2026/05/07 - 2026/05/07
345位(同エリア376件中)
takaさん
この旅行記のスケジュール
2026/05/07
この旅行記スケジュールを元に
2026年5月7日(木)午後
この日の午前は「ベルニナ急行」に乗車して、ユネスコ世界遺産に登録されている「レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観(Rhaetian Railway in the Albula / Bernina Landscapes) 」を楽しみ、昼ころイタリア・ティラーノに着きました。
【前編】https://4travel.jp/travelogue/12061238
【後編】https://4travel.jp/travelogue/12061453
ティラーノ(Tirano)は、北部のロンバルディア州ソンドリオ県に位置する、アルプス山脈の麓の小さな町ですが、こういうマイナーな町の名所を巡りながら、街歩きするのも良いかなと思った次第です。
まずは東部の歴史的な旧市街(Centro Storico)から観光を開始して、サンタゴスティーノ教会に入ったり、サリス宮殿を見学したりしていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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到着したティラーノ駅ですが、左側がイタリア鉄道FS(ミラノ方面)の駅舎で、右側がレーティッシュ鉄道(クール方面)の駅舎です。
ティラーノ駅 駅
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イタリア鉄道FS駅は翌朝、コモ湖&ミラノへ向かう際に利用します。
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駅前広場は観光客らで賑わっていました。
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一旦ホテルに寄って、余計な荷物を置かせてもらいます。
身軽になって散策&観光スタートです(^^♪ -
13:25 アッダ川を渡って旧市街へ・・・まずはサンタゴスティーノ教会(Church of Sant'Agostino)から入ってみることにしました。 こじんまりとした建物ですが、半円形(ルネット)の中に3つ窓があり、趣あるファサードです。
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入ると内部には静謐な空間が広がっていました。 身廊の左右壁面に並ぶ絵画は17世紀(バロック期)のもので、アウグスティノ修道会の聖人:聖ニコラの生涯や、彼が起こしたとされる様々な奇跡の場面が描かれているとのこと。
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正面奥の主祭壇(アルターレ)に掲げられている大きな祭壇画は、この教会の歴史に深く関わる「聖トレンティーノのニコラ(St. Nicholas of Tolentino)」をテーマにした宗教画です。
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最後に大理石と木製フレームで装飾された側祭壇も見て、サンタゴスティーノ教会を後にしました。
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外に出ると、趣あるタバッキがあったので撮ってみました。
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こちらはサン・マルティーノ教会(Collegiata di San Martino)です。
先にサリス宮殿を見学してから、戻って入場することにします。 -
サン・マルティーノ教会前の広場から、先ほど越えてきたアルプスの山々を眺めていました。
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13:40 サリス宮殿(Palazzo Salis)に到着。
こちらは17世紀に建てられた貴族の邸宅を観光施設にしたものです。17世紀から続く貴族の屋敷とイタリア庭園を楽しめます by takaさんPalazzo Salis イタリアン
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入口の案内看板(ロールアップバナー)
https://www.palazzosalis.com/en/node/34 -
入場料は大人一人10ユーロです。
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受付のQRコードからスマートフォンにダウンロードできる、オーディオガイド(日本語あり)を利用して自分のペースで回ることができます。
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まずは格式高い、正面中庭(Cortile d'onore)から見ていきます。
壁面は左右対称に設計され、当時の洗練された建築美が感じられます。 -
振り返って反対側も含め、四方を見渡してみました。 だまし絵や日時計、重厚な2つのアーチ門など、建築家の拘りや遊び心が発見できます。
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特に装飾的なフレームにの日時計が気になりました。 時計が普及する前の時代、住人の貴族たちは太陽の光で時間を確認していたのでしょう。
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2階の主階へ続く大階段には、サリス家歴代の肖像画が飾られています。
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大階段の天井を見上げながら上っていくと、光の入り方やだまし絵の角度が変わっていくのが分かります。
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いきなり圧巻! 大広間:サロンチェッロ(Saloncello)です。
頭上を埋め尽くす色彩と迫力に思わず圧倒されてしまう空間です。 -
天井中央を真下から見上げると、まるで何メートルも上に突き抜けたドーム天井や、豪華な大理石の柱が聳え立っているように見えますが、実際は完全に平らな天井に描かれた「だまし絵」です。この技法は、2次元の壁を3次元の無限の空間へと錯覚させる、当時の最高峰の芸術技術でした。
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次は木製の応接間(Sala soffitto ligneo)へ・・・一転して、落ち着いた雰囲気。 建物や家族の遺産に関する図面などあるようでした。
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でも、木製の格天井に嵌め込まれた絵には目を惹きました。
クローバー型枠の中に弓を手にした女神と二匹の犬が描かれています。 -
続いて、多色応接間(Sala soffitto policromo)へ・・・ポリクローム天井の部屋とも云い、家系の著名人物の肖像画や、貴族称号の授与に関する文書が展示されています。
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天井中央のメダリオン・・・多色に彩られた格天井中心の丸い絵は、ギリシャ神話に登場する美青年「エンディミオン」、彼に恋をした月の女神「セレネ」、恋を仕掛けたキューピッド「エロス」が描かれています。
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付近には古文書と一族の紋章の展示ケースがありました。
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そして、アポロとオーロラの部屋(Sala di Apollo e Aurora)へ・・・こちらの天井も、まるで頭上にさらに上の階のバルコニーや、それを支える柱の梁が聳え立っているように見えます。
