2025.06＆07　三度目のスイスも山歩き三昧「退職記念旅行(仮)」【１２】…ベルニナ線ローカル列車で途中下車してハイキング

2025/07/10 - 2025/07/10

ツェルマットからサンモリッツまで移動したのには理由がある。
それは、世界遺産レーティッシュ鉄道のベルニナ線に乗りたいから。
【世界遺産・２００８年に登録
　　レーティッシュ鉄道アルブラ線とベルニナ線と周辺の景観】

世界遺産レーティッシュ鉄道には「アルブラ線」と「ベルニナ線」があり、「アルブラ線」はクールからサンモリッツ
「ベルニナ線」はサンモリッツからイタリア・ティラーノ
ということで、ツェルマットからの移動で氷河急行に乗り、アルブラ線をとりあえず乗ったことになり、あとはベルニナ線。

そこで調べていくうちにベルニナ線の方がなかなか面白いことがわかり、観光目的の「ベルニナ急行」に乗るより、ローカル線での移動をチョイス。

目的その１　Ospizio BerninaからAlp Grümまでハイキング
目的その２　ベルニナ線終着駅「ティラノ」でちょこっとイタリア滞在

本当はもう一つやりたかったことがあるけど、サンモリッツ宿泊は２泊のため中一日、そう今日一日しかない。
ハイキングかもう一つのやりたいことか、悩みに悩んでハイキングをとりました。

お天気も良く、もちろんハイキング日和、ベルニナ線ローカル列車の旅、ちょこっとイタリア、気軽な楽しい旅になりました。

イタリア編、せっかく４トラの地図の訪問国数増えるので別旅行記にしちゃいます。＼(^o^)／


◎ツェルマット～サンモリッツ以降
　7/9(水)…憧れの「グレイシャーエクスプレス（氷河急行）」でサンモリッツへ
★7/10(木)…ベルニナ線途中下車でハイキング、ちょこっとイタリア
　7/11(金)…サンモリッツから、マイエンフェルトへ
　7/12(土)…ちょこっとリヒテンシュタインののちフランクフルトへ
　7/13(日)…フランクフルト近郊「イトシュタイン」へ行ってから帰国

エリア ベルニナ急行(スイス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

★７月１０日(木)★

午前７時朝食です。
夕食をとったレストランと同じ。
夕食の時は賑やかだった一角。

朝食時のドリンクは、何がいいか聞きに来てくれます。

レストラン ハウザー 地元の料理

パンの種類が豊富～。

これは見ているだけでテンション上がっちゃうね。

フルーツやヨーグルトなども小瓶に入っていておしゃれ～。

日本の朝食でも、こんな感じのところ結構ありますよね。
こういうのってコロナ以降結構増えたような気がする。

相変わらず、葉物野菜がなく、テーブルの彩り的にも寂しい。

パンは見た目通りとっても美味しかったです。

08:10

サンモリッツ駅まで、歩いてきました。
ホテルから歩いて１０分かかるかかからないか。
前の旅行記で紹介した、徒歩でホテルまでの移動の道はこの日の帰りに通ったもの。

駅まで来るには下り道なので、大きな荷物もないので何ら問題ありません。
明日はホテルの送迎で駅まで送ってもらえます。

サン モリッツ駅 駅

ここサンモリッツから「レーティッシュ鉄道・ベルニナ線」に乗ります。

ホームに「氷河急行」が入っていました。

8:51発、ツェルマットに向かうんですね。

ベルニナ線の時刻表です。
詳しく見たい方は下記URLでわかりやすくみられると思います。
　https://tiranovaltellina.ciao.jp/wp/wp-content/uploads/Orario-RhB-Estate-2024.pdf

黄色いラインが「ベルニナ急行」
その他はローカル線、※は、オープン車両というのかな、光と風を浴びながら乗車できます。
あとで写真が出てきます。

我が家が乗るのは、8:48発。

ホテルで頂いた「エンガディンカード」で、「Alp Grüm」まで無料乗車できます。

※エンガディンカード
サンモリッツのホテル等に二泊滞在すると発行されるパス
サンモリッツ周辺の鉄道や・バス・ロープウエイが無料で乗り放題になる。
パス適用地域については
　→　https://swiss.saloon.jp/engadincard.html

