【奄美沖縄 原付旅】美しい海とさとうきびの楽園・喜界島を原付で周遊！

2025/09/25 - 2025/09/25

東京から原付50ccで東海道山陽を横断し、四国・九州を経て奄美・沖縄・八重山の島々を巡っていきます！

鹿児島を出港し、最初にやってきた島は奄美群島の喜界島！
喜界島は一面のさとうきび畑と美しい海が風光明媚な島で、奄美沖縄の数多くの島を巡った中でも、南の島の原風景のように感じられる景観が一際楽しめました！

なお、この旅行記は、こちらから続きます↓
「【奄美沖縄 原付旅】奄美群島周遊の最初のフェリーで喜界島へ！」
https://4travel.jp/travelogue/12006489

（これまでの原付旅の旅行記は、最後にまとめてリンクを貼っています！併せてご覧ください笑）

エリア 喜界島(鹿児島)

朝4時頃、鹿児島からの夜行フェリーで喜界島に到着！
とはいえ朝早すぎてまだ行くところがないので、しばらくの間港の待合室で座って休みました

フェリーが出ると窓口が閉まって他に人もいなくなりました。波止場の方からは積み降ろしたコンテナを動かすフォークリフトの作業音が聞こえてきます

5時半になると、次第に空が明るくなってきました

この時間になるとフォークリフトの作業音も消え、

波の音だけが心地よく聞こえてきます

ここらで島内を走って周ることに

喜界島は北東から南西へと縦長で、島を一周するように鹿児島県道619号〈喜界島循環線〉が通っています。
まずはを港から北東方面へと走っていきます。

喜界島の特徴は、島のあちこちに広がるさとうきび畑。
奄美から沖縄・八重山にかけては多くの島でさとうきび畑があります。中でも喜界島のさとうきび畑は集約されていて、このように一面に広がる景観を見られるのは喜界島ならではです！

さとうきびはすくすくと成長し、人の背丈よりも高く伸びていました笑

島の一番北東にある、平家上陸の浜へ。
源平合戦・壇ノ浦の戦いで敗れた平資盛一行が源氏の追手から逃れるべく、ここから喜界島に上陸したという伝承が残っています。

東を向いているので、ちょうど朝陽が正面に昇っていました

浜の近くには、天満宮があります。
平資盛一行は、喜界島に厳島神社と天満宮を建立したそうで、今でもこの地に受け継がれています

喜界島循環線を南へ下り、途中スーパーに立ち寄り。
朝7時から開いているので、多くの島民の方々が買い物に来ていました。

喜界島の名産は黒糖。
なんとこれだけの種類があります！

スーパーからほど近いところにあるのが、平家森という史跡。
先ほどの浜から上陸した平家一行は、島内各所に見張り用の拠点を築き、源氏の襲来に備えました。
喜界島には3年ほど留まり、その後奄美大島へと進軍したようです。

遊歩道を上って、高台まで行くことができます

ニッコリした柄の可愛いルリタテハがいました笑

再びさとうきび畑の一本道へ戻ってきました
よく晴れた青空とさとうきび畑のコントラストが素晴らしいです笑

太陽がすっかり昇ったところで、綺麗な海を眺めに行きます

やってきたのは、島の北岸にある浜辺。
（Google Mapではハワイビーチと表示されていましたが、ハワイ要素は分からなかったです笑）

ゴツゴツした岩場から成り、ビーチというには狭いですが、小さな湾状に浅瀬が伸びているのでエメラルドグリーンの色合いはとても綺麗です！

他に人もおらず、美しい海をのんびり心ゆくまで眺められました笑

この浜辺の近隣も、一面がさとうきび畑！
丘の上から眺めると向こうには海が見渡せ、奄美沖縄のイメージ動画に出てきそうな風景です

20分ほどかけて南下し、空港へやってきました。
短い滑走路の周りにはフェンスがあるのみで、発着する飛行機がよく見えます。

まさに出発しようとしているこの便は、奄美空港行き。
所要時間わずか10分で、現在日本で一番短い航空路線となっています！

滑走路のすぐ裏手には、ビーチがありました

しかも中々に綺麗です！！

暑い中ずっと外にいて熱中症気味になってきたので、おしゃれなカフェで涼みました

カフェの近くにも海水浴場がありました
こちらは岩場が広がっていますが、海の色合いは綺麗です笑

海水浴場から内陸の林へ入ったところに、鍾乳洞があるというので行ってみることに。
自然が作り出した風景ながらおどろおどろしく、昼間とはいえ一人で行くのは少しビビりました笑

