内灣線と新竹縣08　竹東站・内灣站

2025/07/17 - 2025/07/20

内湾線は1947年から1951年にかけて順次開通した台鐵の支線です。
日本時代にも軽便鉄道は敷かれており、本格的な鉄道を通す計画もあったんだそうです。しかし戦争末期で資金もなく鉄道敷設は計画のまま終戦を迎えました。
その後中華民國政府となってわずか数年、1947年11月の新竹・竹東間、1950年12月の竹東・合興間、1951年9月には合興・内灣間が完成しました。そして1980年代まで多くの産品を輸送し続けたのです。
現在内灣線には駅が13ありますが、そのうち1951年の全線開通時に開業していたのは新竹、竹中、竹東、横山、九讚頭、合興、内灣の7つだけです。それ以外の駅は1962年の富貴を皮切りに、旅客需要に応えるため適時開業していきました。そういった駅は貨物を扱わないため敷地が狭く設備もコンパクト。当初からあった７駅もすでに貨物輸送は行っておらず、側線や引き込み線、信号や倉庫といった設備もほとんどがもう使われていません。それでも残された広い敷地や機器が往時を物語るようで興味深いです。
竹東や内灣は見どころ満載で観光し甲斐がありますし、北新竹や新莊は都会の通勤駅として充実しています。でも、個人的には富貴、九讚頭、上員の「何もない感」がツボでした。

エリア 新竹(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

7月18日金曜日　旅行二日目
時系列からは少し外れて、内灣線全駅訪問のコーナーです。

内灣線４駅目は竹東站。
早朝に撮った写真と昼に撮った写真が混在しています。

竹東駅 駅

1947年に建設された駅舎は文化財。

券売機や運行表示といった新しい機器たちがちょっと居心地悪そう。

この画角だとレトロな感じでまとまってるかな。できればベンチも木製がいいな。

内灣線各駅の古い写真。

改札内。なんで中にバイクが停まってるんだろう。

昔の信号機。
内灣線の駅ではこういうものがよく展示されていました。

ホーム側から見た駅舎。

手前の草地も以前は線路だったんでしょう。

ホームにある待合所。

竹東站は列車が交會（すれ違い）するためホームが2つ稼働しています。

ホーム間は天橋（跨線橋）で移動。

上からのながめ。内灣方面。

新竹方面。

二番ホームから見た天橋。
よく見ると列車が２つ並んでいますね。ちょうどすれ違い中。

站牌撮影。

保線とかに使う機材がここから出動するものと思われます。

台湾夢工場計画のアート。

ベンチに座って水蜜桃を食べていたら、同じ方面へ行くおばさんに声を掛けられました。「風が涼しいわね～」と。確かに風がよく通っていましたよ。
その方は内灣がご実家だそう。「あなたは日本のどこの人？名古屋？」と聞かれました。たまたま思いついた地名だそうですが、すごい偶然。私、出身は名古屋です。

12：10、區間車1816に乗車。
乗降口にステップがあるタイプの車両でした。

12：34、内灣站着。
内灣線の終点です。

内湾駅 駅

山間部の駅という感じ。

使われているのはこちら側のホームだけ。

乗ってきた車両はmr.tenの乗っているDSC1001と連結していました。つまり朝に乗ったのと同じ列車。この写真の左奥にmiss oneの人形が乗っていたのですがこの時は全く気付かず。
この日はDSC1001連結とDRC1002連結の２組の列車が交互に運行しているようでした。

台湾夢工場計画のアート。

中華民國統治下で完成した支線なのでこんなものも建てられています。

駅舎の雰囲気は竹東站と似ています。

内部もそっくりですがこちらは文化財ではありません。

木のベンチ。いいですね！

外壁はタイル張り。

正面は竹東站とは大きく異なります。
左の外壁に描かれているのは、新竹縣出身の漫画の大家「劉興欽」によるイラストと詩。

内灣を観光した後、再び駅訪問を続けます。