エンガディンバス バス系

こちらは２等車です。

朝早い？せいか、ガラガラ。

レーティッシュ鉄道アルブラ線 ベルニナ線と周辺の景観 (スイス) 文化・芸術・歴史

アルプスの山並みに赤い電車。

けっこうカーブが多いので、こんな感じの写真、けっこう撮れます。

Diavolezza方面の山並みかな。

09:23

Bernina Diavolezza駅
「世界遺産」という日本語の看板。
箱根登山鉄道と、レーティッシュ鉄道姉妹鉄道協定を結んでいて４０周年記念の時にこの看板が送られたそうです。

ディアボレッツアのロープウェー その他の交通機関

これは帰りに撮った写真ですが。

ここから、前に見えているゴンドラに乗り換えてBernina Diavolezza展望台に向かいます。

このゴンドラ料金もエンガディンパスの適用範囲です。

が、わが家はここではおりません。

さらに先に進みます。

牛がたくさん放牧されています。

グリンデルワルトとはまた違った草の色、生育環境も違うようですね。

山並みが本当にきれい。

「Lago Bianco/ラゴ・ビアンコ」　白い湖という意味

見えてきました～。

09:33

「Ospizio Bernina/オスピツィオ・ベルニナ」
我が家はこの駅で下車。
これから湖畔沿いに、一駅先の「Alp Grüm/アルプグリュム」まで１時間半ほど湖畔沿いに軽くハイキング。

これが一応今日の目玉の一つ。
トイレを済ませてスタート。

標識を確認。
Alp Grümは右方向へ、１時間１５分。

最初このコースを歩いてみたいと、情報を探すもなかなか出てこない。
さらに最初は、逆方向のAlp Grümスタートで歩こうと思っていろいろ調べてもなかなか情報がない。

なので、その点も含めてリポートを。
情報が少ないということはそんなに歩く人はいないんだろうか。

ホームに降りたら、まっすぐ進めば、ハイキングコースが始まります。

そして、すぐ湖畔沿いの道に出ます。
もうこれだけで気持ちがいい。

さっきまで湖畔を歩いていたのに、ちょっと登りになったと思ったら、右手に線路が見えてきた。

ちょうどティラノからの「ベルニナ急行」が通りかかります。

再び湖畔へ。

前を歩くのは日本人の若者。

線路を渡ります。

単線。
自転車族もたくさん。

もうね、ひっきりなしに電車が走るんです。

本当は、今日の予定に終点ティラノ駅の区間で「ブルージオ橋」というループ橋があり、そこで途中下車してループ橋の真ん中に立って列車を撮ろうかといろいろ検討していた。
でも時間の関係でハイキングか、ブルージオ橋かとどちらかにしなくちゃならなくなり、ブルージオ橋を断念。

でも、このコースで充分電車を楽しむことができたからそれはそれでよかったかも。

のんびり歩いていた日本人の若者と写真の撮り合いっこ。

仕事をやめ次の仕事までの間にぽっかりできた長期休暇、思いつきでスイスに来たとか。
何も知らずによくこのコースに来たものだ。

ワタスゲも咲いている～。

やっぱり湖にはワタスゲがよく似合う。

あ、向こうのほうから歩いてくる人がいる。

何だ情報がないから心配だったけど、思ったより人が歩いているぞ。

一応お花も咲いています。
そんなにたくさんではないけど。

もう忙しいくらい電車が次から次へとやってくる。

鉄ちゃんなら、三脚据えて撮ってる？（笑）

さ、それでは湖を離れて、Alp Grümへと向かう山道に入ります。
ここからは登山だね。

一応分岐点。
右の山肌に薄く道が付いているのが見えますが「SassalMason」という標高２３５５メートルの山に向かいます。

それほど難しくもないらしく、「教えてトラベラー」で「この山に登ってからAlp Grümに向かうのもいいかも」とアドバイスをもらいましたが、時間の関係上断念。

左のAlp Grümへと向かう道へと進みます。

家族連れ。

そう、ここは超初心者コースです。
元気なころの私たちならちょっと物足りなかったかもしれないけど、３週間の旅後半の我が家にとってはちょうどいい軽いハイキング。

こんな平たんな道ですから。

舗装もされてるし。

で、下り。
「教えてトラベラー」での回答でも、当初わが家が考えていた今日とは逆から歩くコースの場合、登りが続くから結構きついとあったけど、これかもね。

Alp Grümへは下っていくけど、Alp Grümからくる場合は登りになるんだ。

途中久しぶりに、ベルニナ線と遭遇。

列車最後尾に、オープンな車両が付いています。
これが時刻表についていた「※」マークの意味でした。

でも、２時間もこの車両はちょっときついかも。^^;