秋吉台など有名どころに比べればこじんまりとしているものの、雰囲気はなかなかのものでした…！

鍾乳洞を出て、島の中心にある小高い展望台へと上っていきます。
途中には「蝶道」という道が数百mに渡って続いていて、その名の通りたくさんの蝶々が羽ばたいていました

花から花へ、一生懸命に蜜を吸って集めている様子が健気で可愛らしかったです笑

丘を上がりやってきたのは、百之台公園！
一面の海とさとうきび畑がずーっと真横に一望できます笑

これら全てがさとうきび畑なのですから、その名産ぶりがよく分かります笑

少し南に行ったところにある、ポイント211という丘へ。
ここは喜界島で最も標高が高い地点で、211.96mであることに由来します
この立地から日本軍のレーダー基地があったそうで、今もその遺構が残っています

島南部の海とさとうきび畑がよく見渡せます

下に生えてるソテツの木を上から見下ろすと、木のてっぺんに実がなっていました
ソテツの木を上から見ることはあまりないので、実を見るのはおそらく初めてでした

先ほど上から眺めた、島の南西の海沿いに降りてきました。
この阿伝集落にはサンゴの石垣があり、この喜界島ならではの風景だそうです。

というのも、近隣のハブが出る島でサンゴの石垣を作ると、ハブが居着いてしまうそうだからです。
理由を聞けば見ての通り、石垣は細かな穴だらけ。ハブが巣穴にしてしまうのも納得です。
喜界島にはハブが生息していないので、今なおこうして石垣が保存されているようです。

集落の道沿いにはいくつかの神社があります。
朝お参りした天神さんもそうでしたが、喜界島の鳥居は縦長なのが特徴的です。

両脇に広がるさとうきび畑。
上から眺めた通り、この辺りは一面にさとうきび畑が広がっています！

喜界島の観光スポットはだいたい見て回れたので、再び港の方へ戻ります

やってきたのは俊寛の墓。
俊寛とは平安末期の僧。平清盛失脚をたくらむ鹿ケ谷の陰謀に加担した咎で、「鬼界ヶ島」へ配流となり、京への帰還も叶わず当地で没しました。

「鬼界ヶ島」とされる島は2つあり、1つがここ喜界島、もう1つは同じく鹿児島県の三島村にある硫黄島です。
平家物語の中に「鬼界ヶ島」は噴煙が上がり硫黄の臭いがするという記述があることから、個人的には硫黄島の方がそうなのだろうと思っていますが、喜界島説の根拠としては、まず読み仮名が同じであること、それに平安末期の貴人の装束が出土していることが挙げられるそうです。
硫黄島の方は、今回の原付旅で枕崎近辺を走っているときに噴煙が上がる様子をまさにこの目で見ましたが、いつか上陸もしてみたいです笑

宿へチェックインして数時間ほど作業してから夕景を見に出かけようとすると、ここで問題発生！
後輪の空気が抜け、走ると明らかにベコベコになっていました。これは危険と判断し、宿の向かいにあったガソリンスタンドへ駆け込み。

パンクしているという確証を得るため、空気入れを使って空気が抜けることを確認すると、確かにその通り。
ガソリンスタンドのお姉さんからは、島のバイクショップは自分たちのところで売ったものしか修理点検は見てくれないはず、今ならまだギリギリ車の整備工場が開いているからそこに行くといいと教えていただき、頑張って手押しで向かいました。

終業10分前という駆け込みにもかかわらずパンク修理をして下さり、大変助かりました…！

任意保険の窓口にも連絡。
今後の予定や場所の特殊性をお伝えしたうえでロードサービス（100kmまで無料）がどう適用されるか確認いただくと、フェリー料金は自己負担でしたが、この先の寄港地である奄美大島で降りた港から修理場所までなら適用可能とのこと。奄美でタイヤ交換できなさそうであれば沖縄本島でも可とのことでした。　
なお、喜界島や奄美大島には提携のレッカー業者がないので、自己手配したうえで後日精算とのことでした。

