2024/08/05 - 2024/08/05
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かすぱるさん
原付50ccで東京から西へ西へ本州を横断し、10日かけて山口県下関まで行きました!
2日目は諏訪大社から日本屈指の「酷道」として知られる国道152号を下って信濃の山間を駆け抜け、伊那谷にあるのどかな阿智村までゆったり旅して巡りしました笑
初日の東京から諏訪までの旅路は、こちらの旅行記で紹介しています!
「【本州横断 原付旅】東京から10日かけて下関へ Day.1 東京→諏訪湖」
https://4travel.jp/travelogue/11988338
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原付旅の朝は早いです。
早朝5時頃、諏訪大社へ向かいます -
諏訪大社は上社前宮、上社本宮、下社春宮、下社秋宮の四宮が諏訪一帯に点在しています。
上社の二つは諏訪湖から南東方面(上諏訪)にあり、下社の二つは諏訪湖の北西(下諏訪)に位置します。
今回はまず上社本宮にお参りすることに諏訪大社上社本宮 寺・神社・教会
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白い立派な大鳥居をくぐります
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東宝殿を遥拝。
朝早くで人も少なく、厳かな雰囲気でした -
ジャンプアニメ「逃げ上手の若君」のポスターがありました。
鎌倉幕府滅亡後、諏訪大社の現人神である諏訪頼重が北条得宗家の遺児・時行(本作の主人公)を匿ったことから、諏訪大社は作中での主な舞台の一つになっています -
朝の薄暗い雰囲気のなか社殿が灯り、神秘的な雰囲気です
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続いて上社前宮へ。
前宮は本宮よりやや南東にあり、東京方面から直接来る場合はこちらの方が手前に位置します -
大木が生い茂り、こちらもこちらで神秘的です
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諏訪大社といえば御柱祭。
そこで使われた御柱が立てられており、とてつもなくスケールがあります…! -
公園のように整備されているエリアも
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境内には、先ほど触れた諏訪頼重公の供養墓もありました
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前宮のすぐ近くから、国道152号が分岐しています
国道152号は南アルプスの山間を通って浜松に至る道。
道中は「日本のトンネル技術が敗北した」とも言わしめた青崩峠など難所が続き、日本屈指の酷道として知られています -
このあたりは山道ではあるものの2車線が確保されており、難易度としては思ったよりも難易度低めで快走できます
沿道には夏らしく野花が茂っていました笑 -
諏訪から山間の道を南下すること27km、高遠の町に着きました!
高遠は沿道の経由地で一番大きな町で、桜で有名な高遠城址など観光スポットも充実しています。
夏らしい青空と、眼下に見渡せる城下町や三峰川の水面が良い眺めでした笑高遠城址公園 花見
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引き続き国道152号を南下していきます
山間を進むにつれ渓谷が険しくなり、道幅が狭くなっていきます -
分杭峠を越え、大鹿村に入りました
この大鹿村は、先ほど諏訪大社で紹介した北条時行が足利の追手を逃れて潜んだ地。
つまりそれだけ到達するのが難しく、険しい山岳地帯ということです。 -
国道152号は本州中部を縦に貫く中央構造線に沿っており、沿道にはそれを目で見て実感できる「露頭」というスポットが点在しています
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その中でとりわけ分かりやすいのが、この北川露頭!
西側(左)の赤い花崗岩と東側(右)の青い結晶片岩の間が中央構造線で、左右の違いからくっきりと可視化されています北川露頭 自然・景勝地
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露頭のすぐそばには渓流があり、川遊びしたら楽しそうなスポットでした笑
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さらに152号を南下していきます
横を流れる鹿塩川は美しい景観が多く、とても走りがいがあります笑 -
ちょっと走るたびに「ここの風景も良い!」という具合で、原付ならではの小回りの良さが生かされました笑
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大鹿村の集落入口にあるENEOSで給油。
過疎地帯でのガソリンスタンド経営が難しいといわれる昨今、ありがたい限りです。
内陸の長野県はガソリン代が高いことで知られていますが、ここはレギュラー186円/Lと、県内の都市部とそこまで変わらない単価でした。良心的な価格設定だと思います。 -
美しい里山の光景が楽しめます笑
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やってきたのは、道の駅 歌舞伎の里大鹿!
道の駅 歌舞伎の里大鹿 道の駅
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道の駅の背後には、明らかに崩落した跡であろう荒々しい岩肌が見えます
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お昼ご飯に鹿肉ステーキ定食(1,500)円をいただきました!
