内灣線と新竹縣15　新埔　前半

2025/07/17 - 2025/07/20

台湾には大陸の福建省を主なルーツとする閩南人、広東省を主なルーツとする客家人、台湾原住民族、1945年以降に台湾に渡ってきた大陸ルーツの人々、中国ではない別の国にルーツを持つ人々など多くのエスニックグループがあります。もちろん日本にだって、他の国にだってあると思いますが。
閩南人は人口比が最も高く、その次が客家人。客家人の方がちょっとマイノリティなので、様々な分野での地位向上や文化保存活動を行い、文化をアピールすることが観光資源にもなります。今回の旅行で訪問した地域の多くが客家人の多く住む地域でしたが、これから行く新埔は特に客家文化推しの町でした。

エリア 新竹(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月19日土曜日　旅行三日目
10：40、新竹縣新埔鎮　第一市場バス停にて下車。
乗車時に助けてくれたおばさんも同じところで下車。おかげさまで助かりました。
路線図ではここが終点なのですが、実際の運行では折り返しのバス停（新埔國小）までそのまま行くようでした。

新埔鎮第一市場

生鮮食料品から日用品、雑貨、おもちゃ等が売られています。

しっかりした建物の中にある店もあれば、

屋台もあります。

蓮霧（レンブという果物）を一つ購入。35元（約185円）。
皮剥かなくていいし、種がないし、やわらかくておいしいという夢のような果物。

近くにある「朱氏家廟」。

新埔中心地区にある10の古い建築群を「新埔宗祠博物館」としているのですが、ここもその一つです。古い建築群には名家の廟や宗祠、邸宅8か所、小説「アジアの孤児」で知られる文学者呉濁流の故居、小学校校長の宿舎だった建物が含まれます。

1918年、ここの風水が良いということで住居から廟へと建て替えたのだそうです。
文化資産局のＨＰによると内部公開されているようでしたが、この時は閉まっていました。

道の向かい側に洗衫窟（洗濯場）の入口を発見。

この洗衫場の正面には「潘屋」（博物館の一つ）という古い邸宅があちり、館の形が蟹（螃蟹）の形に似ていることから「螃蟹穴洗衫窟」と呼ぶそうです。

この水源は湧き水で、水底から細かい泡が沸き上がっていることも蟹と結びつくそう。しかし水は濁っていて、現在はここで洗濯したり野菜を洗ったりするのは難しそうでした。

別のところに石の階段が。昔はこっちがメインの出入口だったのかな。

水路沿いの遊歩道を歩きます。

通りに戻ります。
ここまで遊歩道を歩いてきたためその間にあった「潘屋」を見過ごしてしまいました。

劉氏家廟（博物館の一つ）
1867年建築。

こちらも見学はできませんでした。

塀の間から撮影。

新埔は「三街六巷九宗祠」を打ち出して町の魅力を高めているようです。
朱氏家廟、潘屋、劉氏家廟は九宗祠に含まれます。

六巷の一つ、花燈巷を歩きます。
花燈とは元宵に飾る灯篭のことで、新埔はそれが有名なんだそうです。

巷から見た劉氏家廟の裏。

中正路まで来ました。

地元のアーティスト呂誠敏氏によるタイルモザイクが壁面を飾ります。
氏が子供のころの新埔をイメージしているとのこと。

成功街との交差点付近。

その先へと進みます。

当時の風景だそうですが、どこの通りなのかな。

路面には花燈のデザインの敷石も。

続いて日本公園へ行こうとしています。

こんな道を通りまして、

突き当りに宮があったのでちょっと見学。福徳宮（顕伯公）。

階段に彩繪があり、しかるべき角度から見ると一枚の絵に見えるんですけど、面倒なのでそこまで行きません。

日本公園への道。

ひたすら階段を上ります。
日本時代に公園ができたからそう名付けられているだけで、日本的な何かがあるわけではありません。展望台があるということなので頑張って上っております。
昨日も公園の階段をひたすら上っていたなあ…。なんで上っちゃうんだろう。

いくつか分岐路があったのですが、より高いほうへ行ける道を進んだ結果…
頂上っぽいところに出たけど、何の展望もない。

范家柿餅園という看板が。

柿餅って何？
なんだか人の家っぽいところだけど…。

この葡萄棚のようなものは何？ここ入っていいの？

仕方ないので先へ進みます。
丘の一番高いところであることは確かなようですが、街が展望できるわけでもなく、

ふたたび鬱蒼とした樹木の中。
往范・楊古宅の方向へ。

公園はどこ？

ちょっと綺麗な道になった。

たぶんここが楊古宅。石垣の塀が特徴かと。

この道しかないので先へ進みますが、人の家の軒先を訪ね歩く感じ。

范家古宅らしき建物。古井戸があるというのですが多分この塀の中。

あきらめず展望台を探しています。

それなりに民家があります。

「日本公園→」の看板発見。
しかし矢印が指す方向は…、

下り。
しかもこのジャングルに入って行けと？展望台がある気がしないんですけど…。

案内地図があるけど展望台とはどこにも書いてないし。

案内看板はたくさんあって、インフォメーション（詢問處）とも書いてあるけど、さっきの地図以外何の情報もないし、

公園を愛している人がいるのは確からしいけど…。

諦めて次に行きます。

成年好漢坡。
急な坂道を階段にした場所を好漢坡と呼ぶと認識してます。

こういう階段をひたすら下っております。

坂道になった。急な下り坂はつま先が痛い。

福星祠という小さな祠がありました。文昌祠の一部のようです。

これが文昌祠。
創建は1843年で学問の神様。日本時代にはここに小学校の前身があったとのこと。
現在の建物は2001年に新しく建て直したもの。

時刻は11：35、新埔散策はもう少し続きます。

この旅行記へのコメント （3）

• バンコク大好きさん 2025/09/28 09:11:17

  御無沙汰致して居ります。

  binchanさん
  こんにちは、御無沙汰致して居ります。
  最近はタイそれも田舎にしか行って無いので台湾がとても懐かしく思います。
  先日しどにいさんが中京競馬場に来たついでに遊びに来てくれてオフ会の話とか色々聞きました。
  もう暫くはタイ??の田舎行きだけだと思いますが
  たまには台北経由も良いかなって思いました。
  バンコク大好き！

  binchanさん からの返信 2025/09/28 10:25:51

  RE: 御無沙汰致して居ります。

  バンコク大好きさん、お久しぶりです。
  コメントありがとうございます。
  
  しどにぃさんにお会いになったんですね。オフ会の頃も仲良かったですもんね。話のはずむお二人の様子が目に見えるようです。
  いつかまた台北オフ会でタイの田舎の様子を語ってくださいね！
  binchan

  バンコク大好きさん からの返信 2025/09/28 10:49:55

  RE: RE: 御無沙汰致して居ります。

  binchanちゃん
  そうですね。
  しどにいさん一昨年ですがタイの田舎の我が家に遊びに来てくれました。
  流石旅慣れた人なので近くのバスセンターまでローカルバスで来て頂き
  バスセンターまで車で迎えに行きました。
  年末年始は今年も家族に会いに行く予定です。
  機会が有ればタイの田舎にも遊びに来て下さい。
  イサーンのど田舎なので来るのが大変ですけどね。
  庭でBBQとかみんなでしたいですね。
  バンコク大好き！