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太陽の神と夜明けの女神の神話が描かれたの天井。 真下から見上げることで、だまし絵の立体構造と物語がより鮮明に伝わってきます。
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次の展示室へ・・・出口左手にも「だまし絵」の扉、それぞれドア上に異なる意匠の紋章が描かれています。
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八つの不思議の部屋(Sala delle otto meraviglie)へ・・・重厚で緻密な後期バロック様式の世界がありました。 天井の湾曲に沿って張り巡らされた梁の間には、筋肉隆々の巨人のような者たちが何人もいます。
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天井中央にある、四葉クローバーのような形にうねる金色の装飾枠(フレーム)が、フレスコ画を引き立てています。
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付近には肖像画とコレクションの展示ケースがありました。
当時の貴族文化を象徴する調度品が並べられています。 -
オリンポスのスタディオロ(Studiolo dell'Olimpo)へ移動し・・・天井がアーチ状に交差する「交差ヴォールト」構造になっています。
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アングルを変えて・・・幾何学的なアーチの構造と、描き込まれた神話の世界が美しく融合しています。
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道中にあった、サン・カルロ礼拝堂(Cappella di San Carlo)の祭壇・・・黒漆塗りの高彫り(重厚で精緻な木彫り細工)、中央の祭壇画(竪琴を弾くダビデ王と天使たち)にも見入ってしまいました。
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聖カルロ・ボロメオ教会(Chiesa di San Carlo Borromeo)へ。
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頭上に広がる半円筒形の天井は、八角形,六角形,十字架の形が緻密に組み合わされた幾何学的な格天井になっており、淡いブルー&煌びやかな金色のスタッコ細工が立体的に浮き上がり・・・バロック装飾の贅を尽くした職人技に目を奪われます。
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正面奥にある、アーチに縁取られた主祭壇の様子。
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次の部屋に移動しますが・・・手前のドアから奥の部屋のドア、さらにその奥の白い扉まで、すべての出入り口が一直線に並んでいます。
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暖炉の部屋(Sala del camino)へ・・・スタッコの暖炉が印象的で、上部には大きく立体的なサリス家の紋章が飾られています。
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斜めから見上げてみると、結構厚みがあるのが分かります。
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この部屋の天井中央にあるフレスコ画・・・竜の馬車を駆る女神、上下の王冠とモノグラム、白いスタッコ装飾などにも見惚れていました。
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続いて、エンディミオンの部屋(Sala di Endimione)へ・・・こちらの天井画には、月の女神セレネ(アルテミス/ディアナ)と、羊飼いの美青年エンディミオンの神話が描かれています。
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ちょっと息抜き。 途中の窓から外の景色を眺めたり・・・
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トルコ人の部屋(Sala dei Turchi)へ・・・こちらは極めて異彩を放っています。 17~18世紀のヨーロッパ貴族は、東洋やオスマン帝国への強い憧れから「トルコ趣味(チュルクリ)」という大流行が生まれたそうな。この天井画は、そのエキゾチックな世界観を当時の画家がだまし絵で表現した最高傑作とのことです。
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そして天井の角(コーナー)・・・少し不気味でユーモラスな装飾と緻密な物語画が垣間見れます。
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真下から天井の中央を見上げてみました。 ターバンを巻いた東洋人たち、巨人の柱が印象的です。
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続いて、テラモンの部屋(Sala dei Telamoni)へ・・・中央の八角形(メダリオン)には青空を背景に3人の天使が描かれ、周囲にはテラモン(巨人の柱)が埋め尽くされています。
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こちらも天井のコーナー(角)を・・・アーチの交わる角の部分に、3人の少年が並んで描かれています。
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こちらにも、だまし絵のドアがありました! こちらは大理石の質感を再現した、クラシックで重厚なデザインになっています。
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そして、サロンチェッロ(Saloncello)へ・・・こちらは実際にサリス家の人々が集い、食事や歓談を楽しんだ部屋です。 絨毯、大型ダイニングテーブル、だまし絵のカーテンがイイ味出しています。
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この部屋には壮麗な暖炉があり、サリス家やヴォルケンシュタイン家、他の家の紋章も描かれています。
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こちらの天井も見上げてみると・・・驚異の「3層構造」を模した架空の超高層建築であり、平らな天井に描かれているということが、にわかには信じられないほどの立体感です。
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同じく天井の角(コーナー)を観察・・・細部への拘りと驚異の遠近法が分かります。 コーナーを支える「金色の巨人」、奥行きを深める「架空のバルコニーと窓」、格式を高める「細密な壺の意匠」・・・どれも見入ってしまうほどでした。
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宮殿の建物を出て、イタリア式庭園(Giardino all'italiana)へ・・・迷路のような幾何学模様の生垣などが飛び込んできました!
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左手、宮殿の壁を彩るピンク色のバラを撮ってみました。
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右手、宮殿側を見ると・・・外壁に巨大なサリス家の紋章が!
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庭園の向こうに聳え立つ、残雪が美しいアルプスの山々も眺め・・・
先ほど越えてきたベルニナ山群(アルプス山脈)の一部ですね。
14:40 サリス宮殿を後にし、ティラーノ観光&散策を続けます。
昼下がりにつづく
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