大鹿村産の塩をかけて食べるスタイルで、食べ応えがありました笑 -
道の駅にあるマップには、この先の難所・地蔵峠が土砂崩れで通れないとの掲示が。
つまり152号は大鹿村より先へ南下できないので、県道を西へ下りていき、伊那谷を通る国道153号へと出ることにします -
名産品コーナーには信州名物(?)蜂の子の瓶詰めも笑
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道の駅から数分走ったところにある、大鹿村中央構造線博物館へやってきました
中央構造線博物館 美術館・博物館
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その名の通り中央構造線に関する説明や、
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模型なんかもあります
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館外にはちょうど中央構造線が通っていて、その両脇にはそれぞれ違った特徴を持つ岩石が並んでいます
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博物館には、道の駅に着いたときから気になっていたこの崩落跡についても解説コーナーがありました。
この山は大西山といい、1961年の集中豪雨で急斜面が崩壊した跡だそうです。
この地の自然の厳しさを今なお伝えるものとして、視覚的にとてもインパクトがありました -
大鹿村からは長野県道59号を西へ行きます。
152号との分岐点には、リニアの看板がありました。
南アルプスの地下を貫通するリニアはこの大鹿村も通る予定で、長大な地下トンネルが建造中です -
小渋川という川に沿って、伊那谷を下っていきます
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この辺りは車通りがほとんどなく、のんびりした雰囲気でした
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伊那谷の盆地まで下ってきました!
ここからは天竜川流域を南下していきます -
国道153号、151号を飯田線に沿って南下し、やってきたのは天龍峡。
天竜峡駅 駅
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ちょうど行き違いの列車がやってきました
飯田線は中学生のときに豊橋から諏訪まで乗り通したことがありますが、こうして原付で沿線をこまこま走るのも楽しいものです笑 -
駅のすぐ近くに、名勝・天龍峡があります
橋の上から天竜川の渓谷美が楽しめます天竜峡公園 自然・景勝地
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近くのカフェでソフトクリームを買ったのですが、あまりにも暑すぎたのでみるみるうちに溶けていきました笑
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天龍峡からは再び国道151号で南下していると、途中でお城のような道の駅に通りかかりました
事前情報なしでいきなりこの建物が視界に飛び込んできたので驚きました笑道の駅信濃路下條そばの城 道の駅
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長野県道64号でちよっとした山越えをし、今日の目的地の阿智村に到着!
阿智村ではどうしても寄ってみたかった施設があります。
それは満蒙開拓平和記念館。
戦前、日本が中国大陸に進出した時代、満洲へは国策で多くの移民が送られました。
特に長野県は当時子沢山の農家が多く、農地を継げない次男以下などは学校単位で渡満を奨励されたそうです。
とはいえ冬には極寒の満洲での農地開拓は苦難が多く、また終戦直前にソ連軍が攻めてきたことで多くの人々が犠牲になりました。
そうした歴史の実情を語り継ぐ場所として、今回立ち寄れて良い機会となりました
なおこの数ヶ月後には満洲(現・中国東北部)を見て回りましたので、その際の旅行記も併せてご覧ください!
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かつての満洲国の面影を訪ねて
~日本とロシアの香る街・大連で夜間早朝観光!~
https://4travel.jp/travelogue/11966435
~清朝と満洲国を受け継ぐ歴史都市・瀋陽を散策!~
https://4travel.jp/travelogue/11972005
清朝発祥の地・満洲の瀋陽故宮を歴史散策!
https://4travel.jp/travelogue/11970867
~長春(新京)で旧満洲国の官庁巡り!~
https://4travel.jp/travelogue/11971658
~満洲国皇宮で溥儀と婉容の足跡を辿る旅~
https://4travel.jp/travelogue/11971685
ハルビン氷祭り2025 ~氷の世界、アジアは一つ!~ 前編
https://4travel.jp/travelogue/11954578
ハルビン氷祭り2025 ~氷の世界、アジアは一つ!~ 後編
https://4travel.jp/travelogue/11955252
ロシアに行きづらい今こそ!中露国境の町・満洲里でロシアの文化や料理を満喫する旅
https://4travel.jp/travelogue/11955620満蒙開拓平和記念館 美術館・博物館
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阿智村ではゲストハウスに宿泊。
管理人のお母さんは中々良い方で、なかなか過ごしやすいお宿でした笑
ちなみに息子さんは高校卒業後に原付で北海道を巡ったそうで、原付仲間ということで駐輪スペースではその原付の横に停めさせていただきました笑ゲストハウス みんなのいえ 宿・ホテル
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まだ夕暮れまで時間があったので、阿智村の周辺を巡ることに
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こちらは国道256号の路端にある湧水。
せっかくなのでここの綺麗なお水で原付の車体を洗いました -
山々に囲まれたのどかな田園風景
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人の手によって保たれた美しい里山が魅力的です笑
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国道256号には昼神温泉という温泉地があり、せっかくなので夜はここの日帰り温泉に立ち寄りました
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阿智村は星空が綺麗なことでも知られています。
温泉から上がった後に星を見たいと、街灯の少ない先ほどの湧水のあたりまで来たのですが、あいにく曇りで見られず、、
翌朝はこの国道256号で木曽の山々を越え、馬籠宿を経て中津川や恵那など中央本線沿いを走りました!