緊急対応が一段落したところで、夕食へ。
幸いなことにパンクが起きたのが港町の宿で、近隣には歩いてすぐの範囲内にスーパーや飲食店が揃っていたので、ひとまず何とかなりました

徒歩5分ほどのところにある沖縄そば屋へ。
ここの名物そばは、麺に喜界島産のごまを練っているそうで、麺の食感は確かに沖縄そば麺ながら、ごまの香りが広がって美味しかったです笑

喜界島は全国有数のごまの産地としても知られ、収穫時期にはごま農家沿いの道が「セサミストリート」と呼ばれるそうです笑

宿に戻り、深夜3時頃まで仮眠。
島に着いたときと同様、フェリーが入出港するのは深夜帯なので、寝坊しないよう入念にアラームをセットしました。

港までは問題なく自走し、再び待合室へ。

このあとはフェリーのチケットを発券し、原付を載せて奄美大島へと向かいます！
その様子は続きの旅行記でご紹介します

「【奄美沖縄 原付旅】フェリーあまみ 喜界島→奄美大島（名瀬）」
https://4travel.jp/travelogue/12006745　
「【奄美沖縄 原付旅】美しい海と自然の奄美大島を原付で周遊！（前編：東部）」
https://4travel.jp/travelogue/12007499　

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なお、ここまでの原付道中は、以下の旅行記にて紹介しています！
【原付旅】国道1号 東京→大阪 原付50ccタイムトライアル！
https://4travel.jp/travelogue/11989436
【原付旅】東海道の次は山陽道！① 大阪→神戸須磨→姫路
https://4travel.jp/travelogue/11999516
【原付旅】東海道の次は山陽道！② 姫路→倉敷 ～姫路城と知られざるドイツ風のお城へ！～
https://4travel.jp/travelogue/12000918
【原付旅】東海道の次は山陽道！③ 倉敷→尾道
https://4travel.jp/travelogue/11997202
【四国九州 原付旅】しまなみ海道を原付50ccで渡って四国へ！（前編）
https://4travel.jp/travelogue/11995218
【四国九州 原付旅】しまなみ海道を原付50ccで渡って四国へ！（後編）
https://4travel.jp/travelogue/12002455
【四国九州 原付旅】今治から峠を越えて道後温泉・松山へ！
https://4travel.jp/travelogue/12002567　
【四国九州 原付旅】四国カルストの絶景満喫！…のはずが結構過酷な四国山地
https://4travel.jp/travelogue/11995652
【四国九州 原付旅】日本屈指の"酷道"439号から清流・四万十川へ！
https://4travel.jp/travelogue/11995659
【四国九州 原付旅】清流・四万十川周遊＆高知名物カツオのたたきを堪能！
https://4travel.jp/travelogue/12003426
【四国九州 原付旅】高知から大歩危小歩危と祖谷渓へ！
https://4travel.jp/travelogue/12004183
【四国九州 原付旅】奥祖谷・剣山 ～あまりに急峻な山越えと、再びの"酷道"439号～
https://4travel.jp/travelogue/12004673
【四国九州 原付旅】四国東岸をぐるっと周遊！（讃岐→屋島→鳴門→海部）
https://4travel.jp/travelogue/11996370
【四国九州 原付旅】阿佐海岸鉄道DMVと並走＆室戸岬を経て高知へ！
https://4travel.jp/travelogue/12005149
【四国九州 原付旅】高知から仁淀川の渓谷を辿って愛媛・佐田岬半島へ！
https://4travel.jp/travelogue/11997055
【四国九州 原付旅】フェリーで四国から九州を目指すも、大雨&足止めの危機！
https://4travel.jp/travelogue/11996861
【四国九州 原付旅】九州上陸も大雨直撃！晴れの日を待って大分県を南下！
https://4travel.jp/travelogue/11997036
【四国九州 原付旅】宗太郎峠越え～大分・宮崎県境の秘境駅巡り～
https://4travel.jp/travelogue/11997386　
【四国九州 原付旅】延岡から「神話街道」を通って高千穂へ！
https://4travel.jp/travelogue/12005522　
【四国九州 原付旅】平家落人の里・山奥深き椎葉村へ！
https://4travel.jp/travelogue/12005523　
【四国九州 原付旅】熊本→玉名→三池炭鉱→柳川
https://4travel.jp/travelogue/12005524　
【四国九州 原付旅】夕景美しい佐賀県を横断！
https://4travel.jp/travelogue/12016791　
【四国九州 原付旅】世界史で巡る平戸 ～オランダ商館、潜伏キリシタン教会、鄭成功 生誕の地～
https://4travel.jp/travelogue/12002259　
【四国九州 原付旅】佐世保から島原へ長崎県を南下！
https://4travel.jp/travelogue/12001685　
【四国九州 原付旅】フェリーで島原半島から天草へ！
https://4travel.jp/travelogue/12001674　
【四国九州 原付旅】天草でイルカウォッチング＆キリシタン教会巡り！
https://4travel.jp/travelogue/12001341　
【四国九州 原付旅】天草の海を堪能 & 船で鹿児島県上陸！
https://4travel.jp/travelogue/12017782　
【四国九州 原付旅】東京から3000km超、ついに枕崎へ！！
https://4travel.jp/travelogue/12001126　

