内灣線と新竹縣06　竹東歴史散歩　前半

2025/07/17 - 2025/07/20

今年の荷物は財布やスマホも含めて5キロくらいでした。
荷物の半分くらいは衣類。
次に多いのが日用品で、ウェットティッシュや吸水パッド、ヘアケア、スキンケア用品、常備薬など。これらは日々消費していくので帰路では三分の一くらいになり、そのスペースにお土産が入ります。
その他、財布、スマホ、バッテリー、ケーブル、パスポート、ノート類。体積は小さくても重いです。でもどれも省けないものばかり。

荷物の減量はまず衣類。夏の台湾なら夜洗って翌朝着ちゃえばなんとかなるので、上から下まで、内も外も、靴も、着ているものを含めて２セットが基本。結局着なかったものゼロが目標。
日用品は性格的に予備が多すぎるのでもっと減らせるはず。ただし必需品の現地調達は不可。コンビニすらない場所をうろつくのが常だから。
アイテムの重さも重要。衣服など日ごろからできるだけ軽い素材を選ぶようにしています。特に靴！それらを入れるカバンもできるだけ軽く。
荷物を軽くする良い方法がありましたら教えてください。

還暦も近づいてきました。軽い荷物で長く旅できるといいな。

エリア 新竹(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月18日金曜日　旅行二日目
8：58、竹東市街地へと戻ってきました。
バス停名にもなっている東寧橋のたもとに次の目的地があります。

下を流れる軟坡溪。魚がたくさん泳いでいました。

「暁江亭洗衫坑」。洗濯場ですね。

洗濯場の使い方が書かれています。地元の方優先とは書いてありますが、観光客も使っていいんですね。

橋の下が洗濯場です。

浅くて、流れも速すぎず遅すぎず。

奥の方でガチでお洗濯している方々がいました。今でも使われているんですね～

橋のたもとにあるのが「暁江亭」（右）と「東寧茶亭伯公廟（福徳祠）」（左）。

「東寧茶亭伯公廟（福徳祠）」は土地を守る神様。

詩が書かれているという石板。1926年に廟を整備した際に掲げたもの。

「暁江亭」は甘承宗が1921年に橋を石造りに架け替えた際にできた茶亭で、軽便鉄道駅の待合所も兼ねていました。鉄道駅は甘氏をはじめとする土地の有力者らが誘致し、茶亭も地域の人々の尽力で建てられたそう。

9：07、東寧路を北へ。

階段で大林路へとショートカット。

お目当ては向かいにある書店。

瓦當人文書屋
中国語では本は「書」ですが、このお店はあえて日本風に「本」としているのだそう。セレクト書店らしいので面白い本があるかな～と思ってやってきたのですが営業時間外。

道に迷って見つけたのが「南華里百年涼井」。
この時は洗濯場だと思っていたのですが、飲むこともできる湧き水だそう。

國立竹東高級中学（高校）。かつて敷地内に竹東神社があり今も手水鉢が残っているそうです。
新竹って学校が立派な印象があります。数はほかの地域と変わらないんだろうけど、すごく目立つんですよね。それに学校の中に史蹟がありがち。

目的地はこの道の先です。

森林公園の入口ですがここが目的地ではありません。
公園の東側にある「呉天祐紀念碑」にこちらから行けないかと確認しに来たのです。この紀念碑もまた小学校の敷地内にあり行き方がよくわからないので。
看板を見ていたら工事車両がやってきて、公園への階段に追いやられてしまいました。

なんか石碑もあるし、ちょっと行ってみるか～
ちなみにこの石碑は「朝のお散歩は健康にいいよ」みたいな標語が書かれているだけ。

公園への階段は果てしなく続く。途中で散歩している人に出会うのですが、杖をつきながら介助者とともに歩く人もいました。リハビリコースにしてはレベル高い。

後に引けなくなってどんどん上りましたが、分岐路では迷わず下り方面を選びました。じゃあなんで上ってきたんだよと思うけれど、これ以上無駄な体力使ってられません。

下り坂は膝とつま先に来る。後ろ向きに歩いてみたりするけど、早くも親指が痛くなってきた。

道に客家の格言みたいなものが書いてあります。

小学校の裏あたりに分岐路があったのですが、

行きついたのは上水道のタンク。紀念碑は近いんですけどね。

残念ながら紀念碑への裏道はありませんでした。

9：47、森林公園の反対側に出ました。結局無駄に上って下っただけだった。

ここでドリンク買おうかな。

そば茶（40元約210円）。冷たくておいし～

10：04、「長春醫院」址に到着。
1920（大正9）～1921年に建てられた病院で、開業したのはそれ以前の1909（明治42）年。竹東地区初の私立病院でした。戦後は他人手に渡り病院やコンビニとして使われていたものを、一族の後裔が買い戻し文化部の「私有老建築保存再生計画」に申請し、2019年にカフェとして再生しました。
なるほどね～、私有の歴史建築を再生するそんな制度があるんですね。

このカーブがいいですよね。

お茶を買わなかったらここで飲んでもよかったな～。ま、どうせゆっくりする時間なんてないんだけど。

建物側面。

隣の美容院前に犬。市街地で放し飼い？

次の目的地に向かっています。
この建物も古そう。

10：09、蕭如松藝術園區

昭和初期に建てられた教員宿舎で、後には芸術家の蕭如松の住居となりました。日本家屋が保存されており飲食店や資料館、ギャラリーなどに利用されています。

7月から入園料無料だって。やった～

保存されている建物は５棟あり、一番手前にあるのが「松言堂」。元は校長の宿舎でした。研修や講座を行う貸しスペースとなっています。

何か講座が行われていたようで人の出入りがありました。外で待ってるワンちゃん。おりこうさんだね。

その向かいにあるのが「松香廬」と呼ばれる建物。現在は飲食店。まだ営業時間前でした。

奥へと進みます。
人がほとんどいなくて居心地はいいんですが、今のところ中に入れる建物がない。暑いので建物の中で涼みたいんですけど。

建物の間にもアート作品が置かれています。

こちらが蕭如松の居宅だった建物。「故松居」と呼ばれていて当時の様子が再現された博物館となっています。
入口は裏手にあるみたい。

戸は開いたのですが、なぜか部屋には上がれないようになっていて中を覗いただけ。
蕭如松は台北で生まれ新竹師範大学で学びました。竹東國小や竹東中學、竹東高中などで教鞭と取りつつ美術展などに出展。やがて水彩画で知られる画家となりました。この黒板に書かれた内容からはストイックな美術教師だった様子がうかがえます。

住居の様子。

隣の「松畫廬」に挑戦。入れるのか？

ついに中に入ることができました。
この建物は地方文化館兼展示場となっています。

蕭如松の作品が展示されているコーナー。

お祭りの道具かな？地方文化の展示コーナー。
涼むことに必死で展示の説明なんて見ちゃあいない。

日本建築だから靴を脱いでくつろげるんですよね。ほかに人がいないから座り込んで天井なんか見たりして。
ただこの館は広かったせいか冷房の効きがあまりよくなかった。もう一館あるのでそちらに行ってみます。

最後の館は「松龢廬」。ギャラリーになっています。

中には入れましたが、なぜか照明がついていません。そのかわり涼しい！

一部明るくなっているエリアを見学し、あとは上がり框に座って涼んでいました。ストイックな蕭如松老師はあきれていたことでしょう。

10：30、次の目的地へと向かいます。
外の通りからのぞいた藝術園區。

竹東の歴史散策は続きます。