その様子は続きの旅行記でご紹介します
https://4travel.jp/travelogue/11990757
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本州横断原付旅は、こちらの行程で敢行しました!
それぞれの旅行記は順を追って公開予定です!
Day 1. 東京→諏訪湖
https://4travel.jp/travelogue/11988338
Day 2. 諏訪大社→阿智村
(本ページ)
Day 3. 長野県阿智村→滋賀県草津 ~中山道の宿場町と歴史巡り~
https://4travel.jp/travelogue/11990757
Day 4-5. 琵琶湖→京都→天橋立 ~京都府の豊かな山林を北へ、日本海を西へ~
https://4travel.jp/travelogue/11991065
Day 6. 天橋立→伊根→城崎・余部→鳥取
https://4travel.jp/travelogue/11992623
Day 7. 鳥取砂丘→ハワイ→松江
https://4travel.jp/travelogue/11992657
Day 8. 松江→備後落合→出雲
https://4travel.jp/travelogue/11993344
Day 9. 出雲市→石見銀山→萩
https://4travel.jp/travelogue/11993689
Day 10. 萩→下関&門司
https://4travel.jp/travelogue/11994094
Day. 11 門司→東京 フェリー回送
https://4travel.jp/travelogue/11994795
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この旅行記へのコメント (2)
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- *ちょこ*さん 2025/07/14 07:02:37
- はじめまして。
- *ちょこ*と申します。
原付で本州縦断なんてすごいですね!こういう旅の記録、わくわくします。
私も旦那と2人でですが、したみちを通って静岡県から宮崎県まで国道1号線→2号→3号とちんたら走ったことはありますが(最後は高速使ったけど)、
原付だと色々過酷さもありますよね。
バイパスも乗れないですもんね。
今3冊旅行記読ませていただきましたが、まずはお天気が全部良くて良かったですね。
ルート取りもとても興味あります。山梨長野からの愛知入り、すごくいいですね!
どうやって決めてるのか、1日で走れるおおよその距離を考えて宿をとってるのか、あ、でも泊まるとこがなくてネットカフェで、、、なんていう記事もありましたね。
その日その日で探したりするんでしょうか?
あと荷物。
とても身軽そうですね。バイクに荷物が全然ついてない。着替えなどどうしてるのか、気になることいっぱいです。
いつか私も軽自動車でこんな旅がしたいと思っています。バイクは絶対無理なので車です。
それでも荷物は山のように積むと思うので、どうやったら荷物がコンパクトになるのか知りたいです^^;
中央構造線の地層というんですかね?断層?あれ見てみたいです!いい場所教えていただきました。
この先の旅行記もとても楽しみにしています。
*ちょこ*
- かすぱるさん からの返信 2025/08/01 09:51:38
- RE: はじめまして。
- ちょこさん、はじめまして!
原付旅の旅行記お読みいただきありがとうございます笑
静岡から宮崎の道中も、下道だとなかなか大変そうですね…!
車だと何時間(何日?)かかるのか気になります笑
今回の本州横断のルート選定については、
①(新幹線や高速道路で容易に行き来できる)東海道山陽ルートを敢えて避けること、
②鉄道が通っていない山間ルートを通ること(諏訪→阿智村→木曽、京都→美山→若狭高浜など)
③夏の美しい日本海沿いを通ること
を念頭に考えました!
原付は車体が小さいので、山道での行き違いに支障がなかったり、通りがかりの気になったところやビュースポットへ小回りを利かせて立ち寄れたり、といったメリットがあります。
②と③は原付のそうした特性を生かしています笑
原付旅での1日あたりの走行距離は250kmを目安としています。その日の疲労度やアクシデントによって宿泊地を変えざるを得ないこともあるので、宿は大体当日に予約しています
荷物は足元に置いているリュックの他に、(写真には映っていませんが)背中にも小さめのバックパックを背負っており、着替えもそちらに入れています。常に容量ギリギリです笑
原付旅の旅行記は今回の本州横断以外にも多数投稿していきますので、今後もお読みいただけると嬉しいです笑
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