【奄美沖縄 原付旅】奄美群島周遊の最初のフェリーで喜界島へ！
https://4travel.jp/travelogue/12006489　
【奄美沖縄 原付旅】美しい海とさとうきびの楽園・喜界島を原付で周遊！
https://4travel.jp/travelogue/12006575　
【奄美沖縄 原付旅】フェリーあまみ 喜界島→奄美大島（名瀬）
https://4travel.jp/travelogue/12006745　
【奄美沖縄 原付旅】美しい海と自然の奄美大島を原付で周遊！（前編：東部）
https://4travel.jp/travelogue/12007499　
【奄美沖縄 原付旅】奄美大島の美しい海とマングローブ林を原付で周遊！（中編：中部）
https://4travel.jp/travelogue/12014898　
【奄美沖縄 原付旅】美しい海と自然の奄美大島を原付で周遊！（後編：西部）
https://4travel.jp/travelogue/12018883　
【奄美沖縄 原付旅】奄美群島3島目！徳之島を原付で周遊
https://4travel.jp/travelogue/12014372　
【奄美沖縄 原付旅】クイーンコーラルプラス 徳之島→沖永良部島
https://4travel.jp/travelogue/12007767　

※この他、沖永良部島、与論島、沖縄本島、石垣島、西表島、鳩間島、波照間島、与那国島の旅行記を順次投稿予定！

～～関連旅行記① 本州横断～～
今回は東海道山陽ルートで東京から西へ行きましたが、以前行った本州横断原付旅では甲州街道・中山道ルートで京都へ至り、さらに山陰の海沿いを通って下関まで行きました！
それぞれの旅行記は順を追って公開しています！

Day 1. 東京→諏訪湖
https://4travel.jp/travelogue/11988338
Day 2. 諏訪大社→阿智村 ～南アルプスの"酷道"152号を快走！～
https://4travel.jp/travelogue/11988488
Day 3. 阿智村→滋賀県草津 ～中山道の宿場町と歴史巡り～
https://4travel.jp/travelogue/11990757
Day 4-5. 琵琶湖→京都→天橋立
https://4travel.jp/travelogue/11991065
Day 6. 天橋立→伊根→城崎・余部→鳥取
https://4travel.jp/travelogue/11992623
Day 7. 鳥取砂丘→ハワイ→松江
https://4travel.jp/travelogue/11992657
Day 8. 松江→備後落合→出雲大社 ～木次線沿いを中心に出雲神話の舞台巡り～
https://4travel.jp/travelogue/11993344
Day 9. 出雲→石見銀山→萩
https://4travel.jp/travelogue/11993689
Day. 10 萩→下関＆門司
https://4travel.jp/travelogue/11994094
Day. 11 門司→東京 フェリー回送
https://4travel.jp/travelogue/11994795

～～関連旅行記② 東北周遊～～
【東北 原付旅】国道4号 東京→青森 原付50ccタイムトライアル！（1日目）
https://4travel.jp/travelogue/12016427　
【東北 原付旅】東北歴史紀行 ～平泉周遊 & 大河ドラマロケ施設へ～
https://4travel.jp/travelogue/12017477　
※この続きの旅行記も順次投稿予定！