本当にのんびり歩くハイキングコースだね。

ん？
何か石積みが見えてきた。

もしかして私の好きなお城の石垣？
どうやら、城壁のようです、昔お城があったんですね。
思わぬ発見でテンション上がる私。

レストランが見えてきました。

え、道はどこ？と思ったらレストランの中を突っ切って通ります。

お～、Alp Grümの駅が見えてきた！

凄い、線路のカーブがえぐい！（笑）←使いなれない言葉使っちゃったりして。^^;
あんなカーブ走ってくるの？

それよりも、あんなに下に駅があるということは、やっぱり逆ルートは最初にかなりの登りがあるとアドバイス貰ったのはこの坂のことね～。

目の前にはかなり後退しているみたいだけど、氷河。

氷河があったところは削られた谷になっている。

11:17

Alp Grüm駅到着。
１時間４５分くらいかかったかな。

電車の写真撮ったり、のんびりだったからね。

１１時半くらいまでにつければいいと思っていたのでちょうどいいくらい。

アルプ グリュム駅 駅

ここAlp Grüm駅までは、エンガディンカードの適用範囲内。
ここから先は終点ティラノ迄のチケットを買います。

現金で支払ったから、いくらだったのか全然覚えていません。^^;

そうです、今日の二つ目の目的は、終点ティラノ、そうイタリアへ足を踏み入れることです。
イタリアは未踏の地、４トラの地図１か国追加の旅です。(^^)v

待っている間、ちょうど電車が入ってきました。

ティラノからの「ベルニナ急行」ですね。
カーブをきれいに曲がってきます。

夫はちょっと高台から撮ってました。

フォトフレーム。

斜めってるし。^^;

そうこうしているうちに、乗る列車が入ってきました。
列車に乗り込んで、駅の一枚。

石造りの駅舎が素敵です。

さっき上から見ていたカーブを、乗って眺めています。

「ベルニナ急行」の写真を撮っていたら、乗る列車が入ってきたから、あわてて飛び乗ったらこの車両。

自転車置き場がある車両でした。
車掌さんも来たけど何も言われなかったのでそのままこの車両で。

もう動き放題、窓開け放題、写真撮り放題。（笑）

このレーティッシュ鉄道は、こんな石造りの橋が多いんだね。

お～、ここも結構な高さがあるよ。

何気ない小さな駅にも乗降客がいる。

右に左に移動して、好き勝手に写真撮りまくっています。

風が気持ちいい～。

はるか向こうに湖が見えてきた。

小さな村、のどかな風景に癒されます。

さっき上から見えていたこの湖は「ボスキアーヴォ湖」

「Brusio駅」

ここは計画段階で何度もチェックした駅。
この「Brusio駅」で降りて、次の「Campascio駅」との間にあるループ橋を電車に乗ってではなく、外から見たいということで、もう何度シュミレーションしたことか。

でも、結局はラゴ・ビアンコのハイキングを取ったから、その計画は取りやめに。

「Brusio駅」を過ぎてすぐ、お目当てのループ橋「ブルージオ橋」が見えてきました。

ブルージオループ橋 建造物

さ、これからループ橋を通りますよ～。

動画でも取ったけど、ここには載せられないんだよね。

あの石橋の下を円を描くようにしてくぐるんですよね。

円周の、反対側まで先頭車両が行ってます。

当初の計画ではこの広場の中から、電車を撮影予定でした。

でも、まぁ、今日はハイキング中に何度も電車を見ることができたしね。

さて、石橋をくぐりますよ。

さっきあの石橋の上を通ってぐるっと回ってここまで来ました。

通過しま～す。

抜けま～す。

何度も何度もgooglemapでシュミレーションした思い出の場所通過。（笑）

ここから、１０分ほどでイタリア・ティラノに到着。
いよいよイタリアだ～。

この旅行記へのコメント （6）

• kawakoさん 2025/11/29 10:49:27

  い～な！い～な！

  グリュエッツィィ、ゆんこさん。
  やっぱりベルニナ線はエエですねぇ、無理してでも行ってみたかったなぁ。
  でも当時の住まいからだと片道5時間以上かかるので日帰りだと難しいし、ホテル泊の予定を組む余裕がなくてやめちゃったんですよね。
  やはりサンモリッツ周辺かエンガディン地方で連泊しないと計画が立てられないです。
  でもゆんこさんの旅行記を見て、いつか必ず行こうと思いました。

  ゆんこさん からの返信 2025/11/30 17:31:40

  RE: い～な！い～な！

  kawakoさん、こんにちは。
  
  > やっぱりベルニナ線はエエですねぇ、無理してでも行ってみたかったなぁ。
  > でも当時の住まいからだと片道5時間以上かかるので日帰りだと難しいし、ホテル泊の予定を組む余裕がなくてやめちゃったんですよね。
  > やはりサンモリッツ周辺かエンガディン地方で連泊しないと計画が立てられないです。
  > でもゆんこさんの旅行記を見て、いつか必ず行こうと思いました。
  
