかで調達しなくてはならない。

    帯広空港(とかち帯広空港) 空港

  • 十勝帯広空港から道道109号へ出る。周囲にはほとんど何もなく、畑と草地の中を道路だけが伸びている。広々として北海道らしいと言えば北海道らしいのだが、灰色の空も相まって、少し寂しい景色に見えた。<br /><br />帯広方面へ走っていると、「幸福駅」の案内を発見。少しだけ遠回りになるが、せっかくここまで来たのだから寄ってみることにした。

    十勝帯広空港から道道109号へ出る。周囲にはほとんど何もなく、畑と草地の中を道路だけが伸びている。広々として北海道らしいと言えば北海道らしいのだが、灰色の空も相まって、少し寂しい景色に見えた。

    帯広方面へ走っていると、「幸福駅」の案内を発見。少しだけ遠回りになるが、せっかくここまで来たのだから寄ってみることにした。

  • それまでの静かな農村風景が嘘のように、幸福駅の周辺だけは観光客で賑わっていた。観光バスまで停まっている。

    それまでの静かな農村風景が嘘のように、幸福駅の周辺だけは観光客で賑わっていた。観光バスまで停まっている。

    幸福駅(幸福鉄道公園) 名所・史跡

  • 「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズで一世を風靡した旧広尾線の駅で、廃線となった今も当時の車両が保存されている。駅では観光客が鐘を鳴らしたり、写真を撮ったりしていた。<br /><br />鉄道がなくなっても、駅名と駅の記憶だけでこれだけ人を集めているのだからすごい。自分も自転車を止めてしばらく見物し、今回の旅最初の寄り道を終えた。

    「愛の国から幸福へ」というキャッチフレーズで一世を風靡した旧広尾線の駅で、廃線となった今も当時の車両が保存されている。駅では観光客が鐘を鳴らしたり、写真を撮ったりしていた。

    鉄道がなくなっても、駅名と駅の記憶だけでこれだけ人を集めているのだからすごい。自分も自転車を止めてしばらく見物し、今回の旅最初の寄り道を終えた。

    幸福駅(幸福鉄道公園) 名所・史跡

  • 国道236号へ戻り、札内川に沿うように再び帯広を目指す。残りは約20km。このペースなら18時ごろには着くだろう。<br /><br />今日の宿泊先は札内の温泉をとっていた。今日は自転車でそのまま宿まで行くのではなく、いったん帯広駅まで走り、自転車を駅の駐輪場に置いてから列車で1つの隣駅の札内駅へ向かうことにした。<br /><br />帯広へ寄るのには理由が二つある。これからの旅行に必要な物資を調達すること。そして、帯広まで来たからには豚丼を食べておきたい。<br /><br />国道236号はほとんど真っすぐ。ひたすら北へ向かってペダルを回す。しばらくすると、それまで少なかった車が徐々に増え、信号も目立つようになってきた。帯広の市街地が近づいている。<br /><br />郊外の大型ショッピングセンターのような一角でホーマックを発見したので、さっそく物資を調達する。特に気になっていたのがチェーン。半年間ほとんど動かしていなかったこともあり、走るたびにシューシューと乾いた音がしていた。潤滑油を購入してその場で差す。<br /><br />すると、何となくペダルまで軽くなった気がする。実際に軽くなったのか、単なる気分の問題なのかは分からない。

    国道236号へ戻り、札内川に沿うように再び帯広を目指す。残りは約20km。このペースなら18時ごろには着くだろう。

    今日の宿泊先は札内の温泉をとっていた。今日は自転車でそのまま宿まで行くのではなく、いったん帯広駅まで走り、自転車を駅の駐輪場に置いてから列車で1つの隣駅の札内駅へ向かうことにした。

    帯広へ寄るのには理由が二つある。これからの旅行に必要な物資を調達すること。そして、帯広まで来たからには豚丼を食べておきたい。

    国道236号はほとんど真っすぐ。ひたすら北へ向かってペダルを回す。しばらくすると、それまで少なかった車が徐々に増え、信号も目立つようになってきた。帯広の市街地が近づいている。

    郊外の大型ショッピングセンターのような一角でホーマックを発見したので、さっそく物資を調達する。特に気になっていたのがチェーン。半年間ほとんど動かしていなかったこともあり、走るたびにシューシューと乾いた音がしていた。潤滑油を購入してその場で差す。

    すると、何となくペダルまで軽くなった気がする。実際に軽くなったのか、単なる気分の問題なのかは分からない。

  • 18時を少し過ぎたころ、帯広駅へ到着した。今日の自転車での移動はここまで。走行距離は30kmにも満たず、明日以降に比べればまだウォーミングアップのようなものだ。<br /><br />自転車を駐輪場へ置き、札内行きの列車の時刻を確認する。次は19時42分。<br />まだ1時間半以上ある。豚丼を食べるつもりではいたものの、さすがに1時間半以上を豚丼だけで潰すのは難しい。久しぶりの北海道で、地方の鉄道の本数に対する感覚がすっかり鈍っていた。もう少し時刻表を確認しておけばよかった。

    18時を少し過ぎたころ、帯広駅へ到着した。今日の自転車での移動はここまで。走行距離は30kmにも満たず、明日以降に比べればまだウォーミングアップのようなものだ。

    自転車を駐輪場へ置き、札内行きの列車の時刻を確認する。次は19時42分。
    まだ1時間半以上ある。豚丼を食べるつもりではいたものの、さすがに1時間半以上を豚丼だけで潰すのは難しい。久しぶりの北海道で、地方の鉄道の本数に対する感覚がすっかり鈍っていた。もう少し時刻表を確認しておけばよかった。

    帯広駅 駅

  • 帯広駅で列車を待つ間に「ぶたはげ」へ入り、豚丼を注文した。甘辛いタレをまとった豚肉は香ばしく焼かれ、噛むと脂の甘みが広がる。濃いめのタレが白いご飯によく合い、自転車で30km近く走った後ということもあって箸が止まらない。見た目はシンプルだが、肉とご飯だけで十分満足できる。北海道に戻ってきた実感が一気に湧く一杯だった。<br /><br />総走行距離 28.776km<br />平均時速 22.0km/h<br />総走行時間 1時間18分14秒

    帯広駅で列車を待つ間に「ぶたはげ」へ入り、豚丼を注文した。甘辛いタレをまとった豚肉は香ばしく焼かれ、噛むと脂の甘みが広がる。濃いめのタレが白いご飯によく合い、自転車で30km近く走った後ということもあって箸が止まらない。見た目はシンプルだが、肉とご飯だけで十分満足できる。北海道に戻ってきた実感が一気に湧く一杯だった。

    総走行距離 28.776km
    平均時速 22.0km/h
    総走行時間 1時間18分14秒

    豚丼のぶたはげ 本店 グルメ・レストラン

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