  そうですよね、kawakoさんのところからだと日帰りは厳しいかもですね。
  氷河急行は、乗らなくてもよかったかなと思いましたが、乗るならベルニナ線面白いかも、それも観光用のベルニナ急行じゃなくてローカルで、自由に乗り降りも面白い場所だと思います。
  ハイキングとループ橋、一日でどっちもやるのは無理ですけどね。^^;
  
  スイスの山禁断症状が出るかもしれませんね。
  いつかまたスイスのあちこち歩いているkawakoさん、見せてください。
  まだ旅行記のストックたくさんあるのでしょうか。
  私もスイスの空気感じさせてもらって幸せですわ。
  
  　　　　　★ゆんこ★

• ちちぼーさん 2025/09/23 22:07:17

  お城の石垣！

  ゆんこさん、こんにちは。
  
  スイス3度目何ですね、羨ましすぎる。
  こんな素敵な風景を毎日眺められるなんて、しかも意外と沢山の列車が通るんですね。
  
  それなのに、お城の石垣に反応するゆんこさん。
  日本のお城と西洋のお城って全く別物のように思っちゃいますけど、石垣に興味を持つ所は同じなんですね。
  
  ちちぼー

  ゆんこさん からの返信 2025/09/24 16:50:04

  RE: お城の石垣！

  ちちぼーさん、こんにちは。
  
  > スイス3度目何ですね、羨ましすぎる。
  > こんな素敵な風景を毎日眺められるなんて、しかも意外と沢山の列車が通るんですね。
  
  厳密にいえば、4度目のスイスです。
  個人旅行になる前に一度ツアーで行っているので。
  思えばその時の印象が強かったのかもしれませんね。
  スイスは本当に絶景だらけです。
  
  この路線、こんなに電車と遭遇するとは思ってもみませんでした。
  撮り鉄でも何でもないけど、この時ばかりはにわか撮り鉄になっちゃいましたね。^^;
  
  > それなのに、お城の石垣に反応するゆんこさん。
  > 日本のお城と西洋のお城って全く別物のように思っちゃいますけど、石垣に興味を持つ所は同じなんですね。
  
  石垣！（笑）
  日本のお城でも、石垣が好きで、それとどんな立地に立っているのか考えるのも好きなので、思わず反応しちゃいました。
  積み方も目的も違う奥深さを考えながら、ちょっと興奮した一場面です。
  現存する立派なお城を見るのもいいけど、廃墟、石垣だけ残っているというのもまたいい味出してます。
  マニアックですね。^^;
  
  へんなところに注目していただき、ありがとうございます。（笑）
  
  　　　　　★ゆんこ★

• ElliEさん 2025/09/23 15:35:04

  青い湖に赤い電車が映える！

  ゆんこさん、こんにちは。
  
  サンモリッツっていう響きがいいわね。
  高級リゾートだものね。
  
  撮り鉄大喜びのハイキングルート。
  赤い電車がかっこいい！
  カーブを走る様子も素敵に撮れましたね。
  
  

  ゆんこさん からの返信 2025/09/23 16:54:32

  RE: 青い湖に赤い電車が映える！

  ElliEさん、こんにちは。
  
  > サンモリッツっていう響きがいいわね。
  > 高級リゾートだものね。
  
  ふふ、ちょっとセレブ気分で。
  宿泊費は、セレブの中の庶民だけど。(あれでもねリーズナブル)
  でも、シーズンにはまだ早いせいか、閑散としてましたわ。
  そのせいかあまり避暑地というイメージはなかっだかな。
  
  > 撮り鉄大喜びのハイキングルート。
  > 赤い電車がかっこいい！
  > カーブを走る様子も素敵に撮れましたね。
  
  撮り鉄には憧れの路線かもしれないですね。
  特にベルニナ線は、面白いかもしれない。
  湖のそばを走るというのもそうだし、カーブがとにかく多くて、長い列車の撮影にはぴったりかも。
  赤い車体は、スイスの雪山に映えるようにということかもね。
  
  お天気にも恵まれたし。
  ツェルマットだけが悔いの残るお天気だった感じです。
  
  旅も終盤も終盤、ラストスパートかかってます。
  最後にドイツでの観光も楽しかったですよ。
  
  　　　　　★ゆんこ★